世界の終わりに君と』の作文集

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世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/8/2023, 11:01:48 AM

世界の終わりに君と。どんなに大好きな人と暖かい場所にいてもいずれは壊したくなる衝動に駆られるんじゃないか?それを確かめたい

6/8/2023, 10:44:05 AM

#93 世界の終わりに君と

世界の終わりに君と一緒になりたいと
ここ1年ほど温めていた思いを伝えたけれど
あっさり玉砕した

一か月ほど前
大きな隕石が衝突して世界が終わるという発表があった
急に世界の終わりを聞かされ世間も僕も激しく動揺した

自暴自棄になり暴走する人もいて一時は治安も悪化したけれど
世界の終わりが近づいても
いや、終わりだからこそ
職務や義理を果たそうとする生真面目な国民性によって
2週間ほどで僕の国はニュース以前とほぼ変わらない生活を送れるようになった

そんな、普通じゃないけど普通のある夜
いつもの居酒屋で片思いの彼女と乾杯した。
時間的にはこれが最後の乾杯になるかもしれないと思うと言わずにはいられなかった

「なぁ 俺たち結婚しよ?」

付き合っていたわけではないけど
この1年のお互いの様子できっと彼女も同じような思いでいるはず
それにもう世界が終わるのだから彼女だって誰かと居たいはず

「え?無理!
そういうのはちゃんと付き合って考えてからしたい。」

だから、もう、そういう時間はないんだって....
とつっこみたい所だったけど、
こんな時も何かに流されず自分を見失わない彼女はやっぱり素敵だと思った。

「そうだよな、こんな時に、付け入るような事言って、ごめん」

謝ると彼女は不敵な笑みを浮かべてグラスを空にすると「大将!おかわりお願い!」と良く通る声を発した。

最後の日はどうするのかと聞いたら
飼っている猫と過ごすと楽しそうに
でも少し寂しそうに教えてくれた。

世界が終わる三日前
政府から緊急事態宣言という名のあらゆる経済活動を中止せよという要請が出た
政府も公共機関も店舗も会社もなにもかもお休み

あまりにも生真面目すぎる国民へ
静かに最後の日を迎えられるようにとの配慮らしい

そして、ついに、世界が終わる日
僕は彼女の住むアパートの前にきてしまった
電車は動いていなかったので徒歩で二時間。

最後に少しでもいいから彼女と話したかったし
あの時、結婚なんてカッコつけずに
素直に一緒に居てほしいと伝えればよかったとずっと後悔していた

道路に面した彼女の部屋を見ると
彼女が缶ビール片手に猫を抱いて
窓辺にもたれてこっちを見ていた。

「あれぇ?どうしたの?
まぁいいや~、あがりなよ」

酔っぱらってだいぶご機嫌だ。

「丁度良かったわ~、一緒に飲んで」
と渡されたのは彼女のお気に入り銘柄の缶ビール

世界が終わるからと大量に買ったものの
最後の日になっても飲み終わらなくて困っていたそうだ。

「残すのもったいないでしょ?」

本当に彼女らしい
そして、やっぱり素敵な人だ。

.....

もうすぐ日が暮れる
僕たちはたわいもない話をしながら買いすぎたビールをひたすら消費している。
彼女は猫を抱いたまま窓辺にずっと腰かけていて僕からは少し距離をとっているようにも見えるけど
本当に今日これで世界が終わるのかと疑うほど穏やかに時間が過ぎている

「あのさぁ...

