お祭り』の作文集

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お祭り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/28/2023, 5:04:47 PM

正直、浴衣なんてめんどうくさい。

動きづらいし、きゅっとするし、
そしてなにより暑くて苦しい。
夏祭りがなかったら、多分着ることないだろな。

それでもやっぱり着てくのは、
普段とは違うわたしを見せたいから。 

そこらで売って、いるような
安いヤツじゃあないんだから。

おばあちゃんが作ってくれた、
殿茶に白菊、帯はからし。


正直、下駄なんてめんどうくさい。

歩きづらいし、かぽかぽするし、
そしてなにより鼻緒が痛い。
夏祭りがなかったら、履くことなんてきっとない。

それでもやっぱり履いて歩いてくのは、
普段とは違うわたしを見せたいから。

ほら、よく言うでしょう。
おしゃれは足もとからよ、って。

おかあさんが貸してくれた、
朱色の鼻緒、焦茶の台。


正直、お団子なんてめんどうくさい。

かざりは多いし、ゆらゆらするし、
そしてなによりあたまが重たい。
夏祭りがなかったら、絶対こんなにしないけれど。

それでもやっぱり結えてきたのは、
普段とは違うわたしを見せたいから。

もちろん仕上げは丁寧に。
ここでくずしてなるもんか。

おともだちと買いに行った、
あわい牡丹のおそろいのかんざし。


お化粧だって、いつもの倍は時間かけてる。
毎日の研究が大事なのよ。


いっぱいのめんどうくさいを詰め込んで、
いざ、彼のもとへ。

お代は「かわいい」のひとことでいいわ。


2023.7.29. お祭り

7/28/2023, 4:54:28 PM

川と田んぼしかない私の町にも、毎年夏のお祭りはあった。

普段は閑散とした町並みもこの日ばかりは人だかりで賑わっていて、みんな今までどこにいたんだと驚いてしまう。

けれどそれは私がまだ小さな子どもだった頃の話で、だんだんと体が大きくなるにつれて、町の祭りが小さく子どもじみたものに感じるようになっていった。

高校生になったある日、私は同級生から祭りの誘いを受ける

そいつとは小学からの同級生で昔はよく遊んでいたのだが、中学に上がってからは全くと言っていいほど疎遠で、顔を合わせればお互いに手を挙げるくらいの仲だった。

祭りに誘ってくれたのは素直に嬉しかったが、なんだかそいつと祭りに行くのが面倒に感じてしまい、ずるずると返事を伸ばして結局最後には断ってしまった。

これは後から知った話なのだが、実は私と一緒に祭りに行きたかったのはそいつではなく、どうやら私と同じクラスの女の子だったみたいで、その子と部活が一緒だったそいつが仲介役として私を誘ったつもりだったらしい。

結局、私が祭りに来ないので仕方なく二人で祭りに行き、なんとそこで二人は付き合ったそうだ。

私がそれを知ったのは二人が付き合った祭りのあとのことで、

まさに、あとの祭りである。

7/28/2023, 4:54:17 PM

〝祭り〟というワードが今日のテーマだ。

私自身が人混みを嫌う
暑い気温が大の苦手

この2つが合わさって

祭りというものは基本的に思い入れがない。

夏祭りといえば

祭囃子に屋台だ。

出店が並び、浴衣を来た人々が行き交う。

わたあめが好きだった記憶はある。

あと、りんご飴は夏祭りで買ってもらった記憶がある。


祭りというものを連想させる時はだいたい夏祭りだ。

中学~大学生ならば文化祭というものあるな。

あれも祭りというものだろう?

