Kiss』の作文集

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Kiss』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/4/2024, 3:21:06 PM

お題 kiss

一昨日相棒が相棒の彼氏とキスをした。
普通のキスと普通じゃないキス。
2人とも覚えてないと言うけど、絶対覚えてるはずだ。

僕は相棒に嫉妬した。別に相棒が好きな訳では無い。
ただ、恋人という存在がいることに嫉妬していた。
僕がいる中で2人だけの世界に入るのもなんだか独りな感じで悲しくて虚しくて辛かった。
僕を置いて、2人だけで話して、僕を退けて、2人で写真を撮って、2人でアルバム作って。僕なんか居ないみたい。

相棒だって僕を必要としていない。なのになんで誘ったの。見せつけ?僕が辛いだけじゃん。
相棒の遠距離恋愛よりも辛い。無視されてる気分。
相棒は話す相手がいるが僕には居ない。好きな人がいない僕には恋バナも出来ない。惚気話を一生聞いて、僕に話すターンなんて無い。僕なんて居ないんじゃないかって思う。

そこから孤独感を覚えているのだろうか。
僕、好きな人も恋人も居ないって言ったのになんで簡単に「恋人作れ」だとか「告白しろ」とか、好きでも無い相手とキスできるの?俺だって、好きな人作って少しでもリアルを充実したいんだよ。



相棒が幸せになる度に僕が、俺が、辛くなってる

2/4/2024, 3:19:42 PM

"Kiss"