この後、もし世界が終わらなかったら僕と付き合って下さい。そして、一緒に暮らしませんか?」

以前の反省を踏まえて真面目に伝えた。

「う~ん、この子も一緒ならいいよ...」
と抱えていた猫を僕の方によこした
人懐っこいその猫は僕に撫でろと頭を寄せてくる

「もちろん!」

「じゃぁ、とりあえず、お試しでいっかげ....」

彼女の言葉の途中で夕焼け空が不自然に真っ赤になり
いくつもの大きな炎の塊が窓の外に見えて__

あっという間に世界はなくなってしまった。

だけど…
「とりあえず、お試しで一か月ね」
世界の終わりに大好きな君から同棲お試し期間をゲットできた僕はとても幸せだった。

お題「世界の終わりに君と」

6/8/2023, 10:16:12 AM

『朧は今日も生きる』

宮沢 碧

ゆったりとした椅子。真っ暗で星だけが見える空間。数多の星に囲まれて、僕は君と隣に座っている。どこからかいい匂いがして、これがふぅん、これが宇宙の香りなんだ、と思った。天も地も右も左も全てが暗闇と星に埋め尽くされて、自分も暗闇の中に溶ける。

 星々が時にぶつかり、時に爆発をし、誕生と死を繰り返す様を黙って見続ける。これほどまでに星があったのかと星の川を眺める。ふと隣を見れば彼女も僕をチラッと見てくれる。世界はまるで僕と彼女だけの気分になる。

 星々の光は何億光年離れたたところにも届き、何千年先に届く。残念ながら今のこの瞬間の瞬きは、僕らには到底見ることは出来ない。

 僕たちには何千年に渡るものを届ける力はない。少なくとも僕は何百年と残せるものを何一つ持っていない。今日この瞬間を僕の生命の記憶としてせいぜい百年保たせられるかどうか位の力で、紙に書き残したとしても何千年とは行かないだろう。その上、星ほどに長生きでもない。

 星々からしてみたら僕らは一瞬にも満たない存在で、むしろ小さくて、人間は個ではなく全人類合わせてやっと存在証明出来る位の微々たる一瞬の連なりのようなもので、チカチカと小刻みにフラッシュする一つの光のようなものなのかもしれない。いや、それでも存在証明できないような朧?

 それでも朧は今日も生きながら、彼女を好きだと思うのだ。一瞬だというのに明日もあると疑わず、生きるのだ。

 僕らの生は星からしたら瞬きで、常に世界の終わりなのかもしれない。僕らは死に向かい生きていて、いつも世界の終わりに生きている。春、夏、秋、冬、巡る僕らと星。それもほんの1秒の出来事だとしたら。

「本日のプログラムはこれで終了です。どなた様もお気をつけてお帰り下さい。ありがとうございました。」

 ただのプラネタリウムのはずなのに僕は壮大な旅をした。世界の終わりに君と。僕はそっと手を握った。ありきたりの彼氏の振る舞いの一つだとしても。僕は今、それがしたかったから。



2023/06/08

お題 世界の終わりに君と

最近、宇宙の匂いを再現したという香りを嗅が機会がありました。ふぅん、これが宇宙の匂いなんだ。と思いました。フルーティー。


昨日、一昨日お題は「最悪」「世界の終わりに君と」。
今日のお題ももう更新されちゃうらしい。あぁ、これはもう昨日のだよ!

6/8/2023, 10:09:46 AM

もう、なにもかも無くなっていいと思った

やり残した仕事
叶えられなかった夢
伝えられなかった想い

後悔、喜び、妬み、愛しい気持ちも

世界の終わりの前に
すべて捨てて、記憶から消しておこう

きみにとっては偶然にも不運で
ぼくにとっては奇跡にも幸運な

そんな日々を、君とまた、過ごせるように

6/8/2023, 10:02:27 AM

世界が終わる瞬間に、
君といられたらどんなに幸せだろう
最後まで、置いてくこともおいていかれることもなく
二人で手を繋いで、隣に並んで

でもそんな話をしながら、二人で幸せに生きていくのが
1番しあわせなのかもしれない

6/8/2023, 9:58:33 AM

46世界の終わりに君と


世界の終わりまであと100日と言われて、1日一作ずつ、ちいさな物語をつくりはじめた。
果たして誰か、読んでくれているだろうか。
世界は、あと50日くらいで終わる。
物語の終わりと一緒に、私もどこかへいなくなるだろう。 
この話が、いつか誰かに見つけてもらえることを願っている。

