『ゆずの香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ゆずの香り(創作)」
陶芸の道に進みたくて、大学を卒業したあと愛知県にある窯元に就職した。
陶芸家は「土こね3年、ろくろ8年」といわれるほど、技術を獲得して1人前になるまでに時間のかかる。初任給だけでは到底食べては行けなかった。
「今日の土はどんな感じ?」
ひょっこり顔を出したのは、近所に住む東さんという人だった。東さんはずっとサラリーマンをしていたけど、50歳を過ぎた頃から、どうしてもやりたかった造園業の勉強をして、一人親方で夢を叶えた人だ。夢を叶えたと言うだけで、私にとっては目標となる人だった。
東さんは、籠いっぱいの柚を持ってきてくれた。
「これ、お客さんからもらったの。良かったらもらって。腹の足しにはならないけど」
「嬉しい。いただきます!」
「いつか僕にお皿作ってよ、酒も美味しくなるような皿だぞ」
「まだまだ先だけど、約束する」
受け取った柚を1つ手に持つと、ふかふかで柔らかい。ジューシーなジャムを作るにはちょうどいい。
「お皿はまだ作れないけど、ジャム作って今度持っていくね!」
柚の皮を細かく切る度に、東さんに背中を押された気分になってくる。フレッシュな爽やかな香りに包まれて、私はまた明日へ向かっていく。
【ゆずの香り】
ゆずといえば、
私は柚子風呂に入ったことがない。
というより、私の家庭環境では
基本入らない。
多分だけど、さっぱりするのかな?
知らんけど。
と、まあ
本題に関係ないので一旦置いとこうかな。
え?
…あぁ、すみません…、ありがとうございます。
ほー!親切な方ですね〜!
わざわざ置いてくれました。
ゆずを嗅ぐ機会があまりないので、
消臭剤とか…、入浴剤とか、
そこらへんの話になってしまうけど。
まぁ、 みかんの皮…っぽいよね。
そんな言うことないけど。
酸っぱさも、ある、な。
いい匂いだよね。
実際はあんまり感じなくない?
まぁまぁ。
ゆずも、良いよね。
ゆずの香り
冬至当日は、家になってる柚子を昼間にとっておいて、夜風呂に入れて入る。
子供の頃、柚子を食べたり遊んだりしたから、いつの間にか汁が風呂に入っていて、体がだんだんピリピリしてきて痛かったのはいい思いで。
ゆずの香り、お風呂には丁度良い香りですね。
いつも、長場の仕事ばかりなので、キツイです。
通っている、カフェで一服してから戻り、
銭湯(共同浴場)にて、日々の疲れを癒してから、
ご飯を食べて、ベットに入って自分の時間を、
楽しみつつ明日の仕事を確認してから、寝る、
そんな日々が大好きだ。休みも勿論あるよ?
私のボスは、福利厚生無茶苦茶高いマフィア、
支店もあるらしいけど、大変だけど、楽しめるよ
季節と天気には抗えないけどね。
"だから、君も此方に来て欲しいな?"
彼女はそう言って誘ったが、後ろが怖くて断り、
その場を立ち去ったが、彼女の姿が見えない。
幻覚であったように、霧の中へ消えていった。
体調が良くない頃に
臭気もぜんぜん失くて…
冬至にゆずの風呂に入浴しても…
良い香りだからと言われても…
私は堂々と…
「ホントに良い香りだね!」
「師走だし疲労感も取れてくみたい!」
「年の瀬に最高だよ…♪」
そんな大嘘を堂々ついてました(笑)
まったく匂わない鼻なのに…(笑)
私を諦めていた人達にねぇ…
真実を言う事は少しでもねぇ…
年老いた人達にはとくに酷かと…
絶望的な事は一切言わず…
堂々安心してもらえる
嘘を並べてました(笑)
何時も何時も誰も頼れないんだけど…
長らくそんなこと思ってた…
ただ親よりも先に旅立たない事だけはと
それだけはしたくねと思っていた
マジそれだけはねぇと
1人動かない体で社会の矛盾に抗いながら…
周りに世話をかけても偉そうに思ってた…(笑)
そんな日々でも…
それでもね楽しみを探した!
