『キャンドル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《いない》
「百物語やろうよ!」
友人がとんでもないことを言い出した。もちろん私も参加した。拒否権なんてそんなもの、私達には更々無い。
お泊まり会設定で私の家でやることになった。正直嫌だったけど面倒事は避けたい主義だったので了承した。断らなかった、いや、断れなかった自分が心底恨めしい現在である。
真夜中、私含める5人の友達が私の家に集結した。
1人ずつキャンドルに火を灯していく。友人いはく、最後の1人の話が終わった時点で怪奇現象が起こるという。途中棄権は許されない。
午前1時半、何か起こるかなと期待したものの特に何も起こらず残念がる友人2人と、安堵する1人。早く寝たいと大きなあくびをしたのは私だけだったらしい。
その日は普通に寝た。時計が深夜2時を指すところだった。
次の日、私はテストの課題に追われて深夜2時近くまで起きていた。ほとんど閉じている目を擦りながら
と、薄暗い廊下にぽつんと一筋小さな灯りがあった
。気付いた途端、身体中の血が凍りつくような感覚があった。
「キャンドル...」
気付いた時はすでに遅かった。昨日の夜から今までずっと、異変に気付けなかった私をとても恨んだ。
午前2時、丑三つ時、霊界と現世がもっとも近くなる時間帯に起きていてはいけない。
お題:キャンドル🕯️
火を、灯す。日が経つ事に無数の炎の幾つかは火が消えて、それでもまたいくつか新たに火は灯る。最初は柔らかに、弱々しくいつ消えてもおかしくないほどに頼りなく揺らぐ炎も、時が経てば美しく、個々に煌めく。
色も形もそれぞれだ。互いに合わさりふつふつと燃え上がるものもあれば、一人孤独に、静かに灯り続けるものもある。
それぞれに美しい。それぞれに、尊い。
――あぁ、そんな勝手に消えてしまうな。
私とて何も出来ぬことは歯がゆい。だからどうか消してしまうな。
照らしている。誰かを灯さずとも、そなたは自分の手元を照らしている。周りを大地を、足元の蟻でもなんでもいい。そなたは周りを照らしているのだ。どうか、醜いと自分を罵るな。充分に眩ゆく、尊い。だから、消してしまうな。
いいだろう、誰かを照らさずとも、何かを照らさずとも。そなたの煌めきを私は美しいと知っている。それだけではダメなのだろうか。美しいのだ。誰一人、違わず。だからどうか消さないでくれ。
誰一人、消えてしまうのも私はひとつ残らず全てが惜しい。
どうか、その時まで消えないでおくれ。
『死神』
百物語。百本の蝋燭に火を灯し、怪談を一つ話すごとに一本ずつ消していくという怪談会。
修学旅行の夜に同室の仲間でやろうという話になり、五人でこっそりとやることになった。流石に百本も出来ないから五本で一人一本ずつということになり、早速蝋燭に火を灯して部屋の照明を落とす。
そこからはやいのやいのと言いながら怪談が始まる。しかしあまりにも長尺な話や、茶々が永遠に入ってきて中々締まらない話などが続き、言い出しっぺ──死神が出る渾身の怪談を考えたから締めがやりたいと最後に回った──に語り手の番が回ってきた頃には最後の蝋燭の火はもう消えかけだった。
もはや話のオチどころか一番良いところにすら入れず終わりかねない状況に、語り手は一旦仕切り直さないかと提案する。が、仲間は仲間で百物語でやっているのだから仕切り直しは無しで消えたら終わりだ、と譲らない。
堂々巡りの言い合いをしているうちにも火はどんどんとか細くなり、いよいよ焦った語り手は、新しい蝋燭に着火剤を使わずにこの消えかけの火を継いで続けるのはどうかと言い、仲間はやれるものなら、と承諾した。
語り手はもはや光源として機能しない明かりが僅かに灯る部屋の中から手探りで新しい蝋燭を見つけて持ってくる。
しかし、大急ぎで火を継ごうとするが、焦りからか何度やってもとんと上手くいかない。
