『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨に佇む 詩
土砂降りの雨の中に佇む一人の少女
少女は俯いて静かに雨に打たれている
服もびしょ濡れだ
土砂降りの中一人の少年がやってきた
少年は何も言わずに少女に傘を差し出した
そしてこう言った。僕がいるから大丈夫
もしも君が行き場のない
悲しみに暮れているなら
自然と傘を差し出せる
あの少年のように
傍でそっと寄り添ってあげたい
君の隣でいつまでも
雨に佇む
雨が振りランニングができなくなり佇む自分
でもこれはきっと休憩して違うことをしなさいという合図かもしれないし今日はそんな回り道をする気分なんだなって感じる!
きっと人生はうまくいく
今無職で佇む自分だけど今自分と家族を大事にしてるからきっとうまくいく!
そう信じている!
私は雨に佇んでいる
なぜかって?
悲しいことを決断したから
決断したのに
それから動けずにいるから
佇んでいる
あなたに会って話さなきゃ
だけど…
あなたはどこにいるの?
探したいのに
怖くて動けない
だから私は
雨に佇む
僕には
僕の部屋は大きな庭だった。
隅の木陰に隠れれば、誰からも干渉されなくてすむし、毎日手入れされて綺麗だけど、誰も見向きもしない。時々お客さんが外廊下から横目を流すだけ。
御屋敷の内側は、僕の部屋なんてない。なるべく人目につかないように、隠れて居なくちゃいけないから。気に障ると、大きな蔵に閉じ込められる。真っ暗で怖い。牢屋みたいなところがあって、昔一度だけ、人がいるのを見たことがある。忘れろとお父様に言われた。その頃はまだ家族がいたのかな?
でも、たぶん僕のいられるところなんてない。
お家はあるのに僕の家族はいない。
ある日突然、僕の部屋がなくなってしまった。
御屋敷からも遠く離れた。
もうあの綺麗な庭にいられないなんて、少し寂しと思ったけど、それよりもずっと嬉しかった。
家族のお家ができると思った。僕に内側の部屋ができるかとわくわくした。
新しい僕の部屋は山だった。前よりも大きな木と広い空間。荒れてはいるけれど、静かで心地良い。
建物は、大きな御屋敷から、小さな小屋になったけど、僕にはあんまり居心地のいいところではなかった。
やっぱり僕には内側は似合わない。居てはいけないんだ。
家族の家ってなんだろう?
僕の庭のすぐ下に、一軒だけお家があった。
僕ぐらいの年の女の子が一人と、大人の女の人と大人の男の人が住んでいるみたい。
その女の子は、時々女の人に外に引っ張られていくのを見る。
女の子は泣いてドアを叩いてた。
なんでだろう?内側よりも外側の方が居心地が良いのに。
悲しい思いをしなくていいのに。
あんまり酷く泣くものだから可哀想で、話しかけに行ってみた。
僕を見て、泣きやんだ。と思ったら今度はもっと酷く泣いてドアを酷く叩き始めた。
するとドアがあいて、女の人が出ててきた。
一瞬驚いて、すぐに僕を睨んで、女の子を抱きしめた。
僕に言った。
「うちの子に何したの?!あんた誰よ!どっか行って!!!」
怒鳴り声が耳に残った。
僕はただ、僕の庭に来ないか?と聞いただけなのに。
それから、女の子は外に引っ張られることはなかった。
女の人が洗濯を干したり、女の子が男の人と楽しそうに遊んだりしていた。
僕はふと思った。
あれが家族というものなのか?あの女の人がお母さんで、男の人がお父さんなのか。
お父さん。
昔、僕のお母さんは僕に言った。
「お母さんはお父さんに恋したの。愛されたの。愛したの。そうやって幸せになるのよ。」って。でもそのお父さんはお母さんを牢屋に入れていた。お父さんはたくさんの子供がいて、いつも綺麗なドレスを着た、女の人のそばにいた。
お母さんは愛をもらったけど、愛があれば家族じゃないの?
