『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひまわり
君の真似をしたんだ
お揃いだねって言いたくて
でもあまりに眩しすぎて
目深にかぶってしまった夏の思い出
※麦わら帽子
麦わら帽子が落ちていた。もう持ち主がいないのだろうそれを被って、君は笑った。
「懐かしい?」
と。
麦わら帽子ひとつにも
煌めく想い出がある…
想い出も
あのひとも
忘れる方法があるのなら
誰か
教えて
淋しくて
たまらないんだ
# 麦わら帽子 (241)
✢ ✢ ✢ ✢
月が雲に隠れた
この夜に
淋しさの海に
落ちました
淋しさは
身体中に
ジュワッと滲み込んで
心まで全部
淋しさまみれ
涙は
慰めにはなるけれど
いくら泣いても
あのひとに逢えない
淋しさを
消せはしないのです
わかっています
時間薬しか
ないことは…
☆ 淋しい夜 2(240)
グリーン牧場へ。
ワンピースを着る娘に麦わら帽子を被せたかった。
2つ縛りでかぶれなかった。
子ども二人を見たから大変だったよ
牧羊犬のショーは驚いたね
無思考を羊に例える理由がわかった
夜は親戚に麦わらの一味について語ってみたよ
驚かれる衝撃の事実
俺もまた読み進めよう
朝の麦わら帽子から夜の麦わらの一味へ。
そんな一日
麦わら帽子
夏と言ったらこの帽子、麦わら帽子。
でも僕にとっての麦わら帽子は一つの逃げ道でもあった。
僕の麦わら帽子は少しつばが広くて、下に引っ張れば顔がすっぽり隠れる大きさの帽子だった。
春夏秋冬、泣きたくなった時はよくその麦わら帽子を深く被って部屋の隅で泣いていた。誰かに泣き顔を見られのが嫌な僕の小さな抵抗だった。
だから僕の中での麦わら帽子は夏の帽子というよりは、幼くて泣き虫だった僕を守ってくれた小さな秘密基地でもあった。つばをたくさん引っ張った僕の麦わら帽子は左右が少しくたびれていて、それだけ昔の僕は弱かった。
今は背中を預けれる人が傍にいる、胸を貸して貰って心の叫びを受け止めてくれる人がいる。幼かった頃のように、小さな僕のプライドのために、部屋の隅で声を殺して鼻水を流さなくてもいい。僕の秘密基地は、少し広めのつばの下から、
僕と君の大切な家になった。
少しつばの広い麦わら帽子は今でもお気に入りで、それを被ると君は似合ってると笑ってくれる。今の僕の麦わら帽子は、炎天下から僕を笑顔を守ってくれる立派な秘密基地だったりする。
麦わら帽子ってなんか良い!。
私が麦わら帽子好きだからそう思うのかもしれないけど、何か麦わら帽子
実際に持った事あるかどうかは忘れたけれども何か名前?がゆるゆるな感じ?と言うか柔らかい感じ?がするんだよねー……⚠僕の偏見です。
えー、やっぱそうでも無いのかもしれないな……いや、そうなのかな……。
でも僕的に麦わら帽子大っ好きだけどな。
あ、麦わら帽子が嫌いな人、誠に申し訳ございませんm(_ _)m
僕の偏見だけど麦わら帽子って麦から出来てんのもあって、凄くなんていうんだろ、
柔らかいイメージ着くよね。
まぁ自分の偏見かもしれないけどね(。-_-。)
僕的にはそういうイメージがありますかね、やっぱり。
「夏が好きになる魔法、君に掛けてあげる!」
だけど、この魔法は嬉しくて悲しい魔法で
あの子と私に出会いをくれた麦わら帽子は
私の心に初恋という魔法を掛けた。
だけど、小さな魔法使いは私に魔法を掛けて
姿を眩ませて、会えなくなってしまった。
幼い私は会えない事で泣いてしまったけれど
それでも、会えると信じて疑わなかった私は
両親を、祖父母をとても困らせていただろう。