「あぁ、消える......!」
「早く寝ろ! 就寝時間過ぎてるぞ!」
「せっ先生!? テケレッツのパー!」
「寝るまで枕元に居座るぞ!」
「永眠しちまうよ!」
──お題:キャンドル──
キャンドルに火をつける。
暗い部屋には、そのつけた炎の光だけが光っている。
顔を近づけると炎の中には、違う世界が広がっているようにも見える。
一瞬で付けた炎だが、何かを語っている様にも見えてくる。
見れば見るほど不思議で仕方ない。
時計を見れば今は夜の12時過ぎ。
フゥー、っと息をかけ消えた炎から出てきた煙を目で追う。
どこかに消えていく煙につられ私は眠りにつく。
キャンドル
キャンドルって素敵な響きだと思わない?その響きだけでキラキラ✨️
星が周りから降ってくるような感じ。小さくても暖かいほんわかした、それも良い香りが漂ってくる感じ。そこには幸せそうな人達、ドキドキな雰囲気の2人、心から幸せを祈るパパママに抱かれた子供の笑顔が浮き上がる。
でも、凍えた体で雪の中、一本のキャンドルに全てを支えられている人もこの世の中いるかも知れない。
キャンドルだけでは火はつかない。誰かさんが用意し何らかの火種を灯してくれて初めてその使命を全うできる。灯した人はその炎に温められ照らされ心の奥の奥から、裸のその人自身を炙り出され、その小さな灯だけが心の支えのように、何かを祈る様に見つめる。目が離れなくなり吸い込まれるようにいつまでも見ていると、素直になっている自分に驚く。気づけば『ありがとう』
と呟いたりして。可笑しいね。
キャンドル
地下室へ向かう階段をキャンドルを片手に下りていくと大きな部屋に着く。その部屋には天井に届くほどの高さの本棚がいくつも並び、本棚にはABC順に整頓された本がびっしり詰まっている。
ここは魔法法務局の局長であるおじい様の管理する公営の魔法本の図書館だ。公営と言っても誰でも入れる訳ではなく、おじい様の許可が必要となる。許可を貰い図書館に来たのは、来週から始まる魔法学校の卒業試験の資料集めだ。
試験は3つ。
1つ目は魔法の箒での100m走。箒だから走るのではなく空を飛ぶ時間を競う。
2つ目は魔法で何かに変化すること。小さい頃からコウモリに化けるのは得意だ。
3つ目は幸福を呼ぶ魔法薬の作成。この図書館のどこかに幸福を呼ぶ魔法薬の作り方が乗った教本があるはずだ。本が見つかっても材料を集め、集めた材料を大釜で醸造しなければならなず、時間がかかる。
試験日までに魔法薬を提出できれば合格となるが、試験日まで時間がない。
とにかく教本を探さないと。
「えー。幸福を呼ぶ、bring happinessだから、Bのところで…」
ああそういえば。
魔法法務局の次長さんて女の魔法使いで、人間に恋して自分の寿命を500年位縮める魔法薬を作ったと聞いた。たしか、その魔法使いもこの図書館で魔法薬の醸造の仕方を見つけたらしい。寿命を縮めるなんて私には無理かな。恋もしたことないし、良く分からないや。
思考が逸れた。
恋ではなく幸福を呼ぶ薬の教本を探さないと。どこだ。どこだ。
あ!あった。
教本を手に取り魔法薬のレシピを確認。
脚長カエル 2匹
月見草 17本
妖精の鱗粉 10g
キャンドルライトのロウ 5滴
レシピを頭に入れ、魔法の箒に飛び乗り、魔法界、人間界、妖怪の世界、妖精の世界を最高速度で飛ぶ。5日かけてやっと全ての材料が手に入った。試験日まであと1日。この1日は大釜で醸造だ。
グツグツ。
醸造が進むが、キャンドルのロウを5滴垂らすタイミングが分からない。あの教本は余りにも古すぎて字が読めないところが何カ所かあった。タイミングを間違えれば魔法薬は完成しない。
どうしょう。もう時間もないし私の魔法使いとしても勘に頼るしかない。きっとこれも試験の1つだ。
グツグツ。
大釜の底がキラッと光ったのが見えた。
今だ!