6/8/2023, 9:57:14 AM

【世界の終わりに君と】

“世界を終わらせる武器はなんだと思いますか?”
数年前に同期たちと受けた授業を思い出す。


子供の頃の僕は1人、大昔の懐中時計を改造しようと弄くりまわしていた。

そんな“捻くれ者”の僕がおそらく形ばかりのお偉いさんに腕を買われてー自慢じゃないが、成績トップで、この軍隊の技術士官とかになったのは2年前。
ありがたいことに、庶民には決して手の届かない機密も文献も、それっぽいことを言えば簡単に閲覧できる。楽しい。
調査のという名目で勝手に作った大昔の船や戦闘機の模型も、かなりリアルだと自信がある。
でも世界情勢とか仕事に興味はない。

10年前に4つに分断された世界はそれぞれ国民を豊かに暮らさせることと、兵器の開発に勤しんでいる。1つ言うならば、国内の様子はどこも同じ様なものだと言う事。

国民は気ままにのうのうと暮らすだけだ。
まったく、へらへらした顔には辟易する。
医療も科学も人々が何もしなくなるには既に充分で
美しい芸術も、心踊る物語も、今まで作られたものがたくさんあった。

だが、それらは所詮暇つぶし。新しいものが生み出されることはなかった。

……大きな学校、派手なアトラクションの遊園地…
それも今日で終わりだとか誰も知らないな。

あと一時間か。
平凡な月曜日、8月15日の午前6時。
政府が秘密裏に勧めた超巨大な爆弾が,実験と称して遠くの海で爆発する。
奇しくも4つの陣営が同時に。


暇つぶしで片っ端から集めた情報と、
戯れに書いた計算式を信じたくなかった。
自分の腕が落ちただけであってほしかった。

ーガタンッ
嫌な気分だ。

僕は引き千切るようにドアノブに手を掛ける。
明けかけた日に向かって駆け出す。
こんなむさ苦しい部屋で最期を過ごしてたまるか。

世界を終わらせる武器は何だ?? 原子力? ウイルス?


違う、そういう意味じゃない。
5年前、海辺で出会った少女。密入国なんて見つかれば捕まって、酷い目に遭うなんて君のとこでも同じはず。なのに、
『イルカを見たくて』、と言っていた。


明日への希望がなくなって、やる気も精神力もなくなったときを、人は終わりと表現する。
だから
“捻くれ者”の僕と、“愚か”と言われた君。
黒い髪の僕と碧い瞳の君は気付いてしまった。
既に死んだような世界だったと。

湊に着いた。
涼しい朝の風に、結えられた金髪が柔らかく舞う。
透き通るような青い目が僕を写す。

こんな美しい色を僕は他に知らない。

放射能で汚れた世界からまた生命が発生するにはどれくらいかかるだろうか。
海で炭素とか水素が化合して、それからー
まぁいいや。
終わってからもどうせまた始まるだろう。

暖かい白い肩に触れる。
夢を抱いてもがき続けた君。
今やかっこつけの道具になった聖書とやらに出てくる女神はきっとこんな感じか、

君と一緒に海から見る世界の終わりはきっと美しい。

もうすぐ時計の針が重なる。
語り合った夢がいつか叶うことを願って

『世界の終わりは、君とー』

6/8/2023, 9:56:44 AM

世界の終わりに君と、何をするかって?
そうだなあ。
どこかに出掛けたり、美味しいものを食べたり?
それじゃ、普段と変わらないって?
それでいいんだよ。特別なことはしなくても、キミがいるなら、俺はそれだけでいい。