私は中学1年の時に3.11 通称、東日本大震災で被災した身だ。

海が近いところでは無かったから津波は無かったものの地震よる影響が顕著に出ていた。

通っていた中学校の校舎が全壊したのだ。

二学期から仮設校舎だったが、

一学期は朝6時半に中学の駐輪場に自転車を止め、バスに乗り、他校へ行く。

学年ごとに違う中学の空き教室を借りて過ごしていた。

それでも学校は行事をなんとかして開催した。

合唱コンクールと文化祭が同日開催だったので、少し大変だったが。

私の学年は毎年、劇をしていた。

私の学年は6クラス。劇に出れるのは他の出し物に参加しない生徒のみ。

私は弦楽部で演奏するので客席から見た事しかないが。

この劇がなんとも面白いとウケていた。

1年は竹取物語。

しかし、翁が光を帯びた竹を気味悪がって火をつける。

そしたら竹の中の姫がビックリして出てくる。

「なにすんだ!てめー!家燃やしたんだから、お前が養え!」

とかなんとか言い、翁の暮らす家に居候する。

2年時は白雪姫。

ただし、この白雪姫、性格に難アリ。

「どうして私に彼氏が出来ないの!?」

と問えば小人の1人が

「そんな性格だからじゃね?」

と辛辣なコメントをする。

早く恋人が欲しい姫は家を飛び出す。

小人の1人が

「そもそも白雪姫ってどんな話だっけ」

とメタイ発言をする。

何故か一緒にいた魔法の鏡がご丁寧に説明する。

カオスすぎる。

3年時は浦島太郎

内容は分からない。

理由は私は弦楽部だと先に言っただろう。

そう、この3年時だけ、弦楽部がチューニング(音合わせ)してる時にやっていたのだ。

高校の文化祭は、高校では美術部だったので

ラミネート加工した栞をプレゼント+その年に描いた絵を展示した。

他の部活を見たりまわったりしたのだろうが、あまり記憶ない。

一般OKの文化祭より生徒のみの文化祭が楽しかったせいだろう。

3日くらい文化祭があったのだ。

クラスの出し物とかカラオケ大会とかなんとかそんな感じのことをした。


けれどやっぱり私に祭りというものは記憶に薄いのだ。

7/28/2023, 4:48:12 PM

お祭り

あのころはまだ、夏と言っても30度を超えるか超えないかくらいの暑さで、けれども彼は顔を真っ赤にして言った。
「30日の祭りで、告白する、から行かね?」
「え」
行く、と瞬間的に私は答えた。
「浴衣、着てきて欲しい?」
「うん」
「じゃ、そっちも着てきてよ」
「持ってねー」

『次のニュースです。四国地方の記録的な大雨の影響で、30日夜までに5人の遺体が見つかっています。警察は土砂災害等の二次被害を警戒しなから行方不明者の創作を続けています』
私の家は冠水して、近いうちに東京に越すこととなった。
祭りは行われないまま、私たちの夏は彼方へ流されてしまった。

「そっかー、東京出てきてたんだ。連絡先変えちゃってたし全然知らなかった」
「高校の友達とは連絡とってるの?」
「ううん。上京でバタバタしてて、それっきり」
社会人二年目、彼が取引相手として現れたのは全くの偶然だった。
「東京の夏は暑いね」
「あっちの方が南にあるけど、涼しい記憶ある」
「風鈴とか欲しい」
「あね、あんま売ってないかも。こっちでは祭りの屋台とかでしか見たことない」
「あー。行きたいね?祭り」
その言葉に、耳の後ろが熱くなるのを感じた。
「コロナで今ないよ。祭り」
「じゃ。祭り、勝手にやっちゃおうよ」
私の家に帰る途中、彼はコンビニに寄って。
線香花火とコンドーム。
5円のレジ袋の中身を見ないフリした。
もうすぐ恋人になるふたりだ。

7/28/2023, 4:46:50 PM

「良かったら一緒に行かない? 神社のお祭り」

学校が夏休みに入ってから全く接触もなかったクラスの男子。
課題のために久しぶりに来た図書館で会うとは思ってもいなかった。
さらにお誘いを受けるなんて、青天の霹靂ってやつ?
正面の席に着いた彼は、どこか気恥ずかしそうに私の返事を待つ。

去年と一昨年のお祭りは親友と行ったから、今年もそうなるかな連絡来るかな、なんて考えていた所だ。
まさか、まさかのデートのお誘い。

今まで恋愛とか乗り気になれなかったのもあって、彼氏の一人もいない私。
親友には、男の影が一切ないのもどうなのよ、なんて小馬鹿にされたのもつい最近。
見返してやるべきか、私だってその気になれば!

