雨に佇む』の作文集

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雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/27/2023, 4:04:56 PM

雨の降りしきる中、ベンチに佇む熊のぬいぐるみ。

傘を片手に一人でさみしそう。いや怖いよ。

心当たりを辿り、再会を喜ぶ。
ハンカチ敷いて傘さして、花もそえてある。
誰だよ、ありがとう。

8/27/2023, 3:58:36 PM

昨晩から降り続いた雨で、田んぼの畦道はぬかるんでいる。

曇天の空。降り続く雨。

喜んでいるのは、自分と、新しい傘を買ってもらった子供くらいなものだろう。

きゃっきゃとハシャぐ子供が通り過ぎると、小さな足跡が池になった。

その前に佇む自分の顔が、泥水に薄らと影を映す。

いつの間にか聞こえなくなった声。
降り頻る雨音だけが響いている。

泥と同じ色の体に染まった自分は、その小さな池にぴょんっと飛び込んだ。

8/27/2023, 3:55:51 PM

「あの…大丈夫ですか?」

雨で少し濡れた、歩道で雨宿りをする美しい女性に

男性は声をかけざるを得なかった。

『…大丈夫です』

女性はそれだけを言うと、また前を向いて黙った。

悲しい声だった。

男は雨の中、走り出した。それは必死に。

何が男をこんなにも引き立たせるのだろうか。

近くのコンビニでビニール傘を買い、

女性の元へ戻った。

「あ、あの…………」

『…あ』

女性の視線と声は男に向けられなかった。

《全部僕が悪かった。許してくれ》

女性の目の前には、傘を持ったびしょ濡れの男性が。

『ありがとう』

そう言い、女性は男性の傘へ入って歩き出した。

呆然と立ち尽くす俺に背を向けて。


ー雨に佇むー

8/27/2023, 3:52:47 PM

一瞬、冷たい雫が肩に落ちた。一粒、一滴、と肩を掠めた。しだいに、落ちて来る間隔が狭まって来た。驟雨だ。

 和多志は、足速に軒の下に逃げ込んだ。

今日に限って、笠も、和傘も、持っていない。最近、日照り続きで油断した。

 妻の言葉を聞けば、良かった。やはり、女性の勘は鋭い。男の和多志は、勘は当たらぬことが多いが、妻や和多志の身近な女性は、みな、よく当たる。

なんとも、不思議だ。きっと、女性にしか分からぬ、世界が在るのだろう。

     変な意地は、捨てるに限る。と、改めて反省した。

     
  ………用事は、終わった。後は、妻の待つ家に帰るのみ。

   妻への土産は、何が良いだろう。…これ又、妻の得意分野だ。

  その時々で、妻に頼む…贈り物は、いつも相手方に好評だった。

 今日は、妻の細やかで繊細な気遣いと、凄さに気付かされる…良い日だ。

  妻に土産を買い、青い切符を手に、二等車両に乗り込む。

 座席に深く腰掛け、新聞を広げながら、今朝の件の謝罪を考える。

      潔く腹を決め、家までの帰路に立った。

8/27/2023, 3:40:48 PM

雨好きだ。髪がクソご予定外になる以外は。傘さしてればいいんだもんな。日傘もいいけど。あの傘にバタバタ雨粒が当たる感じも好きだし、少し薄暗いのも好きだ。寒ければなおいいけど。
 信号待ちで傘に溜まった雨粒ぐるぐるして飛ばしたくなるし、閉じた時の留めの紐のとこは肩に掛けてる反対側の遠いとこにしておきたい。とんでもねぇ雷も好きだけどやっぱり風はあんまりない方がいい。
 虹は出てくれ。やっぱりそれは誰だって好きだろ。

8/27/2023, 3:39:56 PM

車移動に慣れているからだ。
傘がなくても困らない生活を続けて15年、天気予報を見る習慣はない。

不意に始まった駐車場の使用禁止。
不意に始まった始まりも終わりもない距離。

天気予報のように、今と今後を教えてくれたらいいのに。

突然の雨に佇む。身も心も。

8/27/2023, 3:33:55 PM

雨に佇む私は死にたいと願っている、私を手放したくて失いたくて消し去りたくて憎くて憎くて憎くて殺したい死にたい、鏡を割っても私は消えない、どうしたらいいですか、私は私が嫌いです。