ラジオやテレビ 新聞が主にだけど…
じゅうぶんすぎたかなぁ…
時間は沢山有ったからね(笑)
耳が悪い時は新聞
眼の悪い時はラジオ
わりと体調良い時は…
テレビとか録画した映画とか見てた
録画した映画って…
テレビで放送したもの…
ビデオテープでね…(笑)
物持ち良くてね!(笑)
体よくなって初めの給料は大型量販店で
レコーダー買った!ソニーの安いやつを
初めの録画した番組が
TBSでの昼間にドラマ「とんび」の再放送
使い方を試していて…
何となく放送中の番組表からの
録画ボタンを押して…
取れていたのが「とんび」でした…
まぁ…
それから…
重松清さん原作ドラマに…
はまることに…♪(笑)
レコーダーを買った初めの目的所信は…
クリスマスの約束を録画したくて…♪(笑)
そして録画した見た見た見まくった!!🍀
細野晴臣さんと小田和正さんの
「SMILE」♪最高で…♪(笑)
SEIKOのCMのメトロノームも焼きついてる
「じゃあ曲紹介を」と細野さんに促す小田さん
細野さんが
「チャーリー・チャップリン作詞作曲…」
「あれ作詞は…」
映像はバックのシンセに…
演奏が始まり
細野さんが歌いはじめた…♪
「SMILE~♪」って…
そして小田さんが続く~♪
コーラス松たか子さん達も…♪
嬉しかった…
マジ嬉しかった…
俺は生きてる…♪
俺は帰ってきた…♪(笑)
俺は生きてる!!🍀
小田さんがクリスマスの約束を続けてくれた事
小田さんが「my home town」を世に出してくれてた事
小田さんがすべてを諦めてなかったこと…
映画作りの時も放映の事でも…
クリスマスの約束の最初も…
いろんな事がらからの始まりなのに
小田さん…カッコいい…♪
帰ってきて思った…
小田さんに…
すずらんの人でありがとうを言いたくて
俺は思い出す…
横浜のあの地区の銭湯
2件あった…冬至の柚子の匂い
子供の頃の記憶
少年の頃に聴いたの小田さん歌声
耳ダメでも眼がダメでも…
ずーと頭の中で鳴ってた…
小田さん歌声が
「またいつかマイホームタウン」と
鳴ってたから…
また俺はガキの頃のように
すずらんを歩けた…
潮風の匂いと海にかこまれた あの日あの場所で
頭の中で…MY HOME TOWNを鳴らして…♪
…♪
言葉の前に走り出す
何時も遠くを見てる
言い分けしていないか
時に流されていないか
弱いから立ち向かえる
悲しいから優しくなれる
時は溢れていないか
愛は流されていないか
…小田和正さん…♪
顔見知りの店長が営む書店。
レジへいくと、無骨に角張った指が机上の柚子を弾く。
「よかったら、あげる」
いつも通り、無愛想なしゃがれ声が耳を撫ぜた。
「ゆずの香り」
ゆずは好き。
あの爽やかな香り。
私には到底
似合わないとは思うが。
大嫌いなかぼちゃが夕飯に出た。
「かぼちゃは栄養満点なんだから今日ぐらい一つ食べなさい!」
目くじらを立てたお母さんが、私の取り皿にかぼちゃの煮物を一切れ取り分けた。そりゃあお母さんからしたら一口大のかぼちゃだけど。私からしたら巨大な台形型の天敵である。食感はモソモソするし、繊維だか何だかが口に残るし、なによりもったりした舌触りが気に入らない。皮付きで堂々煮付けられたくせに肝心の皮が全然柔らかくないのも憎たらしい。
私は顔を歪ませたまま、果肉の部分を箸で少し摘んで口に含んだ。しょっぱい煮物しか知らないからかぼちゃ独特の甘味に眉間の皺が寄る。
私の様子に見かねたお母さんが、鬼の形相で口を開く。
「そんなの食べたうちに入るわけないじゃない! 食べたくないならもうご飯終わってもいいんだよ!」
「やだ!」
「じゃあ嫌いな物も食べなさい!」
「やだ!」
「わっっっがままっ!!」
やばい、返事間違えた。
そう思った時にはすでに手遅れで、お母さんは私が次どんな行動を取るか見張る態勢になった。
さすがにこのまま平然と他のものを食べたら、私は明日からご飯がなくなる。
私はそう危機を感じ取り、半ばヤケでかぼちゃを一切れ箸で刺し、口に放り込んだ。噛めば噛むほどもたつく口の中を、冷たいお茶と温かいお味噌汁で飲み下す。嫌いな食べ物の、嫌な味が口に残る中、私は新しいお茶を注ぎに席を立つ。
「最初っから食べればいいんだよ。たった一個で大袈裟な」
グチグチと続くお母さんの小言に、私は何も言葉を返せなかった。ただ席に戻って、残りのご飯を飲み込むようにかき込んだ。
トウジにはナンキンとユズユ。
