『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ただただ1人になりたい時
どこに行けばいいのだろう
ただひたすらに自分と向き合えるような
静寂に包まれた部屋はどこにあるのだろう
田舎に行けば静寂かと思われがちだが
意外と田舎の夜は虫や動物の鳴き声がうるさい
そんな中でも私のお気に入りは
雪がしんしんと降り積もる冬の夜
この時だけは部屋が静寂に包まれる
月明かりに照らされた雪のせいで
窓の外は不思議と明るく
外界を隔てる窓ガラスは結露で曇り
より一層外界との境界を引き立てる
逃げるように飛び出してきた田舎
でもふと思い出す光景は妙に鮮明で
あの時の自分に戻りたくなる時がある
(…痛)
暗い部屋、一つの灯りの元で、私は鮮やかな赤を見る。太ももに咲いたヒガンバナを。
やっぱり痛い。けれどかさぶたになってしまえば、また種を私は育てる。薬品たっぷりの肥料と、切開のための剃刀を持って。
昔は、転んだだけで痛かった。
血なんか出なくても、ただ、転んだ、それだけで痛くて、声をあげて泣いた。
いつからだろう。痛くても、泣かないようになったのは。声を出さなくなったのは。
肉体を引きずって地面を這いつくばるばかりの日々に、泣きたくなったのは。
皆つらい。しんどい。苦しい。痛い。
だから、皆我慢してるから、私一人ばっかり泣くなんて、そんな恥ずかしくて利己的なこと。
助けて、なんて、そんなこと。
(やっぱ痛いな)
暗い部屋、一つの灯りの元、声を出せない私の代わりに、太ももは静かに泣き叫ぶ。
本当はこんな肉体をぐちゃぐちゃに切り裂いて消えてしまいたいのに。
刃が肉を切る音すら聞こえない。
静寂が部屋の空気を突き刺す。
消えられない痛みを、私は体に刻みつける。
【静寂に包まれた部屋】*113*
今日まさに!寄り道した図書館
受付やキッズコーナーだと少し話し声は聞こえるけど
奥のブースはなんならボールペンのカチカチにも反応しちゃうくらいの静けさで
新しくリノベーションされた空間は
神秘的でさえある
君の“静寂に包まれた部屋”がだいすきだった
その静寂はどこか「ここにはふたりだけ」と肯定してくれているようで、それでいて安心を感じさせてくれる君がだいすきだった。ふたりきりで、お月見をした日もあった。あれはたしか、[満月の夜]だった。
しかし、他の友人と仲良くしてる君をみて私は深く嫉妬した。他の人と喋らないでくれ、私以外にその可愛らしい笑顔を向けないでくれと、強く思った。
私は、友人だと思っていた君を実は、好きな人として認識しているのだと、その時初めて気づいた。そしてずっと空回っているのだと、君は私のことを友人としてしか見ていないと痛感した。
本当はずっと「ここにはひとりだけ」だったのだと、私深く深く痛感した、[三日月の夜]だった。
この部屋には私以外、だれもいない。
ベッド、勉強机、本棚、たんす。
見なれた風景だ。
ベッドに横になると電気が眩しくて思わず目をそらしてしまう。
体がなんとなくだるくて、起き上がりたくない。
頭が痛くてスマホをさわる気分にもならない。
肌寒くて、近くにあった上着をそでを通さずに体に掛けた。
ちょっとずつ肌寒いのがなくなっていく。
少し落ち着いて下を向いた。
気がつくと、あれから3時間たっていた。
いつの間にか寝ていたみたいだ。
頭が痛いのは少しマシになっていたが、体はだるいままだった。
それに、喉が痛い。
ふらつく足で立ち上がって、誰もいないのを確認してからキッチンに行く。
乾かしてあるコップを取り、水道水を注いで飲んだ。
思ったよりぬるく、あまりおいしくはない。
けれど、喉のヒリヒリは少しマシになった。
満足して部屋に戻り、ドアを閉める。
くらくらしてベッドに倒れ込むように寝転んだ。
湿気でなんとなくじめじめする。
汗が気持ち悪い。
でもお風呂に入るのもめんどくさいし、迷惑をかけたくもない。なのでそのままもう1回寝ることにした。
電気を消して、そっと目を閉じる。
そうしてもう何分だっただろう。
全然眠れず、しょうがなく電気をつけた。
何回か瞬きをすると、明るいのにだんだんと目が慣れてくる。
暇で机の上のスマホを手に取った。
ロック画面には母親からのメールが何件か表示されている。
指紋認証でロックを解除し、適当に返信した。
頭が痛いのがまた襲ってくる。
お腹も痛い。
でもトイレにもあまり行きたくない。
しばらく誰とも会っていなくて少し寂しくなってくる。
強制的に会えなくなるとこんなに辛いんだな、と実感する。
あと何日だろう。3日、いや4日か?