「悪いけど、友達と一緒に行く予定なの」
「そっか分かった、じゃあね」

残念そうに立ち去る背中を見ながらスマホを取り出し、メッセージアプリを開く。
いつも通り、一緒に遊ぶ予定が立っているはずだ。ついでに話題のネタにしてやろう。

--ねぇ、今年のお祭りさ、待ち合わせどうする?
--ゴメンね、言ってなかった
--何が? まさか行けない?
--最近付き合った人と行くことになった

乱暴に席を立ち、荷物をまとめて彼の姿を追った。
外に出て、目の前の横断歩道の渡った先に見つけるも、何と呼べばいいか分からない。
そういえば名前、何て言うんだったか。

「ちょっと待って!!」

距離があったので叫んでしまったが、幸い周りには人はいない。
立ち止まりこちらを見る彼に勢いのまま叫び続けた。

「予定が変わったの、お祭り一緒に行こう!」

はっきり言って、理由は不純だ。自分のプライドのために彼を利用しようとしている。我ながらなんて奴だ。
親友に見せつけてやろうと、私だってすぐに男を捕まえられることを分からせてやると。

なのに、

「ありがとう!!」

向こうの歩道で頬を赤らめ嬉しそうに笑う姿に強い衝撃を受けた。
心臓の鼓動が早い、顔がやけに熱い、胸が締め付けられるような感覚、一体どうした私!?

ああ、なんて約束したの私。
当日は何を着れば良いの、可愛い浴衣なんて持ってない、髪とかめっちゃ痛んでるし、メイクはまだしもアクセサリーとかバッグとかお祭り向けの良いのあったっけ??
いやいや何考えてるのさ。そもそも名前も連絡先も分からない、顔見知り程度の相手なのに、めっちゃデート楽しみにしてるみたいじゃない!
ああああ、こっちに戻ってくる、めっちゃ嬉しそう可愛い、可愛いじゃない違うそうじゃなくて!!
笑われるの覚悟で相談するしかない??
私より経験値高いんだから乗ってくれるよね!?

親友教えて! こんな時どうすれば良いの!!??

7/28/2023, 4:43:44 PM

子どもの頃は好きだったけどな、お祭り。
ただ大人になって人間不信気味である自分にとって、人混みは苦痛でしかない。
疲れるしストレス、故にお祭りは苦手だ。
それに我が家では犬を5匹飼っているが、
犬の身体に打ち上げ花火の爆音はよろしくない。
爆音で最悪、心臓発作で死ぬらしい。
そこまでじゃなくとも音を怖がってパニックになる。
だからつい先日も近所で大規模なお祭りがあったが、期間中は家から一歩も出ず、引きこもってた。
飼い主がそんなんだから当然、犬が花火大会に連れて行かれることも無かった。
平和である。
そもそもコロナ禍になり自分自身も1度コロナに感染してから人混みは極力避けて生きてるので、今後もお祭りに積極的に参加することは無いだろうな。
つまらん人間でしょうか、
それでもいいです、平和なら。

【お祭り】#32

7/28/2023, 4:43:33 PM

ぼんぼりの薄明かりが宵闇の神社を照らしだすと、人々のざわめきも明るくなる。

そろそろ始まってしまう。


「あ、千世ちゃんどこ行くの」

「ちょっとだけ、すぐ戻るから。」


お顔の白化粧が終わって、唇に紅を差される前に
私はたまらず自治会館を飛び出した。
ごめんねおばさん。

この地区で300年の伝統を誇る厄除けの夏祭りでは、男の子は獅子舞、女の子は稚児舞神楽を舞う。
夏が近づくとちいさな町全体の雰囲気がいそいそとして、私たちはお稽古のために、学校を早帰りしてもいいのだ。