5滴のロウを垂らすと底だけだった光が、大釜全体に広がり、大きなしゃもじで大釜の中身をかき混ぜていた私をも包んでいた。光がおさまると大釜の中に金色の液体がほんの少しだけ残った。
やっと完成だ。
翌日、私は試験に合格し魔法学校を卒業した。これからは、魔法法務局で見習い魔法使いとして頑張っていこうと思う。
──好きな香り?
キャンドル、と言われて真っ先に思い浮かぶのは魔獣避けの蝋燭だ。魔獣対策課に勤める人間はほとんどがそうだろう。職業病と言えるかもしれない。
魔獣が嫌う薬草や香草を調合し、固めただけの実用性重視の無骨なものだ。市販のと違ってなんの飾り気も無いし、なんなら魔獣に効果があれば良いから人間の嗅覚じゃ全然匂いを感じない。そのせいで、局員からは「効いているのか効いていないのか分かりづらい」と不評だった。
しかしそこは天下の魔法省、局員の不満は放っておかずにさっさと対応するのが吉と見て、研究所に依頼を出した。内容は「魔獣忌避蝋燭の匂いの改善並びに効果の増加」。さりげなく効果もあげようとしてるところがウチだよなあ。
(キャンドル)
後日加筆します。
キャンドル
海のようでした。
赤い炎が揺らめくたびに、潮の匂いがしました。
私の心を永遠に照らすはずでした。
ある日、つよい風が吹きました。
嵐は全てを吹きさらってしまいました。
今やこの閉ざされた暗闇の中、あの潮の匂いや揺れる炎の記憶はぼやけていきます。
一本の燐寸さえあれば。また火を灯せるのに。
そうすればまた…
あなたがくれたもの。
それはあなたの全てでした。
ふたりで灯したキャンドルの灯は消えちゃったね。
混ざりあって溶けたキャンドルはわたしたちみたい
キャンドルとろうそくの違いは何か。
キャンドルは香り、そしてろうそくは時間の象徴なのだ、というのはどうでしょう。
昔、単発のアルバイトで一度、結婚披露宴の会場で飲み物や料理の配膳をしたことがある。円形のテーブルに6名ずつだか8名ずつだか覚えてないが座っていて、一人1テーブルを任された。
いざ披露宴が始まると皆そちらに集中していて中々食事が進まない。お皿を下げられないのにどんどん料理を運ばなければならない。テーブルは狭くて置く場所ないし、座る人と人との間も狭くて料理出しづらいし、急に動かれたりするのでぶつからない様に、衣装に触れない様にとかなり気を遣った。
結局わたしだけ配膳が遅れ、最後のデザートを運ぶ頃にはキャンドルサービスが始まっていた。暗い中何とか運び終え、やっと披露宴が終わったと思ったら即、片付けて次の披露宴のテーブルセッティング。その様子は時間との戦い、まるで戦争。マイペースなわたしはその日、二度とやるまいと思った。
友達というには好きすぎたあの人の
命の灯火が消えた
命日じゃないけど
あなたを想ってそっとキャンドルを灯す
[キャンドル]
〈キャンドル〉
キャンドルの蝋が溶ける姿を見るのが好きだ。
どろどろに、でもゆっくりと、溶けていく姿は神秘的で美しい。
誰かこの感性を分かってくれないだろうか?
