足り過ぎた贅肉

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今日は君がここに来た記念日だよと、キャンドルがたくさん刺さったホールケーキをリビングテーブルにドンと置いた。
いったい何本のキャンドルが刺さっているのか、もうケーキの上面が見えない。
そして、壁の燭台から火のついたキャンドルを1本持ってくるとケーキのキャンドルに近付けた。
一気に火がつき火柱が上がる。
ケーキのキャンドルなんて小さく揺れる火が可愛い位なのにこれはもはや火事だ。
さぁ吹き消してと言われるが、そもそも近付けない。
このままじゃケーキが焦げちゃうよアリス?
と、無邪気な顔をしてチェシャ猫が顔を覗き込んでくる。
キャンドルの火の熱波に顔をしかめつつ、いつか火が消える事だけを祈っていた。
(キャンドル)

不思議の国のアリスのオマージュ、早く消して。

11/19/2024, 12:46:20 PM