一筋の光』の作文集

Open App

一筋の光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/5/2023, 10:51:20 AM

夜空に一筋の光が見えた

流れ星のような 流星のような そんな光

赤い輝きを放ったそれは

徐々に徐々に此方へと近づいていた

視界が全てその光に呑み込まれる

その光からドロドロとした何かが生み出されていた

桃のような色のそれは、人間のような姿だったが、背中から腕や足のようなものが生えていた。

顔は人間の顔を潰したかのような形相だが、口角は目尻まで上がっていた。

そんな存在達が、光のなかから次々に生み出されていく。

その光は人間にとっては絶望の光で

彼らからしたら希望の光であった

お題『一筋の光』

11/5/2023, 10:51:19 AM

「一筋の光」

嫌々ながらも明日の準備は終えた。あとは寝るだけだ。


彼女は昭和の小学生である。
毎日赤いランドセルに教科書を詰め込み、学校指定の黄色い巾着袋をぶら下げて登校する。

明日は算数と図工があり、大好きな音楽も国語もない木曜日。計算は苦手だし手先は不器用だから木曜日は楽しくない。しかしどうあがいても次の日はやってくる。

ひとりっ子の彼女は6畳の自分の部屋で眠る。ベッドはなく畳のうえに布団を敷いている。寝転がると閉め切ったふすまの下から一筋の光が差し込むのが目に入る。

光が差し込むのはふすまの向こうに起きている人間がいるからだ。彼女が眠ったあともしばらくは差し込むだろう光は彼女がひとりではない証。

明日は行きたくないな、と思いながらみた光を彼女は幾度となく思い出すだろう。
布団がベッドになり、ふすまがドアに変わり、差し込む光がなくなったひとり過ごす日々の夜に。

11/5/2023, 10:51:16 AM

Theme:一筋の光

光が見えた。
纏わりつく暗闇を切り裂いて引き上げてくれるような、一筋の光。
私はその光に向かって手を伸ばした。

アラームの音に目を覚ます。見慣れた天井が目に入る。
「また、この夢か」

幼少期から私はときどきこの夢をみることがある。
自分が本当に存在しているのかさえ疑わしくなるような暗闇に佇む自分。不思議と恐怖はない。
そんな中、前方に突如現れる一筋の光。
暗闇から出たいと思っているわけでもないのに、私はその光に向かって思わず手を伸ばす。

いつもそこで目が覚めてしまう。
私の手は光に届いたのだろうか?その光は私を暗闇の外へ導いてくれたのだろうか?
それとも、届かずに手を伸ばすのを諦めてしまったのだろうか?夢のなかの私はあのまま一人で暗闇に残ったままなのだろうか?
いや、そもそもあの夢にはどんな意味があるのだろうか?

「支度をしよう」
答えの出ないことを考えるのは時間の無駄だ。
いつもの結論に落ち着くと、私は出かける支度を始めた。
この夢についてそれ以上考察したところで意味はないだろうから。

こうして淡々と日々が過ぎていく。
特段心が動かされるようなこともない、退屈だが平和な毎日だ。

その日の夜もまた、あの夢をみた。しかし、いつもと同じ展開ではない。
夢の中で私は前に向かって歩み、一筋の光を目指していた。
いつになく胸が高鳴るのを感じながら、光に向けてひたすらに歩を進めた。
私の手が、確かに光を掴んだ。同時に手を握られたように感じたのは気のせいだったかもしれない。

意識が途切れる最後の瞬間、言葉が見つからないほどの満足感を覚えた。

11/5/2023, 10:51:11 AM

【一筋の光】#76
夏祭りの100本くじのようね。
何本も紐がだらんと垂れているところから
一つ当たりだと思うものを直感で選ぶ。
ただ、紙のくじより当たりやすい気がして
よく近所のお祭りで出ているのを見かけては
500円玉を握りしめて數回引いた。
99本はハズレのはずなのに、
毎回、心がくすぐられてもう一回…と続く。
大人になって思うことがあるの。
大袈裟な様に聞こえるかもしれないけど、
私にとってそれは
「生きる意味」とか「人生」って
言うような感じの良い例えだと思うわ。 
だから、今これを読んでくれている貴方が
周りの環境、置かされている状況に
不満や苦しみ等を少しでも持っているのなら
思い出して。
子供の頃はお金と引き換えに娯楽を得た。
それを大人に置き換えみる。
苦しさや辛さから生まれた努力と引き換えに
充実した人生を得ることができるはず
ってこと。
もう無理よ、とはなる。でもそれはそうよ。
だって、
心とお金では全く天秤が釣り合ってない。
でも安心して。大丈夫。
誰の人生にも、
一筋の当たりは必ず入っているわ。
いつか、引いて見せましょう。
ゆっくりでいいの。大丈夫、大丈夫。
急いで引いたくじなんて
ちっとも面白くないんだもの。