ここに「冬至」と「南瓜」、「柚子湯」が当てはまり、日本の年中行事であると理解できるまで十年以上は掛かった。
当時の母と変わらない年齢に達しても、かぼちゃへの苦手意識は克服できないままだ。だからかぼちゃの他に「ん」が二回繰り返される食べ物を食べると良い、という言い伝えを当てにして、ニンジンとレンコンのきんぴらを毎年食べている。
ご飯の後は、ゆずの香りが漂う湯船に全身で浸かる。ぼんやりと宙を見ながら、遠い日の記憶を思い出して悶絶する。超絶わがまま娘時代の私は黒歴史と呼ぶに相応しいくらい、高飛車で小生意気な小娘であった。
『ゆずの香り』
ゆずの香りを嗅いで想い出すのは、好きだった人の匂い。
すれ違う時にいつも、ゆずの香りがしていた。おそらくは香水なのだろう。
想いを抱くことはあっても、伝えることはできなかった。だから、懐かしいと言える。
すれ違いに挨拶をする程度の間柄だったから。それぐらいにしか接点は無かった。
だからこそ、今、ゆずの香りを嗅ぐと、想い出すのだ。叶うことの無い恋だとしても。
今も、冬になると、ゆずの香る季節になると想い出す。
忘れたい悪夢の中の良心的な恋としてーー。
ーーその恋心は叶うことの無いもの。胸に秘めたまま終わって散ってしまったもの。
忘れたい悪夢。忘れてしまえば、恋を抱いたことだけを遺して無くなってしまう。
儚い記憶の片隅に色づいたもの。それがゆず香る季節の恋なのだからーー。
湯船に浮かんだ柚子をつつく
静かに少しだけ進んで、また止まる
それをもう一度前に押し込む
軽い音がして、柚子はお風呂の縁にぶつかる
途端に関心が失せてしまって、天井を眺めだす
白い天井に意識が吸い込まれる
明日が来なければいい
このまま今日、世界が滅んでしまえばいい
朧げな視界の中、水面が迫ってくるのが見えた
鼻をくすぐるように通り抜けていくゆずの香り。ハンドクリームの優しいその香りはコイツがつけたものだった。
「俺今までハンドクリームなんて塗ったことなかったんだけどさ、この匂い好きだわ」
「この匂いはゆずか。ってかなんでそんな急にハンドクリームなんて」
コイツの柄じゃない。でもハンドクリームたった1つあるだけでも映える男だ。魔性っつーかなんつーか。まぁでもどうせコイツの事だから女子からの贈り物なんだろう。
「あーこれ。お前いつもハンドクリームつけてんじゃん?今年のクリプレにしようかなって」
「え、は?え、ちょっと待て…じゃあなんでお主がつけておる?!」
「ハンドクリームも好き嫌い分かれてるって言うからお前が使いやすいの選ぶのにまずは俺が確かめようって思って。」
さりげなく心遣いが出来るところ。それがコイツが相手を沼らせるポイントの1つなのかもしれない。無意識で天然のたらし。
「あとお前がこの匂いつけてたら好きだなーって思って。お前にも贈るけど俺もつけるわ。お揃いの匂い〜♬.*゚」
あーこれ完全に女子なら堕ちてるわ。お揃いなんてそんなもんマーキングみたいなもんだもんな。
「へぇへぇ、わかりましたよ。ありがたく待っときますねー」
本当は柑橘系の匂いは苦手であまりつけない。それでもコイツが贈ってくれるならつけてやるか。それに心なしかこの匂いはキツくなくて優しい。コイツもきっと頑張って選んでくれたんだよな。
「あっ…なぁ」
呼び止めるように離れる私の腕を掴む。引き寄せて顔を近づけると静かに耳に囁いた。
「お前がラベンダーの香り好きなのは知ってるけど、外出る時はこれつけて。ラベンダーつける時は俺と2人の時だけにしといて」
完全にマーキングじゃねぇかよ!?コイツは私をなんだと思っている?ペットか?所有物か?気に食わない。
「悪ぃけどこのラベンダーの匂いはすげえ好きなの。お坊ちゃまの言いなりになるのは残念ながら性にあわないんだよ。だからあなたが俺と2人の時間を増やしてくれないと困るの。わかる?」
負けじと言い返すように言い放った言葉。不意をつくように香るゆずの香りが胸を締め付けた。こんな状況でもコイツには得体の知れぬ情が湧くもんなんだな。嬉しそうなニヤつきが隠しきれていないコイツはじっと俺を見つめてくる。大胆な行動をとったからかゆずの香りに胸を締め付けられたからか胸が異常に高鳴っている。その時ふと嫌いだったはずの香りが忘れられない香りへ変わるような、そんな予感がした。
題材「ゆずの香り」
ゆずの香り
良い匂い
冬至にお風呂に入れて温まる良い香り!
