『優越感、劣等感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『優越感、劣等感』
「他人と比べるな、自分と比べろ」
ってみんな言ってるけど
結局見ちゃう
他人より優れてると優越感を感じて
ほんのちょっと嬉しいけど
そんなことさらさらなくて
劣ってるとこ見つけては劣等感で
気持ちが沈む方が多い気がする
そんな今日このごろの私です
「君のそばにいるとねえ、僕の醜さが際立っているように思えるんだ」
「…私が君のそばにいたらな、己の腐り度や不純さが際だって見えるよ。そう、私はもう手遅れな腐界の森の住民なのさ!」
「…お題に、そえそうにないね」
「聞きたくない」
「君がちゃんとお題にあわせて書くから、キャラ貸して、とか言うから僕がここにいるのに」
「言わんといて」
「書けそうにないね?」
「書くもん!」
「じゃあ書けよ?!」
「いいよ?!」
ほら、私が少しふざけるだけで、君は本当に楽しそうに笑ってくれる。あの人気のイケメンの話を聞いても笑わない君が、私の行動では楽しそうに笑ってくれる。こういう時は、優越感に浸ってられる。彼よりも彼女に好かれ、信頼されてると思えるから。
「書けた?」
「まだ!書けない!どうしんしょう!」
僕の隣でうんうんと考えている君を見ていると、どうしても劣等感を感じてしまう。
君は僕よりはるかに凄い人なのに、なぜ僕なんかと遊ぶ?彼女と遊ぶたびに、ふと感じる劣等感。相手を羨むだけの僕が、僕は嫌いだ。
負けてしまう。
戦う力もなくなって
偉そうなことも言えなくて
言葉すら弱気で。
今は吹っ切れ
風のように気持ちよく
自分を楽しむと決めた。
誰がどうだか何もかも否定されるなら。
結局憎まれ口叩かれるなら。
何も考えず
だだっ広い麦畑で自由にはしゃいでいる
自分に帰ろ。
誰の文句も言わない自分で決めた
自分だけの自由。
自分だけの自分を楽しむ。
生きたいとは思わない。
生きなければと思う、
1人で生きてきたわけじゃないから。
私はみんなより劣っている。そう感じながら、十数年間生きてきた。自分がどんなに頑張っても、みんなの100分の一もできていないように感じる。当たり前のことができるようになるにはどうしたらいいんだろう? ふつうになるにはどうしたらいいんだろう?そんな、とりとめのない考えがとまらない。
これが、劣等感らしい。
こんなに劣っているものがあるということは、何か特別なものがあるってことなんじゃないだろうか?
私はいつからか、そう考えるようになった。確か、世の中を大きく変えた偉人達だってそうだったはずだ。みんな幼少期は、人より劣っていた。でも、ものすごい才能を持っていた。私だって例外じゃないはずだ。きっと、何か持ってる。きっと、何かを成し遂げられる。私は人とは違う、もちろん良い意味で。そんな空想を浮かべながら一日を過ごした。
これも、優越感らしい。
この世には2種類の人間がいる。
天才か、凡人か。
「あーはっはっはっは!!どうだ!今回の定期テストもオール100点さ!」
天才である彼は高らかに笑いテストの結果を私に見せつけた。一方で凡人の私は苦笑いをするしか無かった。
毎回毎回、テストがある度に100点の結果を私の元へ見せに来る彼。席も近ければ同じクラスでもない私にこうしてテストの結果を自慢しに来るなんて、よっぽど暇なのだろう。
「さぁ、君もテストの結果を見せたまえ。ま、概ね予想はつくがね」
「うーん。今回はちょっと数学が難しかったかな」
私は自分のテストを机の上に広げる。テストの点数はどれも60点や70点等の真ん中よりもちょっと上の点数。いや、平均点からすると高い方ではあると言いたい。
「なんだ。相変わらずつまらない数字だなぁ〜?やはり君はどこまでも平凡で凡庸で凡人だ!!!!」
3連続凡!全て同じ意味だが。
というかそこまで凡凡言われたら少し怒りが湧いてくる。私は明らかにムッとさせ、テストを机の中へしまう。少し乱暴に入れたせいか、テスト用紙がくしゃりと折れた音がした。
「私が平均的な女だってことは十分にわかるよ。何?そんなに下を見て楽しいの?」
「いいや?僕にそんな下劣な趣味は無いね!」
じゃあどうして。私がそう聞くと彼は頬を赤らめそれでいて堂々とした態度で言い放った。
「優越感さ。君が僕に対する劣等感を見せてくれている時、僕は最高に優越を感じそして興奮する!!」
最低だ。私は思わず立ち上がり彼に向かって平手打ちをしようとした。
だが、呆気なく平手打ちをしようとした右手は彼に掴まれ彼の方へと引っ張られる。彼の胸元に倒れ込みそうになり、私は左手を机につきキッと彼を睨んだ。
「あぁ……その顔だよ。その顔をよく見せてくれ」
彼は目をかっぴらきながら、顔を近づけニタリと笑う。
手を掴まれている私は逃げることも出来ず、彼の狂気に恐怖を感じながらも頭には1つの疑問が浮かんで消えなかった。
優越感に溺れる彼は、本当に天才だったのだろうか?
