『ゆずの香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#ゆずの香り
いっぱいのゆずを浮かべた浴槽
風邪を引かないようにと願いを込めて
小さくなった身体とゆっくり過ぎる足取りで
貴女はいつも用意してくれた
食卓には手作りあんこの冬至かぼちゃ
ほくほくとしたかぼちゃと柔らかな小豆
あぁ 会いたいなぁ 食べたいなぁ
今年の母の日に
ゆずの香りがするハンドクリームと
ハンカチをあげた
正直ゆずの香りは
馴染みがない
でも
「ゆず」といったら
ハンドクリームとハンカチをあげたときの
母のあの笑顔を思い出す
「ゆずの香り」
マジで思いつかなかった(笑)!
あ.....
やば、委員会の仕事まだやってない.....
私はしおりの担当です。
ジブリとか進撃の巨人とか.....
本に全っく関係ないけど大丈夫なのかな....(笑)
よし、しおり今から全力で頑張ります。
リア友以外×↓
サシャ描いたのーーー?!
めっちゃ楽しみ〜!!
私もちょっと適当に人間描いたから(?)
明日見せるね( ᐛ )
あたたかな柚子の色が鮮やかに湯船を彩っている。
いびつな形のまるい柚子が二つ、幼い僕の身体の横を流れて、父の濡れたまっくろな胸毛をなでた。
あのときより狭い湯船と、あのときより大きな身体。
あのときと似た小さな手が、香る柚子を大事そうに握りしめている。
祖父の命日は冬至の日だった
柚子いっぱいのお風呂に浸かり
そのまま逝ってしまった
好物の鮒の甘露煮がテーブルに置かれていたそうで、
入浴後に食べるのを楽しみにしていたのかと思ったら
胸がつまった
祖父の希望通り、大病を患うことなく
そして大往生とも言われる年齢だったけれど
それでもやっぱり悲しいよ
毎年、冬至の日は柚子湯に入る
鼻腔を心地よく刺激する香りを感じると
やすらぎの中にも 決まってほろ苦さが胸をつく
155:ゆずの香り
21
「わあああああ!!!」
その瞬間、俺の叫びは風呂場で何重にもなって響き渡った。
「何って見ての通り、柚子風呂に決まってんだろ。ほれ、もう一丁!!!」
元気よくそう掛け声を上げて東城翔(とうじょう かける)は俺が入っている浴槽へと思い切り柚子を投げ入れてゆく。
投げる勢いが強すぎるせいで、柚子は湯の表面に振れた瞬間、爆発かと思う程の轟音と水しぶきを上げて湯の中へと入っていった。
「おい、そんなに強く入れなくても良いだろう…!そもそも何個入れるつもりだ」
既にもう二十個ほどは入っている。いくら柚子風呂だと言っても、これは入れすぎと言って良いだろう。
翔は風呂場の入り口付近に仁王立ちしている。
両手には柚子を更に二個づつ持ち、自信に満ち溢れた表情でこちらを見ていた。
「何言ってんだ。柚子風呂なんてのはな、柚子を入れれば入れただけ効果効能があるってもんだ」
「そのような事は無いと思うが…。そもそも冬至はもうとっくに過ぎただろう」
俺は追加で投げ入れられる柚子を避けながら言った。
「分かってねえなあ。イベントなんてのは、"今日だ!"って思ったその日にやりゃあ良いんだよ。クリスマスが夏だって思うなら夏にやりゃあ良い。今は令和の時代だぜ、もっと自由に、フリーダムに行こうぜ!!」
「いや、確かに一理あるが…。とは言えさすがに極論過ぎだろう」
「良いじゃねーか。ほら、それに柚子の良い香りでリラックス出来るだろ」
確かに―――俺は気がつけば頭頂部に乗っていた柚子を手に取り、鼻に近付け少し嗅いだ。
爽やかな酸味のある柚子の香りが心地良い。
「―――この前、俺風邪ひいただろ。で、久々に風邪引いたら結構辛かったんだよ。だから…お前にはそんな思いしてほしくなくてな」
だから柚子を箱買いしてきたんだよ―――翔は少し照れくさそうにそう言って笑った。
(…つまり、俺の身体を労って柚子風呂を―――)
先程までこの男の挙動を全く理解出来なかったのだが、そう聞いてしまうと照れくさいやら、恥ずかしいやら、嬉しいやら、様々な感情が俺の中で沸々と湧いてきた。