1軒目2軒目は自慢の特技で吹き飛ばしたが、どうもこの3軒目には通用しないようだと諦めた。
だが、特技で吹き飛ばすのを諦めただけで、全て諦めた訳では無い。特技を潰された恨みもある。絶対に中の奴らを見返してやる。
だが、特技以外に自信は無い。腕力で向かっても特技より弱いだろう。どうするべきか悩み、まずは相手をよく観察して対応するべきだと家の周りをぐるぐる回って突破口を探す。
ひとついい場所があった。煙突には蓋が無い。入ってしまえばこちらのものだ。
屋根に登り煙突へ飛び込む。が、飛び込んでからふと思う。
煙が出ている煙突って事は下は火が点いてるんだよなと。
思った時にはもう手遅れ。
下で沸かされていた湯にドボン!!
熱つつつ!!と叫ぼうとして……叫ぶのをやめた。
熱くない。というか、まだ少しぬるい。
沸かしきって煮えたぎる前に落ちたのだ。どうすればいいか分からなくなり、ゆずの香りのする湯に浸かったまま硬直して奴らを見る。
奴らも驚きと戸惑いの表情で見ている。
「ぉお、オ…オオカミさん、湯加減はどうですか?」
奴らの1人がそう声を発した。その問いで理解する。
「まだちょっとぬるいけど、ゆず湯にするならこのくらいでいいのかもしれない」
そう、ここは風呂場だ。
最初の特技の事やコイツを見返してやろうとしていた事など頭から抜けてしまったオオカミはゆずの香りを堪能して帰って行ったのでした。
(ゆずの香り)
三匹の子豚のオマージュ、ゆず湯は少しぬるめにして、浮かべた終えたゆずは水アカ除去掃除などに使うと良いよ。
ゆずの香り
「みすずちゃん。新しいお客さんよ。どうかしら。」
バーカウターの中でカクテルを作っていた手を止めて玲子ママがそっと教えてくれたお客さんが店内に入って来るのを見た。
「え!?」
ガタン。
私は慌ててカウターの中に身を隠すように座り込んだ。うぇ。気持ち悪い。
「何!みすずちやん。どうしたのよ」
近くにいたバーテンダーに支えられながら立ち上がれば、白い豪ジャスな着物を着た玲子ママが心配そうに声をかけてきた。
「すみません。玲子ママ。真ん中にいたお客さまは大丈夫ですけど、右側にいた紺野スーツの人はちょっとヤバイです。」
「ヤバイってどんな色だったの。」
「何て言うか、灰色かかった黒ぽい感じです。あんな色始めてみました。何か灰色が体に絡みついてるようで気持ち悪かった」
都会のスナックでバーテンダーとして勤めている私は、人の色を見ることができる。
色が見えるなんて信じてくれない人が多いが、玲子ママは違った。
いや、玲子ママも始めは信じていなかったが、ホステスとして働く私が選ぶお客さまが何故か上玉ばかりなので私を信じるようになった。そう私はお客さまを選んでいて、色てお客さまを判別していたのだ。
私の見える色は、その色によって性格や幸福度、羽振りの良さなどに違いがあり、明るく綺麗な色ほどその人の幸福度は高く、優しい性格の人が多い。逆に濃い色や汚れた色、くすんだ色の人はあまり良くな人生を歩んでいる人が多い。つまり、都会のスナックにおいてお金も人望もない人は歓迎されない。
玲子ママは私の色を見る能力を評価してくれてホステスではなく、バーテンダーとして働くことを進め、お客さまの判別をして欲しいと頼んできた。今まで、この色のことで辛いことばかりだったが玲子ママに会って自分を必要としてくれる人ができて嬉しかった。
今日も新しいお客さまが来るからと玲子ママに声をかけられ色を見たが、1人はとても気持ち悪い色だった。あんなの凶悪犯人の色だ。あの絡み付く灰色はなんたろう?執着や執念みたいなものだった。
見た目は優しそうな人だったけれど、確実にヤバイ。
「お客さま。申し訳ございませんが、うちはご紹介がない方は入店をお断りしておりますの。この界隈で珍しい?そうでしょう。私は古くからの格式を重んじておりますの。ごめなさいね。」
