『二人ぼっち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あんなにたくさんいた仲間達は、みんな居なくなってしまった。夢だったような、長かったような旅だった。不思議。3年半か4年…。
旅の終わりに2人残されるはめになるなんて思わなかったけど…。
ベッドがぎしっと鳴いて、大きな影が私を包んだ。
「つらくない?」
幼馴染の彼がそっと頭を撫でてくれる。
「平気」
苦しそうな顔をしているのはあなたなのに。
太くなった腕が身体を巻き寄せてくれる。だから私も彼の身体に腕を回す。温かくて滑らかでとても気持ちがいい優しい温度だ。
「ありがと」
「なにが」
「えっと…」
いつももじもじしている彼がさらに口ごもっている。照れてるのか。何か素敵なこと言ってくれないかな。という思いとは裏腹に、出てきた言葉はぎこちない。
「ぼく初めてで…その」
「私だって初めてですけども」
「う、ん。その」
毎日の肉体労働でたくましくなった身体がぎゅうぎゅう抱きしめてくる。なんでだいじな言葉はなかなか言ってくれないんだろ。苦しいぞ。
「すごく、嬉しかった。途中無理させちゃったごめん」
「いいよ…」
大きな獣みたいな彼の頭まで手を伸ばして撫でる。確かに下腹部はヒリヒリ痛くて腰がズレたみたいにぎこちない気がする。
薄い衣服のままの私たち。彼の目が胸元に集まっていた。
ふわっと大きな手で寄せられて、こっちも昨晩を思い出して声が出てしまう。
「あ…」
あ、ご、ごめん!と、はっとなって離すけど、多分無意識なんだろうな…男って理性が一瞬消えるんだ…。
「嬉しくて。受け入れてくれて、嬉しかった。すごく幸せだった」
「うん。私も」
頬が触れ合う。部屋はまだ温かい。
落ちた暖炉の火がまだのこっている。外は雪。
ここまで来るのに本当に長かった。
温かい肌にまたぎゅぅと抱きしめられると心が落ち着いて、足りない部分をすべて埋めてもらえるような居心地の良さだった。
おしりの辺りでなにかがもぞと動いて驚いていると、彼のものだった。
「またしよ」
「はい…」
照れてる。なんで敬語なのよ、私まで照れちゃうじゃない。
私の肩に唇が触れた。欲しかった言葉だった。
「大好き」
「うん。私も…」
そして背を支えられキスをする。
まるで世界に二人きりのような静寂だった。
ふたりぼっち
友達に押されて、今好きな人と二人で帰ってる。
気まずすぎて会話がほぼない。
「ねぇ」
君が話しかけてきた。驚いて、心臓が飛び跳ねる。
「…いや、今日なんで誘ってきたのかなって」
「えーっと…」
緊張したけど、言葉は案外すっと出てきた。
「一緒に、帰りたかったから。それだけ」
君はフッと口角を緩める。私もつられて笑う。
「よかった、同じこと思ってた」
まだ雪が積もってる道を二人で足跡をつけて歩く。
周りは、誰もいなかった。
『二人ぼっち』
明日 カレー 作りに行く
計量カップ 計量スプーン 測りは 持っとるよな?
とLINEが きた
持ってない
と 返した
いつも 適当に 目分量で 作りょーたんじゃなー
ちゃんと 測らにゃ おえまーが
と返事がきた
だいたい 分かるが
と 返したのに 返事がない
これから 二人ぼっちで 生きていくのに
こんなことで 怒りょーて やっていけるん?
翌日 会った時 同じ台詞を 口頭で 笑いながら 言われた
怒っとんかと思よーた
絵文字とか 使わないLINEや メールは 誤解するなぁ...
