『優越感、劣等感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#22【優越感、劣等感】
小さな優越感と
大きな劣等感。
その間を行ったり来たりしながら
なんとか生きている。
しょうもないことだ。
誰かと比べるなんて。
知っているけれど
わかってくれないから
今日もゆわゆわと
狭間を漂いつづける。
お題「優越感、劣等感」
どうでもいい、ちっさい事で
優越感に浸る事はあっても
限りなく溢れ出る劣等感は
いつだって大きな顔をしている
地区選抜優勝!次は東京でコンクール。
ここまで頑張ってきた。絶対取りたい金賞。
そのためだったら何時間でも練習する。
そう思って、実際、本当に学校が終わってから何時間も弾き続けるピアノ。
暗譜は苦手だけど、体に叩き込むように弾く。
今なら目を瞑っても弾ける曲。
東京について、すぐレンタルピアノに向かう。
1日だってピアノを触らない日は作れない。
絶対負けたくないライバルはたくさんいる。
プレッシャーに負けても体が負けないように、腱鞘炎なんて慣れっこ。本番前はいつもこうだから、仕上がった証拠。
結果は銀賞。まずまずだろう。
隣に立つ金賞のトロフィーをもつのは僕より一つ年上で、体も大きい分、手も大きい。指も長い。
金、銀、銅と並んだら、僕は背が低いし手も小さい。
なのに銀。
ここまで勝ち抜くのに何人、僕より大きな子供がいただろうか。
この、スポットライトを浴びながら撮られた写真はネットや冊子に載るはずだ。
眩しいほどの照明の前の観客席は真っ暗でお母さんの顔は見えないけれど、喜んでくれていると思う。
控室に戻ってお母さんに会うと、期待通りにお母さんは涙を流して喜んでくれた。
高いレッスン代。交通費。兄弟そっちのけで僕の練習に付き合ってくれるお母さん。
一緒に頑張ってきたね。ありがとうと、いただいた銀賞の賞状を渡す。
僕はスーツを脱いで、私服になる。
途端に普通の中学生。
ホテルに着くとお母さんは「次は合唱コンクールね」と言う。僕の通う中学には合唱コンクールがあって、クラス賞の他、指揮者賞、伴奏者賞がある。
去年、同じクラスだった彼女がコンクールさえ出た事ないのに僕ではなく彼女が伴奏者に選ばれた事をお母さんは根に持っているらしい。
僕は他のコンクールに力を入れていたから気にもしていないけれど、目の上のたんこぶではある。
合唱コンクールまでまだ何ヶ月もあるし、その間にコンクール入れなければ大丈夫。
僕はコンクールに出るつもりで、たかだか学校の合唱コンクールの伴奏曲の練習をしてレッスンも受けた。
もちろんちゃんと腱鞘炎になって、準備は万端。
今年一組の彼女が最初に出場した。
クラスはまとまりのある歌声。指揮者は退場の時慌てたのは減点かな。
彼女の演奏は指揮者の指示通り、楽譜通り。
減点も加点もない演奏。
僕は4組。4番目の演奏だった。
僕には必要ないくらい見飽きた楽譜と一緒にピアノの前でお辞儀をし、指揮に合わせて鍵盤を押した。
歌声が乗らない。指揮者が不安そうだ。
サビにかかる時、ここだ!のタイミングでアレンジを加える。バッチリ決まり、僕のアレンジからみんなの歌声はボリュームを上げた。
曲終わりがけに僕の写真を撮ろうと近づいたカメラマンが楽譜を鍵盤の上に落とした。
僕の指はもうそんな事すら気にならず、ブレずに鍵盤を押し続けた。
弾き終わり、僕は優勝を確信した。
他の組の演出中、ブルッと震えた携帯を確認するとお母さんから「やっぱりあのアレンジ良かったよ」と。
アレンジはお母さんの演出で、確かにピアノが活きる演出。「ありがとう」と素早く返事を返して、他のクラスの演出を見る。
どのクラスも僕よりいい演出をする伴奏者はいなかった。
表彰の時、僕のクラスは呼ばれる事はなかった。
彼女のクラスは、クラス賞と伴奏者賞を勝ち取った。
納得がいかなくて審査員の先生達に理由を聞きに行った。
先生達は口々に言った。
「君1人の演奏ならピカイチだったよ。」
「君のアレンジを楽しく聞かせて貰ったよ」
音楽の教師だけが採点の内容を教えてくれた。
「技術は一位と差はないほど、君は上手だよ。だけど、コレは合唱コンクールであって、彼女は目立たず指揮者に合わせて自分の技術の見せ場すら抑えた演奏をしたんだよ。伴奏は、歌がなければ成り立たないと理解した弾き方だった。君は指揮者も押さえ込んで自分のコンクールにした。それは伴奏者の仕事じゃないんだよ。君はクラスの練習に参加していましたか?」
何も言えなかった。
あの華々しい脚光を浴びた僕はただの学校の合唱コンクールでは、なんの役にもたたなかった。
クラスに戻るとみんなから「伴奏者賞くらいは貰えると思ったのになぁ」と聞こえよがしに言われる。
