名勿し

Open App

優越感 あの子が私より劣っていると思った時。
劣等感 あの子が私より優れていると思った時。

常に鼻先に在る劣等感を追いかけて、追いかけて、
でも結局掴めないままで。
劣等感は嫉妬心に変わって、私は誰より醜くなった。
醜く成り下がっていく私を、私は受け入れるしかなかった。

『あの子になりたい。』

そう願っている訳じゃない。
あの子になるなんて、真っ平ごめんだ。

『あの子みたいになりたい。』

あの子の真似なんてしたくない。
そもそも私はあの子が嫌いだ。

『あんな子になりたかった。』

今更遅い。

私はいつだって、あの子の性格に虐げられて、
惨めな思いをして、劣等感を抱えに抱えてる。

あの子は無意識の優越感で私を見下ろすんだ。

ほらね、これを書いている時もそう。

隣で呟き指を押さえつける。




『           』と。










クソ喰らえ。アタシはアタシで生きていく。
他の誰でもない。アタシでこの悪夢に蹴りをつけるんだ。

7/13/2023, 2:18:58 PM