夜空に一筋の光が見えた
流れ星のような 流星のような そんな光
赤い輝きを放ったそれは
徐々に徐々に此方へと近づいていた
視界が全てその光に呑み込まれる
その光からドロドロとした何かが生み出されていた
桃のような色のそれは、人間のような姿だったが、背中から腕や足のようなものが生えていた。
顔は人間の顔を潰したかのような形相だが、口角は目尻まで上がっていた。
そんな存在達が、光のなかから次々に生み出されていく。
その光は人間にとっては絶望の光で
彼らからしたら希望の光であった
お題『一筋の光』
11/5/2023, 10:51:20 AM