「来たか」
 正面玄関の扉を開け、ハナが外に出ないよう注意しながら迎え入れる。
「済まない。少し遅くなった」
「別にたった五分だし、気にしてねぇ。俺はそこまで時間にシビアじゃねぇし。それに、指定した期日まで全然余裕だから、どうでもいい」
 比較的ラフな格好の飛彩が院内に入ったのを確認すると、扉を閉めて──まだ開院前なので──ポケットから鍵を取り出し、シリンダー錠をかける。カチャリ、と錠がかかった音を聞いて、ちゃんと閉まったか三回ほど扉を動かして確認する。扉が開かない事を確認すると、扉の取っ手から手を離して「こっち」と先頭に立って診察室へと促す。
「頼まれたデータだ」
 診察室に入ってすぐに、ポケットから無骨で無地の黒い長方形のUSBメモリを出して差し出してきた。「おう」と受け取ると、差し込み口のカバーを外してサーバーに差し込み、デスクに座ってデータを確認する。
「確かに。助かった」
「礼には及ばない。この前の演奏のおかげで、予定より早く用意できた」
 いつもの涼しい口調で恥ずかしい事を吐く飛彩に一瞥もくれずに「あっそ」と簡素な言葉を返して、パソコンのモニターに視線を向けながらマウスを操作して、なるべく早く形にしようとキーボードのカタカタという音を鳴り響かせながら打ち込んでいく。
──おかげでこの部分の入力が捗る。
 最初は恥ずかしさを紛らわす為に少し進める程度でやっていたが、段々とキーを押す指の動きが滑らかになって、来客そっちのけで進捗率が上がっていく。
「……っ!?」
 モニターに釘付けになっていると、急に頭部──つむじ辺りに柔らかいものが当たる感覚がして、肩が跳ね、その反動で打ち込んでいた手が止まる。バッ、と振り向くと、いつの間にか背後に飛彩が立っていた。「何すんだ」と睨みつける。
──いつ背後に回り込んだ!?足音も、服が擦れる音もしなかったぞ!?……まぁ、来客放ったらかしでパソコンに向かって資料作りし始めた俺が悪いんだけど……。だからって、なんなんだよ。心臓止まるかと思っただろうが。
 言葉をつらつらと心の中で転がす。「済まない」と小さく呟くと、俺の手を取って顔を近付けた。
──おい待て、口付けする気か?
 と少し焦って止めようとしたが、口にする前に動きが止まった。
「良い香りがする」
 そう言うと、鼻を近付けて香りを嗅いできた。おそらく顔を近付けた時に、飛彩が来る少し前に塗ったハンドクリームの香りが飛彩の鼻をくすぐったのだろう。
「お前のはカサカサだな」
 ずっとおとぎ話のお姫様のように手を取られているのを恥ずかしさに振りほどいて、デスクの引き出しからハンドクリームを取り出す。
「ほら。手出せ」
 言いながら自身の手にハンドクリームの中身を出して、両手を合わせて手の平全体に塗り広げる。両手を出してきたので、片方ずつ丁寧にハンドクリームを塗り込んでいく。
──大きいな。
 背は俺の方が大きいのに、俺と大きさがあまり変わらない手。
 それでいて俺よりも男らしくしっかりした手。そのせいか大きく感じて、『大きい』という感想が浮かんだ。
 俺より色々な物を持ったり持ち上げたりした手。特に手術は、俺の元の専門とは真逆。全体的に外科は体力勝負な所があると学生の時聞いた事がある。そして手術は患者の臓器に直接触れる。体力だけでなく、元放射線科の俺からは考えられない程の相当な集中力を求められているだろう。
 そんな手を労るように、ハンドクリームを優しく念入りに塗り込んでいく。
「……終わったぞ」
 塗り終わりを告げて手を離し、向き直る。
「ありがとう」
「いつも酷使してんだから大事にしろ。手荒れで手術中に赤切れ、なんて笑えねぇからな」
「あぁ、善処する」
 そう言うと、手の甲を近付けて嗅ぎだした。
「貴方と同じ香りだ」
「同じの使ったんだから当たり前だ」
 また恥ずかしい言葉をさらりと言ってのけて、顔を逸らすとサーバーからUSBメモリを抜いて差し込み口に、サーバーのそばに置いていたカバーを付けると「ほら」と半ば乱暴に差し出す。飛彩がUSBメモリを受け取ってポケットに仕舞ったのを横目に確認する。
「この後も時間があるから、何か手伝わせてくれ」
「じゃあ、時間までハナの相手頼む」
 そう言って、いつの間にか膝の上に乗ってくつろいでいたハナを抱き上げて飛彩に渡す。
「承知した」
「みゃあ」
 飛彩に抱かれたハナは『よろしく』と言わんばかりの鳴き声を出す。「あぁ」と答えると、ハナと共に診察室を出て居室に向かった。
 物陰で見えなくなるとデスクに向き直り、大きなため息を出して突っ伏した。

2/4/2024, 3:17:51 PM

『歩道橋』

打ち上げの帰り道
「酔い覚ましに1駅歩こう」と
誘ってくれた君

誰ともすれ違わない道を
2人で歩く

歩道橋の階段で
「手を繋いで欲しい」と
お願いしたら、
ちょっと困った顔して繋いでくれた君

「子ども以外と久しぶりに手を繋いだ」
と笑うから
「あはは」と笑って、
「高いところ苦手で」って私

本当は「キスして欲しい」って言いたかったの

#kiss

2/4/2024, 3:10:22 PM

初めてのキスはレモンの味、なんてこと昔どこかで聞いた気がするがどこでそんなことを聞いただろうか。
気がついたらどこかで耳にしていたそのフレーズを思い浮かべながら、鮮やかに色づいた唇にそっと口付けをしてみる。
血に濡れたその唇は既に温もりが失われ、冷たく無機質なものになっていた。

「初めてのキスがレモンの味なんて嘘じゃないか……」

そう呟きながら、もう動くことの無い冷たい体をそっと抱きしめただただ縋ることしか出来なかった。

[Kiss]

2/4/2024, 3:06:43 PM

第九話 その妃、正鵠を射る
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 瑠璃宮の妃――雨華《ユーファ》妃。

 現後宮で最も歴が長く、家柄や教養も申し分がないことから、正妃に最も有力と高官たちが噂している人物だ。
 容姿は申し分ないが、性格は非情に冷徹冷酷。礼儀作法には特に厳しく、それがたとえどのような身分の人間であろうと容赦はしない。


