頭空っぽにして読め

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「君のそばにいるとねえ、僕の醜さが際立っているように思えるんだ」

「…私が君のそばにいたらな、己の腐り度や不純さが際だって見えるよ。そう、私はもう手遅れな腐界の森の住民なのさ!」

「…お題に、そえそうにないね」

「聞きたくない」

「君がちゃんとお題にあわせて書くから、キャラ貸して、とか言うから僕がここにいるのに」

「言わんといて」

「書けそうにないね?」

「書くもん!」

「じゃあ書けよ?!」

「いいよ?!」

ほら、私が少しふざけるだけで、君は本当に楽しそうに笑ってくれる。あの人気のイケメンの話を聞いても笑わない君が、私の行動では楽しそうに笑ってくれる。こういう時は、優越感に浸ってられる。彼よりも彼女に好かれ、信頼されてると思えるから。

「書けた?」

「まだ!書けない!どうしんしょう!」

僕の隣でうんうんと考えている君を見ていると、どうしても劣等感を感じてしまう。
君は僕よりはるかに凄い人なのに、なぜ僕なんかと遊ぶ?彼女と遊ぶたびに、ふと感じる劣等感。相手を羨むだけの僕が、僕は嫌いだ。

7/13/2023, 2:37:16 PM