心に「雫」が落ちたような感覚になる時がある。
ノスタルジーというものに近いのかもしれない。何かしらをきっかけに胸の奥底が掴まれる感じ。それは少し苦しくて、寂しくて…幸せな気持ちになる。
落ちた「雫」は波紋を広げて、気づけば私の心の隅々にまでその雫が届く。きっと、その雫によって私の器から水が零れた時、私は涙を流すんだろう。泣き虫は私は、きっと他の人より雫を受け止める器が浅くて、落ちてくる雫の一滴が人より大きい。
零れ落ちた雫はどこに行くんだろう?涙となって器から零れたとしても、その雫が私のもとに落ちてきたという過去は変わらない。その雫が涙となって私から落ちていったことも変わらない。
じゃあきっと、器から零れた雫に込められていた想いは零れた先で収納されて、思いがからっぽになった雫だけが涙として私から零れてくるんだろう。棚に収納された思いは、きっともう取り出されることはないけれど、確かに私の中にある。
人間って、多分そういう生き物だ。いろんなことを知っては忘れていくけれど、その色んなことが自分の中にあったという事実は残って、思いはいつまでも自分の中にある。君たちが忘れてしまったと思っていることも、実は雫が涙として流れて言ってしまっただけで、その中身は棚の奥底にでもあるかもしれない。
4/21/2026, 10:53:30 PM