俺はどう反応していいのか分からず、思わず翔へ背を向けた。
翔は照れ隠しなのか、そんな俺に向かい無言で次々と柚子を投げつけていく。
ぽこぽこと頭に柚子を受けながら俺は目を閉じた。
(確かに嬉しい。思えば突然箱で柚子を買ってきて、いつもは面倒臭がって嫌々やってるくせに今日は当番でも無いのに風呂掃除に湯船の準備まで突然し始めたと思ったが―――俺の身体を気遣っての事だったのか)
柚子の香りが途端に照れ臭く感じて、俺は思わず鼻まで湯に浸かった。
(先程からぽこぽこと頭に柚子を投げてくるのも愛情の内というわけだ)
このような幼稚な愛情表現もその心情を知れば愛おしさすら感じる――――
「―――訳無いだろ。くらえ」
俺は湯から顔を出すと、浮いていた柚子を掴み、振り向きざまに思い切り翔に向かい投げ付けた。
弾けた柚子の香りが鼻腔をくすぐる。その感覚がくすぐったいのか、湯にのぼせたのか、俺は頬が熱くなっているのを感じた。
「ゆずの香り」
柚子の香りって、子供の頃はそんなに好きじゃなかった。
たまに銭湯に行くと柚子湯の日とかがあって、浴室内に柚子の香りが漂ってて。
香りは好きじゃないんだけど、子供だからネットに入って浮かんでる柚子が何だか面白くて、捏ねくりまわしてた思い出がある。
でも、大人になると柚子の香りが好きになった。
何なら味も好きになって、柚子味噌とか、〇〇の柚子風味とかは今はもう大好物。
柚子に限らず、味覚も嗅覚も、子供の頃とは変わってきて、嫌いだった物が好きになったり、逆に好きだった物がちょっと嫌になったりする。
人もそう。
苦手だった人が、実は不器用なだけのいい人だって気づいて好きになったり。逆に好きだと思ってた人が、表面だけ良い裏表のある人だとわかって嫌いになったり。
大人になる事で、初めて見える世界や表情があるけど、それは大人にならないとわからないから。
だから、自分が子供の頃は言われてもピンと来なくて、反発したりもしたけど。
今になったら色々わかる事も出てきて、ちゃんと話聞けば良かったな、って思う事もある。
でも、そうやって失敗をしてきたからこそ気づけた事なんだと思うし、そうやって成長出来たのかな?って思う。
きっと、今の自分の色んな事も、何年、何十年先には「もう、あの頃の私ってばホントに!!」って、赤面物な事が山程あると思う。
でも、逆に言えばそうなれるよう、今の自分よりは成長していたいと思う。
今の私が、見えない·聞こえない·気づかない事に気づける自分に、なっていたい。
ゆず…冬至湯といえば、か。わが家はしたことが無いのだけど、きっと良い香りがするんだろうな。温まりそう。
どちらかというと、ぜんざいの方を食べたい(笑)
「ゆずの香り」
そこを訪れるといつもゆずの香りがした。
死んでしまった愛する人の部屋。
ゆずの香りがする また貴女の声を思い出した
台所にふらっと
特に好きな訳ではないけれど ゆずサイダーを作ってみる
小さい頃のこの季節はよく一緒にゆず風呂に入ったよね。
私達 いつから変わっちゃったんだろうね
いつになったら元に戻ってきてくれるのかな
こんなに想っているのに 人間って不思議なもので
どんどん顔も忘れていく
顔も声も想いも
全て忘れてしまう前に お転婆な貴女を探すために
ゆずの香りが漂う浴槽
ここで、貴女と同じ様に 同じ楽園に
すぐ迎えに行くから
また一緒に 庭で採ったゆずを浮かべよう
フィクション
ゆずの香りが風呂中に充満する。普段は特段意識していないのに、入浴剤が空っぽになってふと容器を見たら「ゆずの香り」なんて書いてあったものだからついスンスンと鼻を動かす。
入浴剤でゆずの香り、とか森の香り、なんてのがあるけどそもそも本物のゆずの香りなんて嗅ぐ機会はあまりないし森の香りに関してはなんなんだ。山ならまだ分かるけど、森に行ったことがある人間は現代日本にはそんなに居ない気がする。ちなみに私は無い。