6/8/2023, 9:36:48 AM

#42 世界の終わりに君と


「本日晴天、風向きは…と」

航海日誌に書き込みながら、ボクは船長に目を向けた。彼は風に合わせて帆の調整をしている。

「なんだ?言っておくが今日は進むぞ」

「分かってるよ。もうすぐだもんね」

ボクと彼は船で旅をしている。旅といっても、行き先は陸じゃない。

「ああ。この航海でたどり着いてやる。世界の終わりに」

ただ、そこに辿り着けたのは彼の何代も前だから、航海のノウハウも廃れてしまっている。
ボクがこの船に乗ってから数年、手探りながら航海を続けてきた。

ボクと船長が出会ったのは、それよりもっと前-

---

ボクは、船大工の家に生まれた。
でも仕事はあまりない。

というのも、ボクの住む国がある大陸では平和な歴史が続いている。海もはじまりの雨があるだけで、どうもこの世界に他の大陸はないらしいことが伝わっている。

だから、船といえば漁業船か観光船がほとんど。貨物船もなくはないけど、何か物足りない。
そんな日常が続いていた。だけど。

「船を頼みたい」

そう言って入ってきたのは、ボクよりは年上、くらいの若い男だった。

「へえ、どんな船をご希望で?」

「長い航海に耐えられる、小さい船を」

この時点で変なヤツだと分かった。だって漁も観光も長くは海に出ない。貨物船は大きいのが普通。

「お客さん、そりゃあ…」

「他の店では全て断られた。ここが最後なんだ」

さもありなん。だけどこの言葉を聞いて困惑していた父さんの顔つきが変わった。きっとボクも。

「まずは詳し「やってもいいけど、代わりにボクを乗せてよね」

そのときの二人の顔ときたら!

「だが、性別で測るべきではないが女の子だろう?いろいろと大丈夫なのか?」

「悪いが、お客さん。コイツは俺に似て言い出したら聞かねえんだ。腕はいい。長い航海なら整備する人間が必要だろう。乗っけてやってくれ」

「…わかった」

「やった!…で、どこ行くの?」

「世界の終わりだ」

その後ボクたちは、この世界がひとつの大陸と海でできた平面の世界であること、海の沖に降るはじまりの雨よりも、もっとずっと沖には世界の終わりがあることを知った。
さらに、船長の家に代々伝わる書物には、本来は終わりなどない球体であるはずだから、世界の終わりについて調査を進めてほしい、と書かれているとのことだった。

「行くよ、世界の終わりでも、どこにでも」

だってこんなに興奮することがあるなんて!


ここは地に雨無き平なる世界。
海と呼ばれる広き水の、その沖にて天より降り注ぐ唯一は、全てを潤すはじまりの雨である。
さらなる沖には世界の終わりを見たり。


雨に愛を、月に願いを、
世界の終わりに祝福を。

(#29,30と同じ世界)

6/8/2023, 9:30:17 AM

世界の終わりがきたらどうするかって話をした時できる限りいつも通りに過ごして心の平穏を保とうとするだろうなって言ったら「死ぬ気で生き延びる方法を探す」って言われてそれもそうかもと思った 死にそうになったらきっと死ぬ気で抵抗するだろうななどと思ったり

6/8/2023, 8:59:10 AM

【世界の終わりに君と】

5年付き合った彼女の生命が、今まさに尽きようとしている。既に意識はなく、自力で呼吸することもできなくなった。

機械の力でかろうじて生命を維持している彼女を目の前にして、僕にできることは何もない。こうしてこのまま、世界の終わりを待つだけなのか。そう思った瞬間、目の前が真っ暗になった-

…ちゃん…っぺーちゃん…徹平ちゃん‼︎

突然、自分の名前を呼ばれて我に返った。目の前には、純白のウエディングドレスに身を包んだ彼女の姿があった。

「舞衣…意識、戻ったのか⁈」
「ううん、違うの。これはね、神様からの『ラストプレゼント』」
「ラストプレゼント?」
「うん。私の生命が尽きるまで、短い時間だけど願い事を叶えてくれるんだって」

「願い事って、何でも叶うのか?じゃあ、舞衣の生命も…」と言うと、彼女は「それだけはダメなんだって」と悲しそうに首を横に振った。本当なら、それが唯一の願いなのに神様は残酷だ。