11/5/2023, 10:50:41 AM

「一筋の光」

 雲の隙間から溢れる一筋の光

上を見なければ分からなかった空の美しさ。
淡い光が地面を照らす。

私の往く路を照らす。

ただ真っ直ぐに伸びる光。力強く、優しく輝く。
そこに向かってただ進む。

正しいかどうかは人生の終わりにしか分からない。
今は光の方向へ進むだけ。

11/5/2023, 10:50:26 AM

それは突然だった。

なんの前触れもなくその雨は全てに降り注いだのだ。

どこかで怒号が起こりあたりは喧騒に包まれていた。

(なぜこうなった!?)

こうなる事はある程度予測できたはずだった。

俺たちなら止められたはずだ。

なのになぜかそれをしなかった事にも問題はあったと思える。

だが現実としてそれは既に起きてしまっていた。

俺は息を整えあらためてその舞台となった場所を見た。

そして気づく、(あれ?あそこは...)

不意に見えた一筋の光に俺の腕は吸い込まれるように伸びていた。

揉み合う仲間たちの視線もその手の先に集まっていた。

もう少し、あと一瞬でこの手はそれに届く!。

そう誰もが息を飲んだ瞬間、

ジャっと幕が開き彼が現れたのだ。






『すみません、ほかのお客様のご迷惑になりますので、もう少し声を抑えていただけると...』

腰の低い店員さんが申し訳なさそうに注意してきた。

俺は付け合せの野菜の下敷きになっていた唐揚げを箸で持ち上げ、店員さんが『ありがたいのですが』と言い終えるのを待たずに「すみません。」と頭を下げた。

立ってもみ合っていた姿勢のまま仲間たちも
『あ、すみません』と姿勢をなおしながら
それぞれに頭を下げて座り直した。

そして店員さんが去ると始まるさっきの続き。

『おまえ、レモンかける?とか先に聞けよ』
『いやみんなレモンかかった唐揚げ好きだろーよ?』
『あたしそーゆーデリカシー無いのキラ〜イ』
『僕は別にどっちでもいい。』
「まぁ、俺もどっちでもよかったんだけど...」

そう言いながら俺はGETしたレモンのかかってない唐揚げを口に頬張った。

まぁ、ほのかにレモンの味はしたけど...。

結局、みんなレモンのかかった唐揚げを普通に食べて完食していた。

そんな飲み会の話。

あ、あと店員さんが開けたのは『幕』ではなく『暖簾』だったことだけは訂正しておこう。

11/5/2023, 10:47:01 AM

最初はただただ鬱陶しいとしか思っていなかった。

 整った容姿。もの静かだが欠けていないコミュ力。転校生というシチュエーション。まるで漫画の主人公だ。

  お れ
 人格破綻者なんかとはまるで違う。

 それでもそいつはあの日から毎日のようにおれに話しかけてきた。

 空き教室でおれの歌を聴きに、もしくは歌いに来たり、体育の授業でも必ず一人余っているおれのところへ来て、

 「せっかくだし、一緒ならない?」

 なんて決まったように言う。人気者のお前のことだ、引く手あまただろうに。

 ただ、おれは彼女と仲良くしようなんてこれっぽっちも思っていなかった。

 人は嘘をつく生き物だと知っていたから。

 人は人を裏切る生き物だと知っていたから。

 どうせコイツもすぐ離れていく。

 「ねえ、それはなんて曲なの?」

 “信じる”なんて無駄なんだから仲良くなる必要も無い。

 「卵焼き、作ってきたの。一緒に食べましょ?……え?……バレなければオッケーよ」

 全部嘘。なにも信じない。

 「昨日の授業よく分からなくて、教えてほしいの………大丈夫よ。お菓子は持ってきたから」

 なにも………………

 「私は変にもごもごしている渡辺君……隣の席の彼より、主張がハッキリしてる君の方が好きよ」

 ………………彼女はとてもマイペースなやつだった。

 だから無愛想なおれのことも、ものともしなかったのかもしれない。


 助けを求めることも、誰かを信じることも、期待を抱くことも、全て無駄だと思っていた。

 だか、彼女はそんなおれの閉じこもっていた世界を少しずつこじ開けてきた。

 そこから差し込んでくる一筋の光は、おれには眩しすぎて、触れたら自分が焼かれてしまうのではないかという恐怖を与えてきた。

 しかし、それと同時に“触れたい”という気持ちも湧き上がってきた。あの暖かい光に。

 もしかしたらおれは……本当は………


 “ーーーーーー”

