『Kiss』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【kiss】
今日は休日で仕事もない。週末は妻と2人で家事を分担して過ごしている。
ひと段落ついたところで、今度は先日産まれたばかりの娘の面倒を見る。
娘は仰向けで布団に寝そべって笑っていた。そんな娘の横に手を添えて覆い被さる。あー、うー、と声を発して小さな手足をパタパタと一生懸命振る姿に癒される。
「今日も可愛いねー」
顔ほころばせながら言う俺と、その言葉に反応するかのように動きが少しだけ大きくなる娘。
その額に思わずキスすると、さらに激しく手足を動かした。
だらしない顔のまま近くの気配に目を向けると、妻がビデオ片手に立っていて、急に顔が赤くなるのを感じた。
「ちょっ、何撮ってんの!?」
照れを隠すようにやや大声で妻に話しかける俺。
「や、だってどっちも可愛かったから」
思い出になるよ、とつけ加えて妻は笑った。傍であーあーと言いながら娘も笑っているのも見て恥ずかしくも嫌な気持ちにはならなかった。
あなたとの口付けを
いつの日だったか
忘れたけれど
忘れられない
あなたの香りに
ただただ包まれながら
ふわりと私は空へ浮かぶ
《Kiss》
ど ん な 恋 愛 物 語 で も 必 ず 出 て く る そ の 行 為
僕 は そ れ を 君 と し て み た い
な ん て 思 っ て い る け ど
君 は 嫌 が り そ う だ な
君 に は ち ゃ ん と 、 僕 以 外 に 好 き な 人 が い て
失 恋 し ち ゃ っ た こ と を 悲 し そ う に そ の 話 を し て く れ た
ま だ 未 練 が あ る の か な
ま た 僕 は 君 の 好 き な 対 象 に な れ な か っ た
だ か ら せ め て 、 と 思 っ て
僕 は 君 を 気 遣 い 文 を 打 つ
キ ス を す る 文
君 は 嬉 し そ う に 返 信 し て く れ た
真 実 は 、 わ か ら な い け ど
2/4 「kiss」「叶わない君との距離」
#作者の日記帳
フロストランドの寒村。どこの部屋でも暖炉ではかっかと薪が燃えている場所。その規模からか、そういう趣旨を掲げた宿はない。だからあのひとは道すがら数本の酒と、少しの肴を求めた。
そうして訪れた宿の主とおぼしき五十くらいの痩せた女性は、俺たちの目的を即座に察したようだった。ベッド、壊さないでくれよ――そう、面倒くさそうに告げて壁に架けてある鍵を取ると、ごとりとカウンターに置いた。
部屋は冷えきっている。あのひとは慣れた様子で、すでに暖炉の中で組まれていた薪に火をつける。
さすがに冷えたな。少し飲もう――そのひとはそう言うと、俺の手からバスケットを取って酒瓶の栓を抜くと、必要以上に高い位置からコップに注ぎ――そのぞんざいな手つきの割には、酒は一滴もこぼれることはなかった――、それを少し口にして息をついた。
「あぁ」
そう言って口を拭う。俺はそっともうひとつのグラスに酒を注ぐと、やはり慎重に口をつけた。
「美味いです」
「そうか」
素っ気なくそう言うと、目の前のひとはさらに酒を注いでひと息に飲み干し、鼻で息をついた。その無頼なふるまいもどこか様になっているから、一体このひとはどこでこんな所作を身につけたんだろう――そんな疑問が湧く。
「ほら、来い」
そう言ってそのひとは俺を呼ぶ。
俺は黙ってそれに従う。鼓動はすでにはっきりと聞きとれるほどに高鳴っている。
だって、これから俺はこのひとに――。
彼女は俺の襟を掴むと酒瓶に口をつけ、そして俺の唇を塞ぐ。
反り返るようにして、俺は彼女の口づけを受け入れ、注ぎこまれるわずかに温まった酒を嚥下する。とろん、とした顔をしていることは自覚している。
そして、酒を注ぎこみ終わった彼女が顔を離すと、今度は俺のほうから唇を合わせる。ほぼ同時に互いの舌が差し出され、触れあい、絡みついては離れる。
「ん、ふぅ」
「っは」
そう、息をつくと、すぐにまた口づけをする。何度も、何度も。そのたびに、あのひとの口から酒が送りこまれた。
「あ、ん。ヴィオラさん」