あとフローラルな香りとかもあるけど最早フローラルってなんなんだ、別に香水みたいにウッディだかシトラスだか詳しく書けとは言わない。ただフローラルという言葉があの甘いようなよく分からない匂いを形容している。もうフローラルがゲシュタルト崩壊してきた。
そんなことを湯船に漬かりながら考えてきたら程々に温まったのでお風呂から上がる。疲れを取るための風呂なのに疲れた気がするのは何故だろうか。
毎年やってくる冬至。
その日は毎回浴槽の中にゆずを入れ、ゆずの香りが漂うお風呂を堪能する。
その日は君ときまって一緒に入ってた。
ゆず風呂のような温かな笑顔を浮かべ、僕に何気ない話をしてくれる君が愛おしかった。
その時間が僕にとって大切なものだった。
仕事の帰り道、ふとほのかに香るゆずの匂い。
その匂いを嗅ぐだけで、今ではいない君が隣にいる気がして、道を歩いているのにお風呂に入っているように感じる。胸が体が、懐かしさで温まる。
気付けばゆずが僕にとって大切なものになっていた。
ゆずの香り
母が買ってくれたゆず酒の香りを忘れた。
母が用意してくれたゆず湯の匂いも忘れた。
自分で選んだゆずの練り切りの味さえも忘れた。
ゆう空から柚子の一つをもらふ、
そう詠った山頭火の句までも、
今日まですっかりと忘れていたから、
きっと私のたましいの形に、
ゆずは当てはまらないのでしょう。
あともう少し黄味が薄ければ、
お月さまとなってずっと愛していたかもしれない。
(241222 ゆずの香り)
お題『ゆずの香り』
「今夜は東の大地風に、湯船に柚子を浮かべてみました」
ベッドに三角座りをして本を読んでいた主様の顔がパッと俺の方に向いた。
「冬至って昨日じゃなかった?」
昨日の夕飯はかぼちゃのポタージュにパンプキンパイだった。
そう。
昨日の夕飯のパンプキンパイには騒動があった。
パイ屋で働いている主様の婚約者となった青年は、大きなパンプキンパイをふたつも抱えてやってきて、パイをロノに渡すと温め直して食べて欲しい旨を伝えた。
出迎えた主様が、青年の頭や肩に降り積もっている雪を甲斐甲斐しく、嬉しそうに払い落としていく。青年もまたその歓迎を嬉しそうに受け入れながら、なのに何かを言いたげに手袋を外した左手の人差し指でポリポリと頬を掻いた。
いつもならここで軽くハグを交わすところだけれど、青年は目を泳がせると突然主様に頭を下げた。
「ごめん!***、仕事をクビになった!」
「……え?」
青年は足元に視線を落とすと震える声を絞り出す。
「店長の奴、悪魔執事に理解があるって言ってたくせに……俺が悪魔執事の女主と結婚するって言ったら、それだけはやめてくれって、ぐすっ、言うことが聞けないなら辞めて出ていけって」
それはあからさまな悪魔執事への差別だった。けれど、その矛先が一般市民に向くとは……。
「ねぇ、だったら一緒にここで暮らさない?」
実は主様が婚約してから、屋敷はこの話で持ちきりだった。
主様はこの屋敷にも天使狩りにも必要な存在だ。青年とふたりきりで街で暮らしていると天使の急襲に俺たち執事も、そして主様も対応できない。それに、知能天使が主様を狙ったりしたら一大事なんてものでは済まない。
『あーあ、主様の婚約者さんも、ここに住んでくれたらいいのに』
そうしょぼくれたムーの言ったことが、今、脚光を浴びようとしていた。
「両親のことは弟妹たちに頼むから大丈夫ですが、本当に俺はここのお世話になってもいいんですか?」
彼のその疑問にベリアンさんは、
「執事たちの間で少し話し合い……というか調整が必要になるとは思いますが、きっと上手くいきますよ」
とやさしく微笑んだ。
青年が帰った後、ベリアンさんは寂しそうに、
「理解することと受け入れること。このふたつはまったく違うものだということは何度も経験してきましたが……酷ですね」
そう呟いた。
「あ、そうです! フェネスくん、柚子はまだありますか?」
ベリアンさんはいいことを思いついたとばかりに俺に声をかけたのだけど、俺は些末だけど大事なことを思い出す。