私は最年長で、今年が最後の舞になる。
そして、同じクラスの和美くんも最後の獅子舞だ。

和美くんは幼稚園のときから一緒だけれど、何となく話した記憶もない。ずっと無口で、いつも本ばかり読んでいるから。

お稽古の時間がときどき被ると、彼が獅子頭を持っている姿をみかけることがあった。
普段はぼーっとしているみたいなのに、鋭い眼差しがちょっと怖くて、どきどきする。

獅子舞のあとに稚児舞があるから、私はちょうど
支度をしていて毎年見ることができないでいた。
彼がいったいどんな風に舞うのかを。夕空に吹く
夏風をなぞって想像するしかなかった。

和美くんは中学受験をして、来年の春には都会にいく。だから、今年が最後のチャンスなんだ。どうしても。

お囃子の合図とともに、歓声があがる。
始まったのだ。

せっかくはたいた白粉が崩れないよう慎重になりながら、人混みを縫って明かりの中心に近づいていった。

灯籠の影を落とす地面に、朗々と獅子が踊りでる。
一人舞。風流系だ。
夏の夜を切り裂く、神々しい獅子の姿。
太鼓をくくりつけて重圧感があるのに、軽々とした身のこなしは一朝一夕で身につくものじゃない。
息をするのも惜しいくらい。すごい。

獅子舞が終わる前に、私は人混みから抜け出した。なんだか涙がでそうになったから。

獅子は去る。もう私の手の届かないところまで。
こんなに満たされているのに、みなければ良かったと、思っているのかもしれない。 

すごすごと引き返して、自治会館の裏口にまわる。
もうお衣装を着てしまわないと。
引戸に手をかけたとき、熱い空気を背後に感じて、振り返った。


「……千世、ちゃん」


彼がいた。まだ息を切らしている。
獅子舞が終わって、彼もちょうど戻ってきたところなんだ。毎年これくらいの時間だから。

いつもだったら「お疲れ」と笑えるのに、今日は
ぎこちない。だいいち、中途半端なお白粉顔をみられたくなかった。


「もう最後だね、私たち。」


やっと絞り出した言葉が暗い。そうだね、と彼がいい、冷たい沈黙が流れる。思いきったように、でも自然と、和美くんの息を吸う音が聞こえた。


「稚児舞、毎年みてた。綺麗だった。」


鋭い眼差しが私を見据える。痛くなるほど。
急に世界がざわめきだす。全身に炎がめぐっていくみたい。あの雄々しい、獅子の姿が。


「頑張ろうね」


もうどうしたらいいのかわからなくて、
そう早口で言いきって、逃げるように自治会館に
駆け込んだ。

頑張ろうねって、彼はもうしっかりと自分の役目を終えたのに。馬鹿みたい。

おばさんたちが待っている。私の唇に紅を差して、玉串と豊栄のお衣装を着せるために。
でも、今度こそ白粉が崩れてしまう。瞼から溢れ
落ちるものをとめることができない。