でも今なら分かる、分かってしまうのだ。
あの子は、ずっと、ずぅっと遠くへ逝ったと。
それでもいつか必ず、あの子にまた逢えると信じて
あの子が私に掛けた魔法を手にして目を閉じる。
思い出の場所へ、想いを寄せながら私は口を開く。
「私、今でもずっと探してるの。だから、いつか…」
私にとってこの麦わら帽子は、大切なものなのです。祖母との思い出が詰まっています。幼い頃、私が気まぐれで農業を手伝うとき、祖母はいつも自分の麦わら帽子を私に被せてくれました。そう、この麦わら帽子です。見ての通り、使い古されてボロボロになった麦わら帽子は、幼い私には格好が悪いように思いました。でも、祖母は「やっぱり似合うね」と笑顔で言ってくれるのです。両親は共働きで殆ど家に居らず、祖父は早くに他界したしました。兄弟もいない。私には祖母しかいませんでした。だから、祖母がそうやって笑ってくれると私も嬉しかったのです。格好が悪いなんて思ったことに罪悪感があったくらいです。
そんな祖母が五年前に亡くなりました。老衰です。最期は住み慣れた自宅で過ごしたいという祖母の希望で終末期は私たち家族と過ごしました。そして穏やかに家族全員に看取られて亡くなりました。祖母の遺品を整理していると、あの麦わら帽子が出てきました。懐かしくて涙を流している私を見て、両親は私が持っているべきだと渡してくれました。
この麦わら帽子は今でも私の宝物です。この麦わら帽子を見ていると、昔のことが思い浮かぶのです。祖母の嬉しそうな笑顔が、あの私の全てだった日常が思い出されるのです。
いつまで経っても、私の大切な宝物なのです。
『麦わら帽子』
私の青春と言えば、あいみょんの「麦わらの帽子の君がー」っていうフレーズが鳴り響いていた。うん、マリーゴールドって歌の歌詞なんだけど。君を花に例えた素敵な歌だなって思った。多分、夏の歌なんだと思う。麦わら帽子といえば夏だし。とはいえ、夏に麦わら帽子を被る人なんてそう居ない。素敵な君に麦わら帽子を被せても、唾の広い帽子でも、ニット帽でもきっと素敵なんだろうなって思う。でも、夏!って感じるのはやっぱり麦わら帽子だなって思う。もうほぼ誰も被っちゃいないのに。
失ったもの。あの日の夜の蛍とか、みんなで集まった放課後とか、家の裏の駄菓子屋とか。想像するだけで、あの頃、あの季節を思い出させる。でも、もう今は無い。私はあの頃の蛍を、放課後を、駄菓子屋を知っている。だから思い出すことが出来る。きっと、麦わら帽子=夏もいつかの記憶なんだろう。たぶん、保育園かな。でも、将来のみんなが麦わら帽子って言葉を聞いても夏を想像できなくなるのはちょっと悲しいな。ブランコって春の季語だったっけ。
#麦わら帽子
生まれて初めてできた彼氏。
曖昧な関係になった人は前に何人かいた、
だから彼氏が出来たらこんな感じなんだろうなーって
想像はついてた。
だけど、全然違うの。
あってる時は毎秒ときめいてる訳じゃないし
エスコートしてくれる訳でもない、
「男らしい」と感じたことなんて数える程しかない。
だけどね、
君にならどんな話もできるの。
会いたい時に会いたいって言える。
話したくなったら電話ができる。
大好きって言ったら愛してるって返ってくる。
会えば会うほど好きになるし欲張りになる。
前はハグだけで十分だったのにもっと、もっとって
彼はまだ。1年後がちょうどいい。なんて悠長なことを言っている。
どうやら焦ってるのは私だけみたい笑
この話を周りにする度に本当に彼氏なの?
まるで中学生みたいな恋愛。
だなんて言われる。
それでもいいの。だってずっと一緒にいたら、いつかはするでしょ?
