『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雫。その辺の通りを歩いていると、顔に冷たい雫が当たった。最初は雨が降るのかと思ったが、見上げてみるも空は快晴。けれど、何処からか誰かのすすり泣く声が聞こえる気がする。私は近くを見渡した。でも、人の影はどこにもない。
「なんだ、気のせいか」
軽い足取りで家に帰ると、中には誰もいなかった。お母さんもお父さんも、家には私一人。ふと何気なく机に目をやると、たくさんの診療明細書が散らばっていた。よくよく見ると、そこには私の名前とよく分からない検査の名前が並んでいた。
「あ、そっか。私って…」
私がいるはずの病室には、お母さんとお父さんの泣く声が響いていた。
ピンと延びた青い葉のうえに、雫がひとつ。
キラキラぐるぐると周りの景色を映している。
ころころと滑り、すうっと葉の裏に回った。
ゆっくりと自分の重さで落ちていく。
少し垂れてから、ぽつん。
最後に映ったのは、雨上がりの虹だった。
2026年4月22日
お題→雫
✦ 短編「雫になった約束」
あの日の僕は、強いふりをしていた。
守れると思っていたし、守れる人間だと信じたかった。
だから言ったんだ。
「君を泣かせるようなことはしない」って。
でも現実は、君の頬を落ちた雫が全部壊した。
僕の自信も、言い訳も、強がりも。
あの一粒だけで、全部。
君が泣いた理由は、僕だ。
僕の弱さが、君の涙になった。
その事実だけが、胸の奥でずっと重く沈んでいる。
あの時、君の涙を見て思った。
守れなかったんじゃない。
守る覚悟なんて、最初から持ってなかったんだって。
雫は、君の涙であり、
僕が壊した約束の形だった。
今でも思い出すたび、胸の奥が少し痛む。
でもその痛みだけは、手放したくない。
忘れたら、また同じ弱さで誰かを泣かせてしまう気がするから。
あの日の雫は、
僕が僕自身に突きつけられた真実だった。
書く習慣:本日のお題「雫」
雫が水面に滴ると、周りの液体が跳ねて冠に見える。「ミルククラウン」と呼ばれており、こんなことにも名前がついているのかと驚いた。
調べてみたら、ミルククラウンは肉眼で見ることはほぼできないらしい。本当か? と思って、念のためキッチンのシンクで試してみた。
カレー用の深皿に水を張り、自分の手を濡らし、できるだけ高いところから一滴だけ垂らしてみる。
静まり返ったキッチンに、雫の垂れる音が響く。「トぽん……」と表現したら伝わるだろうか。着水し、裏拍で低く「ト」の音が入り、食い気味に「ぽん」と液体同士がぶつかり合い、余韻が残る。
肝心のミルククラウンは全く見えなかった。何度やっても、ドラクエのスライムの頭頂部みたいなのが水面に生えるばかりだった。
ちなみに現在、諸事情により利き手が使えないので、ここまでの動作をすべて片手でやっている。片手で引き出しを開け、皿を出し、シンクに置いて水を張り、手を濡らして頭上から水を垂らし、水面を観察する。
ふと我に返り、キッチンでポタポタやっている暇人の絵面のアホぶりに震撼した。平日の朝から何をやっているのだろうか。
トぽん……。
私の心の声に応えるように、また一粒の雫が垂れた。
足音が高らかに響き
葉から朝露の雫がおちる
今日も朝から気分がいい
良い1日になる予感
雫
鍾乳石は、雨水が地中の石灰岩を溶かし、洞窟の天井から滴り落ちる際に二酸化炭素を放出・蒸発することで、溶けていたカルシウムが再び結晶化(沈殿)して成長するらしい。
数万年以上の時間をかけ、水滴の落下や蒸発によって、つらら石や床から立ち上がる石筍に成長する。
どうしてだろう。
自分以外の人は、何でもこなせているように見える。
自分だけが歩みが遅く、物覚えも悪いような気がする。
毎日努力はしているのに。
一歩進めば、周りは三歩進んでるように感じてしまう。
まだ。何も見えないけど、私の足元には何か積み上がっているのだろうか。
雫
雫と書いて雨の下
僕も君も今日は雫
雨の下
だけど君を雨の下で濡らしたくはないから
僕は傘を用意したよ
四人は入れないけど
僕だって「隣にどうぞ」とは言えないから
君にコンビニでビニール傘を買う
どうやって渡そうか
「捨てて良いので使ってください」それを言うだけなのに僕は言えずに傘を持って君を待つ
君が会社のドアを開けて外へ出たと同時に
凄い土砂降りになって
傘を持っている僕を見つけた
