夢-meyu-

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【二人ぼっち】

私はいつも独りぼっち。まぁ、俗に言う陰キャである。こんな私にも話しかけてくれる子がいる。同じクラスの中心的存在のRちゃんだ。小学校5年生からずっと同じクラスで、こんな私とずっと友達でいてくれる。ザ・陽キャって感じのRちゃんは、本当に誰に対しても分け隔てなく優しい。私はそんな彼女に密かに恋していた。

私は何も望んでぼっちを極めているのではない。過去にいじめられた経験があって、人と接するのが苦手になったからこうしてぼっちを貫いているのである。そのいじめられた原因は、私がレズビアンであることが関係していた。
いつだったか、まだRちゃんと知り合う前、好きな女の子に告白した。幼い子とは残酷で、まだ性教育のせの字も受けていない子にとって女が女を好きになることは『変』。だからイジメの対象になっていい。なんて思うものである。おかげで小中の友達はほぼいない。高校に入っても、Rちゃん以外とまともに話したことがない。Rちゃんはきっと、私がいじめられていたことは知っていても、いじめられた理由なんか知らない。だから危機感なく私に近づいてこれる。
そして、ようやく私はRちゃんを放課後呼び出すことに成功した。告白なんてしても無駄。そう分かっている。だって同性愛の話題をそれとなく出したときあまりいい反応をしなかったから。ならば、強硬手段に出るしかない。

Rちゃんが教室に残り、2人だけになる。
『いつも良くしてくれてありがとう。でも、ごめんね?』と言い、『怯えているRちゃん可愛い』と思いながら首を絞める。絞める。絞める。あぁ、冷たくなった。Rちゃんは死んだ。自分の腹にナイフを刺す。これで独りぼっちじゃない。
今日から、二人ぼっち。

3/21/2026, 6:23:42 PM