焦って先走る方がもったいない
もっと大事にしたいから
今を大切に、有意義に過ごそうと思う。
窓から見える銀世界。
その中にひときわ鮮やかに咲いたのは、ひとつの麦わら帽子。
少し歪な雪だるまの上に被せてあるそれは、悲しいほどに眩しく映った。
「これで良かったのかな、なーちゃん」
ぺしょりとこたつに突っ伏しながら独り言ちる。
私一人だけの家にはやけに響いて、いっそ窓を開けて雪に音を吸い取ってもらおうかと思った。
気付くと麦わら帽子に払ったばかりの雪がまた積もり始めている。
「なーちゃんはそのままにしといてって、言ってたけど……」
たまらずコタツを抜け出した時、プルルルルと無機質な音が家に響いた。
タイミングが良かったのか悪かったのか。
「……もしもし、伊藤です」
「あら~沙苗ちゃん!?帰ってきてたのぉ!」
「恵美おばさん、お世話になっております。あいにく家族は今出かけ」
「ね!最近どうなの!ちゃんと食べてる?仕事は順調?あ、彼氏はどうなの!」
麦わら帽子は紫外線をカットしてくれたり、
熱を反射してくれたりで、
熱中症対策になるらしい。
だから太陽の下で農作業中のおじさんも、新世界を航海する海賊王も、麦わら帽子を被ってるんだな!?
なるほど理にかなってる。
とはいえ自分が被るとなったら結構ハードルが高い。
どこが?と思うかもしれないが、
つば広の麦わら帽子を被る女子は美人なんやろな、っていう勝手なイメージがあるから、
白いワンピース着てな笑。
ハードル高いよ、勇気いるよ、麦わら帽子。
そもそも帽子というアイテムをコーディネートに取り入れてる人はお洒落上級者だよ。
むろん、それも自論だが。
だから、そうだな、熱中症対策なら日傘がいいな。
……て、日傘も、それはそれで上級者アイテムな気がするな苦笑。
【麦わら帽子】#38
『とある彼女』
彼女はいつも、夏に麦わら帽子を被っていた。
笑顔がとても素敵で、あの、白いワンピースと向日葵が似合う女性だった。
その人が、この世の人ではないのだと気付いたのは、知り合ってから少し経った頃だった。
「そういえば、ユリさんってどこらへんに住んでるんですか?」
「んー、今はもう無いけれど…向こうの方よ」
「今はもう無い?」
「そう。私、貴方と普通に話しているけど、言ってなかったことがあるのよね」
「なんですか?」
「私、……約、20年前に死んだの。
結構ニュースになってたんだけど、まだ君は生まれてないかもね」
彼女が言うのは20年前の、一家殺人についてだった。父、母、三人の子供が就寝中に殺された、無差別殺人。その被害者だと言う。
「…………そんな」
僕は正直、彼女に恋をしていた。だからショックだった。居ない人だとは思わなかった。
お題:《麦わら帽子》
一番初めに浮かぶのは、夏
暑い日差しの中、上を向く向日葵と同じ方を見る少女
その少女が被っているそれは風にさらわれそうになるが、
少女の細い右手がそれを阻止する
朝起きてラジオ体操に向かう。
今日もあの子は赤いリボンの麦わら帽子。
僕はいつもその子の斜め後ろで体操する。
この夏休みの体操が終わる頃までには
話しかけられると
いいな
ひまわり畑の真ん中に
麦わら帽子の影一つ
少女の小さな笑み一つ
3年前の真夏の日
昨日訪れた畑には
焼けて爛れた影一つ
ただ一つ小さな思い出
彼女はもうこの世にいない
......3年前、ここを焼き払って去っていった戦闘機のエンジン音を、私は一生忘れない。
【麦わら帽子】
私は夏になると、麦わら帽子を作る爺さんを思い出す。
そう、最後に会ったのは猛暑だった。
ジリジリと焼けつく暑さと蝉の声がうるさくて、私はいつものように爺さんの家に転がり込んだ。
昔ながらの平屋。
縁側にゴロンと横になって景色を眺めると、緑の茂った山と青い空のコントラストはなかなかのものだ。
「おや、また来たのかい」
家の持ち主がやってきた。
愛想のいい、腰の曲がった爺さんだ。
私は片手をあげ挨拶すると、ふと彼の頭に視線をやった。