優越感、劣等感
「うわ、今回めっちゃ点数いい!」
「え……そうなんだ、おめでと」
「へっへーん、勉強したからな〜。そっちは?」
「あ、うん、だいぶ下がっちゃって」
「マジか〜ドンマイ!」
(明るくて性格も良くて。せめて勉強くらいできなきゃ友達でいられないのに)
(よっしゃ〜〜〜! これでコイツの親友の座は俺のモンだろ! レベルが違うとか言わせねぇ!)
「……一応聞くけど、お前ら何点だったん?」
「83点」「69点!」
「「「……」」」
優越感など
最早皆無です
持ち合わせているものは
劣等感のみ
ひたすらに
劣等感を拗らせ
ひっそりと
ただただ
息を潜めて
存在を消す
其れがわたしです
優越感 あの子が私より劣っていると思った時。
劣等感 あの子が私より優れていると思った時。
常に鼻先に在る劣等感を追いかけて、追いかけて、
でも結局掴めないままで。
劣等感は嫉妬心に変わって、私は誰より醜くなった。
醜く成り下がっていく私を、私は受け入れるしかなかった。
『あの子になりたい。』
そう願っている訳じゃない。
あの子になるなんて、真っ平ごめんだ。
『あの子みたいになりたい。』
あの子の真似なんてしたくない。
そもそも私はあの子が嫌いだ。
『あんな子になりたかった。』
今更遅い。
私はいつだって、あの子の性格に虐げられて、
惨めな思いをして、劣等感を抱えに抱えてる。
あの子は無意識の優越感で私を見下ろすんだ。
ほらね、これを書いている時もそう。
隣で呟き指を押さえつける。
『 』と。
クソ喰らえ。アタシはアタシで生きていく。
他の誰でもない。アタシでこの悪夢に蹴りをつけるんだ。
優越感、劣等感
わたしはドロドロした人間だと思う。そして乱高下が激しい。
文章を書いていると特にそう感じる。文章を書くことは大好きだ、そして人に読んでもらうことも。ありがたいことに感想を頂いたり、いいねをもらうこともある。飛び上がりそうなほど嬉しい気持ちになる。
だけど、いいことばかりじゃない。文章を載せる媒体によっては読者の数やいいねの数が数字として現れる。むしろそっちの方が多い。同じテーマで書いても、他の人の方が高く評価をされているとすごく悔しい。絶対私の方が面白いのになにが足りないのだろう、書く価値がないのだろうか、と思ってしまう。
もちろん逆のことも起こる。自分が一番良い評価をもらえた。普通に評価をもらうより嬉しいし、沢山の人に評価されることは自信につながる。勝った気分になる。
文章は、もともと数値で評価されないものだと思っている。確かに読者やいいねといったものはあるけれど、全ての読者が良い作品だと感じたわけではないし、いいねも後から読み返すためかもしれない。
初めて文章を書いたとき、記念のつもりでSNSに載せた。何件かのRTやいいね、それに感想をもらえた。そんなことは初めてだったから嬉しかった。そこからのめり込むように文章を書いた。評価をされたら嬉しいし、いまいちなときは落ち込んだ。優越感と劣等感の間で反復横跳びをしている感覚だった、しかも超高速の。そしていつのまにかつかれていた。
少し前まで文章を書くことから離れていて、最近また書き始めた。私と文章を取り巻く数字の環境はとくに変わっていない。だけど距離感は掴めた。評価にのめり込まず、好きなものを書く。自戒としてここに残そうと思う。
西向きの ひまわり見つめ ただ一人 余ったペレット 空虚のケージ
優越感
「最近、運動ができるあの子に勝った」
なにで?
「体育で」
ほんとうに〜?
「本当だよ、あの運動神経良すぎマンに勝ったの、めちゃくちゃ嬉しかったんだから」
劣等感
「最近、勉強が同じくらいできるあの子に負けた」
なにでだ?
「テストで」
それは本当か?