僕だって、一生懸命がんばったのに。
優越感と劣等感
優越感、劣等感
呼吸してるだけでも劣等感に苛まされる。
ゲームで時間を潰してしまっても劣等感が襲ってくる。
インスタなんか誰得なのか。
キラキラした他人の生活なんか羨ましさより、自分へのヘイトと情けなさで泣きたくなる。
そんな私が優越感に浸る瞬間は、ソシャゲガチャでSSRを天井到達前に揃えられたときくらいだろうか。
今日は3凸で天井だった。無念。
だがしかし完凸まであと2枚。フフ。
過疎化が進むゲーム内の狭い世界でしか優越感に浸れない。
この何も残らない人生はいつまで続くのだろう。
あの子よりも出来るんだって
ちっちゃなことで優越感
あの子の方が出来るんだって
恨み嫉妬の劣等感
自分は何も出来ないんだと
あの子よりも出来ないんだと
そう言って毎日劣等感に駆られる
少し出来ると自慢して
ちやほやされて優越感に浸る
そんな馬鹿なことばかり
それでもこれが人生だから
今日も優越感と劣等感のガチャを引く
みんなは出来ているのに
自分だけが出来ない
みんなは自分の前に歩いていて
それを追い越すこと、肩を並べることすらできない
ずっと下ばかり向いていた
もう見たくないと
こんな世界なら
自分なんていなくても同じではないのか
出来る人は羽ばたき
出来ない人は地に落ちる
そう決まっているのなら
喜んで地に落ちよう
そうすればきっと
心も体も少しは休めるだろうか
「劣等感」
子供の頃
意識していたのは
妹だった。
成績が
とても
良かったから。
妹が
超有名大学に合格した時
あぁ、
比べるも何も
そもそもの
レベルが違ったんじゃん。
と気付いた。
一生懸命
追い付こうと
努力しても
姉妹でも
わたしはわたし
妹は妹
違う人間なんだ。
わたしは
わたしの道を
生きていれば良かったんだ。
#優越感、劣等感
彼の瞳
彼の嘘
彼の眩しさ
彼の強さ
私だけが知っている優越感
ねえ?知らないでしょう?って
でも
彼の弱さを知っているのは貴方だけ
劣等感
どうしようもなく
胸が締め付けられる
私だけが知らない貴方の弱さ
「優劣感、劣等感」
友達にテストの点数で勝っていたら嬉しい。
でも友達が得意なことを自分より上手にしていたら、負けたような気持ちになる。
自分より下の人をつくり、そこに存在意義を生み出しているのだ。
優越感、劣等感。
どっちも怖いものだよな〜とだけ。
……………………………ごめんねっ★
僕は優越感はない。劣等感はある。ネットで調べると劣等感すぎる人は鬱になったりする。って書いてあるよくわからない。ネットや通信が発展しているこの世の中。ネットは便利な反面、時には人を亡きものにする、そんな世の中にしたのも人間なのかな。って最近思いました。人にはそれぞれの心がある強い心とちょっとした事で壊れてしまう心。人は心とともに生きている。ネットとゆう通信手段で人を亡きものにする時代は一生ない方がいい。強い心を持っているなら弱い心の人に寄りそってもらいたい。弱い人を勇気づける事は強い心の人でもできるはずだ。優しい国や人にこのさきなっていってもらいたい。
『 優越感、劣等感 』
「私の好きだったあなたを返して」と君は言う。
今君に好かれている、昔の僕への劣等感。
今君の傍に居るのは僕だよと、昔の僕への優越感。
優越感、劣等感
自分の方が上だと思う優越感。
隣にいる子の可愛さに劣等感。
【優越感、劣等感】
それだけ感じてちゃだめだよ。
優越感に浸りたいとか、
劣等感で辛いとか。
疲れちゃうでしょ。
あなたはあなた、
誰かと比べる必要なんて無い。
テーマ:優越感、劣等感 #242
優越感、劣等感は反対。
でも私にとって紙一重な感情だ。
私は優越感に浸るとき、
必ずといってもいいほど劣等感に襲われる。
誰かに褒められたとき、
私はできるんだという優越感。
そして、
私より上手くできる人はいるのに……という劣等感。
こんな私だめだよね。
いつも思う。
でも、
それを感じると生きている感じがする。
私がそこに存在している意味を
証明しているかのように。
誰よりも人の気持ちがわかっているつもりだし、人の心に訴えかけているつもりだよ
でも結局、評価されるのは、しょーもないこと言ってるインフルエンサーとか呼ばれてる人たちなんだよね
さ、もう寝よ
劣等感はよく感じているので、せっかくなら優越感をピックアップしたい。
しかしながら優越感、浸ったことはあっただろうか。
全然思い付かないので今隣にいる友人に聞いてみた。彼女はおいしいお菓子を食べる時だと言った。
なるほど、そういうことなら優越感を感じる場面は多いのかもしれない。
例えば有給取得で自分だけ会社を休む時とか、自慢できる友達がいることだとか、じゃんけんに勝った時とか。ささやかなことばかりだがいずれも気分を少し上げてくれる。