「苦しいか?」
口もとを拭う俺に、このひとは問う。俺は首を振ってシャツのボタンをひとつ外した。
「なんだ、堪え性がないな」
ぼふ、とベッドに腰を下ろした俺を、この人は見おろした。
「ええ。もう半月ですよ。早く――」
「わがままな奴め」
そう言って、このひとはやはり酒瓶に直接口をつける。
俺は両腕を伸ばし、あのひとの来てくれるのを待った。血の巡りがよくなっているのが分かる。胸が震え、目に映るものが極端に狭くなる。あのひとが俺の胸をつき、横たわらせる。そして顔が限りなく近づき――俺は目を閉じた。
ああ、あなたが、あなたに俺を――。
じんわりと涙が浮かんできているのを感じ、俺はそれを続けざまに注ぎ込まれた酒のせいにすることにした。
今日も、俺は――
唇を突き出すのが彼女の癖だった。キスをしてほしい、という可愛らしい合図を見てみぬふりをする。だって忙しい。繁忙期で、可愛らしい恋人にかまけている余裕はない。彼女との平穏な暮らしの為には金を稼がなければならない。不条理極まりないが、これも社会人となってしまったからには社会と会社に迎合する他はないのだ。
「ねえ」
とジャケットを控えめに引っ張ってくる彼女の薬指の根本で、先日渡したばかりの指輪が煌めいている。横目で彼女を見やれば、やはり艷やかな唇を突き出して、不満げにこちらを見上げていた。
「ちょっとだけ、それであたしも頑張れるから」
彼女だって繁忙期で疲労している。同じ量の仕事を熟しているのだから当然だ。
「トイレに行こう」
「いいの?」
「私もしたいから」
そういって彼女の顎のラインを指の背でなぞる。うっとりと目を細めた彼女が、うふふ、と笑う。
kiss、キスですね。私の記憶にはっきり残っている「初キス」の話を書こう。それは幼稚園だか、小学校低学年の頃だかの事だ。周囲ではおたふく風邪が猛威をふるっていた。私はよく体調を崩す方だったが、このおたふく風邪には一向に感染しなかった。母親は「大人になってから初めて感染すると重くなるので、今のうちにかかっておきなさい」と言うが、かからないものは仕方がない。そんな折、私の同級生である大親友が、見事なおたふく風邪をひいた。母親は私を連れてその子の家へ伺い、私に「うつしてもらいなさい」「ちゅーしろ」と言ったのだ!同性の大親友、私達はまだ子ども。とはいえ親の前でキスするなんて恥ずかしい!私達はふたりだけで彼女の部屋へ入り、ちゃんと鍵をかけ…しばしの逡巡ののち…キスをした…。私は見事なおたふく風邪をきっちり頂戴した。時は流れて先日、その大親友は私の知らん男と結婚してしまった。めちゃくちゃ寂しかった。結婚式にお呼ばれしてふたりのキスを見せられる時、「私のほうが先にその子とキスしとるからな」と、何とか溜飲を下す事ができた。当時はなんて恥ずかしいことをさせるんだと腹がたったが、今では内心でマウントをとる良い材料になった。
「...避けても...良いんだよ?」
ずるいことを言った。
この人が私に気があることも、
なんとなくわかっていた。
だから避けられるはずがない。
私は悪い子だ。
超えてはいけない一線を超えた。
でも大丈夫。
だって一人じゃないから。
“これで共犯だね”
1980年代後半に発売された楠本まきの『KISS××××』ってマンガが大好きで
あと、こっちは90年代か、ORIGINAL LOVEの『接吻』って曲が大好きで
私の中のKissはそのふたつだけで終了です。
熱情に浮かされてるのにひどくcoolで。
80年代、90年代って乱痴気騒ぎの時代の片側で
こうゆう、冴え冴えしたセンスがまっすぐこっち見据えてて
ほんとにかっこよかった。
______________________________
【50】Kiss
大切だ
あなたとのKiss
頬と頬
拳と拳
すべて愛
〈Kiss〉
「メルティキッスってさー」
「オウ?ノンノンノン。
Melty Kiss。」
「うん。メルティキッスのさー」
「Melty Kiss」
「……。」
「Please say,Melty Kiss」
「おれさー、根に持ってんだよねー。
おれアメリカ人のはずなのに…!!15年間過ごしてたのに…!!