「つまり、この耳飾りに心当たりはないと」

「見た事も御座いませんわね」

「なら、瑠璃宮の侍女たちに話を伺っても」

「結果は同じでしょう。貴殿の御手を煩わせるわけには参りません」


 陰陽師の男はつくづく、この場にあの妃がいなくてよかったと、安堵のため息を吐いていた。でなければ今頃、女たちの口喧嘩に巻き込まれていただろうから。


「では妃は、わざわざ青色の石で耳飾りを作る酔狂な者が瑠璃宮の外にいると」

「そもそも貴殿は、この後宮にまともな思考を持った女がいるとお思いなのかしら」

「ということはあなたもその一人だと」

「少なくとも、貴方と会話はできているつもりだけれど」

「……下女が一人行方不明になっていることについてはどうお考えに」

「運が無かった。それだけね」


 それから、何度か聞き取りをしてから男は席を立つ。
 すると、「少しいいかしら」と声をかけられた。話をしていた陰陽師にではなく、その御付きである宦官にだ。


「何故宦官に? 貴方ほどの美貌があれば、引くて数多だったでしょうに」

「こんなにも美しい方に残念がっていただけるとは」


 その先を問う妃の視線に耐えかね、男は微笑を浮かべながら応えた。


「この道を選んだのは、あくまでも私の意志ですので」


 それでは、本日はこれにて失礼致します。

 そうして静かに頭を垂れ出て行こうとするが、妃は必死さをおくびにも出さない様子で再度引き止める。


「耳飾りについて、どう思っていらっしゃるのかしら」


 問いにどのような意図があるのか。
 何故陰陽師ではなくただの宦官に問うのか。

 男たちは一度視線を合わせ、微かに合図を送り合った。



「その耳飾りがもし贈り物であるならば、贈り主は相手をとても大切に思っていたのではないでしょうか」

「……そう思う理由は」

「耳飾りの宝石は、恐らく藍方石。過去との決別や慰め、励ましなどの石言葉があります」

「……相手に、その心はなかったと」

「妹のようには愛していたかと」

「……口付けまでしても、妹でしかなかったと」

「かわいい妹の頼みを断る兄はいないでしょう」


 その答えを最後に、今度こそ二人は颯爽と瑠璃宮を出ていった。




「……藍方石? 誰がどう見ても瑠璃だと思うけど」

「だねー。僕もそう思うよ」


 城内では好奇や白眼の目で見られる陰陽師も、ひとたび後宮を訪れれば、その端麗な容姿に女たちは心を奪われる。

 その付き人兼案内役として側に仕える、優姿の男もまたその一人。その風貌に微笑みを携え、形の良い唇からは、耳心地の良い言葉がこぼれ落ちてくる。たとえ宦官でも、その腕に一度は抱かれたいと、そう思う女は少なくない。


「……他に、僕に何か言うことは」

「ん? 何もないけど、敢えて言うなら……」


 暗黙に口を閉ざされているが、無論妃も例外ではない。
 帝の寵愛を受けられぬのならと、牽制し合う女たちは大勢いる。何とも愚かで、そして何とも傍迷惑な話であろうか。



「……こうなることは全て、とある方にはわかっていた、とだけ」


 そのような事態にもかかわらず、彼等はこの場を訪れていた。

 とある妃が蒔いた『種』に、水をやるために――。






#Kiss/和風ファンタジー/気まぐれ更新

2/4/2024, 3:04:42 PM

A kiss is still a kiss
A sigh is just a sigh

時が過ぎて時代が変わっても
恋の基本はおなじ

As time goes by

ピアノと甘い歌声が聴こえてくる



「kiss」

#322

2/4/2024, 3:04:23 PM

愛は宝だ。例えば愛人がいるとする。その愛人は自分にとってとても大切な存在だから宝と言い換えることができる。私にとって野球はいつも大切で自分の近くにあり宝だ。だから愛は自分が生涯においてずっと身近にあるものなのだ。