 ………まあ結構、おれはその答えを出すことも、彼女にお礼を言うこともできずにこの世から去ることになってしまったが………

           いま
 あの光の答えを“私”は現在も探している。


 〜一筋の光〜
     ???

11/5/2023, 10:40:41 AM

『白姫様、お身体が冷えますゆえ…』

己の視界に刺激を与えてくれる景色は戸に飲まれた
紅葉も枯れ落ちる季節
シミ一つない白一色の薄着物は風の冷たさを柔肌に教える

「婆や、少しで良いの。もう少し外を見させてちょうだい」
『白姫様、お身体を悪くしては神も眉を顰めます』

病を妖の力と呼ぶには信憑性も何も無い
だとしてもこの家は邪を拒む
七々扇家代々の伝統とも言うべきか

~神望むわ邪を拒む純~

簡単に言えば神様に純粋無垢且つ健康な処女を捧げろと言うもの
病にかからぬよう清潔な空間で過ごし
健康的な食事と健全な生活を行い
15を境に神の迎えが来ると言う
迎えがどういう意味かなど自分には分からない
だが自由が一つも無いと言えばそうなのだ
七々扇家の長女は皆同じ運命を辿る

「神も景色を慈しむ心くらいは許すでしょうに」
『妖が付けば神も見放します』
「妖なんて居ないじゃない」
『妖は姿も見せぬうちに生命を奪います』
「まるで子供騙しの御伽噺ね」
『白姫様』

白一色の柔らかな布団に下半身を包まれる
逃げ出さぬようにと足に付けられた枷が軽く引っかかるが老婆はお構い無しだ

『神も仏も妖も邪も総じて在ります。大主様の耳に入らぬよう言葉にはお気を付けください。』

七々扇家で産まれた長女は戸籍に名を残す事も許されない
それなのに産みの親を、家の主を敬えと強要する
家を繁栄させる神とやらへの供物として自分を扱う癖に
滑稽な話では無いのか

「婆やは私の味方でしょ?」
『私は七々扇家の使いですので…』
「そう、公私混同はしてくれないの」

老婆はスクッと立ち上がりそそくさと寝屋を後にする
産まれてこの方この部屋から出た事が1度も無い
外の世界はどんなものなのだろうかと
どれほど思考を凝らした事だろうか
其れに何度蓋をしたのだろうか

ズリズリと布団から這い出て畳を這う
木と金具で造られた古風な足枷は酷く重くて
畳を傷付けぬよう這うのにも一苦労だ

「あら…今日は満月なのね」

僅かに戸を開けて庭を覗き込めば空は暗くなっていた
美しい月が丁寧に整えられた庭木を照らし
寂しさを紛らわせるように星は煌めく
暗い部屋に入る月明かりのように
時と共に動く月のように
己も自由になりたいと望む

「星も地に落ちるのね」

流れる光を目で追い微笑んだ
“きっと自由になれるわ”
そう心の中で呟いてから布団に戻った


題名:一筋の光
作者:M氏
出演:カゴ


【あとがき】
軟禁洗脳って現代でもよく使われてますよね
恐ろしいと私は思います
出演してくれた彼女はちゃんと自由になれますよ
望んだものかは分かりませんが

11/5/2023, 10:39:30 AM

一筋の光

ここはどこだろう。
先の見えない場所。辺りは暗くて、闇に包まれている。
ただ歩く場所だけがあるだけで、他は何もない
ように感じる。手をあおいでも空を切るだけで
何も掴めない。まるで自分が何か分からなくなるような
場所だった。
もう諦めたくなった。光も何もないこの場所で、
俺だけが一人取り残されている。ふと、後ろを
見てみると、道が続いているように感じた。
俺はそれを頼りに進もうとした。その時、
一筋の光が見えた。
誰かが俺を呼んでいる。手を差しのべている。
俺はその光を頼りに進んだ。
目を開けると白い天井。混乱していると、
「れん!起きたの?良かった。」
優しい声が俺を包んだ。あぁ、この人が俺を
助けてくれた。呼んでくれたんだ。
「……おれ、を…た…すけてく……れて、ありが…と、う……かい、」
そういった俺の頬を優しく撫でながら、
「…おかえり、れん。」
あぁ、戻ってこれて良かった。

