みんなも一度は考えたことがあるだろう。明日世界が滅んでしまったらと。今日はそんなもしもが本当にあったらどうなるのか一緒に見てみませんか?
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「速報です、地球が今日で終わりを迎えようとしています!」
ふとニュースをつけただけなのにとんでもないニュースが流れてしまった。
「ありえねぇ、嘘だろ!?」
嘘に決まってる。だって今日はエイプリルフール……じゃない!?そうだ……エイプリルフールは昨日で……今日は4/2か。じゃあ本当に?……と、とりあえず母さんに連絡を!
「あ、もしもし……母さん?」
「もしもし……りゅうくんあのニュース見たの?」
「あ、うん」
「じゃなきゃ連絡してこないか、」
「別にそれじゃなくても連絡はするよ」
「今の今まで連絡よこさなかったのに?」
「……今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ」
「そうね……本当に今日で終わるのね。」
「なんでそんなに冷静で入れるんだ?」
「なんでかね、歳をとるとこうなるのよ」
「ほら、最後なんだしぱーっと遊んだりしないの?」
「そんなことしねぇよ。嘘だったらやだろ?」
「あんたらしいわね」
「んじゃまた明日な、ってないのか笑」
「ありがとうね……声が聞けてよかった」
「うん…いつもありがとな、母さん」
はぁ、これからどうすっかね。とりあえず外出て見るか。
「な、なんだこれ……」
外に出てみるとそこは荒れ果てていた。
殺人、強盗、強姦……なんでもやり放題の世界になってしまっていた。
「りゅう!」
「えっ、あ!佐々木!」
「良かった。お前は無事だったか」
「お前は?って」
「…みんな死んじまって、まぁ生きてるやつもいるけど」
「みんな狂っちまったんだ。」
「まぁ…そうだよなぁ最後だもんな」
「お前もするのか?」
「しねぇよ。俺は明日が来るって信じてるから。」
「そうか、やっぱお前はすげぇよ」
「そう?ありがとな」
「俺、他にも最後に話したいヤツいるからじゃあな、今までありがとう。お前のこと尊敬してるよ。」
「ああ、俺もな。ありがと、来てくれて」
最後に話したい奴…か俺にはそんな奴いねぇな……
そういやこんなこと中学ん時考えたことあったな。
そんときは確かお菓子爆食いするとか母さんの手料理食うとか食べ物のことばっかだったな。
今となっては諦めしか心にないよ。どこか嘘だって思ってしまうが……お国様が言うんだ。きっと終わりなんだ。
嗚呼、もう夜になっちまった。
今更死ぬのが怖くなってきた。分かっていたのに。
人間って愚かだな……ほんとに。
ああ、また明日が当たり前に来ればいいのに。
俺は最期に明日が来ればいいのにと願っていた。
いつ終わりが来るか分からない。今も昔もずっとそうです。今更嘆いたって仕方がない。なら今からでもいい。悔いのない人生なんかできないかもしれない。でも諦めないで、少しでも悔いが少ない人生を歩みたいと思いませんか?私はそう思います。みなさんもどうか悔いの少ない人生を歩めることを願います。
5/6/2023, 1:56:47 PM