2/4/2024, 3:04:14 PM

お題:kiss
 
少しBL要素があるので苦手な方はスルーしてください





















「うわっまた目の前にカップルいるんだけど、
えー、キスまでしてるよ…」
こんな事を言ったのは何回目だろうか
「まぁまぁ、彼女いた事ないからわからないんだよ笑」
最近出来た友人が言う
「うるせーな、!いた事あるし、分かるわ!!」
もちろん嘘である
ーーーーーーーーーーー
「なぁ、カップルってなんでキスするんだよぉ、」
今日の昼の事が気になり親友に聞いてみる
「そりゃ好き同士だからだろ…多分」
「なんだそれ、キスってどんな感じなんだろ…お前彼女いた事あるし分かるだろ?なぁ笑教えてくれよー」
「はぁ?笑じゃしてみるか?」
「…誰と?」
「俺と」
え?まさかこうなるとは思わなかった
「は?流石に冗談だろ?笑」
「冗談じゃないって言ったら?笑」
「蹴るぞ」
「ははっ蹴るのは勘弁して笑」
少し照れそうになってしまった俺は馬鹿だ
男とキスするなんてごめんだ、
ほんとなんなんだこいつは…


続き書いた方がいいですかね…完全に気分です
すいません🙇

2/4/2024, 3:03:50 PM

恋じゃないし、愛でもないから
Kissなんてしないで
恋しないで
愛さないで
それでいいの

2/4/2024, 3:02:13 PM

「バイバイ」

私は遠距離恋愛をしている彼氏を見送りに、夕方頃に新幹線の駅のホームにいた。
彼氏は私の方を見て寂しそうな顔をすると、ギュッと私を抱きしめる。

「またね、俺、この瞬間が一番嫌い」

「私も。朝あなたが新幹線のドアを降りて来た時が今日の一番幸せな時間だったよ。時間ってあっという間だね」

「そうだよな、一瞬しか一緒にいられなかった気がする」

私は彼氏に抱きしめられながら目を閉じる。
暖かい。この瞬間をずっと留めておければいいのにと思う。

「今度来れるのは再来週?」

目を開けて、彼を見上げると、彼は私を見下ろして言う。

「うん、今月は休日出勤少ないから再来週には絶対に時間作って会いに来るよ」

いつもは1ヶ月ほどは会えなかったりするから、今回の間隔は割と短いほうだ・・・でも私にとっては再来週でさえ長く感じる。

「長いね・・・。でも再来週に希望を持って頑張れそう」

私は、彼氏のまた会えるという約束に、心が、少しだけ上を向いた気がした。
それでも、別れたくないという気持ちは変わらずに私の心を占めていたけど。

「俺も、またすぐ会えることを考えて、仕事頑張るよ」

彼氏は私に笑いかけると、顔を近づける。
私も目を閉じて、私達は軽いKissを交わした。

Kissの後で二人で目を開けて微笑み合う。

「好きだよ」

という彼氏の言葉に、

「私の方が好きだよ」

と返す。

「俺に決まってるだろ。再来週証明するよ」

と彼氏は笑う。

私が頷くと、新幹線の出発のベルが鳴る。

「また再来週な」

と、彼氏が新幹線の中に入り、ドアの所で私に手を振った。
彼氏の顔を見てるのが切ないけど、少しでも長く見ていたい。

「また再来週に」

私は無理やり笑顔を作って手を振る。

ドアが閉まって、新幹線は発車する。
新幹線はどんどん遠ざかっていく。

私は、彼氏の乗る新幹線が見えなくなるまでその場から動くことが出来ずにずっと見送っていた。

2/4/2024, 2:59:13 PM

「んー…おはよー…ふふっ、くすぐったいよ。」

毎朝、ワタシに向けられる、ふやけた笑顔。
そのゆるんだ口元に、ほっぺたに浮かんだえくぼに、ワタシは更にぬくもりを落とす。

「ははっ、なんだよ、お腹空いたのか?…時間…あー…寝すぎたか…。わりぃ、わりぃ。」
優しい大きな手が、ワタシの頭を撫でる。



違う、違うの。



「貴方が目を覚ましてくれて嬉しいの」
