『1つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
うちに1つだけピアスがある。
一回だけ使った、飾りもなんもないピアス。
とてつもなく若~い頃
今からでは考えられないがピアスの穴を開けてみた。
一丁前に私にも好奇心的なものがあったんだろうか。
なんとなく片耳だけ開けた。良ければ両方やろって思って。
一月そこらは付けっぱで
その後、自分で買ってきた何の変哲もないのに付け替えて。
そしていろいろあって、あっという間にピアスの穴が埋まった。
開けたときのピアスは捨てた。
原因は多分、オシャレ心が皆無だったことと
面倒くさがりやだったことだろう。
うん、続くわけがない。ホントなんで開けたのやら…
今や耳たぶには痕もなーんにも残ってない。
一回だけ使ったピアスが申し訳なさげに机の引き出しに
1つ残っている。
(1つだけ)
「一つだけよ」
そう母親に言われてしまえば、逆らえない。
ゆきはお菓子売り場で真剣にお菓子達を睨みつけていた。
チョコレートが食べたい。でもこの前食べたポテトチップスはとても美味しかった。このクッキーはだいぶ前に食べてこっきりだから久しぶりに食べたい。キャンディの袋はいっぱい入っているからとってもお得に感じるーー。
むむむ、と悩む姿に通り過ぎる大人達から暖かい視線が送られていることにも気づかない。
選べるのは一つだけ。
あれが良い、これが良い、こっちは昨日食べた、あっちはあんまり好きじゃなかったーー等々悩みに悩む。
うーとかむーとか眉間にシワまで寄せて悩む娘に母は呆れた様子で声をかけた。
「まだ決まらないなら、先に他の所に行くよ。また来よう」
1回目は無視。分かっていたので、母はゆきの首根っこを捕まえて手を繋いだ。
「ほら」
無理やり連行されていくゆき。その顔は未練がましいさがありありと現れていた。
母親と一緒に野菜やお肉、お魚といった所に次々と立ち寄る。母はそこらから買い物かごにいれたりいれなかったり。ゆきはそんな姿を心ここにあらずで見ていた。
食パンが置いてあるコーナーに辿り着き、食パンを選ぶ母親。商品を選ぶのを見るのに飽きたゆきは落ち着きなくキョロキョロした。
すると、小さい花を見つけた。
見たこともない花に興味津々に手を伸ばした。母はその姿を見て首を傾げた。
「ゆき、落雁好きだっけ?」
「らくがん?」
聞き覚えのない言葉にぽかんとする。
「お菓子だよ。食べたことあったっけ?」
可愛らしいお花の形をじっと見る。……お菓子?
ゆきの目はいきなり輝いた。
「ママ、これ欲しい」
落雁が入っている容器を差し出すゆき。母親はその姿を見て一瞬怯む。
……値段が、いつも買っているスナック菓子の方が断然安いのですんなりと頷きづらい。
「これだけにするから!」
うるうると上目遣いのおねだり攻撃。
母は逡巡し……、根負けしたかのように落雁を受け取った。
「……今日だけだよ」
手に取った落雁の容器が買い物かごに吸い込まれていくのをみてゆきは目をキラキラさせる。
「うんっ! ありがとう!」
ゆきはお母さんの手をぎゅっと握った。
『1つだけ』
帰宅途中、妻から買い物のお願いのラインが入った。またか‥と憂鬱な気分で目を通す。買う物が
特定な物なら問題無いが、困るのは何でもいいと言われた時。本人は何でもいいと言いながら実は何でも良く無い事が多いからだ。
先日もそうだった。明日子供が学校へ持って行く
タオルを買い忘れたから‥とお願いされた。白の
フェイスタオルであれば何でもいいと言われ買ったところ「もう少しふんわりした物が欲しかった」と。毎回こんな調子でこっちはそろそろ限界だ!
