ささみ

Open App

ぽたぽたポトッ、そんな音がした

小さくて丸く可愛らしくて、それでいて

ちょっと不思議でおかしな生物。

覗き込んだら私が写って、

鏡みたいだなって思ったりもしたけれど

その鏡があまりにも小さくて、

ふと昔を思い出した。

小学生の頃はなんとも思わなかった雨の日の音も、

最近になって物悲しく響くようになってしまった。

子供の頃は毎日が目まぐるしく変わっていて

気づかなかっただけなのだろうけど、

大人になってぐるぐるした日常の中で、

その音を聞くとどうにも嫌になってしまう。

子供の頃が忙しないのはきっと

まだ生きることに慣れていないからだ。

大人になってしまったら

生きることも暇になってしまう。

だからこうして雨の日は、

小さな雫を見つめてしまうのだろう。

4/21/2026, 8:02:10 PM