「貴方が目の前で笑ってくれているのが嬉しいの」

この言葉は、この想いは、貴方の目を見つめているだけじゃ届かない…。
だけど、貴方の目が今日もワタシを見つめていることにほっとして、ただ見つめ返してしまう。
毎朝、毎朝。


「…お前さ…俺が目を覚ますと、安心した顔しない?」

え?

「じいちゃんのことも、こうやって起こしてたのか?…亡くなった日の朝も。」

…そう、そうなの。
彼は、あの日、目を覚まさなかったの。


ずっと隣にいて、どこにでも一緒に出かけていた、愛しい人。
「稲穂みてぇに綺麗な毛の色だから、『コガネ』だな。」
その名を何度も何度も、手のひらに収まっていたときから、最後の眠りにつくときまで呼んでくれた、ワタシのご主人様。


「突然、だったもんな…。もう5年…なのか、まだ5年なのか…。お前の気持ちはわからないけど…そりゃ、不安になるか…。」

そう、そうなの…伝わっていたの?

「よしっ!」と貴方はいつも通り、一言気合いを入れて布団から起き上がった。

「ちょっと遅くなったけど、飯食ったら散歩に行こうぜ!今日はなんも予定ないし、お前の気が済むまでさ。…俺は、お前より先には死なねぇから、安心しろよ!な!」
そう言いながら、貴方はわしゃわしゃとワタシの頭を撫でた。

あぁ…あぁ…愛しい貴方。
ワタシの気持ちが伝わるくらい、貴方との生活も長くなっていたのね。

「ワン!」

貴方がワタシのご主人様。
二人目の大事な、愛しい人。

お題「kiss」

2/4/2024, 2:51:50 PM

これで

やり方

合ってるかな?









いつも
不安になる。


だって

誰にも
答え
聞けないし。

テレビとか
映画とか
そういうものを
見ながら

見様
見真似
しか
出来ない。








とりあえず


あなたが

イヤ

じゃなかったら






それで

いっか。


#Kiss

2/4/2024, 2:46:41 PM

君のすべてを食べ尽くしたい
さあ、僕に委ねて


「Kiss」

2/4/2024, 2:45:23 PM

たまに君から届くメールの文末に意味がわからない文字が付いてる時がある。

付いてるのは大抵、帰りが遅くなる時や夕飯が要らない時に来るメールなので、海外流の謝罪か何かかと思ってスルーしていたのだが。

今しがた届いたメールにもソレが付いていた。

しかしメールの内容は、駅前のパティスリーでケーキを買った、というもので。

謎は深まるばかりだ。

何なんだろ、XOXOって。

テーマ「Kiss」

2/4/2024, 2:41:43 PM

kissねえ…
バレンタインが近いからお題がこれなのかな
それ系ろまんちっくは得意な人にお任せする。正直わからないから苦手なもののひとつ。えっ、結婚してただろって? 結婚とkissは関係ない。残念なほど関係ないのだ。個人差と家庭差があるだろうから、みんな違うと思うけど、私には関係なかった。

だから、「いろいろあるんだな」というやつについて書いてみる。日本と海外では文化的基盤が違うから、「えっ」と思うものも聞いたことがあるな…

割とポピュラーなのは「祝福」としてのkissだ。宗教的背景を持っている向きもある。帆船時代のイギリス人ホレーショ・ネルソンは自分が死ぬ時「kissしてくれ」と言ったとか、「祝福してくれ」と言ったとか伝わっている。部下は彼にkissした。そういえば、ジブリの映画「ハウルの動く城」の中で、ヒロインのソフィーがするkissはすべて祝福のkissだった。ただラストシーンだけ、「ろまんちっくな」ものが描かれ…でも描ききらないで終わる。確定の印象だけ持たせて完了。そりゃそうよね、誰かに見せるものじゃないし。周りなんかどうでもいい。だってkissなんだから。