そんなありふれた優越感が、日常に彩りを加えてくれているのかもしれない。
優越感、劣等感
オレはアイツよりもアタマがいい。こないだの算数だって100点だった。アイツのは、うしろからこっそりのぞきみしたら37点だった。ザマアミロと思った。
うんどうだってオレはとくいだ。50メートル走はクラスで1ばん。あのノロマは10ビョウいじょうかかってる。ジョシにもぬかされてて、ホント、ダサイヤツ。
今日の体育も走るのかと思ったけど、先生がみんなをビョードーに分けて4チームにわかれてタイコーリレーをしましょうと言った。クラスで1ばん早いオレは青チーム。あのノロマは……おなじ青チーム。なんでだよ。先生にコーギしたら、
「翔くんはクラスで1番早いけど、優くんは走るのあんまり得意じゃないの。だから同じチーム。これが平等」
さいあくだ。こんなオニモツいらない。チームであつまって走るじゅんばんを決めるとき、ノロマがオレにむかって「よろしくね」と言ってきた。けどオレはムシをした。
「いちについて、よーい、どん!」
「いけー!」
「がんばれーっ」
先生の声のあとにピストルがきこえて4人のソーシャがいっきに走りだした。オレのチームのヤツは、2ばんだ。オレのばんまでこのままいけば、かてる。さいごにオレがぬけばいいんだ。
「あっ」
オレのチームのヤツがバトンパスがうまくいかなくておとした。あのノロマだ。
「……なにやってんだよ」
いっきにオレのチームはペケになった。オレにまわってくるときにはものすごい差をつけられていた。めちゃくちゃがんばったけど、けっきょくリレーはそのままビリでおわった。アイツのせいだ。アイツがよけいな足ひっぱったせいで、まけた。
「あの、翔くん……」
うしろから名前をよばれた。ふりむかなくても分かる。オレはもっていたバトンを地面に思いっきりなげおとした。
「オマエのせいでまけちゃったじゃないかよっ」
「……ごめん」
ムカつく。コイツのせいでまけた。コイツがいなければぜったいにかてたのに。
「きゃー優くん!だいじょうぶ?」
ジョシの声にびっくりしてふりむいたら、やっぱりそこにノロマオニモツがいた。りょうひざが、血まみれだった。
「うわ、だいじょぶかよ、優」
「いたそう……」
「せんせーっ、優くんがケガしてまーす」
クラスのみんながノロマのまわりにあつまっている。はんたいに、オレのそばにはだれもいない。
「……んでだよ」
ソイツはヤクタタズだったんだぞ。イミ分かんねーよ。ムカついて、バトンをもう1回なげすてようと思っておちていたそれをひろった。大きい音だしたらだれかがこっち見てくれると思ったから。
でも、もうみんな保健室めざしてオレからずっとはなれていた。なんかもう、むなしくなってやるのをやめた。
ひろったバトンをじっと見ると、赤っぽい茶色っぽいよごれがついていた。ハッとした。アイツの血だ。
「……バカみてえ」
でもやっぱり、言ったオレがバカみたいでむなしかった。
お題『優越感、劣等感』
主様の担当執事として、これほど身に余る光栄はないと思う。主様は俺があやせばすぐに泣き止むことが多かったけど、喃語を卒業して少しずつお話ができるようになる頃には完全に俺にべったりで、他の執事たちが担当することはまずなかった。
——主様唯一の担当執事——
俺は、ずっとその優越感に浸っていた。
それなのに。
主様が11歳の誕生日をお迎えになる数日前のこと。
「おはようございます、主様」
てっきりまだねぼけまなこだろうと思っていたのに、主様は既に外出用のワンピースに袖を通していて、窓を少しだけ開けて外を見ていた。
「……決めた」
何を決めたというのだろう? 俺が口を開くよりも早く、主様はこちらを振り向いた。
「今日からしばらく担当執事はアモンにしてちょうだい」
あまりにも急なことすぎて思考が追いつかない。一体主様は今何とおっしゃった?
「アモンと街までお出かけしたいの! 今日からしばらくフェネスはお休みしてていいから」
主様は再び窓の外に目を向けた。視線を追うと庭の草花に水遣りをしているアモンの姿があった。
もしかして、これは事実上の更迭というやつなのか?
俺……主様に嫌われるようなことを何かやったかな? 記憶を探ってもこれと言って思い当たることが……うう、ありすぎる。というかそもそも俺なんかを今まで担当にしてくださっていたのが不思議すぎる。
暇を言い渡された俺は書庫の整理をしつつ、ふとバルコニーから外を窺った。
そこには、仲良く馬車に乗り込もうとしているふたりがいて、それ以上見ていられなくて書庫の奥に引っ込んで嗚咽を噛み殺した。
長けた人には劣等感を覚えて
劣っている人には優越感を覚える