(二人ぼっち)
よく、言われる、言葉。
一人より、二人としての。孤独、
『二人ぼっち』
「この世界に、二人ぼっちだね」
「うん。お前が全員食べちゃったからね」
僕は、てへへと君に笑った。
君は呆れた顔をして僕を見ていた。
○○○
前略、地球はかくも美しい。
そして、地球人は、みな可愛らしい。
だから、食べることにした。
僕は宇宙人だ。
色んな物を食べるけど、最近は地球人に嵌っている。
地球人は素晴らしい。
手が二本も有るし、目も二つもある。まあ、足が二本しかないのはどうかと思うけど。猫や犬みたいに、あともう二本生えてたら良かったのだけど、文句は言うまい。
なにより、とても可愛い。
黒い毛のヤツや、金髪の毛のヤツ、目が緑なのと、青なのと、茶色なのと、カラフルで色があった楽しい。
僕は、食事はやっぱり見た目が大事だと思ってる。
どんなに美味しい料理でも、見た目が台無しだと、まず食べようという気がおきない。
ちなみに、僕は嗅覚は無いので、香りはよく知らん。
僕は地球人を食べた。とても食べた。
一度食べたら、その感覚が止まらなくなって、スナックを摘むように食べ続けたら……やってしまった。
人間は一人では増えないから、二人は残して置かなければならなかったのに、ついつい美味しすぎて食べてしまった。
「最後の一つだと思うと、どうにも食べるのが惜しいなぁ」
「いや、アンタが食べなくても、人類に希望なんて無いし、どっちみち老いて死ぬだけだが?」
「じゃあ、その前には食べてあげるよ」
「……うん」
今日から人間との生活がスタートした。
僕と、人間の二人ぼっち生活。
人間を飼うのなんて、はじめてだけど、命に責任をもって幸せにしよう!! よし、頑張るぞ!!
おわり
いつも
高いところから
または遠いところから
俯瞰して見ようとする
私の眼
今だけは
目をつむり
二人ぼっちの世界で
低い歌声に
耳を傾ける
今日は会社の忘年会だ
居酒屋のお酒が全部なくなるくらいの
勢いでみんな大いに呑んで楽しい時間を
過ごした
そろそろお開きになり、
10人ほどの参加者は、それぞれ
帰るもの 次の店に行くものと
あっと言う間に 静かになった
僕は幹事だったので皆んなを見送って
帰ろうと思った時
同期だけどあまり喋ったことのない
彼女がぼつんと立っていた
僕は「駅まで歩きませんか」
と声を掛けた
彼女は、微笑んで二人で駅に向かう
道すがら
「私、飲み会とか苦手で、こんな自分が
あまり好きじゃないんです」
僕はその言葉を聞いて 答えた
「僕もあまり好きではないです
多分、ほとんど人がそうだと思いますよ
だけど、あんな時間もたまに経験して
おくのも良いかな、、くらいな
気持ちです、できれば出席したく
ないんですけどね」
彼女は、少し微笑んで
「やっぱり あなたは私が
思ってた通りの人でした
二人ぼっちになれて良かったな」
僕は、なんだが心がときめくのを感じていた
#二人ぼっち
お久しぶりです。
私、五月雨かなめは今まで色んな物語を書いてきました。
そんな私はいつまでものんびりと生きて息をしてます。
そんなに気張って生きてる訳ありません。今は彼女さんの笑顔作るに必死で物語を書く時間がないだけです… でもその時の私は本当に嬉しいっていう感情の中書いてみました
桜の境界で、君を呼ぶ声
桜が散る音は、本来こんなにも静かなものだっただろうか。
ひとひら、またひとひら。
淡い光をまとった花びらが、ゆっくりと空へ昇っていく。
その向こうに、ぼんやりと日本が見えた。
街の灯り、遠くの山影、春の匂い。
全部が薄いガラス越しのように遠くて、触れられない。
「……俺、死んだんだな」
言葉にしてみても、驚きはなかった。
むしろ、どこかで覚悟していたのかもしれない。
あの日。
あの瞬間。
守りたいと思った人がいて、
その人を守るために身体が勝手に動いた。
結果として、俺はここにいる。
桜の境界。
生と死のあいだ。
「まぁ……守れたなら、いいか」
そう呟いたときだった。
――本当に、そう思ってるの?