「それで、舞衣は?」
「うん、最期に徹平ちゃんのお嫁さんになりたいってお願いした。それで、お葬式じゃなくて結婚式で旅立ちたいって」

冷静になって見渡すと、ここは教会のようで周りには誰もいない。彼女の願いが反映されているのか、いつの間にか僕もタキシード姿だった。結婚式か…そういえば、ちゃんとしたプロポーズもまだだった。

「舞衣、こんなタイミングでアレだけど…僕と結婚してください!」

「もぉ〜、何かしまらないなぁ〜」と彼女は笑いながら、僕の手をとって。そして、そのまま2人でくるくると回り始めた。

「初めてだね、こんなふうにダンスするの。こんなに楽しいんだったら、もっと前から一緒に踊ればよかったなぁ〜」

こんなふうに、ずっと楽しそうに笑っている舞衣を見たのはいつ以来だろう。病気がわかってからは、笑顔の中にも深い悲しみがわずかに潜んでいた。解き放たれたように天真爛漫な彼女を見ることができたのは、僕への『ラストプレゼント』なのかもしれない。

「舞衣と踊ったこと、忘れないよずっと」
「ありがとう、徹平。すごく楽しかった。あと、私が最期に願うのは-」

また急に目の前が真っ暗になった。

一瞬、強い光が差し込んだような感じがして目を開けた。その情景は、最初に目の前が暗くなる前と同じだった。少しだけ違うのは、機械につながれた舞衣の口角が、少しだけ上がっているように見えること。
 
僕は、彼女の生命が尽きたら世界は終わると思っていた。自分には、その時を待つことしかできないと思い込んでいた。でも、その時がきても世界は終わらないし、待つだけじゃないことを舞衣が教えてくれた。彼女は、何を僕に言おうとしていたのだろう。

「笑って。笑って、幸せに生きてね、徹平」
どこからか、舞衣の声が届いた。

大丈夫だよ、舞衣。僕は生きる。
世界の終わりに君と踊ったことを、 
胸の奥深くに刻みつけて。

6/8/2023, 8:57:42 AM

お題 失恋

失恋っていう失恋をしたことがないんだよね。
そんなこと言うとどんだけ良い女気取りだよって突っ込まれそうだけど。
全くそういう事じゃなくて。ちがうんだよ。

失恋って初恋くらい尊いものだと美化しちゃってるの。
きれいで、切なくて、叶わないもの。みたいなさ。
若い頃から瞬間瞬間でしか誰かと交われた事がなくて
次の瞬間にはもう興味がないみたいな、無意味にスマホの画面をスクロールして暇じゃないふりしてるみたいな、
そんな生き方をしていたからさ、どうしてもね。貧相だよね。


お題 狭い部屋

昔ほんと一瞬だけ、6畳ひと間に暮らしてた事がある。
古い5階建のアパートの角部屋、410号室。
観葉植物と本と、無駄に多い洋服たちと、
お気に入りだったゲランのイディールの香りに満たされて、
毎日ベランダから外を見るのが好きだった。
夜はたまに酔っ払いの叫び声とか、揉める男女の声が聞こえてきて、その度に睡眠を妨害されてた。
あの頃、簡単に消えてしまえるくらい人に飢えてたけど、死にそうなほど人が憎かった。


お題 誰にも言えない秘密

言えないことはこの先も口に出すべきでない。自分の身を滅ぼす事になる。
わたしの身が滅びるだけならいいが
たぶん周囲を巻き込んで、わたしでない誰かが深く傷つき、落胆するだろう。

地獄まで持って行くよ、大丈夫。


お題 最悪

最悪なこと。色々あるなぁ。
湿気で前髪が唸るのが気になることとか、縮毛矯正の匂いとか。
溜まったお題を一気にやってる辺り、仕事と生活が慌ただしい。


お題 世界の終わりに君と

世界は終わらないんだけど
もし終わるなら、普段通りに過ごしたいな。

きみが作った少し雑な卵料理と
カリカリというより、もはや焦げてるベーコンと、ライ麦パンで朝の時間を過ごして
庭仕事したり、家事をして、前日に焼いたお菓子とコーヒーで休憩して
昼から外出して、のんびり散歩しながら夕飯の材料を買って家に帰ろう。