11/5/2023, 10:39:24 AM

変わらない記憶

暖かな小春日和

笑顔と温もりと

少しの酒と肴

あなたに抱かれて

過ごした記憶

今ある未来達

この笑顔達…

君が残した希望

君に似た笑顔達

君の話と記憶と

これからの

未来と笑顔

これからの

希望と君との記憶

君だけが居ない

明日の希望

君が残した希望達

11/5/2023, 10:39:15 AM

一筋の光
絶望を感じた時
私は一筋の光が見えた
その光が見えたら
私は救われた

11/5/2023, 10:38:44 AM

ああ!みえた、みえたよ!
私の夢が、救いが、目指した先が!
一筋の光のように、まっすぐ見える。
やっとこれで、終わるんだ
…と思った私が馬鹿だったようで、
救いを掴むその前に、私は止まってしまった。
あとちょっとなのに、取れない。
ずっと、見せつけられてるだけ。
あぁ、私の一筋の光は、希望ではなくなってしまったな。

11/5/2023, 10:38:15 AM

#一筋の光

【終わり】

俺は今、真っ暗な道を歩いている

行く先は決まっている
そこにたどり着き、『勝利』をこの手で掴みとる

光輝く道が目の前に見えても、俺は決してその道を選ばなかった

どんなに道が荒れていて、先が見えなくても実行
すると決めたからには引き下がるわけにはいかない

最後の分かれ道…
もう後戻りは出来ない、

俺は最後の暗い道を歩んだ

その先には暖かい光に包まれた扉があった
やっと目的地に着いたのだ

扉の鍵は開いていて、すぐ開けられるようだった
俺は深呼吸をして扉を開ける

そこは部屋がたくさんあった
その中でも俺は暗い部屋に行った

そこには、俺の求めていた『勝利』で溢れていた
俺はやっと終わったと安心していた

安心しきっていたところに、物音がした

部屋の古い扉がギギギギと音をたて、ゆっくり開く
すると一筋の光が部屋を照らした

「あ、終わったわ…」

俺は赤いランプに包まれて
後悔という名の牢獄に囚われた

11/5/2023, 10:35:40 AM

一筋の光

「お姉さん一人?一緒に遊ぼうよ。」
金髪の若い男達に誘われた。
へー、実際にあるんだ こうゆうナンパ。

「あー…私でよければ」
「お!いいの!?」

どうせ家に帰っても予定ないし、
最近刺激もないし付き合ってあげよう。

「楽しいこといっぱいしようね。」
「あーはいはい。」
「テキトー笑」

その後、彼らとゲーセンに行ったり、スポーツの試合を
見たりした。

意外と楽しかった。
最悪変なことをされてもいいと思っていたのだが…

「俺らさ、実は失恋したばっかりでさ…」
「え、そうなの?」

話を聞くと彼らは失恋した者の集まる
『失恋ネット』というネットで知り合ったらしい。

「だから、ちょっとでも気を紛らわしたくてこうやってナンパしてたんだ。」
「でも、答えてくれたのはお姉さんがはじめてだよ〜」

はじめは悪い人達かと思ったが
そうでなかった。

「ありがとー!お姉さん」
「おかげで次の恋に踏み出せそう!」

「…役に立てたんならよかった。」

いつの間にか私はあの人たちの光?に
なれてたみたい。

11/5/2023, 10:30:51 AM

ニート、引きこもり、精神障害者

既に歳は42。彼女なし、家無し、自家用車無し。

貯蓄無し。来年には生活保護。

俺はこうなるべくして生まれてきた。

でもここに一筋の光。

漫画教室に行けた。学生と共に学べる喜び。

親と離れて1人暮らしして良かった。

親はカサンドラ。絶対自分を曲げない優性主義者。

親の為に生きてきたのが不幸の始まりだ。

でも、今大きな一歩を築いた。発達障害でもアダルトチルドレンでも成長出来る。

俺は確信した。生きていけると。夢は叶うと。

11/5/2023, 10:29:53 AM

姉妹の
あるある。

3人兄弟で、
真ん中は男子

長女、
次女の私。

兄とは仲が良い。

姉とは、
幼い頃から、
反発しまくりです。

気になる事は
何でも追求してしまう。
姉には
なかなか勝てない、
勝ち負けでは無いが、

何故か、
ライバル心を剥き出しに。


言いつつも、
姉なりに私に構う。
それが、
嫌だった。
バカにされている気分だ‼️

大人になっても
いつまで続くのか?