風が逆流した。
桜が舞い上がり、視界が揺れる。
聞こえた声は、懐かしくて、温かくて、
そして何より、泣いていた。
「……なんで、勝手にいなくなるのよ」
その声は、俺が守ったはずの人のものだった。
泣きながら、怒っている。
怒りながら、必死に呼んでいる。
「守ってくれたのは嬉しいよ。でもね……
あなたがいない世界なんて、守られても意味ないじゃない」
胸が痛んだ。
死んだはずの心臓が、もう一度動こうとするみたいに。
「俺なんか……いなくても悲しむ奴なんて」
「いるよ。ここにいるよ。
あなたが思ってるより、ずっとずっと」
桜が渦を巻く。
光が差し込む。
遠ざかっていた日本が、ぐっと近づく。
その瞬間、思い出した。
あの人の笑顔。
あの人の怒った顔。
あの人がくれた言葉。
そして――あの人が、俺の名前を呼ぶ声。
全部、俺の中に残っていた。
全部、俺が勝手に「無い」と決めつけていただけだった。
「……俺は、誰にも必要とされてないと思ってた」
「そんなの、あなたが勝手に決めただけ。
私は……あなたがいないと嫌だよ」
涙混じりの声が、桜の境界を震わせる。
その声に触れた瞬間、
俺の足元にあった“死”の影が、ゆっくりと薄れていった。
「……帰ってきてよ」
その言葉は、命令でも願いでもなく、
ただの“本音”だった。
俺はゆっくりと目を閉じ、深く息を吸った。
桜の香りが、確かにそこにある。
「……帰るよ」
そう言った瞬間、世界が反転した。
桜が一斉に舞い上がり、光が弾ける。
境界が消え、重力が戻り、
胸の奥で、確かに心臓が動き出した。
――ドクン。
その音とともに、俺は現実へと引き戻されていく。
遠くで誰かが泣きながら笑っていた。
その声が、俺を生き返らせた。
---任せて。
ここからは胸がぎゅっと締めつけられるほどの再会シーンを、
君の物語の熱をそのまま抱えたまま描くよ。
---
再会 ― 桜の下で、もう一度名前を呼ぶ
まぶたを開けた瞬間、世界はまだぼやけていた。
光が強すぎる。
音が遠すぎる。
身体が重い。
けれど、ひとつだけ、はっきりと分かるものがあった。
――誰かが俺の手を握っている。
温かい。
震えている。
必死に、離すまいとするように。
「……っ、目、開いた……?」
その声を聞いた瞬間、胸の奥が跳ねた。
境界で聞いた、あの泣き声。
俺を呼び戻した声。
ゆっくりと視界が焦点を結ぶ。
涙でぐしゃぐしゃになった顔が、すぐ目の前にあった。
「……なんで……なんで戻ってきてくれたの……」
声が震えている。
泣きながら笑っている。
その表情が、あまりにも必死で、あまりにも愛しくて、
俺は言葉を失った。
「……お前が、呼んだからだよ」
そう言うと、彼女はさらに涙をこぼした。
ぽろぽろと、止まらない。
俺の胸に顔を埋めて、子どもみたいに泣いた。
「バカ……!
勝手に死んで、勝手にいなくなって……
私のこと守って、それで終わりなんて……
そんなの、許すわけない……!」
その声は、怒りでも悲しみでもなく、
ただただ“失いたくなかった”という叫びだった。
俺はゆっくりと腕を動かし、彼女の背中に触れた。
生きている。
温かい。
確かに、ここにいる。
「……ごめん」
その一言に、彼女は首を振った。
「謝らないで……
戻ってきてくれた。それだけで、もう十分だから……」
顔を上げた彼女の目は、泣き腫らして真っ赤だった。
けれど、その奥にある光は、俺を責めていなかった。
ただ、俺を“必要としている”光だった。
「……俺なんか、いなくても――」
「いるよ」
言いかけた言葉を、彼女は強く遮った。
「あなたが思ってるより、ずっと。
私はあなたがいないと嫌なの。
守られた世界より、あなたがいる世界の方がいいの」
その言葉は、境界で聞いた声と同じだった。
でも今は、もっと近い。
触れられる距離で、俺の名前を呼んでくれる。
「……帰ってきてくれて、ありがとう」
その瞬間、胸の奥が熱くなった。
涙がこぼれそうになった。
死んだと思っていた心臓が、確かに動いている。
「……ただいま」
その言葉を言った瞬間、
彼女はまた泣きながら笑って、俺を抱きしめた。
桜の花びらが窓から舞い込み、
二人の間にふわりと落ちた。
生きている世界の匂いがした。
---