覚えてない。
ノックされてドアを開けると、ご飯が置いてある。
お盆を中に入れて、ドアを閉めた。
机にお皿を乗せ、椅子に座る。
おかゆを口に入れながら本棚の漫画に手を伸ばした。
大好きな漫画で、主人公が仲間たちと戦いながら成長していく物語。
でも読んでいると気持ちが悪くなったのでそっと閉じた。
熱をはかると38.7℃。
小さい頃もこんなにしんどかったっけ、と不思議に思う。
デザートのいちごはほどよく甘酸っぱくて美味しかった。
心配してお土産に買ってきてくれたのかな、と思うと少し嬉しくなる。
お盆を廊下にだし、ベッドに戻ると、少し眠くなってきた。
時計を見ると朝の3時。
これを朝と言うのかは不明だが、生活習慣が乱れまくっているのは事実だ。
布団をひっぱってかぶり、電気を消す。
長く眠れたらいいな、と思いながら目を閉じた。
おまけ(?)
これが私のコロナだと疑われた時の状態です。
マジで辛かった😭
これでコロナじゃなかったのすごくない!?
昨日遊んでた友達がコロナになって隔離されたんだけど、そしたら39℃越えの熱出たの!
それでインフルとコロナの検査したんだけど、どっちも違った。
それでしばらく安静にしてたけど治らんかったからもう1回コロナの検査受けたんだよね😭
コロナの検査痛すぎ…。
で、それも陰性だったからまた家にもどったんだー。ちなみにその後熱下がって学校行ったら初日がスポーツテストで、体力使いすぎてまた熱出たww
静寂に包まれた部屋
私は帰りが遅く、一人暮らしなもので帰る時はいつも静か。
両親も遠いところに住んでるから1週間ぐらいなきゃここに来れない。
そんな生活に少し寂しさも感じてる。
翌日。いつものように夜に家に帰ると、ケーキと置き手紙が置いてあった。
手紙には誕生日おめでとうって書いてあった。
「私、今日誕生日だったな…えへへ」
静寂に包まれた部屋
通された部屋には、何もなかった
机と椅子。調べ物をするためのパソコン
休憩用だろう長ソファー
窓すらなく、背後の分厚い扉を閉めれば
何の音もない、静寂に包まれる
椅子に座り、精神を研ぎ澄ませる
創作活動とは自分との戦いだ
雑念を払うためにこの部屋を用意してもらったが
意外と静かすぎても集中できない
だけど、ここまでしてもらった以上
何らかの成果を出さなければならない
この原稿を書き上げるまでここから出ない
それは自分で決めたこと
この部屋はしばらく静寂を保っていたが
やがて私が叩くキーボードの音が響き渡る
窓を閉めて、扉も閉めて、明かりを消して、耳も目も全て塞ぐ。そんな何もない、空間、感覚が恋しくなる。
現実逃避に思われたりするかもしれない。いや、実際これは逃げているに過ぎない。
見たくない物から目を背けて、聞きたくないことに耳を塞いで、逃げて逃げて、逃げ続けることを何度もしてしまう。
もう少し前はもっと自分の世界は広かった。何でも出来たし、どこにでも行けた。
でも今は違う。この6畳の狭い部屋が自分の世界で、全てだ。誰にも踏み込まない、踏み込まれない自分だけの領域だ。
外が怖い。人が怖い。
怖がったまま何もできない、自分が怖い。
張りつめた帳に息を零したら
舟も少しは揺れるだろうか
/お題「静寂に包まれた部屋」より
学校に行ってる時嘘みたいに友達と話しまくって🗣️
いじられても変な空気にならないように面白ツッコミをして🤣
友達と話す時は笑顔でわすれずに☺️
最後まで友達に笑顔で「ばいばーいまたねー👋」
そう言ってお別れをする
今日も上手くやり遂げれた。
「ただいまー」
そう言って私は部屋に
「ふぅー、きょうもつかれたな、えがおでいれたかな、誰かが私のせいで傷つけてなかったらいい、、それだけで。」
目の前が滲んでいく。
「あ、独りだけ傷つけちゃった人がいた…」
静寂に包まれた部屋に響き渡る泣き声
※これはノンフィクションです
静寂の奥の何かに見詰められて、
相変わらずの猫背で、
繰り返すだけの日々から抜け出す術を探している。