家に着くと今日頼まれた「桜柄であれば何でもいいレターセット」を妻に手渡した。案の定妻はまた何か言いたげな顔をしている。そこですかさず桜柄の物はこれ1つだけだったよと伝えた。本当は桜柄が何種類もあったが、それは内緒にしておくとしよう。
「1つだけ」
私は七夕の短冊に毎年同じ願い事を書きます。
神社にお詣りするときにも同じことを念じています。
『心願成就』
自分が一番願っていることって、簡単に決められなくて、いつも欲張って色々お願いしていたのですが、
「心」なら私が願っていることを分かっているはず。
そう思って数年前から心願成就と願うようにしています。
私にとって願い事は、叶えるためというよりも、
最善を尽くすための誓いのようなものです。
頑張るから見守っていて下さい🙏というような。
亡くなった大切な人や虹の橋を渡ったワンちゃん、先代のインコたちも見てくれていると思うので、いい報告ができるように、前を向いていきたいです。
---それでは、また---
今作を書いていて気づいたのですが、私は気持ちを言葉にすることで「自分を励ましたいんだな」「自分を励ましているんだな」と感じました。
今の自分、そして未来の自分の支えになるような言葉を残したいのかもしれません。
そして読んで下さった方に何か届くものがあれば、これ以上ない喜びになると思います。
自分にとって、ひょっとすると画面越しの誰かにとって、
お守りになるような文章をのせていきたいです。
お題から少し逸れた文章になりましたが、書けてよかったと思える文章になりました。
🐠🐠
一つだけ、もし一つだけ許されることがあるなら、あの夏に私を戻して。
そして、あの人と話したい。
2人で帰って、とにかく、あなたと2人だけの空間を誰かがくれたなら
それだけでいい。
いや、「だけ」じゃないよね。だって、あなたと2人きりになるのは、ものすごく難しいことだもん。
あるところに、たいそう美しい娘がおりました。
娘は母親を病気で亡くし、父親とふたりで暮らしておりましたが、ある日父親が新しい母親を連れて来て、義理の姉も出来ました。
そして、娘は幸せな家庭と幸せな生活を手に入れました。
しかし、そんな幸せな時間は長く続きませんでした。
いつしか娘は愛の存在を信じられなくなり、ずっとひとりでかまわないと思うようになりました。
でも、きっと心の何処かで愛を探していたのでしょう。
だって、人は一人では生きていけない。
彼女のガラスの靴を拾ってくれたのはだれ?
――あなたが、私の王子様?
シンデレラ 完
一つだけ願っていいのなら…。
決してせまくはない自分の部屋で、ひとりうずくまった。
窓からのぞく空は濃紺で、無数の星がキラキラと冷たく輝いている。
私は、その空を見上げて、ひとつ白い息を吐いた。
かすかに聞こえる車の音、楽しそうな声。
こんなにもこの地球には沢山の人であふれているのに、誰も私の存在に気がつかない。
だれも、私を見つけてくれない。
ねぇ、さみしいなんて。
辛いなんて、言わないから。
一つだけ願っていいのなら、
どうか…どうか……無償の愛をください。
―――私を愛してと、心が叫んでる。
Vol.一つだけ 完
『今日は、シンデレラと一つだけの2つのお話を書かせてもらいました。シンデレラはオリジナルです!
もっと読みたいと思ってくれると、ありがたいです!
みんなが、真実の愛を見つけられますように。』
一つだけ許されるなら
あたしはあなたと付き合いたいの。
話したいの。
出会いたいの。
なんでそれを神様は許してくれないの?