この家の爺さんはよく麦わら帽子を被っている。それが私にはどうにも不思議でたまらなかった。
人が帽子をかぶるのは珍しくない。問題はそのデザインだ。
彼の帽子は鍔が広く、花柄のピンクのリボンがついていた。
「前から不思議に思うが、なぜ爺さんはその帽子をかぶるんだ? 花柄は女物なのだろう?」
私は、水を差し出してくれた爺さんに思わず尋ねた。
爺さんは少し驚いた仕草をしたが、すぐに帽子に手をやった。
「変かい? 俺は変とは思わないんじゃがね」
「爺さんが普通でも、私は変だと思うよ」
「ははは、おまえさんに変と言われる日が来るとは、驚きじゃなぁ」
爺さんは屈託なく笑うと、隣に腰掛けて帽子を脱いだ。
「この帽子はなぁ……婆さんのために編んだ帽子なんじゃよ」
話をまとめると、こうだ。
帽子屋を始めて一番最初に編んだのが、老婆さんのための麦わら帽子だったそう。
老婆さんが亡くなり形見となると、彼女を忘れたくないと持ち歩くようになったのだ。
「誰しも。自分の死より悲しいものがあるとするなら、誰かに忘れられることじゃないかと思ってなぁ」
爺さんが愛おしそうに麦わら帽子をなでる。
その言葉に、私は亡き親友を思い出した。
自害をした私の友。
自ら車の前に飛び出しての最後だった。
『消えたい』と、いう彼の最後の言葉は、『忘れて欲しい』という言葉によく似てる、と。
でももしかしたら、『忘れないで』という言葉の裏返しだったかも知れない。
「そうかも知れないね」
「ははは、おまえにわかってもらえるとは意外じゃな」
爺さんは呑気に笑い、また帽子を被った。
その帽子が、私はどうしようもなく羨ましく思えた。
「なぁ、爺さん。私にもひとつ帽子を編んでおくれよ。そいつとお揃いのやつでいい」
「おまえさんにかい?」
「変かい? 私は変とは思わないんだがね」
私の言葉に爺さんは、声をあげて笑っていた。
そして私の帽子が、彼の最後の作品となった。
それ以来、毎日のように小さな麦わら帽子を被る。
私のような『猫』が帽子をかぶるのはおかしいかい?
だが、私は変とは思わない。
帽子の中には私の思い出が、たくさん詰まっているからだ。
麦わら帽子のあの子は、今日も寂しそうに川を眺めている。
その子は、雪のように肌が白く、炭のように黒く染まった髪をしていて、真っ白で薄手のワンピースを着ていた。
年齢は10代といっていいだろう。
その子は、人からは透明人間扱いをされていて、いつもひとりぼっちだったと言う。
そのせいか君と僕は妙に相性があった。
彼女が嫌いな色は赤色で、嫌いなタイプは目がつり目になっている人、そして嫌いな場所は、神社と道路らしい。
そして、いつも帰るときには、「もう帰っちゃうの?寂しいよ、怖いよ、ねぇ明日も絶対来てくれるよね?、絶対に約束だよ」と言う。
しかし、君とだんだん仲良くなっていくたびに、周りの目がおかしくなる。
そんなある日、ある坊さんが僕にこう言った
「こりゃぁ、たくさんついとるな」って
ある日、出掛けていた家族3人のうち全員が交通事故でなくなったらしい。
夫婦ともに即死だったが、1人の女の子だけは、まだ生きていたらしく、苦しかったのかこう叫んでいた、「ねぇ、寂しいよ、こわいよ」と、その子を見るにはもう悲惨過ぎて見るに忍びなかったらしい。
真っ赤に染まったワンピース、真っ黒に染まった髪の毛、そして雪が透き通るように美しい白い肌
そして犯人の特徴は、つり目だった。らしい
涼しくなりましたか?
夏なので、、、
耳に触れる藁と髪
かさかさ ざあざあ さらさら
夏はこころもこんな音
転んでしまったからだろうか。膝に抱えた麦わら帽子はつばに解れているところがあって自分のすり傷よりももっと可哀想に見えた。私は泣き出した。誰もいない畦道だった。誰も助けには来なかった。やっぱり照りつける太陽だけが涙を乾かした。しっぽの生えた麦わら帽子を被り直してもう太陽の励ましなんていらないから、と言うように右足から走り始めた。誰もいない畦道だった。入道雲が青く見えた。私は走った。