「ほんとだよ、あの頭良すぎマンに負けて、めちゃくちゃ悔しかったんだから」
_2023.7.13「優越感、劣等感」
「優越感 劣等感」
人間の社会に限らず、集団を形成する野生動物にもヒエラルキーはある。そこから逃れる事は難しい。
優越感と劣等感、この二つの感情を抱きながら生きるのは人間としての宿命なのかもしれない。
けれど、それを克服する方法はあると思う。この二つの感情が消えないのであれば、まず上を目指してもきりがない、また下を眺めてもきりがない。その事を考えてみたい。ほとんどの人は、最上層でもなく、最下層でもなくグラデーションのあるヒエラルキーのどこかに位置しているはずだ。
優越感の強い人ほど、また逆に潜在心理のなかで強い劣等感を抱えた人ほど、いろいろな場面でマウンティングをすると感じている。
優越感や劣等感を克服できる人は、感情的に他者との比較をしない。(スポーツの世界でのデータ比較などとは、別である。)感情的な比較をするとすれば過去の自分においてのみである。集団の中では、当然、ヒエラルキーは存在し、リーダーの命令には従わなければいけない。けれどそれは、この二つの感情とは切り離して考える事ができる。
この感情について深く考えるのは、意識の進化への道の一つかもしれない。それほど深く深淵なテーマだ。
克服できた人の例として、いま脳裏に浮かぶのは、ガンジーやマザー・テレサの両名だ。物の所有の欲望がほとんどない。
ここで注意したいのは、自身がミニマリストである事を優越感にしては意味がない。あくまで人間社会の中の自分がどうあるべきかであって、そこに優越感、劣等感を克服したいという気持ちが、あるかないかで変わる。
もちろん、克服できた偉人には、克服したいという願望すら、ないだろう。あくまで、自分は自分。他者と比べる必要はない。唯一無二の存在だとの自覚が生まれれば迷いは消える。私自身はと言えば、書物や知的刺激への欲望は、とどまる所を知らず、偉人とはほど遠い。私に迷いはないか?いや、ある。辛いテーマだ。自己が曝け出る。このテーマで本来、語る資格はない。
夫婦や親子関係に当てはめると、家族の良いところは尊敬し合い、悪い所はフォローし合う、互いに支え合うのが家族、そうした思い(愛)があれば大丈夫だ。少なくとも家族間に優越感、劣等感があるのは幸せではない。
優越感、劣等感
テストの順位
あの子に勝てた 優越感
あいつに負けた 劣等感
そればっか気にする自分に自己嫌悪
優越感も劣等感の現れだ。
劣等感がなければ、優越感に浸る必要もない。
誰かと比べる必要なんてないんだって事がわかれば、他人と比べて劣っているとか、優っているとかどうでもいい事。
比べるから苦しくなるし、更に自分を奮い立たせてもっともっと頑張るか、悔し紛れに強がりを言って紛らわすしか無くなる。
そもそも他人と自分の何を比べているの?
それは比べるべきものなの?
しっかりと自問自答してみよう。
優越感、劣等感
テストの素点表が配られている。悲喜交々の喧騒の中、赤毛のボブヘアを揺らして、少女はガッツポーズをした。
やった。やってやった。ついにあいつに勝った。入学してから今までの一年半の間変わらなかった総合首位を奪ってやった!
少女はその優越感でいっぱいだった。少し気持ちを落ち着けて、そっと彼女の方に目を向けた。いつも通り涼しげな顔をして表を見ている。癖のあるポニーテールは微動だにしていないように見えた。
ホームルームが終わり、少女は彼女に近づき、勝ち誇ったようにこういった。
「いつもの調子はどうしたの?今までこんなことなかったじゃない。」
彼女は少し考えるそぶりを見せてこう答えた。
「ミチルにつられて漫画読んでたからかも。」
はあ!?と少女の声が教室に響き渡る。
「で、でも、課題は?提出分はやったんでしょうね?」
低い背を精一杯に伸ばして少女は問う。
「ううん。昨日遅れて出した。」
テストは二週間も前だ。なのに昨日提出とは遅れたなんてものじゃない。それどころか寮の同室二人してテスト勉強をサボるとはいい度胸である。
「なんなのよ!私はナナと二人して無言でずっと勉強してたのに!」
納得いかなーい!とまた教室中に声が響く。総合こそ首位を取ったが、科目ごとでは二位のものもあるのだ。それに彼女は一切の復習をしていない。これでは二位も同然だ。少女はドカドカと足音を鳴らして教室を出て行った。
どうしたって天才には届かないのだと、突き放された気分である。少女は泣き出しそうになるのを堪えながら、自室に向かった。
優越感、劣等感。
人より優れている、劣っている
いわゆる長所、短所
ではなくて、
優れている、劣っていると感ずる「感」。
周りの人から見れば、「そうか?」と
思われるかもしれない、
あくまで自分目線、客観視ではない「感」。
そこにはある種の「恥ずかしさ」
「思い込み」も、あるかもしれない。
独りよがりの思い上がり
青春。
アオイハル。
まるでアイドルがコンサートで
「自分のこと見てくれた!