私も最後に、あなたをみられた。綺麗だった。

ただそれだけの言葉を返せばよかったのに。
私たちの夏は短すぎる。


「どうしてたのよ千世ちゃん。もう神事が始まっちゃうわよ。」


障子の向こうからおばさんたちの声がする。
濡れる頬をそっと押さえて立ち上がった。

私も最後に舞わないと。最後まで、綺麗に。
年に一度の夏祭りは、まだ始まったばかりなのだから。

7/28/2023, 4:30:09 PM

全国各地で大々的に
お祭りが再開されてきているけれど
地元の夏祭りは今年も中止らしい

まあ、なくても困らないけれど

7/28/2023, 4:24:14 PM

今日は家族皆で行くお祭りの日。
お祭りは沢山の人が歩き回っていて少し窮屈だ。
慣れない下駄を履き、少し埃が被っている着物を着る。

「ほらほら、早く行かなきゃ」
「ご、ごめんなっ… きゃぁっ!!」

「?早くしなさい」
「ま…まっ…て、、」
「もう先いくからねー。」
「お姉、、、ちゃっ…」

大勢の人が流れるように私の横を通る。
流れる人皆私を一瞬目にしては不思議そうな顔をしているような気がする。

「靴擦れ…うっ、痛い…」
自分の擦れた足を触っては全身に痛みが走る。

『わー!綺麗!!』
『太鼓も鳴ってるー!』

「えっ…」
少し外に耳をやると
太鼓の音
花火の音
街ゆく人の音
色んな音が聴こえた。

「、、っ…!!痛い、」
まだ歩けもしない足を少し自分に近づける。
「…綺麗……」
太鼓の音、花火の音 そしてただ 痛みだけが私の胸を圧迫する。

7/28/2023, 4:15:55 PM

<お祭り>

大好きなあの人を
誘う勇気なんて全く無くて
それでもあの人も友達と
行くって言ってたから
柄にもなく浴衣着て
もし会えたら何か話せるかな?
なんて考えて一人で照れて
でもいざ会ったら話しかける勇気出なくて
あの人の視界にわざと入って
見てもらえるように必死だった
来年は少し勇気を出して見ようかなって
花火に想いを込めて…

7/28/2023, 4:08:10 PM

雲一つない真っ青な空の元。

思い思いに着飾った騎馬武者達が、法螺貝の音を合図に草原を駆る。

海鳴りのような蹄音。

馬の嘶きや鼻息。

武者達の掛け声が辺りに響く。

馬を巧みに操り、天高く打ち上げられた神旗を取り合う伝統行事。

相馬野馬追。

一度でいいから現地で観てみたい。

テーマ「お祭り」

7/28/2023, 4:01:36 PM

りんご飴やわたあめ

       射的やくじ引き


   お祭りには定番なものが並んでいる。



お題 お祭り

7/28/2023, 3:58:53 PM

背中にしっかりと乗せた
       絞り染めの蝶々を連れて
       鼻緒がどうも慣れなくて
       足の指が笑ってるみたい
       持っていてねと言われた
       りんご飴がころころりん
       お姉ちゃんが一つため息
       少ししか食べてないのと
       何年も語り継がれた昔話


       今年のお祭り晴れるかな  
       
               
              『お祭り』

7/28/2023, 3:51:25 PM

神様が舞い降りてきて、こう言った。


「ちょっと金貸してくんない?」
「は?」
白い布を体に巻き付けて、葉っぱの冠を被って、後光で眩しくて直視できないそれは、誰がどう見ても神様なのに、発言が完全にチンピラだった。
「いや喉乾いちゃって」
「はあ」
「100円でいいからさ」
「100円じゃ自販機では買えないですけど」
「いいのいいの。コインで地面ぶち抜いて水湧かせるから」
「200円あげるんで自販機使ってもらっていいですか」
「え、いいの? 炭酸飲みたい」




お祭り


お囃子の音が近づいてくる。神輿、山車、掛け声をあげる男達、子どものはしゃぎ声、女達の鮮やかな浴衣、見物人の波。照りつける陽も、今日ばかりは人々の熱気に負け気味だ。
屋台からは醤油の焼ける匂い、かすてらの甘い香り。射的の間抜けた音と、涼しげな金魚の泳ぐ様。
ああ、やっとこの時期が来た。
神輿の上から、社から、楽しむ人々を見て回る。顔を隠さなくなったのも良い。笑顔がよく見える。
人々の病の快癒を寿いだ。

7/28/2023, 3:49:40 PM

花火のときに聞こえた言葉。

「好きですっ」

聞こえちゃったな、、、




だけど君の照れる顔がまた見たいから、

私は聞こえないフリをする。

7/28/2023, 3:49:08 PM

明日は『お祭り』なんだぞ。もっとやる気を出せ!