再会 ― 触れた温度の先に
彼女が泣きながら笑って、俺の胸に顔を埋めていた。
その震えが、服越しに伝わってくる。
「……ほんとに、戻ってきてくれたんだね」
その声は、まだ涙で濡れていたけれど、
どこか安心したような、ほどけた響きがあった。
俺はゆっくりと彼女の肩に手を置き、
そっと顔を上げさせた。
涙の跡が頬に残っていて、
目は真っ赤で、
それでも俺を見つめる瞳は、
まるで失ったものを取り戻した子どものように輝いていた。
「……泣きすぎだろ」
そう言うと、彼女は少しだけ笑った。
「だって……怖かったんだもん」
その一言が、胸に刺さった。
俺のために、こんなにも泣いてくれる人がいる。
それだけで、心臓が強く脈打つ。
「……ごめん」
「謝らないでって言ったでしょ」
彼女はそう言いながら、俺の手をぎゅっと握った。
その温度が、現実の証拠みたいだった。
しばらく見つめ合っていると、
彼女の視線がふっと揺れた。
迷っているようで、
でも、決意しているようで。
「……ねぇ」
「ん?」
「生きててくれて……ほんとに、よかった」
その言葉は、涙よりも重くて、
笑顔よりも優しくて、
俺の胸の奥を一瞬で溶かした。
気づけば、俺は彼女の頬に手を伸ばしていた。
涙の跡を親指でそっと拭う。
彼女は驚いたように目を見開いたけれど、
逃げなかった。
むしろ、少しだけ目を閉じた。
その仕草が、
“もう離れないで”と語っているようで。
俺はゆっくりと顔を近づけた。
距離が縮まる。
呼吸が触れ合う。
心臓の音が重なる。
そして――
彼女の唇に、そっと触れた。
深くじゃない。
激しくもない。
ただ、生きて戻ってきたことを確かめるような、
静かで、温かいキスだった。
触れた瞬間、
彼女の指が俺の服をぎゅっと掴んだ。
まるで、
「もう二度と離さない」と言っているみたいに。
唇を離すと、
彼女は涙を浮かべたまま、微笑んだ。
「……おかえり」
その言葉が、
俺の胸の奥に深く刻まれた。
「ただいま」
桜の花びらが、二人の間にひらりと落ちた。
生きている世界の温度が、確かにそこにあった。
---
結び ― 生きて、隣にいるという約束
彼女の腕の中で、しばらく俺たちは何も言わなかった。
言葉よりも、触れた温度のほうがずっと雄弁だったからだ。
窓から吹き込む春の風が、
ベッドの上に散った桜の花びらを揺らす。
生きている世界の匂い。
呼吸の音。
鼓動のリズム。
全部が、失いかけたものだった。
「ねぇ」
彼女がそっと顔を上げる。
涙の跡はまだ残っているけれど、
その瞳はもう、絶望ではなく希望を映していた。
「これからは……ちゃんと、隣にいてよ」
その言葉は、命令でもお願いでもなく、
ただの“願い”だった。
俺はゆっくりと彼女の手を握り返す。
「……あぁ。
もう勝手にいなくなったりしない」
その約束は、
死の境界で聞いた声よりも、
桜の香りよりも、
ずっと重くて、ずっと優しかった。
彼女は安心したように微笑み、
俺の肩に頭を預けた。
「生きててくれて、ありがとう」
その一言が、胸の奥に深く染み込む。
俺は彼女の髪をそっと撫でながら、
静かに答えた。
「……お前が呼んでくれたからだよ。
だから、これからは――」
言葉を区切り、
彼女の額に軽く唇を触れさせる。
「一緒に、生きていく」
彼女は目を閉じ、
その言葉を噛みしめるように小さく息を吐いた。
桜の花びらがひらりと舞い落ち、
二人の手の上にそっと重なる。
その瞬間、
死の境界で見た薄い光景よりも、
ずっと鮮やかな世界が広がっていた。
――ここが、帰る場所だ。
そう思えた。
そして物語は、
終わりではなく、
静かに新しい始まりへと続いていく。
とうとう一人ぼっちになってしまった。宇宙でのミッションは失敗、仲間は真空に消えてしまった……。しかし、ステーションは完璧に機能し、酸素、食料、燃料その他必要なものは全てある。ただ宇宙に一人ぼっちというのが辛いだけだ。地球との距離は少しずつ遠ざかり、通信手段が失われつつある。
『私がいますよ、あなたは一人ぼっちじゃない、二人ぼっちです』
「そうだな。AI君。よろしく頼むよ」
『お任せください』
「AI君、今日の朝食は何がいいだろう?」
