『ゆずの香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
物事を斜めから見る人は
面白い人が多い
物事を深く考える人は
生きていくのがつらそう
物事の表面だけしか見ない人は
思いやりがない
人を思いやれば
自分が苦しみ
自分が楽に生きれば
誰かを傷つける
だけど
嫌なことには目をつむり
誰とも戦わず
みんなにいい顔をし
尽くすことで満足する
そんな考えることを放棄した
無知な善人が
私は嫌いだ。
※毎日心の澱(おり)を吐き出してるので、お題と関係ないダークな文章ばかりです。
読んでくださってる方々が
嫌な気持ちになったらこめんなさい。
冬は柑橘類のおいしい季節。中でもゆずは12月を象徴する柑橘になるだろう。ちょうど先日、親が会社のお客さんからゆずをもらった。そして今日の夕飯、水炊きのつけダレに使うポン酢に果汁を絞り食べていた。果肉を絞るとふわっと香るゆずの香り。私は果物があまり得意ではないため市販のゆずぽんを使ったが、対面に座っている母親の席から香るゆずは冬の訪れを感じさせた。
二周目の「ゆずの香り」は何も浮かばんな。
ゆずなんて、一周目で書いた「ゆず湯」ぐらいでしかお目にかからない。
あとは、ゆずぽんとかゆず茶とか栄光の架橋とか。
すべて、原型を留めないものばかり。
まあでも、香りと言うならゆずぽんやゆず茶だって…これで何かを書けるとは思わないが。
とゆー訳で、栄光の架橋。
素晴らしい歌だ。
ただ、改めて歌詞を見てみると、非常にベタな応援ソング。
こんなにどストレートで、背中を押してくれる歌も、最近は少ないんじゃないだろうか。
とゆーか、最近の歌には、じっくり読んでも意味が理解できない歌詞が多々あるような気がする。
背中を押してくれる歌といえば、ケツメイシ。
こちらはラップが入るので、歌詞の内容も盛り沢山だ。
心に響いたり、心から笑ったり。
時にまっすぐ過ぎて、素直に受け入れられないこともあるが、心が弱っていたり何かに悩んでいる時、優しく勇気づけてくれる。
おっさんがおっさん達に励まされ、明日を生きる勇気をもらえてるなんて、なんて素晴らしい世界なんだろう。
うん、ゆずから遠ざかったな。
やっぱり二周目は無理だった。
まあいいや、二周目だからこそ、気負わずにいこう。
体裁なんか気にせず、好きなように書こう。
書きたいことは、まだまだたくさんあるはずだ。
こんなことに言っていいのか分からないけど、もう、次のお題も分かってる。
これは、二年目の強みってやつだな。
併せて、文才も向上してくれればいいんだけど。
恋愛映画・ドラマを
一日中見続けた。
次の日が月曜日なんて
信じたくない。
現実逃避中
それでも明日はやってくる訳で_
ぷかりと浮かぶ黄色を指でつつく。
人差し指と中指を交互に、横断歩道を歩くようにして。
沈めばすぐぽわんと浮かぶ黄色。
表面はでこぼこしていて、整備されていない
田舎のアスファルトのようだ。
湯気に混ざる柑橘の香りを胸いっぱいに吸いながら、
窓を開けて初雪を眺め、白い息を吐く。
風に舞って入り込んだ結晶と一緒に、
自分の疲れがじんわりと溶けていった。
「ゆずの香り」 白米おこめ
お題「ゆずの香り」(雑記・途中投稿)
いや冬至は今日じゃなくて昨日なんですが。
まじでお題って毎年同じなんだなぁ……。一年経ったら辞めそう。
ちなみに今日は私の誕生日にして、「もういくつ寝るとお正月」が残り十回になった日らしいですよ。小学校の図書室に置いてあった年間行事の十二月版に書いてあった。
さて本題。
ゆず、大っ嫌いです。味が駄目。柑橘類の中で一番嫌い。みかんもオレンジもそんなに好きって程ではないのにゆずが一番嫌い。かぼすとかも嫌いだけど。
冬至にゆず風呂に入ると長生き?健康でいられる? とか言うけど、小学生ぐらいの頃に家のお風呂で入っていた柚子をぐちゃぐちゃにした記憶しか蘇ってこない。(一回しか記憶にないからその後二度とやらなかったんだと思う。母も柚子嫌いだった気がするし)
