互いの息が混じり合う距離、唇には程遠く。もの欲しげに伏せられた瞳は、僕の心を焦がす。心臓の音までも伝わりそうな距離、吐息が聞こえる。ぷくりと赤い君の唇に、そっと口付けた。1度目は優しく、触れるだけのキスを。2度目は力強く、紅が移るほどに。3度目は、お互いの愛を確認し合うように。指輪を嵌める前に、細い薬指に小さくキスをした。
2/4/2024, 2:39:27 PM