きっと僕と同じ人と出会ったら、僕は、僕は、どろどろに、でもゆっくりと、溶けるように愛すだろう。
赤い華を咲かせた蝋燭をあげる。
どうぞ、お行きなさい。
その火が星になるなら、
探して一番最初に見付けるから。
どうか、迷わないで。
#キャンドル
天から舞い降りた 私は星の子
幾千年の時を経て
人々が受け継いだ歴史
紡ぎ上げた文明
不変皆無、諸行無常
それらは惜しくも風と共に散る
脳裏に映し出すのだ
退化した記憶を
取り戻すのだ
失われてしまった栄華を
姿形はわからない
でも、この胸に灯る光を、
キャンドルの明かりを、君に照らせば
きっと見えてくる
忘れられてしまった星々を
空へ返すのだ
そして、その先の未来を掴むのだ
_________________________
今回は『Sky星を紡ぐ子どもたち』というアプリゲームをテーマとして詩を書いてみました。
私たちは空から落ちてしまった星たちを空に返すため、その〈記憶〉を呼び起こし、見届けていくという使命を持った【星の子】となり、各地を旅していきます。
また、他のプレイヤーとキャンドルを灯し合うことで
個性豊かな星の子と共に旅することもできます。
美しい景色を楽しむのも良し、
他のプレイヤーと友情を育むのも良し
自由なプレイスタイルで楽しむことができる
シンプルに見えて奥深い、味わい深いゲームです✨
広告はなく、基本プレイ無料でストレスの少ないゲームだと個人的に思います。
興味を持っていただけた方はぜひ一度ご体験ください♪
ありがとうございました(^^)
作品9 キャンドル
ゆらゆら揺れるきれいな炎。
それを楽しそうに眺めていたあなたの横顔。
私はずっと、愛おしく思っています。
燃え尽きてしまうその日まで、あなたの炎が風に吹かれることのないように。
いつまでも、そう願います。
⸺⸺⸺
テスト勉強が本当にやばいので、詩みたいになりましたすみません。文章を作る練習のためにやってるのに……。
一応設定としては、親が我が子に言ってる感じです。炎はバースデーケーキにさしてあるロウソクです。アルバム見て懐かしんでる的な?
今日は君がここに来た記念日だよと、キャンドルがたくさん刺さったホールケーキをリビングテーブルにドンと置いた。
いったい何本のキャンドルが刺さっているのか、もうケーキの上面が見えない。
そして、壁の燭台から火のついたキャンドルを1本持ってくるとケーキのキャンドルに近付けた。
一気に火がつき火柱が上がる。
ケーキのキャンドルなんて小さく揺れる火が可愛い位なのにこれはもはや火事だ。
さぁ吹き消してと言われるが、そもそも近付けない。
このままじゃケーキが焦げちゃうよアリス?
と、無邪気な顔をしてチェシャ猫が顔を覗き込んでくる。
キャンドルの火の熱波に顔をしかめつつ、いつか火が消える事だけを祈っていた。
(キャンドル)
不思議の国のアリスのオマージュ、早く消して。
「キャンドル」
優しい香りに包まれて心が癒されるもの
というイメージがある。家に置いたことがないし使ったこともないためどういうものかいまいち分かっていない。なぜならどういう香りがするのか気になるからだ。強烈な香りだと頭が痛くなってしまう。香りに合う合わないがあるのにわざわざ買う必要性が見当たらないなということで今まで持ったことがない。イメージ通りの匂いなのか。はたまた斜め上をいった香りなのか。気になるところだ。
♡1000
キャンドル…
キャンドルって言ったら、冬、12月、Christmas、イルミネーション、エトセトラとなるわけで、発想が貧困で、思い出がいっぱいって言ったらアルバムってくらいなので、、ロウソクって言ってみた、ロウソクって言ったら「チーン、南無南無」で、キャンドルの世界とは掛け離れた。
そして、ゆらゆら揺れる蝋燭の灯りは季節外れの怪談話を思い起こさせる。