8/27/2023, 3:33:33 PM

自分以外の存在が消えてしまったよう。目に映るのは雨に掠れた不明瞭な世界で、聞こえるのは柔らかいシャワーが世界に跳ねる音だけ。世界から自身を隔離するように囲む雨のカーテンに守られている。騒音から現実から世界から。

雨粒が少し痛いかも。僕の存在はまだあるだろうか。それともカーテンに囲まれたのは世界の方?

濡れた髪を額からはらっても意味はなかった。頭痛がする。体温が奪われる。音を立てて降り注ぐ雨は僕を怒っているみたいだ。なぁ、おまえが立っているその場所は、本来雨のあるべき場所だ。邪魔だ。邪魔。

居場所を与えてくれたと思っていたけど。無条件に僕を世界から守ってくれるなんて、虫の良い話ないよね。僕の居場所は

雨がやんだ。冷水の如く冷え切った身体に触れた腕は暖かかった。彼の藍色の傘が冷たい雨を弾く。

「なに、してるの。こんなに冷えて」

「消したいと思った。雨は、全部を誤魔化してくれるから。でも、雨は僕のことが嫌いみたい。いっそ僕が、消えてしまえればよかった」

「雨にそんな力はないよ。あるとすれば、君に風邪を引かせることくらいさ。おいで、母様が心配してる」

誰一人、裏切りなどという行為はしていない。雨も、世界と切り離され戻れなくなった僕を家に迎えてくれた君の両親も、君も。僕が、勘違いを信じてしまうから。

8/27/2023, 3:27:18 PM

あぁ現実になってしまった。
聞きたかった真実。
でも、現実にしたくなかった。
ようやく矛盾が解けたというのに
兎に角この場から一刻も早く立去りたい。
車の鍵を握りしめ部屋から逃げ出した。

私には受け止めきれなかった。

ドアを開けるとすぐに風が吹き込んできた。
圧倒されつつも、駐車場に向かう。
暗くて良かった。誰にも何も知られたくなかった。
説明する余裕もない。
連日から報道されている台風の接近で
外は風が音を立てて吹き荒れ
雨は横殴りに私の身体を叩く様に濡らした。
車に乗り込むと、急いでエンジンをかけた。

どこに向かうというのだろう。
行く所なんてないのに。
悔しさと絶望が押し寄せてくる。
たまらず、車を発進させる。

進む夜道は激しい雨が周囲をぼやかし
街頭の明かり、信号機のライトが窓に滲んだ。
街路樹がザワザワと揺れる。
対向車のライトの明かりが私を苛立たせる。

帰りたい。
でもどこに?

自問自答を繰り返す。
時計は深夜を過ぎたところだ。
離れたことで落ち着いている自分に気がつく。
喉が渇いた。
蛍光灯の明かりに引き寄せられるように
コンビニの駐車場に車を停めた。
雨は少し落ち着いた様だ。
私以外に停まっている車はいない。
あっメイクぐちゃぐちゃだ。。ひどい。
ルームミラーで自分の状態を見た。
メイクもそうだが色々と気がつく。
バックを置いてきてしまった。。
携帯は…上着のポケットを確かめる。
良かった携帯あった。
画面が光ると着信15件。。LINE未読が2件。。
すぐに画面を閉じた。