ちゃんと歩道の草を刈れ!街中だけ綺麗にしたって意味ないんだ!遠くから歩いてくる人たちもいる。国道沿いに歩道があって、皆そこを会場に向かって歩いていく。そこからは花火も凄くよく見える。
なのに何ですそのみすぼらしい雑草の凄さは!

明日は花火なんだぞ。何が「未来に繋げる」だ!
見に来る人々はこうなるかもしれない。「帰り道で、変な虫に刺された所が半年治らなかった。もうあそこには行きたくない。」「歩道の雑草が凄くて嫌な思いをした」せめてこうならないように整備を。住んでる町じゃないけど、職場が近いので愛着が沸いてすごく気になる。歩道だから特に雑草が目立って見映えが悪い。車で通過するだけでも良い気持ちはしないものだ。市の端っこの町はこうなりがちなのは分かっている。でも街中整備だけ頑張ったってダメなのだよ。

いくら祭りの準備頑張っても道が汚きゃ、「ちょっと寄ってこうか」とはならないぞ。

7/28/2023, 3:45:54 PM

小さい頃はクラスの友達みんなが集まって、
大人数で歩き回ってた。

りんご飴やら焼きそばやら
みんなで思い思いのもの買って
シェアして笑って、それなりに楽しかったけど。

ちょっとだけ気疲れしちゃうんだ。
食べ物のシェアも本当は苦手でさ、

だからみんなと解散したあとに
1人で回るのが好きだった。

すれ違う人の浴衣姿とか、
花火の後の煙の匂いとか、
お面が安く買えたりとか、
そういうのが好きだった。

人が居なくなってちょっと空いた公園で、
ひとりでぼーっとしてる時間が、
好きだったな。

【お祭り】

7/28/2023, 3:44:30 PM

#4 お祭り


お祭りは嫌いだ。

だってうるさいから。

色んな角度から聞こえる人の話し声。

絶え間なく耳に入る下駄の音。

太鼓や花火の心臓に響く大きな音。

時々届くシャッター音。

色んな音が混じってる。

隣を見ると君がいる。

普段と全然違う格好で

普段と全然違う雰囲気で

普段と全然違う声色で

普段と全く同じ笑顔で

私の隣に立っている。

左手にはりんご飴を

右手には私の手を大事そうに握って離さない。

じっと見ていると

君はこちらに目を向けて小さく微笑む。

私は思わず目をそらす。

色んな角度から聞こえる人の話し声。

絶え間なく耳に入る下駄の音。

太鼓や花火の心臓に響く大きな音。

時々届くシャッター音。

それらに負けないくらいの大きな音が

私の胸から聞こえてくる。

やっぱり

お祭りはうるさい。

7/28/2023, 3:41:38 PM

#お祭り


お祭りというと、何となく夏祭りを真っ先に思い浮かべてしまいそうになる。そこには熱狂がある。ええじゃないかと手を叩いき、はしゃいで浮かれて、非日常へとざぶざぶ、あっという間に潜ってしまえる。お祭りには、そういった浮足立った空気を感じ取る。それは何だか、虫さされに似ているかもしれない。じわじわと身体の中を蝕んでゆき、気がついたらもう「そういう風に」なってしまっているのだ。花火大会だとか、浴衣姿だとか、金魚すくいに射的に、それからあとは、まあいろいろと。からころと鳴る下駄の音。肺の奥底に滑り込む和太鼓の振動。暫く歩き疲れて張って来た脚と、じんわり汗でにじんで動きづらい背中を忘れてしまいそうになる。暑さは異様な熱さの厚さが重なっていて、ああなんでこんなことを言っているんだっけか。

そうだ、夏祭りの話をしていたんだ……。お祭りというと、何となく夏祭りを真っ先に思い浮かべてしまいそうになるが、別にお祭りは夏だけに集中してやってる訳でもない。青春に挟み込まれてる文化祭だって祭の一文字は入っている。フェスティバルなんて祭を英語にしただけだ。こういった類のものは春夏秋冬、見渡せばどこかにはある。そうした中で、夏祭りだけ、何か特別なものを持っているような気がする。