「えっ」と思ったのは「いやがらせ」のkiss。黒川伊保子さんの昔の著作の中に書かれていた(もう絶版かもしれない)。御主人とケンカしたか何かで朝からイラッとしていた、とか記憶している。朝、出勤の支度をしている御主人に、口紅を塗ってからおもむろに、思いっきり濃厚なkissをしたそうだ。御主人が「いったい何だ」という反応をしたので、「いやがらせよ」と言ったと。その著作は脳で感じる情緒と論理性についての本だった。黒川さんは日本の原発の、データベース検索AIの開発者のひとりだ。そのkissが「いやがらせ」たりうる論理も説明されている本だった。このエピソードは、「脳のモード」の話であって、夫婦仲の話ではない。

kissに「自分なり」はあるんだろうとは思う。けどそれを発揮したことはない…。無いんですよ。それが何か?

2/4/2024, 2:39:59 PM

「何でレモン味なんだろ」
「当時レモネードが流行ってたとかじゃない?知らんけど」
「テキトー過ぎて草」
わあわあと賑やかなグラウンド。屋上フェンス越しからでも聞こえる歓声を二人ぼんやり眺めていた。
「ちなみに何味だったの」
「あ?あー……ミルク系?多分」
「それ新生児期って落ちじゃないよね」
「………」
「それファーストに数えるんだね?」
「……はいはいしたことないよ分かってて聞くな」

「ちなみに今レモン牛乳飲んでる訳ですが」
「そっちがイチゴミルクだから結局駄目じゃね」
「それはそう」

<kiss>


「別に、そんなに長く誓わなくて良いの」
有名な曲のワンフレーズ。薬指を撫でながら。
「私が私で在る間だけ。それなら100年ぽっちもないわ」
永遠を誓った筈の赤い唇は、それでも何処か穏やかで。
「私を貴方の全てにする必要もないの」
花束は青くも華やかに空気を染めて。
「貴方は貴方、私は私。意見を違えることなんて、きっとこれから何回もあるわ」
純白のドレスがキラキラと、一等美しく光を飾る。
「でもね、その代わり。よそ見なんかしないで完璧に完全に愛してね」

<1000年先も>

2/4/2024, 2:39:27 PM

互いの息が混じり合う距離、唇には程遠く。
もの欲しげに伏せられた瞳は、僕の心を焦がす。
心臓の音までも伝わりそうな距離、吐息が聞こえる。
ぷくりと赤い君の唇に、そっと口付けた。

1度目は優しく、触れるだけのキスを。
2度目は力強く、紅が移るほどに。

3度目は、お互いの愛を確認し合うように。
指輪を嵌める前に、細い薬指に小さくキスをした。

2/4/2024, 2:38:18 PM

ちょうど休みが取れたから、暫くぶりに帰省した。
昼間は地元の友達とランチして、夜は幼馴染と居酒屋のはしご。
我を忘れるような飲み方は格好悪いから気を付けなさいと上司にお酒の嗜みを教えられたっけ。

ナツキは夜風に当たりながら、帰宅する頃にはすっかり酔いも覚め、寝ている家族を起こすまいと静かにドアを開ける。

もう化粧を落とすのは明日でいいやと、そのまま自室に行こうとした途中、洗面所の明かりが点いたままになっていた。
誰か消し忘れたのかなと思ったけど、どうにも弟が起きていたようだ。
何となく覗いてみると、鏡に向かって自分の顔と睨めっこする弟がいた。
おでことほっぺにニキビが出来ていることに深いため息をついている。
思春期真っ盛りのヤマト少年はニキビに悩むお年頃なのだ。