「あっ……! 今夜は柚子風呂にするつもりで柚子を買ってきたのに、すっかり忘れていました……」
「ふふっ、まあいいではありませんか。今夜は柚子紅茶で温まりましょう。柚子は逃げませんから、柚子風呂は明日にしませんか?」
そういった経緯もあって、今夜もこの屋敷では冬至なのだった。
(俺の失敗をさりげなくカバーしてくださるなんて……うぅ、ベリアンさんにはやっぱり敵わないな)
冬至の湯に満ち溢れてたゆず、あれは無病を願う母の香りだ
題-ゆずの香り
ゆずの香りはまさに
アロマのように癒やされる
疲れたとき
嫌なことがあったとき
ゆずの香りに包まれながら
気持ちが落ち着いてゆく
わたしには
ゆずちゃんという
仲のよいお友達がいたの
ゆずちゃんは
いつも
ゆずの香りがして好き♡
優しいから
親切だから
わたしは
ゆずちゃんのことが大好き♡
ゆずちゃんとゆず湯に入ったとき
ゆずちゃんがなんと
美女のように
とても美しく見えたの
きっと
大人になれば
美人になって
素敵な女性に
なれること間違えないね
ゆずの香りを
ずっと嗅いでいたい
そのまま
なんだか食べたくなって
もう我慢ができなくて
みかんをたくさん食べた♡
私は今でこそゆずが好きですが、昔はゆずがすごく苦手でした。匂いの癖が強くてどうしても好きになれなかったんです。味噌汁に入ったゆずの皮を食べるとぺって吐き出していたのを思い出します。
でも、いつの間にあの香りが好きになりました。
今日も柚子風呂に入ったばかりです。ゆずのいい匂いがしました。昔から柚子湯は大好きだったなぁ……。今は食べるのも大好きなんですけどね。
昔は苦手だったものが、今は好きになってる。凄く素敵な事ですよね。いつか、人に対しても同じことを思えるようになりたいです。
思いのまま言葉を書き連ねる。読んでいると気が滅入るから読むことはお勧めしない。
どうしようもなくこの生を閉ざしたくなった時、私はやりたいことがある。それはとある漫画の最後と同じ終わり方をすること。自分を苦しめた元凶を打ち取って、宝を抱えて大切な人に会いに行ってしまう話。私の場合、自分を苦しめたのは自分だろうから、1人で終わらせる。どこかの山奥でひっそりと暮らしたいし、私にとっての宝はその漫画だ。私はその漫画と同じ終わり方をしたい。どうしようもなく、苦しくて泣きたくて人に当たって。愚かな私を許してほしい。己が犯した罪を悔い改めることもせずただ赦しを乞うだけの私を許してほしい。
そんなに神様は優しくはないのでしょう。私の罪はどうしたら許されるのでしょう。死ぬまでに色々やりたいことはあるんです。100個リストを作ろうとしましたがいまだに60ぐらいで止まっております。それが全て埋まった時には死のうと思う。いつになるのかな。
その中の一つに鎌ドンされたいと書いてあるのです、、
伝わる方がいたら幸いですが、説明としましては、
死神が持っているような大きな鎌とその鎌を持つ人に挟まれている状態。殺戮の天使、鎌ドンって調べたら出てきます。
憧れます。私は鈍足なのですぐに捕まるのでしょう。
いずれ終えてしまうのであれば最期ぐらい欲を満たしたいとわがままを言いたい。そこに残るのが血の海だとしても私はそこに沈んでいく。息ができない人間は沈むしかないのだ。海底に着いた時。私は何を思うのだろう。
※ゆずの香り
ごめん、柑橘系の香りって刺激臭だから
ゆずの香りがどんなんだか、わからん(´・ω・`)
一人になって、鬱陶しさすら感じていた風呂に浮かぶあのゆずたちが愛のひとつかもしれないと気づいた。
一人になって、ゆずを浮かべる湯すらはらなくなった。
ゆずの香りが、どこにもしない。
【ゆずの香り】
湯を張り、3つの柚を湯に入れる。
柚の香りがお風呂中に広がる。
バスボムでも良かったけど、実物の方が気分的に上がる。
はぁぁー
とても気持ちがいい。
今日の夜はまだまだ長い。
ゆず湯でゆっくりしてから長い夜を明かそう。
2024/12/22 ゆずの香り