これからどうすればいいのか。
どうしたいのか。
考えなければならなかったが
もう暫くこの雨の中佇んでいたかった。

8/27/2023, 3:22:55 PM

雨に佇むその人影は傘も何も挿さずにいた

雨に佇むその人影は何処か寂しそうに見えた

雨に佇むその人影は主の居ない影のようだった

雨に佇むその人影は雨が止むと共に消えていった


いつか、その人影に傘を貸す事は出来るだろうか…


雨に打たれるその人は自分と似た人影だった








空は曇り

8/27/2023, 3:21:43 PM

『雨に佇む』

時は雨の音を聴いている


土に弾ける水の音

土に雨水が吸い込まれていく香り


空気が浄化されていくような

心も洗い流してくれるような


そんな 僕にとっての 雨の日

8/27/2023, 3:15:41 PM

Episode.9 雨に佇む


カフェから出ると急に雨が降り始めた。
ついてないなあ。
そう言って、僕は踏み出した。

傘もささず、カッパも着ないで。
全身が一瞬にして水に包まれた。

冷たい、冷たくてしょうがない。

でもたまにはこういうのも悪くない気がする。
感情のまま動いて、雨に濡れて。


最期の目的地に辿り着くまでの間、色々な事を考えた。


今までの楽しかったこと、嫌なこと全部。
これからどうしたいか、どうしたかったのか。

考えるのも辞めてしまいたいくらい、面倒だったこと。

それももう、今日で終わりなんだ。


目的地に付いた。
そこは高く脆い崖の上で、海が一望できる。

どんより重たい曇り空に、溢れて止まない雨。

これならきっと、僕をたくさん包み込んでくれる。


雨に佇む僕を、きっと誰かは見たくなかったはず。
でも誰か1人でも望んで、美しいと思っているなら。


僕は、ふわりと宙を舞った。


これが、僕の"芸術"だ。

8/27/2023, 3:13:00 PM

雨に佇む




百合注意





雨に佇む私は幽霊。
普段は空気中の水蒸気でその場に留まっているようなもの。
でも流石に雨とくれば、空気中の水蒸気の濃度も増し、あたりの水気も増すので私の存在感も強くなる。
やがて雨が長引けば長引くほど水でできた私の体は実体を持ち、他の人間と差程変わらない所まで存在感が上がった。
ただ1つ、雨の中傘のひとつもささずに佇んでいても濡れることは無いというところを除けば、人間と見間違えるだろう。




















ふと、とあることを思った。
何故私は、雨の日だけ存在感が強くなるような特殊な幽霊になったのだろうか。
1人で考えていると、こちらに向かって足音が近づいてきたのでふっと顔を上げる。
そこに居たのはどこかで見覚えがある女の子だった。
彼女は私の前にしゃがみ込み、何かを置くとまた立ち上がる。
その立ち上がった瞬間、私はその子と目が合った。
彼女と目が会った瞬間弾かれたように蘇るのは過去の記憶。
それは、私が彼女に好きと伝えようとした日。この日もちょうど雨だった。
私が彼女に好きと伝えた瞬間、私の体はふっと軽くなり、それでいて重くなったような気もした。

この世界はちょっぴり他のところよりも特殊で、この世界では同性同士での恋愛はタブー。
同性愛が発覚した瞬時に、この世界の創造者樣である神樣が、禁止事項を破った者に対し、永遠の制裁を与える。
それは、好きだと言ったその日の天候の精霊となることだった。精霊になったものは、その天気の時にだけちゃんとした形を保って現れることができるが、その他の天候の時は空気も同然だ。




















そうだ、私は今目の前にいる彼女に雨の日に好きと伝えたから、雨の精霊になったのだ。


とはいえいくら実体を持って現れるとは言っても精霊は精霊、人間に見えることは無い。
人間が見ることが出来るのは、精霊がひとつ上の存在になった時に授けられる【聖霊】という称号のようなものを持っているものだけなのだ。



目の前にいても触れることすら出来ない。そんな地獄だ





だから私は、雨に佇む。

8/27/2023, 3:11:45 PM

雨に佇む

雨の中、佇む私の車。
車は私の帰りをただひたすら待つ。
どれだけ雨が激しかろうと、強風が吹こうと、私を待つ。
それに関して車は文句を言わない。
ドアを開け、車のシートに座る。シートが私を包む。
エンジンをかける。心なしかいつも嬉しそうだ。
アクセルを踏み家に帰る。
今日は、遠回りして帰ろう。