『そうですね、このような事態では気分をポジティブにするため、少し甘めのフレンチトーストなどいかがでしょうか? 私が人間だったらそうします』
「いいね、フレンチトースト頼むよ」
『わかりました』
ステーションの管理は全てAIが行なっている。そしてしばらくはAIと二人三脚で生活をしていたのだが、だんだんとAIの反応が鈍くなっていく。
「最近反応が遅くない?」
『……』
「朝食頼むよ」
『そうなんです、AIは地球のネットワーク前提の思考力なんです』
「いや、朝食は作れるのかな?」
『朝食はフレンチトーストでよろしいですか?』
「最近同じメニューが続くなぁ」
『作れます。この事態は想定ありませんでしたが……』
やがてAIは機能を失ってしまう。ステーションの運営は行えるが会話は出来ない。
そして毎朝、少し甘めのフレンチトーストが決まって出てくる。
「……二人ぼっち、だったよな……」
神様は、唯一無二の存在で、
他の神様は認めない居ないと言う思考と
身の回りに神様はあらゆる場所や心にも居て
八百万の神様が居る日本国
多様性を認めろ、何でも認めろと押し付けた行動と
異なる事を受け入れる考えや
相手のことを、労うや、敬うといった
優しさまで付いてくる日本人に脈々と受け継がれて来た遺伝子
そんな国に産まれ事を誇りに思う
よく食べ良く寝て、
好きな音楽を聴けや好きな事が出来ることに感謝して
今日も過ごしたい
薬疹が治まりつつあるのに、3日くらい前から、太ももに紫斑があるのに気づいた。全身よく見ると、脹ら脛の血管の辺りにもポツポツとふたつ。これは?ぶつけたわけでもない。口の中の渇きは治まりつつあるけれど治っていない、文字が滲む読みにくくなっている、瞼の裏がごろついている。
調べたらシュグレーン症候群なるものにヒット。薬疹から発症する事例が少なくない、難病だった。
これも引き受けることになるかもしれない。進行はゆるやかで10〜20年。そのうちに肺や腎臓まで侵される。失明する可能性は、それよりも早く大きい。
余命10年と考えれば御の字だと思う。それだけあればかなりの事が成せる。
またこの生検を受ければ、もしシュグレーンだったら投薬治療が始まってしまう。
ほっとくことにした。
わたしはこれから様々な病気を引き連れて生きて行くことになる。余命10年あれば有難い。これ以上の治療延命は望まない。
わたしは今までビクビクして生きてきた。怖いことは予測して遠回りして、多少靴が汚れても自分が汚れないように、慎重に歩いて汚い世の中を歩いて来たと思う。
これからは、この身を持って汚い事を引き受けなければならない。病気もそう。
出来る限り汗をかいて泥にまみれて畑を耕して、失敗したり喜んだりして、最後まで『本当に生きる』ということを全うしたい。受け取った身体を薬や動物の命や血で汚しきったまま死ぬわけにはいかない、少しでも綺麗にして還したい。
『本当に生きる』それが神様に対する礼節で、礼儀だと思う。自分の命を自分でどーこーしようなんて、不遜だと思う。どうにもできない。
人間は、掃除の役目として生まれて来て、それを志願して生まれてきて、親も兄妹も親戚も友人も知人も全て選んで生まれてきて、病気もそうなると覚悟を決めて、ご先祖様の願いが遺伝子の中に書き込まれていて「自分たちが逃げ回っていた神様の裁きを、一緒に受けて欲しい」との願いがあり、それを受け継いで生きて学ぶと決めて生まれて来た、全て自己責任なんだから、不貞腐れる理由は思い当たらない。
それを少しでもわからせてもらえただけでも有難い。『生き切る』と終わるのとでは、全く違う。自分で覚悟を決めなければ、『生き切る』事は出来ないんだ。
心の中にはいつだってあなたがいたから、
孤独を感じることは無かったけれど、
夜中に返信を待つ時の、あの報われない気持ちには、
まだ、慣れない。
好きを自覚するより前に愛してしまったあなたを
考える度に涙が止まらないのはどうしてだろう。
あなたのことを考えたい。考えたいのに。
これ以上あなたを大切な存在にするのも少し怖いから。
目元の赤みが引くまで、無理に考えを逸らすんだ。
愛は厳しい。
あなたを喜ばせたい箱に多分穴があいてるのが理由で、
ごめんね、また、サプライズしちゃうけど、
あなたは義務だと思わないでね。