2人で台所に立って、夕食を食べて、お風呂に入って、ベッドに入る。


今日も明日も、ずっと愛してるよ、おやすみ。

6/8/2023, 8:49:46 AM

最近テレビをつけても、どのチャンネルもアニメやバラエティなんかやってなくて、みんなニュースをやっている。
もうすぐ世界が終わるらしい。巨大隕石が地球に衝突、とかなんとか言ってるけど、俺は正直信じてない。
ニュースキャスターが言うには、どうやら今日隕石が落ちてくるらしい。
みんなこんなの信じて、おかしいだろ。
そんな風に思っていたとき、電話がなった。先輩からだ。
「もしもし!」
「もしもし。あのさ、今から公園に来てくれない?話したいことがあるんだよね」
「え、いいですけど……」
「ありがとう。じゃあまた後で」
ぷつん。彼女は要件だけ伝えると、すぐに電話を切った。
先輩から呼び出しなんて、珍しいな……。
そう思いながら俺は玄関の扉を開けた。

公園の入口に先輩を見つけた。俺は自転車のブレーキを踏む。
この公園は、先輩と一緒に帰る時によく寄り道していた。展望台みたいな高いところで、ベンチに座って話したり、肉まん食べたり。
高台にあるから、ちょっと階段がキツいけど。
「先輩!」
「来てくれてありがとう」
「いえ……それより話って?」
俺が問いかけると、彼女はにっこりと微笑む。
「うん、たくさん話したいことがあるの。はやく行こう」
そう言って俺の手を握る。俺は思わずドキンとした。
彼女に連れられたまま着いたのは、やっぱりいつものベンチだった。
「はやくはやく」
先輩に急かされて座ると、彼女はそれから色々なことを話し始める。
本のこと、学校のこと、友達のこと、家族のこと、俺との思い出とか、色々。
先輩は話が上手い。なんだか興味をそそられて、つい聞き入ってしまった。
すると、彼女は
「あなたも話したいこと、ある?私、あなたのことももっともっとたくさん知りたい」
と俺に迫った。
急に言われても話題が……とか思ったけど、話し始めると案外そうでもなかった。
部活のこと、ダチのこと、後輩のこと、ライバルのこと、家族のこと、先輩との思い出とか、色々。
彼女は聞くのも上手だ。うんうん、と相槌を打ったり、聞いて欲しいところで質問してくれたりで、俺はつい話しすぎてしまった。
それに気づいて、
「あ、すみません…俺ばっか喋ってますね」
と謝ると、彼女はふるふると首を振った。
「ううん、あなたの話聞いてるの、とっても楽しいよ。もっとたくさん聞きたいくらいよ」
そう言って笑ってくれる先輩を見て、ああ、やっぱ好きだな……って。
俺がそんなことを思っていると、彼女は少し探りげに喋りだした。
「……あのね」
聞いたことのないくらいか細い先輩の声。
なにか重要なことを言われるのだな、と察した。
「わたし……」
「ど、どうしたんですか?」
「……もうすぐ、終わっちゃうね」
「え?」
「世界。私ずっと信じられなかったけど……なんかようやく実感湧いてきて……最後に思い出作りたいなって……」
先輩は泣きそうな声でぽつりぽつりとそう零した。
「俺は……まだ…信じられないですけど……」
「ふふ…うん、あなたならそういうって思ってた。頑固だもんね」
そう彼女が笑う。苦しげなその表情が、俺を堪らなく焦らせる。
ほんとうに……終わるのか……?
「私、まだやりたいことたくさんあるよ。あなたと沢山色んなところも行きたいし、本だって沢山読みたい…家族とも友達とも、もっと笑っていたかったな」
ついに彼女の瞳から雫が落ちた。
俺は慌てて彼女の目を手で拭う。
「……あなたは最後まで優しいのね」
先輩は俺の手を握った。
そしてぎゅっと繋ぐ。
「……ごめんね。私、あれだけ喋っておいてまだ話してないことがあるの」
「な、なんスか?」
「……最後の最後に伝えるなんて、ちょっと卑怯かもしれないけど…」
そう呟くと、彼女は俺をそっと抱きしめた。
「せ、せんぱ……」
「ずっとずっと、好きでした」
その瞬間、向こうの空に、流れ星が通った。