1つだけ
これから先やり続けていくこと
最強無敵の自分をつくる
どんな時
どんな場所
どんな事情をかかえていて
どんな心の色模様でも
負けない
いや、勝つ、勝ち続ける
そのような姿勢で歩めば
堕ちていくことはない
時折立ち止まり確認する
大丈夫
堕ちてなどいない
そして再び歩みを始める
牛歩千里 こつこつと
#5『1つだけ』
島に一つしかない巨大な山 一つ岳
この世に一つしかないきのこ 一つ茸
人という字は津市で生まれたんだっけ? 人津だっけ
今日はヒット2本だけ ヒット2だけ
頭頂部に残された髪の毛一本 ひとつだ毛
「1つだけ〜わがままを許してもらえるなら〜君の〜隣にいさせてください〜」
思いっきり握りしめたマイクに曲と共に想いを乗せてその子の方を見た。曲名は【1つだけの】
1週間前、『好きな子とカラオケに行くならこの曲を歌ってみな。落ちるぞ』と先輩に教えてもらった。
向かいのソファに座るその子は、表情を変えずに画面を見続けていて、こちらの想いは届いていない様子。
先輩の嘘つき。そもそもあの人歌が上手いからモテてるだけなんじゃ、と頭の中で詰り、演奏中止ボタンを押した。
「もういいの?」
「いやぁ、思ったより歌いづらかったから」
本当は3時間練習したけど。
「ふーん、そっか…」
なんとなく気まずい空気が流れた気がして、なにか話題を探さないと、と頭をフル回転させているとその子が口を開いた。
「この曲を歌えば私を落とせると思った?」
「えっ」
「おおかた、私とカラオケ行くって決まった時に先輩にでも聞いたんでしょ」
「なんでそれを…!」
「歌うんなら最後まで歌えばいいのに。そうやって怖気付いてやめちゃうとことか、すぐ人を頼るとことかどうかと思う」
なぜ今説教されているんだ。というか、なんで気持ちがバレているんだ…。
フル回転させた脳は使い物にならず、1人パニックになっていると、その子がゆっくり近づいてきた。
「でもまぁ、そういうとこも好きだけどね」
私達が生きる事で
一つだけ確率に決まっているのは[死]ということだけ
だから死がくるその時まで、生きることを楽しもうか
神様、どうか1つだけでも願いを叶えてください。今、すごく辛いんです。目の前は暗闇が広がるだけで、何も見えません。努力をすることに疲れてしまいました。神様、こんな僕に生きる希望をください。お願いします。
休日の正午ちょっと前。
お腹が空く頃合いを見計らい、買い物を切り上げてレストラン街へと向かう。
和食に中華に洋食屋さん。
選り取り見取りで迷ってしまうが、香る匂いと、表に出ていたメニューに惹かれ、パスタのお店へ足を踏み入れた。
開店して間もない時間のおかげで人は未だまばら。
席へと案内されて、改めてメニューに目を通す。
シンプルなものからがっつり系まで。
ページをめくる毎に、食欲をそそる美味しそうな写真が次々と現れる。
「どれにしようかな~」
カルボナーラにペペロンチーノ。
お値段プラスでラタトゥイユやミートボールのトッピングサービスまで有るのか。面白い。
デザートとのセットメニューも華やかだが、単品でたっぷり食べるのも捨てがたい。
どれも魅力的で、あれもこれも食べたいところだけれど、収まる胃袋は一つだけ。
程良いボリュームで食べ甲斐のあるものは、さあどれだ?
ページを前に後ろに行ったり来たり。
最後にもう一巡メニューを見渡して、通りがかった店員を呼び止めた。
「すみません、注文お願いします!」
お出かけのランチに、美味しいご飯を。
よし、頂きます!
(2024/04/03 title:019 1つだけ)
ひとつだけ選ぶなら。
どっちがいい?って聞かれて。
どっちでもいいって言うのは、優柔不断?
みんなに合わせますじゃ駄目?
ひとつに絞らなきゃ駄目?