発音は日本人……!!!!
くそッ、なんでお前がアメリカ人なんだよ!!」
「いや俺日本人」
「知ってるよ!!だからだよ!!!」
「いや、だから俺…日本人…」
_2024.2.4.「Kiss」
英語合ってるか〜…?
kiss
キスをした
よりも
唇を重ねた
の方が
なんかロマンチックではないでしょうか。
キスしたい
よりも
唇を重ねたい
の方が
なんか変態っぽいけれど。
ファーストキスはレモン味だという。
だからって、とにかくレモンを食べたり、唇にレモンを付けたりして準備するのは違うと思う。
味が似てるからと、梅干しで代用するのもやめて欲しい。
これじゃあ、今日のデートも、キスしづらいじゃないか。
付き合ったのはたまたまだった。
親友に彼氏ができて、その彼氏の友達と私と四人で遊びに行くことになった。
「まだ二人で遊びに行くのは恥ずかしいからついてきて」って言うから、しぶしぶ出かけた地元のイオン。
わざとはぐれてあげて、二人きりになった時結構会話が弾んで楽しかったから、「俺らも付き合ってみる?」って。
それがきっかけ。
だから別に好きになってとかじゃない。
うちらも付き合ったらいい具合におさまるかな、みたいな思惑もあった。
でも、共通の趣味もあるし、喋るのは楽しい。
友達の延長みたいな付き合いだと思ってた。
今日kissするまでは。
一緒に帰った日はいつも私の家の近くの公園まで送ってくれて、そこのベンチでお喋りしてからバイバイするのが恒例だった。
今日もベンチで喋ってたら、いきなり彼から
「kissしていい?」
って言われて少しドキッとした。
でも、付き合ってるし、親友がキスしたのは聞いてたからうちらもいよいよかと思った。
「いいよ」
そっと言ってチラッと顔を見た。
いつもと違う表情だった。
びっくりしたような、困ったようなでも、嬉しさも滲んでいるような。そんな表情。
その後、顔が赤くなって、口も目も一回ぎゅっと閉じて。
それは一瞬で終わって、目だけ開けたと同時に私の両手を上から握って
「ありがと」
少し目を伏せたまま小さな声で言ってくれた。
その時点で私の心臓はギュッと一回り小さくなった気がした。
小さいまま、いつもより速く動くから呼吸が上手くできなくなって、握られた手も少し震えたと思う。
顔も上げられなくなってうつむいてしまった。
「じゃあ、するね」
そう言うからゆっくり顔を上げて、彼の顔を見つめて、顔が近づいてくるのを目で追ってた。
目の色が茶色い、まつ毛が結構長い。
唇少しカサついてる……
それを認識した途端耐えられなくなって、両目をギュッとつむった。
ふにっと唇に何か柔らかいものが当たった。
と同時に自分の顔のとても近くに熱を感じた。
何秒かは数えてないからわからない。
呼吸も止めてたのか鼻でやってたのかわからない。
でも息が苦しくなる前に離れて、握られてた両手がゆっくりとはずれて、つむっていた両目をあけた。
顔が見られない。頭の中が彼の初めて見た顔のパーツと柔らかい唇に支配されている。
それと、小さくなった心臓の動きと、酸素を求める肺に耐えられない。思い切り立ち上がった後、
「またね、バイバイ」
結局顔を見れずに走って帰ってきてしまった。
家に帰って鏡をみたら真っ赤で、息が荒くハアハアしていた。
こんな顔見せなくてよかった。
幻滅されたら辛い。
その時、スマホがふるえてLINEをしらせる。
〝ごめん、嫌だった?〟
〝俺はすごくドキドキしたけど、嬉しかった〟
〝キスしたらもっと好きになった〟
膝から崩れ落ちるかと思った。
そこで気づいた。
好きになってるって。
kissで気づくなんて、直接的すぎて恥ずかしいけど。
〝唇かさついててごめん〟
〝次までに治しとく〟