経理でお世話になっている僕は
君に笑顔で会釈をした
「使い物にならないくらい振っちゃって」と僕は言う
「ホントですね」彼女は微笑む
二人立ち竦んでいる
神様のくれたチャンスを僕は生かす事が出来るのか
この培った経験値で………
「寒くないですか?」僕は続けて
「社内に戻ってホットコーヒーでも飲みませんか?」
彼女は「そうですね…ちょっと冷えちゃた」
彼女と僕は社内へ戻った
僕はガッツポーズをしたい心を抑えて
『よくやった!』と自分を褒めながら
君に笑顔で、いつもお世話になっています、
営業の…と自分を名乗った
「何にしますか?」と聞いて
僕はコインを親指で飛ばして受け取りカッコをつけた……失敗した…ここはスマートにスマホ決算だろう!!と心の中で自分の頭をどついた
これじゃあ昭和だろう、昭和!
神様お願いします、彼女が失望しませんように
ちょっと調子に乗りました
タイトル「雫」
君の瞳からこぼれる雫は凄く綺麗だった。
嗚呼、プロポーズして良かった。
これから一緒に幸せになろうね。
不幸になんてさせない。
この雫をこれ以上出させないようにしよう。
#雫
贅沢な悩みなんだろうけど
私が消えるその時に
誰かに悲しんで欲しい
透き通るような雨粒を
たった一粒恵んで欲しい
そしてその背中を
くっと押して逝きたい
一粒、また一粒あなたの目から零れる雫が。
この世の何よりも変え難いほど美しかった。
「雫」
心に「雫」が落ちたような感覚になる時がある。
ノスタルジーというものに近いのかもしれない。何かしらをきっかけに胸の奥底が掴まれる感じ。それは少し苦しくて、寂しくて…幸せな気持ちになる。
落ちた「雫」は波紋を広げて、気づけば私の心の隅々にまでその雫が届く。きっと、その雫によって私の器から水が零れた時、私は涙を流すんだろう。泣き虫は私は、きっと他の人より雫を受け止める器が浅くて、落ちてくる雫の一滴が人より大きい。
零れ落ちた雫はどこに行くんだろう?涙となって器から零れたとしても、その雫が私のもとに落ちてきたという過去は変わらない。その雫が涙となって私から落ちていったことも変わらない。
じゃあきっと、器から零れた雫に込められていた想いは零れた先で収納されて、思いがからっぽになった雫だけが涙として私から零れてくるんだろう。棚に収納された思いは、きっともう取り出されることはないけれど、確かに私の中にある。
人間って、多分そういう生き物だ。いろんなことを知っては忘れていくけれど、その色んなことが自分の中にあったという事実は残って、思いはいつまでも自分の中にある。君たちが忘れてしまったと思っていることも、実は雫が涙として流れて言ってしまっただけで、その中身は棚の奥底にでもあるかもしれない。
雫
ポツンと降ってきた
一粒の雫
あ、雨だ
と思った瞬間
ザァザァ降ってきた
…なんだかあの子に似ているな
別れようって言って
ずーっと泣いていたあの子を
僕は思い出した
『雫』
雫は雫として生まれた時点でもう止まれない。
一生このままの形で留まることは出来ない。
動き出すしか選択肢がない。
ただ落ちて終わるのか、大地の恵みとなるのか。
それは自分次第。
時間は有限であることを忘れてはいけない。
私はどうなりたいのか。
そのためには今の自分に何ができるのか。
ただ落ちるだけでは終わりたくない。
大地の恵みとなるような人になってやる。
石井ゆかりさんの星占い
抽象的な書き方をしているけど
だいたい同じようなことが起こる。
お試しください
今にも落ちそうな葉っぱの先に付いた雫。
ようやく見つけた雫なのに、数メートル上にあるから落ちてくるのを待つしかない。
今は深刻過ぎる水不足で、一滴の雫さえも奪い合いなのだ。
俺以外にも、あの雫が落ちてくるのを、鳥の雛のように口を開けながら待っている人が沢山いる。
くそ……早く落ちてこい……。
口を開けっ放しにしているから、アゴが外れそうだ、
すると、どこかから鳥が飛んできて、雫が付いた葉っぱごと咥えて飛んでいってしまった。
はぁ……また雫を探しに行かなくては……。
田舎家の黒い瓦屋根
軒先に受けとめる樋はなく
雨粒はパラパラと
落ちていく
雪の降る時期
いつの間にか
透明なドリルがずらり
つららだ
その中でも
見事に育った1本が
朝陽を浴びて照り輝く
溶け落ちる雫
こどもがぐっと我慢して 目からひと雫💧
うーん、成長を感じる瞬間! 頑張っているね!