ひとつだけ、ひとつだけって。
それが誰かを傷つけるかもしれないのに。
選ばれなかった方を推す人もいるのに。
わかってる。
決めなきゃならないとわかってる。
それでもつい、迷ってしまう。
ひとつだけ選んでって、残酷だな。
わたしはまだ大人になれない。
ひとつなんて少なすぎる。
わたしの人生は、何十年も続いていくのに。
ねえ。
ひとつじゃなきゃ、駄目ですか。
ある日僕らは生まれ落ち、1つだけ死だけが約束されている
題目「1つだけ」
「ねえねえ、ひとくちあげるよ。」
「いらない。」
自分から着いて行きたいと言っておいて
ものの数分でつかれただの休みたいだの騒ぐから
仕方なく入った喫茶店。
少しはおとなしくなるかと思ったら逆だ。うるさい。
「なんで。あげるって言ってるだけじゃん。」
「もらったら僕のもお前にあげなきゃいけないだろ。」
「別にいいよ。いらない。」
「お前が良くても僕が嫌なんだ。」
貸し借りは嫌いだ。どんなに小さなことでも。
「はーん。案外気にしいだね。」
「うるさいよ。少しはおとなしくしていろ。」
「ねえ、あなたのケーキも食べたいからじゃない。
本当にただこれを食べてほしかっただけ。いちご、私に譲ってくれたんでしょ?」
「別に。」
つやつやのいちごのケーキは残りひとつで
僕はそれ以外の他のケーキには惹かれなかった。
そしてこいつもこれがいいって言ったからなんだかもうどうでもよくなっただけ。ただそれだけだ。
「じゃあいちご1つあげる。あーん。」
「ああもう…わかった食ってやるからおとなしくしてよ。」
1つだけのいちご。
今まで食べたどのいちごよりおいしくて
お腹いっぱいになった。
1つだけ
いつもとは打って変わって自分語りをしようと思います。
タイトル通り独白です。
私はあまり他人の目を気にしません。よく思われていようが、悪く思われていようがどうだっていいです。見た目も性格も。
良くも悪くも自分は自分だと思っています。
でも1つだけ気にしてしまうことがあります。
期待の眼差し、それもたった1人の。
正確には眼差されたことはないのかもしれません。
だけど、確かに私はあの人の期待に応えることが出来なかった。きっともう失望されていると思います。
期待に応えたかった訳でもありません。
失望されたことに対してもなんとも思いません。
元々私に夢を見すぎなのです。あの人を孫バカと認識したことはないですが、おそらくそうだったのでしょう。
少し話が変わりますが、あの人が何も無いのにお小遣いをくれた時に、私はあの人がもうすぐ死ぬのかと思いました。
全然未だにピンピンしていますが。
それくらい有り得ないことだったのです。
ただであの人がお小遣いを渡すことが。
『なにか自慢が出来ることがあれば』お小遣いをくれる人でした。
『成績が学年で1位だった』とか『テストで100点100枚取った』とか『泳げるようになった』とか。
内容の大小は問わず、本人が自慢出来ると思えば何でもよいのですが。これが小学校や中学校の頃はいいのですが、
高校になるとなかなか自慢出来ることってなくなっていって、
そもそもアイデンティティすら分からないのですからなおのことなんですけど。
自慢出来ることが分からなくなって、挫折を覚えました。
それくらいの時期だったと思います。あの人がタダでお小遣いをくれるようになったのは。
あ、もう『こいつに自慢出来ることなんてない』って思われたんだ。って、考えすぎなのは分かってるんですけど、お小遣いを貰うのが怖くなって。
また、逆にお年玉が年々増えていくのも奇妙で。
年賀状のナンプレを解かなかったらくれなかったお年玉を何も無く、いつも頑張ってるからなんて言いやがって。
御祝儀袋に入ってる枚数が1枚じゃなくなったときは返すと泣き叫んだことを覚えています。
気味が悪かった、怖かったのです。
あの人が高校受験を失敗した私をどう思っているかが。
結局返しに行こうとした所を母親に止められて、全額図書カードに換えました。現金として持っていたくなかった。
図書カードにしたところで、数年経った今でも使えていません。貯まっていくばかりです。