【2023/06/07 世界の終わりに君と】

6/8/2023, 8:49:25 AM

世界の終わりは突然告げられて
いつの間にかカウントダウンが始まってたらしい。

隣に立つ君を見上げる。
「滅びの呪文、誰か唱えたのかな」
なんて言えば
「アレか?オレらも言おうぜ!」
て、適当な石を一緒に握って呪文唱えた。
クスクスという小さな2つの笑いはアハハと大きくなったと。


パラパラと崩壊していく世界はどこか現実味がなく、儚くて美しいと感じた。


「世界なんて滅びてしまえばいいって思ってたんだ」
そう言ったボクの目からポロリと雫が落ちた。
少し、いやかなり強引なキミと出会って、世界はあっという間に色づいて。
何もなかった灰色の世界は鮮やかに彩られた。

だから。

告げられた終わりのくる世界が恨めしくて。
訳も分からない悔しさが込み上げる。

キミのいる世界が愛しくて。
キミといる世界が愛しくて。

もっとこの美しい世界をキミといたかった。
キミと過ごしたかった。

「回復魔法とか再生魔法とか言っとこ!」
なんてポーズ取りながら叫んで。
泣き笑いになった。


背後から抱きしめられて、肩口に頭が埋められた。頬に柔らかな髪の毛が触れて擽ったくて。少し振り向けば、優しいキスが降ってきた。

「世界の終わりにオマエといれて嬉しいよ。もう誰にも邪魔されない。世界が終わってもーーー」

ーーーー『ずっと一緒だ』


2023.6.8/世界の終わりに君と

6/8/2023, 8:48:51 AM

【世界の終わりに君と】

世界の終わりに、かけがえのない大切な人と会って、「来世でも会いましょうね」なんて話ができるならば、とてもロマンチックだろうに、とたびたび考えている。

そう、ずっとロマンチックな妄想のままでいい。

6/8/2023, 8:26:22 AM

世界の終わりに君と

世界の終わりに君と一緒にいられるくらい
あなたの大切な人の1人になりたい

6/8/2023, 8:18:36 AM

行きたくない。
何もやりたくない。
体が重たい。無理してやってたことがバカみたい。
いい事起きるって言ってたり悪いことばかりじゃないって言うけどいいことなんて起きないし、負の連鎖。
楽しそうに過ごしてるみんなはいいなって。
自分を傷つけて生きてる実感が湧いてくる。
でも、どんどん傷ついていく自分の手が....