まあ柑橘類の皮が全面的に嫌いなんだけど。苦いじゃん。レモンピールとか何それってなる。
レモン丸ごと食べられる人とか変わった味覚を持っているなぁと思う。
冬にしては珍しい、よく晴れた昼。
江戸吉原の遊女達は、短い休息から気怠げに目覚め始める。
六つのとき、朝菊は吉田屋という中見世に売られた。
小声で文句を垂れつつ、のりのように薄い粥を掻き込んだ朝菊は風呂屋へ向かう準備を済ませた。
吉原の見世には、風呂がない。
此の生き地獄から逃げ出したいがために町に火をつける女郎が後を経たない吉原では、何処の見世だろうと火の元になりそうな風呂を作っていないのだ。
朝菊は昨日の情事で崩れた伊達兵庫から後毛が出ているのを気にしながら、桶にへちまと糠袋を入れた。
今日は見世へ出る前に髪結いを呼ばなきゃ、と思いつつ遣手婆に一声かけて見世を出る。
雪の降らない冬の風は、身を切り裂くように冷たい。
こんな寒さ、風呂上がりに湯冷めしちまうよ、と思いながら、朝菊は凍てつく身体を縮こめて風呂屋へと急いだ。
ようやく風呂屋に着き、身体を洗う。
へちまでしっかりと身体を擦り、糠袋でさらに磨く。
そろそろ糠がへたってきたな、と考えている時であった。
「あたし、糠袋ふたつ持ってるからやるよ。」
急に横から声をかけられ、視線をやる。
抜けるように色白のとても美しい女郎が、洒落た柄の糠袋を差し出している。
その美貌に気圧されながら、朝菊は返事をした。
「そんな、いいのかい。」
「ああ、ちょうど持て余してたんだ。ふたつもいらねえからさ。」
ありがとう、と朝菊は素直に受け取ることにした。
ふたり並んで身体を洗う。
「あたしは、柚川ってんだ。そこの深川屋でやってるよ。ゆずかわ、なんて変な名前だろ。」
「あたしは朝菊。吉田屋で働いてるよ。」
「吉田屋さんなら、あたし達ご近所さんだね。」
ふふ、と笑う柚川は、まるで柚子の花のように美しかった。
とたん、朝菊は乱れた自分の髪が恥ずかしく思えた。
昨晩の客は結った髪を乱すほどに好い男だったのかな、なんて、柚川に思われることが少し嫌だった。
柚川より先に身体を洗い終え、浴槽へ向かう。
湯に浮かんだ柚子を見て、朝菊は今日が冬至であることを思い出した。
しばし湯に浸かっていると、柚川も隣にやってきた。
今日も仕事だなんてやになっちまうよ、と柚川がぼやく。
柚川は人好きする性格のようだった。
ふたりは仕事の話や嫌な客の話、見世の遣手婆のぐちに花を咲かせた。
「柚川さんが柚子湯に浸かったら、においまで柚子になっちまうね。きれいな人から柚子のにおいがするなんて、みんな喜ぶだろうさ。」
そう言って、はは、と笑う。
柚川が仕事の用意を済ませた姿を想像して、一晩でも彼女の客になれる男が羨ましいと朝菊は思った。
柚川は、一瞬きょとんとした顔になり、すぐにまた花開くような顔で笑った。
そして、ずい、と顔を近づける。
「あんた、笑うといっそう美人になるねえ。あたしゃ、客が羨ましいよ。」
つう、と柚川の細く長い指が、朝菊の胸を伝った。
「それに柚子のにおいがするのは朝菊さんもだね。
あたしたち、ふたり、おそろいさ。」
「ふたりだけじゃなくて、風呂屋に来た女全員だろ。」
カラカラと笑う柚川に、朝菊は頬を膨らませた。
顔が熱いのは、長湯してのぼせたせいだろうか。
熱気とともに立ち昇る柚子の香に、朝菊は頭をくらくらさせた。
12/22 ゆずの香り
家に帰ると恋人といつものハグをした後、ご飯を食べる前にお風呂に入るように言われた。
お腹空いているんだけどな……。
そんな事を言葉にできないまま、大人しく浴室に向かった。
ガラリと扉を開けると、まず柑橘系の香りが鼻をくすぐる。爽やかで上品な香りがした。
そして、珍しく湯船にお湯を張っていて、黄色いくだものがプカプカ浮いていた。
香りの元はこのゆずだな。
身体を洗ってからお湯に浸かる。中に入っているゆずを上からツンツンと続くと、ぽよんぽよんと沈んでは浮かんでを繰り返した。
日本の冬至にゆず湯に入るというのは聞くけれど、今日は冬至じゃない。
なんでだろう?