全てを投げ出して、私はここにいる。
授業中、止まない人の声に嫌気がさして、私は逃げた。走り出した足は止まることなく、どんどん軽くなっていく。「あぁ、このままどこまでも行けそうだ」鞄を投げ捨てて、ジャケットを脱いで、踊るように前へ進む。家への帰り道、いつも通る橋の上で私は立ち止まる。いつもは騒がしいこの橋も、川の流れる音しか聞こえない。青い青い空に応えるように、私は川へ落ちていった。
。。。という夢を見た。六時のチャイムが響きわたる。「なーんだ、夢か。」そう呟いて、私はまた手に顔をうずめた。何時になっても、もう、誰の声も聞こえない。秒針の針の音が、静けさをより際立たせた。
「静寂に包まれた部屋」
静寂に包まれた部屋
あともう少しだけ、この穏やかな静けさに包まれて安らいでいたい。
たとえ時間が経つのが無意味だとしても。
この部屋を出たのなら、傷を負っても苦しくても、歩ききらないといけないから。
それでも時間はサラサラと無情に流れ落ちる
ああ、あと少し。
ひと時の安らぎを、不安に揺れる自分のこころが吹き荒らす
もう行かなくては。遅れて困るのは自分なのだから。
気がつけば静寂はこの部屋にも、もうない
#静寂に包まれた部屋
僕は部屋
少し前に建てられたばかりのアパート
まだ人はいないけど
それでも僕は部屋
ガチャリ
最初に越して来たのは四人家族
小さい女の子と中くらいのお兄ちゃんが一人
学校から帰って、疲れたようすのお兄ちゃん
「頑張ったねぇ」とナデナデする女の子
それを見て微笑む両親
数十年後、すっかり大きくなった子供達は
あまりここに来なくなった
それでも、訪れるたびに笑顔で話していた
次に越して来たのは金髪のあんちゃん
毎日毎日、そりゃあもう酒臭くて、タバコ臭くて…
何度か綺麗な女性も連れて来てたっけ
意外と女性と付き合うのは苦手らしくて
フラれた時にはクッションに顔を埋めて泣いていた
大丈夫だよって言ったんだけど、
ちゃんと伝わってたのかな?
ある日は、眼鏡をかけた男性が来て
カメラを構えながら、「新たな心霊アパートだ…!」
と叫んでた
ちょっとちょっと、人が来なくなっちゃうから
やめてくださいな
__
まぁこれも全部数百年前のことであって
今は誰もこのアパートに住んでいない
僕に残ったのは、静寂の空間だけ
維持費とかもかかるんでしょう?
どうせなら壊しちゃおうよ
だけど家主のおじいさんは、このアパートを見上げては
にっこりと笑うだけ
その微笑みは「温もりはずっと残しておくべき」と
言わんばかりだった
もう何度目の秋晴れが
僕のそばを通り抜けていった
【静寂に包まれた部屋】
椅子に括り付けられた両手首。口にガムテープ。両足首にロープ。空調の音しか聞こえない無機質な真っ白な部屋。デスゲームをするにしても人がいないし、モニターもない。スピーカーも監視カメラもない。何がしたいんだか。俺は御曹司でもなければ主要人物でもないし顔もよろしくない。本当に面白味のない一般人だ。それにこんな真似をしてくるとはとんだ変態だと思う。ストーカー?女の気配もないよ。男?部活の先輩と顧問ぐらい。正直、訳が分からないが暴れる気概もない。何がしたいんだろうなコイツ。夢だと思いたいが両手首と両足首の締め付けが現実を突き付ける。離してくれ。狙いは何だ。俺をどうしたい。
―
何時間経ったか。足先の感覚がない。マトモに座っていられない。船を漕ぐ様に身体が前後に揺らぐ。意識を手離すのに時間は掛からなかった。助けてくれ。一番最初に出てきそうなこの単語だけは最後まで出てこなかった。希死念慮?そんなもんないよ。ただ…目的が知りたい。それだけを思って白の部屋から黒の意識の底へ沈んでいった。
『静寂に包まれた部屋』
目が覚めると、そこは白い部屋だった。
机があり、ベッドがあり、ちゃんと外に出られるドアがある。
壁と床が真っ白なだけで、内装も家具も、何の変哲もないないものだった。