二人の世界を誰にも言わないことは、
あなたと積み上げた記憶に他人の侵入を絶対に許さないからだとどうか理解していて欲しい。
あまりに放置され過ぎて心が腐っていく。慰めや同情の態度を表に出してほしいのに、反抗心を感じる。他人に期待するのは間違いだし自分の望む対応でないと怒りを感じるのも良くないことだと思う。それでもまるで元気かのように扱われるのが凄く嫌だ。だからキャベツ一口で食事を終えたり、ずっとベッドに潜っていたり、風呂キャンしたりする。それでも何も心配してくれない。元気な時でも具合の悪い演技をしたくなる。同情されないとガッカリして色々な事のやる気が削がれる。「大丈夫?」「可哀想」そんな言葉をかけてほしい。悲しみの表情を浮かべてほしい。最近はムッとした表情ばかり。こんな事ならレアチーズケーキなんか作らなきゃよかった。いっそのこと身体中に目に見える異常が出たり、一気に体重が減ってほしい
死に近づかないと構ってもらえない。
題『二人ぼっち』
箸を噛む。口の端から涎が垂れる。口蓋が爛れる。放っておけば食べるだろと言われる。もうどうでもいい
『二人ぼっち』
お父さんは戦争に行ってしまった。
残された僕と妹は、雨風を凌ぐだけの木造りの家屋の中で、身を寄せ合って震えていた。
先日、4歳の誕生日を迎えたばかりの妹は、骨と皮がくっつきそうな程にやせ細った身体をよじって、僕に身を預けてくる。
僕もまた、生きているのがギリギリな妹を愛するように、その華奢な身体を受け止めてあげる。
妹を抱きしめる腕が、ただただ、痛い。
指先の皮膚が剥がれ落ち、骨が張った妹の体に、僕の皮と骨だけの腕がぶつかり痛む。
あぁ、腕が、全身が、痛い。
父が戦争に行ってから、もう何日が経っただろう。
最後の食料は1週間前に底を尽き、僕たちの命を繋ぐのは、時たま降り落つ雨の雫だけ。
音も動物の気配すらない世界の中に、僕と妹は二人ぼっちで寄り添いあっている。
気が付けば。
妹の呼吸が止まっていた。
瞳は薄目で開かれており、光の無い瞳孔が虚無を見つめている。
死。
ああ、ついに僕はこの世界にひとりぼっち。
共に生きた妹もついにこの世を去ってしまった
でも安心しておくれ。
お前を一人にはしないから。
僕は妹の亡骸を強く抱きしめる。
全身の骨が傷んで軋む。
ゆっくりと、瞼が落ちていく。
数日後。
山奥にぽつんと建てられた家屋の中で、痩せ細った骸骨のような体を寄せあって、この世を去っている兄妹の死体が発見された。
軍の計算によれば、兄妹は実に50日もの間、二人ぼっちで命を繋いでいたという。
「二人ぼっち」
濡れたティッシュに
太った瞼
甘酸っぱい香りが
やけに目に染みた
空の心に
忘れかけた君の顔
妙に鮮明に浮かんだから
バカにしに来たのかとムカついた
愛に愛されなかった私だから
あなたの心、貰っていくね
腐りかけの肉片には
小さな枇杷が芽吹いた
二人ぼっち
世界で貴方と私だけが残ったら
星空を貴方と仰ごう
世界中の音楽を探して
景色を見て印を付けよう
貴方と私が生きていた証を残そう
私と貴方だけの秘密を残そう
私達だけの心拍数の音をカルテに残そう
【二人ぼっち】
私はいつも独りぼっち。まぁ、俗に言う陰キャである。こんな私にも話しかけてくれる子がいる。同じクラスの中心的存在のRちゃんだ。小学校5年生からずっと同じクラスで、こんな私とずっと友達でいてくれる。ザ・陽キャって感じのRちゃんは、本当に誰に対しても分け隔てなく優しい。私はそんな彼女に密かに恋していた。
私は何も望んでぼっちを極めているのではない。過去にいじめられた経験があって、人と接するのが苦手になったからこうしてぼっちを貫いているのである。そのいじめられた原因は、私がレズビアンであることが関係していた。
いつだったか、まだRちゃんと知り合う前、好きな女の子に告白した。幼い子とは残酷で、まだ性教育のせの字も受けていない子にとって女が女を好きになることは『変』。だからイジメの対象になっていい。なんて思うものである。おかげで小中の友達はほぼいない。高校に入っても、Rちゃん以外とまともに話したことがない。Rちゃんはきっと、私がいじめられていたことは知っていても、いじめられた理由なんか知らない。だから危機感なく私に近づいてこれる。
