上原健介

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私はみんなより劣っている。そう感じながら、十数年間生きてきた。自分がどんなに頑張っても、みんなの100分の一もできていないように感じる。当たり前のことができるようになるにはどうしたらいいんだろう?  ふつうになるにはどうしたらいいんだろう?そんな、とりとめのない考えがとまらない。
これが、劣等感らしい。
こんなに劣っているものがあるということは、何か特別なものがあるってことなんじゃないだろうか?
私はいつからか、そう考えるようになった。確か、世の中を大きく変えた偉人達だってそうだったはずだ。みんな幼少期は、人より劣っていた。でも、ものすごい才能を持っていた。私だって例外じゃないはずだ。きっと、何か持ってる。きっと、何かを成し遂げられる。私は人とは違う、もちろん良い意味で。そんな空想を浮かべながら一日を過ごした。
これも、優越感らしい。

7/13/2023, 2:31:06 PM