____音がない。その点以外は、普通の部屋だ。
歩いても、壁を叩いても、叫んでも、音が出ない。その部屋全体が、音というものを切り取って隔絶された空間だった。
ここがどこかはわからなかったが、なにせ鍵がかかっていないので、普通にドアから外に出られた。
開けた先は家の近くの麦畑で、振り返るとそこにはすでに何もない。
ほんの1分にも満たない、不思議な部屋の体験だった。
だがあの静寂の部屋を出ても、辺りの麦畑に人はいない。
弱い風がさわさわと麦穂を揺らしているが、聴覚への刺激はまったくこない。
____昔、おじい様から聞いた話。
「静寂の部屋」は、静寂に包まれた場所にのみ、なんの予兆もなく現れる。
何も起こらないが、人の心を安らげる……不思議な部屋。
たしかにそこは、本当に何も起こらなかった。
頭の中がやたらと騒がしく
心臓から血潮が溢れる音がする
耳を塞ぐように
声を上げてしまいたくなる
静寂に包まれた部屋
風の声も、虫の歌声も、何一つ音がない静寂に包まれた部屋。私はここからもう外へと出ることはできない。
静寂に包まれた部屋で、
君の目が覚めるのを待っていた。
日中は騒がしい教室も6時を過ぎると嘘みたいに静かだった。
木曜日の放課後は私にとって特別なもの。
だってサッカー部は休みなんだもん。
アイツは君とは帰らない。
友達に連行されていっちゃうからね。
そいう時こそデート行くんじゃない?
やっぱりあんな男辞めときなよ。
本当はそう言いたかった。
でも言わない。
アイツの話をする時の君がすごく幸せそうだから。
私から君との時間を奪った罪は相当重いけど、毎週のこの時間に免じて許してあげる。
君はトモダチ。それでいい。
でも君の一番はやっぱり私が良かった。
小さく揺れる君の寝顔に私の心も合わせて揺れる。
私の心はちっとも静かではなかった。
静寂に包まれた部屋
とても静かだ。毎日頭を悩ませていた耳鳴りが、嘘のように無くなっている。
全ての障害が取り除かれた今、俺を止めるものは何も無い。
目を閉じて今までの人生を思い返す。なにかと上手くいかないものだった。
高校で打ち込んでいたバスケは、いきなり交通事故に巻き込まれ夢を絶たれた。続け様に父が倒れた。心臓発作だったらしい。妹と俺を養うには母1人では手が足りない。進学は諦め、就職したが上司と全く気が合わなかったが食っていくためにその職にしがみつくしかなかった。その頃からか、毎朝耳の奥で不快な音が鳴るようになった。
生活がようやく安定してきたところで、今度は母が倒れた。過労だったらしい。一命は取り留めたが、母は寝たきりになってしまった。
耳鳴りは眠る時以外鳴るようになった。
睡眠薬で無理矢理眠る生活だった。それでも生活は苦しかった。
俺一人ならまだしも、妹も食わせていかなくてはいけなかった。母の治療費も稼がなくてはいけない。
妹は頭が良かった。ちゃんと勉強して大学に入ってちゃんとした職に就いて欲しかった。もはや、妹だけが生き甲斐だった。
そんな妹が無事に大学に合格した。2人で泣くほど喜んだ。もう反応をしてくれない母にも報告した。
妹が就職してしばらくして、男を連れてきた。背が高く、どこか父に似ている気がした。結婚したいと考えていると、幸せにするから、家族として、俺と一緒に母と妹を支えていきたいと訴える真剣な眼差しに、俺は快くOKした。
式は挙げなかったが、フォトウェディングにすると言うとこで妹のウェディングドレスを見ることが出来ると聞き、とても嬉しかった。
やっと肩の荷が降りた。そう思った。
写真撮影に向かう途中、妹とその旦那は事故にあい、あっけなく死んでしまった。信じられなかった。
それからはほとんど覚えていない。
妹の葬儀をして、母を療養型の病院に入れて、部屋には俺一人だ。
ああ、上手くいかない人生だ。
とても静かで、耳鳴りが消えてることに気が付いた。
笑みがこぼれる。なんで笑ってるのかも分からない。
静寂に包まれた部屋で1人、俺は眠りについた。