嫌いだった。

そんな態度を取っていても、
私を弄る。

小さな頃は
力も弱い、
言葉でも勝てない。

よく、
母のいない時に
意地悪された。
それを
ずっと
根に持っていた。

何を言われても
許さない私だったが、

私の離婚を
きっかけに
少しずつ

一筋の光が

差し込む


私の心も変化した。

ボロボロになった私を、
精神的にも、
経済的にも

支えてくれた。

今は感謝しかない。
頭が上がらない。

どんな
状況も
深い血の繋がりが、
あるんだと、

認識した、
今日この頃。

最近は、
よく2人で
ランチしたり、
買い物したり、

楽しくやっている。

姉には
どんな恩返しが
できるだろう。

ありがとう。

11/5/2023, 10:29:39 AM

【一筋の光】

今日はバイトの日。
私はかれこれ10年、十円玉を磨くバイトを行っている。

作業は単純で十円玉を磨くだけ。
ただし道具は使わない。
舌で舐めて綺麗にするのだ。
両親には高度な技術を要する清掃業務だと伝えている。

「レロレロレロレロレロー」
私は床に這いつくばって十円を舐めまくる。
当然楽な仕事ではない。
病気になる者もいるし、十円を喉に詰まらせて死ぬ者もいる。
こんな過酷な環境に耐えられたのもひとえに私が十円玉を愛しているからだ。

─話は10年前に遡る
(中略)

かくして光り輝く10円玉は私の人生に喜びをもたらしてくれるのだ。

「愛があれば何でも出来るのさレロレロレロレロレレロレロレロレロ」

ところが、

「ぎゃああアアアアアアーーー」
舌に衝撃が走った。
見るとなんと5円玉が混じっていたのだ。
十円玉を愛しすぎた私の身体は他の硬貨を受け付けなくなっていた。

十円玉を裏切った私は全身から血が吹き出し即死した。

11/5/2023, 10:28:26 AM

【一筋の光】

こうゆう比喩みたいな言葉はどうやってできたのかいつも気になる。ネットで調べたりしたら出てくるのかもしれないけど、それはしたくない。自分の妄想を否定されたくないから。
 一筋の光を考えた人は、どこか暗い部屋に閉じ込められていたのか、それとも暗い深海の中にいたのか、どっちにしても暗い場所から見たことは間違いないと思う。そんな場所から見えた物理的な一筋の光を見て、その光にきっと未来の希望を感じていたのだろう。けど、暗い部屋にいたならいずれ夜になり光は消えてしまうし、深海にいたならもっと深くに潜ってしまって、見えなくなってしまう。だから一筋の光っていい言葉に聞こえてしまうけど実際は一筋の光なんて言葉を使うときには、もう手遅れなのかももしれない。
 とりあえず今日はそう思うことにした。

11/5/2023, 10:27:05 AM

真っ暗な中にぽつんとあったら
そりゃ誰でも飛びつくじゃん。すがるじゃん。

それがすんげー小せぇほっそい光でも、実はゴミを透かした光でも自分の救いだと思い込むじゃん。

思い込むまで足りなくても、見た瞬間の心臓がぎゅぅって掴まれた瞬間は忘れられないだろ。

だからそれが嘘とか汚いととかどうでもいい。
わかっててそれを正せない時点で自分も同類。
だから並んで同じように笑って見せる。
光なんかない昏い目のくせ、人を導くように笑うのが上手いヒトモドキ。


2023/11/05 一筋の光

11/5/2023, 10:26:54 AM

『一筋の光』

 外から攻撃される前に、まず自分で自分の中を攻撃する。そうしておくと、外から攻撃された時、攻撃する対象が少ないから、感じることは最小限になる。いいことも、悪いことも。
 でも、悪いことから逃げられるなら、私はいいことからも逃げる。
そうしていつの日か、何も感じなくなった。
 でもきっと、『何も無い』状態は存在しなくて、私の中にはまだ、小さな期待が、か細い光が、深く根を張っている。
 誰にも気づかれないように。息を潜めて。
 
 誰かが気づくことを、ひたすらに待っている。

Next