玲子ママがさり気なく新しいお客さまの入店を断った。一緒に来ていた人も同じように断ってしまい少し勿体ない気もするが仕方がない。
「ママ良かったんですか。」
「良かったのよ。みすずちゃんの人を見る目は間違いはないわよ。店のなかで騒ぎでも起こされたらたまらないわよ。ゆずの香りのカクテルをちょうだい。スッキリしたいわ。」
「はい。今お持ちしますね。」
それから1月後、新聞にあの灰色のお客さまの家の床したから奥さんが見たかったと載っていた。3ヶ月前から行方不明だったらしい。
「みすずちゃんの言う通りだったわね。入店拒否して良かった〜。これからもよろしくね」
確かに殺人犯が常連さまだったなんてマスコミのネタになっていたことだろう。
でも、あの気持ちの悪い色はやっぱり奥さんの怨念だったのたろうか。2度と見たくない色だ。
《この季節に香る》
「さっっむい!!」
冬の冷たい空気の中を足早に帰ってきた君は、鼻を赤くしていた。
「お風呂あったかいよー」
「最高!大好き愛してる!!」
大袈裟な愛の告白を叫ぶ君に思わず笑ってしまう。
直後お風呂場から「柚子湯だー!!」とまた声が。
「12/21は冬至だからねー」
「そうだった!うわぁ、めっちゃいい香り」
子供みたいに無邪気な君の反応と
ゆずの香りを体に纏わせる君を待ちながら、
どうかまた来年もこうして笑い合えることを願っているよ。
#ゆずの香り
六花の花咲く
窓ガラス
見えない星を数え
残り少ない今年を振り返る
湯気の中に浮かぶのは
ホッとさせる心地好いかほり
何故か今夜は
湯船に揺られ
自分を優しく褒めてやりたい
ゆずの香り
駅のホームでふと香ったゆずの香り。
その香りに導かれるように歩くと、目の前に現れたのは、
昔通っていたカフェのオーナー、リョウさんだった。
「おお、久しぶり!」
リョウさんは笑いながら、手にゆずを持っていた。
「これ、君にちょうどいいと思って。」
「え、なんで急にゆず?」
私は驚きながら聞いた。
リョウさんは少し照れくさそうに言った。
「君が好きだったジャム、覚えてる?それを作ったんだ。」
「あのジャム…」
私は懐かしさに微笑んだ。
「君にもぜひ試してほしいな。」
リョウさんはジャムを手渡してきた。
「ありがとう。」
私はそれを受け取ると、ふと心が温かくなるのを感じた。
その香りが、あの頃の静かな記憶を呼び起こし、
私は少しだけ胸が締め付けられるような気持ちになった。
でも、それでも歩き続ける。
あの頃の私が、今もどこかに残っている気がしたから。
「ゆずの香り」
たった1つのゆず。
こんなゆず1つでも落ち着ける匂いがする。
そう、こんなゆず1つでも
人を落ち着かせれる力を持ってる。
ゆずより人間の方が上。
そんな当たり前のような、
ゆずを見下すようなことを言いたいわけではないけど、
まぁ変な比喩表現みたいなもので。
ゆず1つでも人を幸せに出来て、
ならきっと人1人でも人を幸せに出来るだろうと。
"ゆずの香り"で人が幸せに出来るなら
人にだって似たことが出来るだろうと。
そんなひとつのゆずの香りで
人の可能性を感じたりできた今日この頃。
ゆずの香り
義母が毎年作ってくれる
ゆず酒
甘味と酸味のバランスがちょうどよくて
毎回水割りで飲んで年始を過ごすのが定番に
夏前に大病を患っていつもとは違うお正月
この日々は当たり前じゃない
今年も美味しく飲めそうで安心です
いつもありがとう
ゆずの香り
ゆずの香りってほのかに爽やかである
お吸い物やうどんに入っていると
ゆずの香りだけで
うまいなぁ
とうなってしまう
食べ物を美味しくさせる香り
ゆず
ゆずの香りで癒やされて
香りを楽しむことを考えた人は本当に天才だと思うのである