夏の魔法とやらの力がはたらいているのだろうか。夏祭りに人は幻想を持ちすぎているのだろうか。そうでも言っておかないと、お祭りの後にやってくるあの何とも言えない静けさの中にある胸騒ぎを説明できる自信がなくなってしまう。魔法の解けたシンデレラみたい。あんなに大急ぎで帰っていくものでもないけど、微かな焦燥感が拭えない、気持ち悪くもあり気持ちよくもある、あの心地は、そんなように思えるのだ。

夏祭りの虜になる。夏祭りのお姫様になる。ああまったく、なんてプレイボーイなお祭りなんだ。

7/28/2023, 3:35:17 PM

♯お祭り

「ドンドンドン」
太鼓の音がする。今日はお祭りの日だ。
みんなかき氷やりんご飴などたくさん持っている。
でも僕は、お祭りなんか行けない。
お父さんが、危険だからダメって言うんだ。
みんなはお祭りに行ってるのに、どうして危険だと言うのだろうか。

涙をためながら、部屋に戻る。太鼓の音が響く。
僕は、耳障りで、つい、叫んでしまった。
お父さんがすぐ来てくれた。心配してくれた。
僕は泣くのを我慢してお父さんに事実を伝えた。
お父さんは、ふふふっと笑って、こう言った。
『お祭りは、人混みがすごいから、言っちゃいけないんだ。6歳だから、もうわかるだろ?』
僕は我慢ができなくなった。部屋まで駆け出す。
「もう一人で行けるもん!」頭の中で流れる声。
お父さんには、内緒で、お祭りの準備をした。
お父さんがいないうちに、僕は外まで走った。
『見えた!屋台だ!』
僕は叫んだ。見えた屋台まで裸足で走る。
この時の僕は、裸足で行けばバレないと思ってた。

屋台に入り、かき氷を頬張る。
僕は、ビックリして、食べるのを止めた。
なんと、屋台には、お父さんがいたんだ。
お父さんはつぶやいていた。
『流石にあの子には悪いから、かき氷を2つ、買って帰ろう。』と。
僕はショックで、走って家に戻る。
すぐに浴衣を脱ぎ、普通の服に着替えたら、
お父さんが丁度いいタイミングで帰ってきた。
僕は、『おかえり!!』と喜びながら言った。
お父さんは、『なんでそんなに喜んでいるんだ?』
僕は、つい本音が出てしまったと焦り、
『ごめんごめん、何か買ってきてくれたのかとおもってさ。』と誤魔化した。
お父さんは、『そういえば、お前みたいな子供が走って家に帰っていたんだが、お前じゃないな?』
僕は、ビクッとした。
僕は、『そんな訳ないじゃん。僕じゃないよ。』
と嘘を付いた。
お父さんは、ちょっと低い声で、『そっか、そうだよな。』と言った。次に、『そういえば、2人分のかき氷を買ってきたんだ。食べないか?』
と言ってくれた。僕は、待ってましたと思って、
『え!?いいの!?』と叫んだ。
かき氷を食べながら、お父さんはこう言った。
『お前、嘘付いてるよな?』
僕は、『えっ?付いてるわけ無いじゃん。』と抵抗した。お父さんは、『すべて分かってるんだぞ。かき氷を食べてるところも、裸足で逃げるところも、見てないと思ってるのか?』
怒られた。初めて怒られた。
僕は、『ごめんなさい!』と誤った。
お父さんは、『お前ってやつは。さあ、お父さんも食べよう!』と、笑って許してくれた。
僕は、部屋に戻って、考えた。
お父さんは、僕がこんなに悪いことをしたのに、笑って許してくれたんだ。僕は一言を作った。
「お父さんの心は希望の光」とね。
お母さんがいない生活で、僕は、お父さんは大切だと言うことを忘れないようにずっと心に残した。

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