指さしてくれた!」
と思う時にいだく。
そのアイドルが
出来ちゃっ…「授かり婚」で
芸能界引退する時にいだく。
それが
優越感、劣等感
かな?
彼女と僕を引き逢わせたのは、劣等感だと確かに思う。わいわい、がやがや賑わうファミリーレストラン。味のしないフォカッチャを、作業のように口に押し込む。彼女は温かい料理を、丁寧に丁寧に口に運ぶ。食べ終わるまで一時間近くも掛かることだってざらな僕と違って、彼女は一切の無駄なく食事を終わらせる。今の時点で、僕は半分も食べ終わっていない。それなのに、彼女はもう十分もあれば無くなるような量しか皿に残っていなかった。
「それで、最近は何しているの」
彼女は僕にそう言った。僕は手を止めて、ゆっくり口の中の食べ物を飲み込んだ。
「なんてこと、ないよ」
そう答えた僕を、彼女は怪訝そうな目で見た。この目を見るのは、大晦日にダウトをやって以来だ。
「弱ってるみたいね」
学生のくせに、彼女の言葉の端々にはその言葉が透けて見えた。何も悩むことなんてないだろう、働かなくても奨学金があれば死なないんだから。君は昔から、人並みに生きることのできる才があったでしょ。
それとも何、君は〈人並みに生きる〉つもりじゃないの。彼女のしなやかで無駄な肉のない手指が、そう言っている気がした。
「最近は太ってきちゃって、調子出ないや」
僕は馬鹿みたいにへらりと笑う。どこかで、不眠のストレスを紛らわすために吸っているシーシャの匂いが。不満も、不平も、個性ですら洗い流すためのコーヒーの匂いが。食欲なんてないのに、生きるために買った安い牛丼の香りがした。或いは鼻の奥に焼き付いた万年筆のインクの香りが、流れる水のように形を変えたものだったのかもしれない。
彼女はもう、何も言わなかった。
僕ももう、これ以上軽口は叩けない。
彼女は僕よりずっと優れていて、僕は劣ってる。幾ら言葉を重ねても、彼女に触れようと手を伸ばしても。僕が彼女みたいになれる、その時はきっと何光年も先だと知ってたから。
「……暗くなる前に帰ろうか」
「そうしたほうがいいよ」
夜の帳に包まれて、ガムシロップみたいに甘い夢を視よう。愛する君の手指を口に含んで、君の匂いがしないベッドに寝転ぼう。そうして朝になったら、君に怒られる恐怖を鞭に起き上がる。そんな作業を、しよう。君の存在を胸に押し込んで。
#優越感、劣等感
みんなの人気者、でも友達を作らない君と友達になれた事で僕を見下してた人間たちへの優越感に浸ってた。
だけど、君は勉強も運動もできて、性格まで良くて、友達が少ない理由も、大切な友人1人1人を大切にしたいから、だなんて照れ臭そうに笑った君を見て僕はなんて浅ましいのかと、劣等感を感じるようになったんだ。
優越感、劣等感
優越感に浸って、劣等感に溺れて。
あの子よりは、と思うのに、私なんて、が邪魔をして。
比べる必要なんて、どこにもないのに。それをして傷つくのは、自分だということに気づいているのに。
粗探しみたいに比べられるところを探して、比較して、優越感に浸るか、劣等感に溺れるだけ。
みんな違うのだから、比べなくていい、なんて言うけれど、仕方ないじゃないか。自分以外の誰かがいる限り、比べられる対象がある限り、比べてしまうのだから。
【優越感、劣等感】
目の前で煙草を加える貴方。仕事ができて、上司からも部下からも、みんなに頼られる完璧な人。仕事中は厳しくて、ちゃんと叱ってくれる。
そんな貴方がそっと優しく微笑みながら頭を撫でてくれた。会社の人は誰も知らない、私だけに向けられた優しい笑顔。幸せな空気。
ピロンと彼のスマホが鳴る。頭を撫でてくれた手がスマホを手にする。
「ちょっと待ってて」
そういって部屋から出ていく彼。扉の向こうからは話し声が聞こえる。電話の相手はきっと、私よりも彼のことを知っている、彼の――。