お母さんのもらった愛は、なんだったんだろうね。
僕は何なんだろう。
【雨に佇む】
私は傘をさすのが好きじゃないので、ちょっとやそっとの雨なら傘をささずに歩く。
ちょっとやそっとじゃない雨なら合羽を着る。
雨のなかで傘をさして立っていたら「誰か待ってるのかな」と思うけど、傘もささずに立っていたら「雨に佇む」ように見えるだろうか。
もっとも、人間以外の無機物は傘もささずに雨のなか佇んでいる。
すべり台も、ポストも、大型トラックも。
もみの木も、犬小屋も、港の見える丘も。
みんな雨に佇む。
【追記】
もみの木は無機物じゃないな。
小さい頃からずっと1人で小2から母さんがバイトし始めて本格的に独りになって、傍にいるのは親じゃなくて生涯共に過ごしたぬいぐるみで、寂しくてもっともっと一緒に親といたくて
雨に佇む
冷たい針が降ってくる
傘を待ち望む心だけが燃えていた
ソラは灰色で 私の瞳も色褪せた
一つ 雫溢れ落ち 涙が頬をなぞって
二つ その一滴は 深々と流れてゆく
冷たい涙が降ってくる
この雨空の時だけ私は生きていた
クモは灰色で 私の心も色褪せた
三つ 雨の鏡見て 私は鏡の上で佇む
四つ 水面広がり 鏡にヒビが入ったよう
私はただひたすら 雨に佇んでいた
水の鏡がそう告げる 雨に佇む私は生きていた
やんだら雫と共に消えてしまいそう
だから その一時だけ
――雨に佇む――
(雨に佇む。)🦜
あのね。
すずめ、は・・・ね
雨が
特別に
嫌いと云う訳
では無いんだよ。🦜
・雀は、少し位の
雨の中でも
平気で、飛べる。
(でもね。)
「雨宿り
しながら
雨を眺めて
佇むのも、
好きなんだね。」
✣もちろん
雀は、
神様の使い、だから、
✣雨宿りを
する場所は
神社の
【鳥居の、下なんだよ。】
『雨がやみませんね』
ポツポツと降る雨を見て、
隣の君はそう言い、私をみる
その眼差しは優しいうえに
雨に佇む、姿はよく似合っていた。
たしかに、雨はやまない
だから、その言葉は正しい。
でもその言葉は、もう一個意味を持っている。
で君はその言葉の意味知ってんのかなぁ?
さて、どう返そうか?
ちょうど、私はその言葉の返し言葉を知っていた。
突然、雨が降ってきた。
傘がなく困っていると、
隣に貴女がふとやって来た。
雨に佇んでいるその姿がいつも以上にうつくしくて、
雨はたしかに困りものだが、
俺はその姿をずっと見ていたいかったし
何より、昔から片想いしてる貴女のそばにまだいたかったから
俺は、思わず微笑みながら、こう言った。
「雨がやみませんね」と
そう、言ってから、少し恥ずかしくなる
やべ、これじゃあ、貴女が好きなんだって事がバレる。
あっでも、もしかしたら、この言葉の意味知らないかも…
そう思いながら、貴女を見ると、
貴女は一瞬驚いた顔をし、
それから、ハッとするぐらい、鮮やかに微笑む。
思わず、見惚れると、
貴女は、俺の真ん前まで、顔をよせ
こう優しくささやいた
『そうだね、雨がやみまないね?だから私は寒いです』
まさかの意味を知っている上に
返し言葉を使ってきた。
俺はキャパオーバーしながら、
「じゃああっためてあげます」と
言いながら、貴女を壊れもののように
優しく丁寧にハグした。
雨の中、佇む2人
雨に佇む
夜更けの歩道でひとり
傘もささずに雨に佇む
夏の終わりの雨は
少しだけ冷たい
見上げれば
鳥籠の中のよう
私は歌うこともできず
俯いてしまう
今日のことは今日に任せて
明日のことは明日に頼んで
思いを排水溝へ流したら
少しずつ歩き出せる
「雨に佇む」
私が雨に佇むならば、グレーの傘の内側に…
リアルな雨より遥かに優しい、水気を含んだ…
紫陽花の花を咲かせよう。
誰にも見えない花。誰に、見えなくてもいい花。
グレーの傘の内側いっぱい、
吹きこぼれるように咲かせよう。
風に花びらがこぼれて、私がそれを目で追っても、
君には見えない。
でも、淋しくはないの。…私がそうしたのだから。
雨の日の薄暗い傘の中に追放された花盗人が、
盗んだ花に取り巻かれて、佇んでいる。
追放したのは君だけれど、本当のところはわからない。
私が追放されたくて、されたのかもしれないよね?