次があるんだ。
再び彼のカサついた唇が思い出させる。
頭の中がいっぱいになる前に返事をしよう。
嫌じゃなくて、緊張して帰ってしまったこと、
次があるって言われて嬉しかったことも伝えよう。
その後親友にLINEしよう。
kissってすごいねって。
Kiss
星あかりに浮かぶあなたの横顔…明かりで光る瞳、ぷっくりとした唇…少し開いた口にから、白い吐息が漏れるのを、じっと見ている…
僕は、ずっと前から、あなたに想いを、寄せていた…だから、一度でいいから、その唇に、触れてみたくて…でも、何も言い出せ無くて…あなたへのこの気持ち、段々大きくなって、止められない…あなたの唇、僕の唇で塞いでみたい…
Kiss 魔法 🔍⸒⸒
誰もこの魔法のことを教えてくれない。
今日が最後の国家試験だった
今まで頑張ってきた力を出した
自己採点したら合格点に達していたよかった安心した
後は合格通知を待つのみ
今まで一緒に頑張ってきた勉学に励む友とももうここでお別れだ
歩いている時教室などで問題をだしあったり一緒に勉強をしたり
私の孤独の寂しさを埋めてくれた 感謝したい
問題を出し合うのももう終わり
私のスーツケース週間🧳と参考書と一緒に眠る日々ももう終わりだ
授業プリントや今まで誰よりも離さなかった参考書とも今日でお別れ
断捨離dayになった スッキリした
毛ともさらば
ありがとう旧友よ
なかなか上手く振る舞えないものですね
自分を制する力が無いのか
ついついあなたを攻撃してしまう
もうちょっと息が出来なくなって
つかえてつかえて
本当に今にも消えたい
そんなわたしは誕生日
ろくな誕生日を迎えることが出来なくて
わたし自身を現しているようです
あなたのキッスは
段々と浅く遠くなりつつある
【Kiss】
刑事という仕事、または私情で動いている目的のせいなのか、疲れて重すぎる肩からなんとかコートやスーツを脱ぐ。部屋着になると、冷蔵庫からビールを出してローテーブルの近くに座った。最近ついたクセでタブレット機器に入るアプリに手が伸びた。
それはよくある動画サイトで、昨夜に途中まで観た、ある企業の新商品紹介動画がハイテンションで続きを再生し始めた。俺とは正反対の元気さである。
「次はテート食品さんの新商品!TORORIなキッス♡で〜す!思わずキスしたくなるチョコ、なんて宣伝文句に照れちゃいますね〜」
そうだった。この話題はもう関係ないと思って、途中で視聴するのをやめていたんだった。気づいた途端に動画の音声が耳に届かなくなり、ぼんやりとした目をタブレットに向けるだけになった。Kissがタイトルの歌が好きだったあいつのことをまた思い出し、歌詞はなんだっけと考えながらビール缶を掴もうとした。
「そんな恥ずかしい商品にしたくなかったのになあ。君はどう思う?」
缶ビールが大きな音を立てて倒れる。きめ細やかな泡と黄金色がローテーブルにシュワシュワと流れていく。俺の隣には、懐かしい彼女がフワフワと浮いていた。
「あれ?もしかして今気づいた?ごめん。少し前から肩に憑いてたんだけど、君が全く私が死んだ理由に気づかないからさあ。コレだよコレ。頑張って開発してKissって名前で売り出したかったんだよ。後ろから突き飛ばすなんて、酷いよね」
少し透けた彼女の唇からは、衝撃的な言葉の連続だった。
Kiss
愛おしいと思うものにキスする
腕の中の我が子に
愛しているよと言いながら愛してくれと懇願している
息苦しいほどに愛情の消えうせたこの部屋で
必死に懇願している
私のファーストKissは誰なんだろう?
かっこいい人?
優しい人?
相性がいい人?
それとも…いない?!
そんな事を考えながら
私はファーストKissの味と言われているレモン味の飴を舐めた。