その昔、浪人の萩原新三郎という、無口で生真面目な青年がおりました。ある日、新三郎知り合いと梅を見物に出かけ、帰り道飯島平座右衛門という侍の別宅に立ち寄ることになりました、仕官先を求めていた新三郎は、人付き合いは苦手でありましたが、誘われるまま出向きます。
そこで新三郎は「お露」という大層美しい姫御前と年老いたお付きの女中と出逢うのでした。
必然、新三郎とお露は恋仲になり、一目惚れどうしの恋は柔らかな灯籠の炎を薙ぎ倒し 江戸の火事のように燃え上がるのでした。そしてお露は新三郎に「また、お逢い出来ないのであれば死んでしまいます」と告げるのでした、新三郎もまた帰ってからもお露に逢いたい逢いたいと思いましまが、生真面目過ぎて逢いに行くことが出来ないでいました。
それから数カ月、新三郎は先の知り合いからお露が死んだことを知らされます、自分が逢いに行かなかったことを悲観して女中共々死してしまったと聞かされたのでした。
それからというもの、新三郎はお露のために念仏を唱えるだけの毎日を送っていました、一年ほどが過ぎた秋の名月の頃、月を見上げて新三郎が物思いに耽っていると、どこからともなくカランコロンカランコロンと下駄の音が聞こえて来ます、音のする方を見てみますと、牡丹芍薬の灯籠を携えた女中とお露が歩いて来ます、我が目を疑った新三郎でしたが、名月の青く妖しい光が透き通るように青白いお露の細い項から顎にかけ差して俯きかげんのお露の伏し目がちな目元を輝くほど美しく浮き上がらせているのでした。
返す言葉も見つからず、息を呑んだ新三郎は、ただ再会を喜びました。次の晩もその次の晩も新三郎とお露の逢瀬は続きました、新三郎は近頃様子がおかしく、日増しに窶れて行く様子でした、それを訝しく思った下男が、ある満月の夜、新三郎の家を覗くと、ハゲ散らかした髑髏が新三郎の首にかじりついているのを、月明かりの下に牡丹芍薬の灯籠の火が映し出しているのを見たのでした。腰を抜かした下男は、日頃新三郎が親しくしている僧侶の元へ相談に行きました、相談を受けた僧侶は新三郎の元を訪ね正気を諭します。
「このままでは、連れてゆかれます」
新三郎は、やっとお露が怨念が変幻した魔物だと気づき、真言般若心経の御札と死霊除けの海音如来像を受けて来たのでした。そして新三郎は家の周りに御札を貼り付け、海音如来像を身に着けて般若心経を唱えるのでした。
何も知らないお露は今夜もやって来ますが、中に入ることが出来ず、外から新三郎の名を呼び御札を剥がしてくれと頼みます。
それを見ていた下男は、はじめはお露を怖がっていましたが、お露に寄り添う女中がお金を見せると、御札を剥がす力を貸すと言い、次の日には、御札を剥がし海音如来像も取り替えてしまうのでした。
お露は、ついに新三郎の家に入って行くのでした。
夜が明ける頃、呪いの妖女の手引きをした下男は後ろめたい思いから、僧侶を伴い新三郎の様子を見に行きます、戸を叩いても返事がない新三郎の家に、恐る恐る入ると、新三郎は物凄い形相で虚空を掴みながら息絶えていたのでした、その首元にはハゲ散らかした髑髏がかじりついていました、朝焼けの白い月がかかっていました。
ご存知、日本三大怪談話の「牡丹燈籠」の話は、ざっとこのような風であったかと、いやはや、怨念とは恐ろしいものだと子供心に思ったものでした、欲とは念とは人を醜く変える、何時までも同じ思いにしがみつき壁に向かって子々孫々の歴史の怨みを何方が悪だ正義だとやり合う愚か、そんなものどちらも悪で正しさという怨念に取り憑かれた悲劇と理解せねばならない、そして最後はより多くのものを殺して手を血で真っ赤に汚した者が正義の味方の御託を並べて、ルールは変わるそれが世を照らす灯籠の(キャンドル)の揺らめく炎の中に彩られる物語が世の東西を問わぬ歴史であろう。
令和6年11月19日
心幸
声に出していいんだよ 見えない傷のこと
聞いてあげよう 無言の叫び