孤独にたった独り、雨の中に佇むふりをして、
傘の中に培われた幻想の花に溺れる…
君に見えている私と見えていない私の乖離があるけれど、
君は片方の私だけしか知らないままでいていい。
ちょっと意地悪な気持ちで、誰にもわからないように笑う。
「ずっと知らないままでいて、いいんだよ」って笑う。
【雨に佇む】
待っていた。
篠突く雨の中で、あなたの帰りを待っていた。
傘もささず、暖かい雨に打たれながら。
頭上には灰色の分厚い雲が、まるで私の心のように立ち止まっている。
雨は私を慰めることなどなく、体の表面を流れ落ちていくだけだ。
睫毛に雫が溜まっては零れ落ちた。
足元に出来た大きな水溜りは雨だろうか、それとも涙だろうか。
あなたは今日も帰らない。
お題《雨に佇む》
神隠しの香りがする。
雨に混じって、心を麻痺させる。
永遠なのか、泡沫なのか。
悪夢なのか、希望なのか。
神隠しの香りは懐かしく、金木犀の香りによく似ている。あるいは雨の日の森の香りだろうか。ただどれともしっくりこない、正しくはない。
雨がしとしと降る。
誰も彼もが泡沫で、神隠しの呼び水のようにしか見えない。
雨に佇む。
私が待っているのは、確かに存在したはずの母。
はぁ。何時間、何日、何ヶ月、何年もずっとここで待っている。
母はもういないのかもしれない。
だけど私の事を探しているのは間違いない。
そうとでも思わないと精神を保っていられない。
あとどれだけ待っていたら、この雨は止むのだろう
あとどれだけ待っていたら、心の雨は止むのだろう
そろそろ、迎えに来てくれてもいいのにな。
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
雨に佇む
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
昔から苦手だった雨と雷
遊んでお猪口になった傘を力技で直して閉じて
黄色い紐で首にぶら下げた鍵でドアを開ける
敢えて大きな声で言う『ただいま!』
無論、返事は無い
雨合羽にランドセル
気持ち悪くなった靴下を玄関に放置して
四つん這いの体勢で風呂場の横の箪笥へ
タオルを一枚取り出して足指の水滴から拭き取る
途端、雷鳴
既に室内に居て安全な筈なのに
言い知れぬ恐怖が背中から登って来る
何故か雷鳴と母親の金切り声が重なる
『あ、片付けなきゃ』
慌てて玄関まで戻りランドセルを拭いて部屋へ
雨合羽は水滴を払いながら軽く拭いてハンガーに
それでも雷鳴は収まらない
一人で居るのは怖いのに
テレビは点けようとも思わなかった
手短かな毛布と猫のぬいぐるみを抱えて押し入れへ
母親が早く帰って来ることを祈って
爆睡
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物語風?に昔の記憶を掘り起こしてみましたが…
(遠い目)
雨模様も雷様も現在でも苦手です
(白目)
(雨に佇む)
傘をさして歩く
自分の歩く音も、車の音も全部邪魔
せめて自分から出る音は消したくて
私は立ち止まって耳を澄ませる
天気予報では晴れだった。本日は一日快晴となるでしょう、と爽やかな表情で若手そうなアナウンサーが告げていたのを覚えている。
朝の記憶を反芻しながら、慌てて飛び込んだ三メートルほどの木の下で、小さく溜め息をついた。
最初はパラパラ。
次に、ボタボタ。
終いにドボドボ。
「……うーん。大災害」
アナウンサーの策略により傘など持っていない哀れな私は、大きな栗の木の下でひとり、立ち竦むしかないわけである。いや栗の木じゃないけど。たぶん。
一人で、しかも脳内でボケたところで相方はいない。けれど走って移動できるような雨でもない。暇すぎる脳は勝手に漫才をして時間を潰している。
空はどんよりしていて、まだまだ太陽は拝めそうにない。まあこの手のやつは、短時間と相場が決まっているのですぐにこの場から解放されるだろう。そう結論づけた私は自分の脳みそを遊ばせてやることにした。まあ、最近仕事忙しかったし? たまには無為なことに回路を動かすのも、いいだろう。
視線を周囲に動かす。傘を差して歩く人。黒のズボンの裾が更に黒さを増している。まあ、そうなるよね。
手で頭を庇いながら走る人。多分、いやどう考えても意味はなさそう。そして走っても残念ながら手遅れそう。濡れてないところが無さそうだし。
合羽を着ている人。か、賢い。天気予報では晴れって言っていたのに、なんて準備がいいんだ。かもしれない運転、やっぱり大切だな。
ふと腕時計を見やる。ここに逃げ込んで、もう三十分以上は経つ。外を見る、なんて必要もない。耳が拾う音はいつの間にやらドボドボ越えてゴーッ! である。世界の終末? セオリー通りならポツポツになっているはずなんだけど。
これ、無事に帰宅できるんだろうか。すべてを諦めて濡れる覚悟を決めるべき?
悩んで、もう少しだけここにいよう、と決めた。別に暇ってわけじゃないけれど。
使いたくもないことに使い続けた脳みそが、こういうのも悪くないねって語りかけてくるのだ。現状、乾いた体で帰ることができるのか問題に目を瞑ってさえしまえば、こんな時間も悪くないと思えたので、まあ。
もう少しだけ、佇んでいよう。
テーマ「雨に佇む」
佇むって言うと、その場で立ってるイメージが強い、気がする。まして雨に佇むのなら屋外のイメージ。
車移動中心の生活を送っていると、雨に佇むような機会がない。
雨に佇むのは、バス停で待っているとき。
もう遠い記憶。
いつも明るい君が
涙を隠すために
雨に佇んでいる
僕は隣に立って
傘で隠した
雨に佇む
しとしとと降り注ぐ雨の中、傘もささずに僕はその場に佇む。
でも、いくら待っても君は来ない。
―ふいに、身体に雨が当たる感覚が無くなった。もしかして、と思い振り返る。が、それは彼女ではなく同僚だった。
「なぁ、遥斗…。本当は、わかってんだろ?成瀬さんがもう、この世にいないこと。」
途端、彼女が死んだときのことがフラッシュバックする。いつまでも一緒に日本の平和を守ろうね、なんて言い合っていたのに…捜索中、彼女は被害者を庇って殉職した。
…成瀬、ほんとはね?僕、この国より君を守りたかったんだよ。
次こそは守るからさ、早く傘をさしに来てよ。
初めて会ったときみたいに。
#雨に佇む