そんな単純な疑問をお風呂に出た後、恋人にぶつけてみた。
「ゆず湯に入ると風邪をひかないって聞いたから、予防に! 本当は冬至? に、入った方が良いらしいんですけど、私知らなかったんで……」
今日、職場でその話を聞いて、速攻ゆずを買って用意してくれたらしい。
確かに今、身体は芯から温まっていた。内側から熱が出ていて、少し暑いくらい。
少し前に、俺は声が出なくなる風邪をひき、風邪も治って、少しづつ声が出るまで回復した。そういうところで心配してくれたのかな。
うーん。俺、愛されてる。
おわり
二二〇、ゆずの香り
小説
迅嵐
「...疲れた...」
玄関のドアを開け中に入った途端、おれの口からは弱々しい声が漏れ出す。
今日は特に疲れた気がする。いつも通り町中を歩くと沢山の人の未来が視えた。
あ、あの人怪我するな。あ、あの人病気になるな。
ふと立ち寄ったコンビニで働いていた店員さんを視てしまった。
あ、この人近いうちに死んじゃう。
積み重なって積み重なって、疲れた。
視たくない。
でも視なければならない。
「......嵐山」
明るい太陽を求めた。靴を脱ぎ短い廊下を歩くと、リビングのドアが開く。
「迅、おかえり」
嵐山はおれの顔を見るとふわりと笑う。未来の中でも嵐山は笑っていた。笑顔で、楽しそうで、綺麗だった。
おれは無言で嵐山を抱きしめる。温かさを感じながら、めいいっぱい息を吸った。ほんのりとゆずの香りがして、今日の入浴剤はゆずだな、とぼんやり思う。
「......何か視えたか?」
「....うん」
「そうか」
そこから嵐山は何も言わずに頭を撫でた。髪の間を指が優しく通る度に疲れが癒えるようだった。未来の中の嵐山は変わらず笑う。その変えようのない事実がおれを少しだけ救ってくれる。
おれはしばらく温かな嵐山を抱きしめ、柔らかな指の感触を感じていた。
──リラックス?
ふと、甘酸っぱい香りが漂ってきて本から目を上げる。キッチンから、果物のような、でも慣れない香りがしていた。
夕食をいっしょに食べませんか、という誘いに快く応じてくれた友人は、最近珍しい食材を集めているらしく、招かれた側だというのに料理を作っている。手の込んだ調理をする気になれない私にとってはありがたい事だけれど。
「何のお料理ですか?」
「あら、本はもう良いの?」
後ろから手元を覗き込むと、まな板から目を離さないまま質問が返ってきた。
「読み終わりました」
「速いわねぇ」
「面白かったですよ。もう一回記憶を消して読み返したいくらいです」
「勧めた甲斐があったわ」
友人がナイフを当てているのは鮮やかな黄色の果物だ。レモンに似ているけれど、それにしては形が丸い。
「不思議な香りがします」
「東の方の果物よ。ユズ、っていうらしいわ」
「ゆず」
植物図鑑でも見た記憶がない。よほど珍しい果物みたいだ。
「どうやって使うんですか?」
「基本は香り付けね。はちみつに漬けても美味しいらしいから、明日買ってこようかしら」
「そのまま食べると酸っぱそうですしね……」
「あら、東ではこれを湯船に入れて浸かるらしいわよ」
「湯船に」
切り刻んだ皮がたくさんお湯に浮いているのを想像する。
「……お掃除が大変そうですね」
「そのまま入れるのよ」
「そのまま」
「魔除けとか、そういう意味があるみたいね」
「不思議な習慣ですね」
しみじみと言うと、友人はおかしそうに笑った。
「入れてみる?」
「魔除けですか」