どこを見ているのか焦点が合わずぼんやり空を見つめたかと思えば顔を真っ赤にして声にならない声を上げている。
ナツキの視線も気付かないほどで、どうも様子がおかしい。
しばらくすると鏡に映るニヤける自分をじーっと見て、真面目な顔を作ってから少し首を傾げ、口を突き出して目を瞑ったーーーー。
ーーーー弟の鼻息は荒かった。

ナツキは音を立てないように自室に戻ると、笑いを堪えるために抱き枕とのたうち回った。
落ち着いて考えてみたら、ヤマトに最近彼女が出来たらしいと母が言ってたなと思い出す。

夜中にキスの練習をする弟が何とも言えない。
鼻息荒くチューと口を窄める弟の顔の気持ち悪さと言ったら百年の恋も冷めるだろうに。
眠れないほどの興奮が伝わってくる。
明日はデートなんだろうな。
しかも初キス記念日かよ!?
緊張と寝不足で失敗する画が目に見えるようでだんだん心配になってくる。

初めてのキスなんて自分も通ってきた道。
ドキドキが止まらなかった。
たった数秒、唇が重なるだけのことなのに。
味なんて何もない、ただ焼け付くように熱かったキス。
一つ上の先輩との日々は今思えば青春だった。

ナツキは胸に広がるじんわりとした思い出を抱き枕と一緒に抱きしめた。
自分の弟ながら少し気持ち悪いけど微笑ましい。
デートの成功を願いながら眠りについた。

2/4/2024, 2:36:56 PM

解釈違いではあるけど欲望に任せてちょっとあざといアーサーさん。たまにはかわいいフラアサも書きたいよね!

【Kiss】※フラアサ

 間違いなく異常事態である。
 なにって、もう隣の腐れ縁と付き合ってから三週間もたつ。それだのに未だ手を出すどころか、キスすらしてこない!会ったばかりのふたりじゃない、もう出会って千年はゆうに越えているんだ。早く接吻のひとつやふたつ寄越すのが恋人の義務だろうが。
 
 植物に霧吹きで水をやるフランシスを、アーサーはソファから恨めしげに眺めていた。腕に抱えたベルベット生地のクッションは年季が入りごわごわして、さわり心地が良くなかったから横に放った。
 「何、アーサー。変な顔して」
 フランシスは嫌味かそうでないのか、アーサーの方を振り返りながら悪気のない顔で言った。アーサーはその悪口じみた言葉に腹をたてることもせず、フランシスの唇を見つめた。決して若々しさはないが、年相応ながらの色気がある。言えるわけがないだろう。恋人らしいことをしてほしいなど。素直じゃない性格でこの千年生きてきたんだ。しかも誰よりその性格を知ってるのがフランシスである。

【未完】

2/4/2024, 2:33:06 PM

キス、…接吻というと菊池寛を思い出してしまう俺はやはり文学少年すぎるのだろうか。
高校時代いくら教室の隅で勉強ばかりして本を読んでいたとしてもこの歳になって思い出す女性が一人もいないのは如何なものか。

「……キス、してくれないんですか?」

こんな状況になっても文豪に思いを馳せてしまうのだから俺はとうとうダメなのかもしれない。
身長差で必然的に上目遣いになる彼女の瞳がゆらゆらと不安定に揺らぐ。
頬に触れた指先からじんわりと熱が伝わる。
心臓がうるさいぐらいに音を立てて、たかがキスぐらいで……でも、俺にとってはされどキスなのだ。

「、……」

目をつぶったまま、そっと唇に触れた。
ただ肉をぶつけるだけの行為のはずなのにひどく胸が苦しい。
触れ合った唇からお互いの熱を慈しむように分け合う。
生徒も教師も関係ない恋人としての接吻。
この接吻が何かの誤りでなければいい。
俺は漠然と誰かに従うのも自由に生きられないのも嫌だ
勘違いされるのもするのも臆病な俺には向いていないから


2024.1.4『Kiss』

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