書く習慣:本日のお題「雫」
雫が水面に滴ると、周りの液体が跳ねて冠に見える。「ミルククラウン」と呼ばれており、こんなことにも名前がついているのかと驚いた。
調べてみたら、ミルククラウンは肉眼で見ることはほぼできないらしい。本当か? と思って、念のためキッチンのシンクで試してみた。
カレー用の深皿に水を張り、自分の手を濡らし、できるだけ高いところから一滴だけ垂らしてみる。
静まり返ったキッチンに、雫の垂れる音が響く。「トぽん……」と表現したら伝わるだろうか。着水し、裏拍で低く「ト」の音が入り、食い気味に「ぽん」と液体同士がぶつかり合い、余韻が残る。
肝心のミルククラウンは全く見えなかった。何度やっても、ドラクエのスライムの頭頂部みたいなのが水面に生えるばかりだった。
ちなみに現在、諸事情により利き手が使えないので、ここまでの動作をすべて片手でやっている。片手で引き出しを開け、皿を出し、シンクに置いて水を張り、手を濡らして頭上から水を垂らし、水面を観察する。
ふと我に返り、キッチンでポタポタやっている暇人の絵面のアホぶりに震撼した。平日の朝から何をやっているのだろうか。
トぽん……。
私の心の声に応えるように、また一粒の雫が垂れた。
4/22/2026, 12:19:50 AM