6/8/2023, 8:16:52 AM

その瞬間まで踊っていよう

//世界の終わりに君と

6/8/2023, 7:51:47 AM

太陽の光が反射して、海がキラキラと輝く。
青い空。そして、静かな波の音。

〝平和〟そのものだ。


僕はずっと海の絵を描いている。

毎日毎日海に赴き、海の姿をスケッチに記録するのだ。

雨や雪、天気が荒れてる日は出来ないが、晴れや曇りの日にはなるべく描きに行くようにしている。

なぜ俺が、毎日海へ向かうのか。
それは、ある人との約束だった。


『君の絵の中に、私を入れてよ。』


黒いロングのストレートヘアーを風になびかせながら、彼女は僕に言った。

彼女の瞳は、海を写しているような綺麗な青色。
そんな瞳に心を奪われてしまったからか、僕は身勝手な彼女の願いを聞き入れた。


その日からずっと、僕は描く海の絵のどこかに彼女を潜ませている。

浜辺を歩かせたり、波打ち際で遊ばせたり。
様々な彼女を描いた。

ちなみに彼女とは、一度しか会ったことがない。


初対面の男に、こんな我儘を言ってきたのだ。
普通、無視か断るものだと思うが、僕は出来なかった。

それくらい、彼女の瞳は魅力的だった。


彼女を描き続けて、気づいたことがある。

彼女は絶対にこちらを見ない。
絵の中の彼女も、海かまたは別のどこかを眺めている。

僕を見ることは、きっとない。

だからこそ、僕が見ていないとどこかへ飛んでいってしまう気がした。そう思うと、筆が自然と動いて彼女を描くのだ。


そう描き続けて、どれくらいの月日が経ったのか。
僕の家には、彼女と海の絵が何百もある。
最初に比べて、筆のスピードも遅くなってきた。

もしかしたら、筆を持てなくなる時が来るのかもしれない。

そうすれば、この〝平和〟な時間も終わりだ。


もしこの時間に、この世界に終わりが来るのだとしたら。


僕は君と一緒にいたい。
君と海を眺めて、その姿をまた描きたい。


そう思いながら、徐々に重くなっていく手を動かしていく。


懸命に、海とキャンバスを見ながら描いていたからか、僕は後ろから来る人に気づかなかった。


『ねぇ。』


その声を聞いた瞬間、僕は涙がこぼれた。


#世界の終わりに君と

6/8/2023, 7:42:10 AM

その男は知っていた。
 己が水槽の中の脳とシミュレーテッドリアリティに伴ってできた存在だと。また、同時に己の死期も知っていた。神の手――実際はどんな手でもいいが、脳が明晰夢にも近い状態になったとき、きちんと用意された手順に則って終わらせるのだと。

 多少のイレギュラーも実はなんら想定内というのも知っている。そのイレギュラーで死期が早まったとしても第二第三の男が何事もなかったかのようにして、進んでゆくのも。
 男はそれを思い出すたびに、毎回、ならば死期は必ず一定に絶対的なのだと首を傾げたくなる。

 そして、男は白く硬い糸のようなグラフィックの中、全身を濡らしてじっと上を向いていた。
 ずぶ濡れだ。

 「……」

 それから神の手が飽きたことも悟った。
 そろそろゴミ箱に廃棄される頃合いだろうか。

 ふと振り返った。
 随分むかしにバグで生まれた己――姿かたちが寸分違わずおなじのそれは、確かに男自身。それがピクリともせずに濡れている。

 「(イレギュラーで全くの不本意な終わり方だ。首を傾げている場合でもない)」

 縛り付けられたように白い地面と固定されていた足を動かした。なんら抵抗もなく、それを担ぎ上げる。
 奇跡的に思い描く場所は近かった。
 線だけで区切られた長い長い梯子を汗もかかずに昇り上げてゆく。ひとつ不満があるとすれば、担ぎ上げた己でない己が邪魔だったこと。

 煙突のいちばん底に白い炎。
 あれに触れるためにはここまで昇らなくてはいけなかったし、何となく己の身ひとつでは釈然としなかった。
 長く聳え立つ焼却炉の入り口。そこに己ではない己を横たわせ。支えを失くした頭がかくん、と炎に近づいた。
 ぱちりと閉じた瞼は見ようによっては表情を変える。

 「そんな顔をするな」

 その身体をずらしたとき、均衡が崩れる気配がした。見れば炎にも穴ぼこが開き始めている。
 すると男はさっさと己ではない己の胸倉を掴み、自身も一歩踏み出した。下までの高さにひやりと腹が疼いたのがやや疎ましい。

 もう一度「そんな顔をするな」と誰に言うでもなく口遊む。

 浮かんで落ちてゆく中で己ではない己がとなりに見えている。それを認めた男は何か声を発したくなったが、浮かんでくる言葉もなく。

 「ああ」とだけ気を抜いた。



#世界の終わりに君と

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