雫
"雫"
真っ先に思い浮かべた、薄い青
涙型のキラリと輝く液体
イメージは水のような
ほんのひと粒
温度はない
文章を書きすぎた影響なのか
言葉を綴るのに
形になる感覚がない
いい言葉を綴ろうとすればする程
冷たい沼に足を絡められて
どんどんと身体の芯まで凍るような…
そんな感覚に陥る
強さはない
こういう経験はよくあるから
スランプ
そのスランプすら、私は楽しみにしていたようだ
この時の言葉の綴方は
それはもうぎこちない
あれ?
昔どうやって文章を綴っていたっけ?
思い返しても
今浮かべることは、ただ書けないという事実
この時に、しんどいと思いながら書くか、書かないのかで変わってると思っている
書くのは辛い
浮かばない、ペンが進まない、
辞めたい
そんなネガティブで綴る言葉には、その時でしか味わえない想いがあって
がむしゃらがあって
温度があるからだ
少し休もうか
そうしたらまた楽しく、いつもらしい私の文章がかけるよ!
そんな風に、もう一人の私が声をかける
そうだね
と思いつつ綴るのだ
私は弱い自分が最近になってようやく好きになってきた
彼女は本当にネガティブだ
もう一人の私は、いつもそんな彼女をよしよししてそれで甘い言葉をかける
でも、弱い私は分かっている
喜んでいる
文章を書けないスランプを
楽しんでいる
書いて書いて書きすぎた結果
弱さを武器にできる事を知ったからだった
私の悲しみの雫は、もう形をなさない
誰かの心を、浸す言葉の純液のように浸透させるイメージをする
願いを届けるために
今日も今日とて
私らしく綴るのだ
ぱちぱちぱちと火花が散った
あの人とあの人とあの人の間
鈍く光った歪んだ口元を見た
隠していたものが顔を出した
張り詰めた空気と不調和な音
気付かないフリをした少しね
線香花火みたいに美しく儚い
思い出に変わるのならいいな
あんなこともこんなことも、
いつかは風になるとしたなら
優しくありたいどんなときも
ぽたぽたポトッ、そんな音がした
小さくて丸く可愛らしくて、それでいて
ちょっと不思議でおかしな生物。
覗き込んだら私が写って、
鏡みたいだなって思ったりもしたけれど
その鏡があまりにも小さくて、
ふと昔を思い出した。
小学生の頃はなんとも思わなかった雨の日の音も、
最近になって物悲しく響くようになってしまった。
子供の頃は毎日が目まぐるしく変わっていて
気づかなかっただけなのだろうけど、
大人になってぐるぐるした日常の中で、
その音を聞くとどうにも嫌になってしまう。
子供の頃が忙しないのはきっと
まだ生きることに慣れていないからだ。
大人になってしまったら
生きることも暇になってしまう。
だからこうして雨の日は、
小さな雫を見つめてしまうのだろう。