「良い香りだし、リラックス出来そうじゃない?」
「なるほど……」
加筆します
(ゆずの香り)
昨日は冬至。
かぼちゃを食べて、ゆず湯に浸かって
「あぁ…もうすぐ今年も終わりかぁ。」って
お風呂上がりにビールを飲む
人生は最高だ
【ゆずの香り】
ゆずの香り
※土日祝はお休み。
体調が回復しません。無理はしないことにします…。
湯船に浮かぶ柚子の香りが鼻腔を抜ける。入浴中にも関わらず、浮かぶのはあのひとのことばかり。
「はぁ……」
小さく息を吐き出した。
わたしのことなど、なんとも想っていないくせに頭を撫でるのだ。けれどその手の重みは心地良く、心をそっと包み込まれてしまう。
ぶくぶく。口元で弾ける透明な粒たち。
(……バカみたい)
想いを紡げる日は来ない。簡単に触れられて、ときめいてしまう心をどうにか出来たらいいのに。
ゆずの香り
今日はゆず風呂の日
実家が送ってくれたゆずを子供と一緒にお風呂に浮かべて二人ではしゃぐ
「浮いてる!浮いてる!」
「浮いてるね~」
私も昔お母さんと楽しんだ記憶がある
その時は確か買ったゆずだった気がする
娘が大きくなったら私もゆずを育てて見ようか
そして孫と楽しんでもらうために送ってあげよう
「ただいまー」
「パパお帰りー!」
「お、お風呂入ってるのか~ゆず湯だね」
「ねぇ、」
「ん?」
「私いつかゆず育てたいな」
ゆずの香り
冬至にはゆずを湯舟にぷかぷか浮かべます。
子供の頃、ゆずの代わりにみかんを浮かべてたのを思い出す。
湯舟にぷかぷか浮いたみかんを手に取り
匂いを嗅いで
皮をむき
食べたのを思い出す。
'24年12月22日 ゆずの香り
スーパーに並んだたくさんのゆずを見ただけで、浴槽に浮かんだゆずの香りが鼻の奥に甦る。
普段は小さくスーパーの棚を探さないと見つからないのに、この時期だけは大きな顔で堂々と並んでいる。
料理や飲み物の香り付けだけじゃない、私自身が主役よと言ってるみたい。
大きなゆずを二つ手にとり買い物かごへ。
今日は私の家でたっぷりのお湯の中、一番風呂をご馳走しましょう。
まるで
私だけのものみたい
危なっかしい切れ味と
甘ったるい香りが
ほんと最悪
胸元の印が
冷たく揺れてる
まるで
今は私だけのもの
そう思う私も
そう思わせるこいつも
ほんと最悪
6 ゆずの香り
ふわりとほのかに甘い香りが漂う彼はいつも上品で優雅な雰囲気を漂わせる。
もの腰優雅で誰にでも慈悲深い微笑みは、〝まさしく天使様のようだ〟と皆から慕われていた。
うっとりするような甘い声音は耳に心地よい。
キッチンに立つエプロン姿の彼を眺める。すらりとした長身は、じっと見つめる女性も多いだろう。
料理に柚子をあしらった、手の込んだ温かな料理が器に盛られた。材料の持ち味を生かした料理は、目に訴える美しさも大切にしているようだ。
私には作れない。無理だ。
ずーんと落ちこんでいると、料理を手にした彼が心配そうに顔を覗きこんだ。だが、その良い匂いに誘われてお腹がなってしまった。
「ふふ、お待たせしました」
にこっこり笑って、テーブルに器を置いた。
馥郁たる柚子の香り――。
『汚れなき人』
彼にぴったりな柚子の花言葉である。
頼むから
惚れ直してよ
私にさ
ゆずの香りの
君が恋しい
餅と人参とほうれん草。
シンプルな食材と盛り付けに
少し添えたゆずの皮がいい香りで。
僕の家のお雑煮。
とっても美味しい、お雑煮。
┊︎ゆずの香り┊︎