自慢出来ることが何一つない私には使う権限がない気がして。多分、後ろめたいのだと思います。頑張れない自分が。
ただの1万円札がプレッシャーになるほどに。
お目汚し失礼いたしました。
1つだけ願いが叶うのなら、僕は大好きな君の傷を治したい。人間は体に、心に傷を負うと、そう簡単には癒せない。時間がどうしてもかかる。
今から話す事は、上に書いてある事がどれだけ大切で重い話なのかが痛いほど分かる話。
(殆ど妄想です。苦手な方はプラウザバック推進です。)
何の変哲もない普通の日に突然、君は
「体調が悪いから薬を買ってくる。」
とグループラインで呟いた。
その一言の呟きを見た僕たちはグループラインで君に対し、皆んな「大丈夫?」や「家行こうか?」など心配のメッセージを返していた。でもたった1人だけ既読がつかなかった。
4時間後、やっと既読をつけてくれたと思ったら、「ごめん。事故った。〇〇病院に居るから来てくれないかな?」だった。
その言葉を聞いた瞬間、整理しきれなかった。頭が回らなかった。
でもこれだけは分かった。
「嗚呼、俺って本当にバカで無能なリーダーだな。」
そう思いつつも早く準備を済ませ、他のメンバーと合流する。病院に着き、君の病室に行くと君は頭に包帯を巻き、脚は骨折していて綺麗な肌はぐちゃぐちゃという表現があうほど擦り傷まみれだった。
皆んなそれを見ると黙っていた。
本当はリーダーとして僕が一言言うべきだったのに、君を見てると、君の傷を見てると声が出てこなかった。
それなのに君は見るからに辛そうなのに、痛そうなのに、苦しそうなのにか弱く細い声で「ごめんね。自分のせいで活動止まっちゃうよね。本当にごめん。」
と一言呟いた。でもそれほこっちこそだった。
自分らのグループのオリ曲を作詞作曲全てを行い、それに増して個人のオリ曲、配信など色々な事を行い、グループをものすごく支えてくれていた。こっちこそ「いつもありがとう。」「いつもごめんね。」と一言、言いたかった。
他のメンバーは君と少し会話していたが、僕は声が出なくて黙っているだけで君と喋れなかった。皆んなはそんな僕を気にかけてくれてその日は僕の家に皆んな泊まってくれた。それなのに僕はそこでも喋る事が出きなかった。
「皆んなに心配掛けてばっかりだな。皆んなはこんな僕を、こんなリーダーに付いてきてくれるのかな。」なんて事を考え、僕は眠りについた。
注意‼️
Starlight Polaris様の話、出来事を使用されて頂きました。
殆ど妄想です。リーダーさんはちゃんと頑張っていてメンバーをとても大事にしていて、しっかりしてる頼れるリーダーです。
💫🎨さんの体調の回復を願ってます。
最近同じネタばかりですみません🙇♂️
作品No.4【2024/04/04 テーマ:1つだけ】
私がただ一つだけ
自分のすきなところを挙げるとするなら
自分の名前がすきなこと
それくらいかな
『1つだけ』
給食に出てくるシュウマイと八宝菜には厳しい掟がある。それはシュウマイとグリンピースは必ずセットであること。そして、一人につき一つのうずらのたまごが入っていること。
「はい、全員自分のお皿確認してくださーい」
担任の教師の号令で各自のシュウマイと八宝菜のチェックが入る。配膳を担当した給食係たちは緊張感を漂わせながら自らの皿をチェックしていた。シュウマイは目視で確認できていたが、八宝菜は配膳係の技量が問われる。もし全員均一に配られていない場合は給食係にそのしわ寄せがいくのだ。
「先生」
一人の生徒が挙手をして、うずらのたまごが入っていないと主張した。悲壮感で怯えた目をする給食係たち。教師はその生徒のもとへと歩み寄り、優しげな目をして尋ねた。
「先生もチェックをするけど、いいかな?」
今度は挙手をした生徒が怯えた目になった。教師がマイ箸を取り出して皿をつつくと、ないはずのうずらのたまごが野菜の山から発見される。
「たまごはひとりにつき1つだけだからね」
項垂れる生徒。ほっと胸を撫で下ろす給食係たち。教師は颯爽と自席に戻り、声高らかに宣言する。
「それではみんなでいただきましょう。いただきます」
「「「いただきます」」」