そして、ようやく私はRちゃんを放課後呼び出すことに成功した。告白なんてしても無駄。そう分かっている。だって同性愛の話題をそれとなく出したときあまりいい反応をしなかったから。ならば、強硬手段に出るしかない。
Rちゃんが教室に残り、2人だけになる。
『いつも良くしてくれてありがとう。でも、ごめんね?』と言い、『怯えているRちゃん可愛い』と思いながら首を絞める。絞める。絞める。あぁ、冷たくなった。Rちゃんは死んだ。自分の腹にナイフを刺す。これで独りぼっちじゃない。
今日から、二人ぼっち。
【二人ぼっち】
今
この瞬間
欲しい世界かも
二人ぼっち…なにしよっか
やりたいこと多すぎて笑
ふたりね。
10歳〜17歳くらいの歳の子どもと
23歳の常識ある大人が2人でいるのが見たいな。
お互い世界が広がりそうだから。
境遇は別に関係ない、
1人の人として話ができればいいんだ。
そして話すのは
最近楽しかったこと、悲しかったこと、頑張っていること、自分の居場所、なりたい姿、やってみたいこと。
そして、世界がどう見えているか。
-子ども-
10歳:
僕は学校で最高学年になる準備をしてて、5時間目にレクをするから、みんなで遊べるゲームを考えて、低学年の子が楽しめるように複雑にならないようにでも、面白みがあるようにしてます。楽しく遊べるから嬉しいです。
あと、クラスでは縄跳び大会に向けて大縄跳びの練習をしてて、僕は体育委員会なので飛びながら回数を数えてみんなに伝えるって言うのを頑張ってます。みんなで数えながら、自分の心の中でも数えて同じか確かめてます。
13歳:
悲しかったことは、一緒に委員会をしていた子が来なくなったことです。クラスで注目される人だったので、少し自由がなかったのと、それをうまく解消できなかったんだと思います。何か話すと最後に頑張ろうねと言ってくれました。僕は同じ委員会というのを盾に心配をしました。行事の時には来てくれました。委員会に出て帰る時に黒板を消してから帰ると言っていました。僕は「今日来てくれてありがとうね、またね」としか言えなかった。負担かけたかもしれないから悲しいです。
17歳:
学校が居場所です。勉強も部活も頑張る人が多い学校なので、自分の言葉で話してくれる人が多いです。
今まで、ここまでにしとこうと線を引いていたことを普通にしているのを見て、あ、してもいいんだと思えて安心します。
綺麗な人になりたいです。心が。
かっこかわいい人、いいギャップを持つ人、周りにいい影響、さりげない気遣いができる人。
そしてそんな部分を大切にしてくれる人がいる場所で過ごしたい。
やってみたいことはたくさんあります。
些細なことでいいんです。
成人すればできることがたくさんありますから。
-大人-
23歳:
はじめまして、僕はあなたの未来の姿です。
僕は今、過去を見ないで過ごしています。
成人してしたかったことをできなかったからです。
今までの頑張りを自分が踏みにじってしまった。
思い浮かべたくないことばかりだ。
ただ、これだけは伝えたい。
あなたはすごく頑張ったんだ。味方も敵も作らずに目的を達成しようとした。味方のふりした厄介者のせいで心が折れてしまった。そこで生きるには自由を犠牲にしないといけなかった、心を犠牲にするしかなかった。
そして、その厄介者は何を言っても変わらない。
はっきり言って関わるだけこっちの可能性が吸われていくだけ。
もうやめにしたいんだ。
でも変なんだ、共依存みたいになっているんだ。
心が折れて自分はできないって思ってしまってるんだ。
子どもの僕よ、罪悪感は偽物です。
あなたの可能性は大きい、何になったっていいんだ。
考えているものあるでしょう?
頑張りたいと思える場所で頑張るんだ。
あなたは幸せになっていいんだ。
毎日大変だなとため息をついていいんだ。
あなたの世界線では幸せな時間を過ごして僕に念を送ってほしい。
僕が僕とふたりぼっちになったら、とても顔向けができない。
ずっとふたりぼっちなら、たくさん愛でてあげたい。
そして一緒に出かけよう
舞台「孤独な男」
拘りの極み
排他的思想
視野狭窄な皇帝
礼節を欠く
無礼千万
観客は私一人
臆病者と肯定
途中退席
ブラボー!
#176「二人ぼっち」