雫
雫と書いて雨の下
僕も君も今日は雫
雨の下
だけど君を雨の下で濡らしたくはないから
僕は傘を用意したよ
四人は入れないけど
僕だって「隣にどうぞ」とは言えないから
君にコンビニでビニール傘を買う
どうやって渡そうか
「捨てて良いので使ってください」それを言うだけなのに僕は言えずに傘を持って君を待つ
君が会社のドアを開けて外へ出たと同時に
凄い土砂降りになって
傘を持っている僕を見つけた
経理でお世話になっている僕は
君に笑顔で会釈をした
「使い物にならないくらい振っちゃって」と僕は言う
「ホントですね」彼女は微笑む
二人立ち竦んでいる
神様のくれたチャンスを僕は生かす事が出来るのか
この培った経験値で………
「寒くないですか?」僕は続けて
「社内に戻ってホットコーヒーでも飲みませんか?」
彼女は「そうですね…ちょっと冷えちゃた」
彼女と僕は社内へ戻った
僕はガッツポーズをしたい心を抑えて
『よくやった!』と自分を褒めながら
君に笑顔で、いつもお世話になっています、
営業の…と自分を名乗った
「何にしますか?」と聞いて
僕はコインを親指で飛ばして受け取りカッコをつけた……失敗した…ここはスマートにスマホ決算だろう!!と心の中で自分の頭をどついた
これじゃあ昭和だろう、昭和!
神様お願いします、彼女が失望しませんように
ちょっと調子に乗りました
4/21/2026, 11:44:22 PM