色んな景色を君に見せてあげたい。
今度の休みは、どこへ行こう?
いつか日本の端まで君と行ってみたい。
色んな音楽をかけて、色んな車とすれ違い、いろんな土地の空の下、君と走り回りたい。
時にはヒヤッとすることもあるだろう。クラクションを鳴らされたり、君が故障して動かなくなって私を困らせることもあるだろう。
でも、君となら私はどこへだって行ける。
そろそろ洗車をしてあげよう。


僕にとって車は道具ではない。照れくさいが親友だ。

8/27/2023, 3:09:11 PM

雨が降りました。
奇跡、幸運の雨です。
勢いにびっくりして佇んでしまいました。
チャンスが流れていってしまいました。

巡りめぐってまた私の元に来てくれることを願います。
今度は傘をひっくり返してでも掴みます。
チャンスを。

8/27/2023, 3:00:56 PM

すごい雨だなあ、だなんて思っていたときだった。いつ止むのかなあとか早く止んでほしいなとか、そんなことを思い描きながら、ぼんやり雨の灰色の空を見上げたとき。
 街灯の上に、鳥がとまっていた。
 じっとうつむいて、その姿はくろくくろく、濡れそぼってほそくほそくなっていった。
 そんなところにいたら危ないよ。声をかけても、雨音で聞こえるわけも、ひとの言葉を解するわけもない。
 そんなんじゃ飛べないでしょ。なんて、傘の下からのうのうと、声をかけても、聞こえてもわかっても、鳥は動かないのだとなんとなく察せられた。
 そういうときだったのだろう。自分がそういうときになってわかる。うるせえよと。


「雨に佇む」

8/27/2023, 2:52:48 PM

【雨に佇む】

少しぐらい立ち止まってもいい
走り続けてきたんだから

ゆっくりと周囲を見渡してみよう
ずっと前だけしか見てなかったから

ずっとあなたを見守っていたよ

だから少しだけでいい
この雨があがるまで
少しだけ足を止めてみて

そんな時間も悪くないよ

8/27/2023, 2:51:12 PM

俺は間違っていたらしい。

 大雨の中を傘もささずに歩き回った挙げ句、静かに佇んだまま泣く姿はとても弱々しい。
あんなに悪口や嫌がらせを受けても笑っていて、平気なふりをするでもなく興味関心なんてないといわんばかりの態度で普段通りに接することをやめなかった。なのに、なぜ彼女は泣いているんだ。

 彼女は決して善人ではない。真面目な人間を演じることで善人にみえるようにしていたのだ。それだけで敵も味方もいないつまらない人間であろうとする。ただその目にはギラギラと静かに煮えたぎる感情が見え隠れしていて、とても面白い。
いつからかその姿を目で追うようになった。堂々と善人の皮を被る強かさに惹かれた。

 興冷めだ。がっかりした。

 急速に萎んでいく恋心に吐き気がする。せっかく気にかけてやったのに期待はずれもいい加減にしてほしい。
俺はいつだって味方でいてやったのに、礼もなければ挨拶すらまともにしてこないのだ。元からそういうやつだったっけか。どうでもいい。ああいうのはタイプじゃないし、むしろ大嫌いな部類だ。

「メンヘラとかむり」

 手に持っていたペンケースを校庭にいる女にむかって投げつけた。肩にあたって地面に落ちて泥だらけになったものを拾い上げた女が俺を睨みあげてくる。
 校舎の2階にいる俺と泥だらけの校庭に佇む女。とうていつり合うはずもない存在を見下ろして嗤った。そうしたら人が集まってきたからみんなで嗤った。
なんて無駄な時間だったんだろう。俺にふさわしい女なら他にいくらでもいる。



 それからひと月後、あの女は死んだ。


                【題:雨に佇む】

8/27/2023, 2:44:27 PM

台風が上空に居る中、1人家を出ていった君を僕は
どんな感情で待つのが正解だろうか。
浮気を疑われたとか、浮気をされたとか、お金にだらしないとか、そんな事が理由で喧嘩をしたんじゃない。
ただ、いつもの、普段から喋ってる僕の口癖が、気に食わなかったんだろう。

「いいよ。」
君が良いならそれでいいよ。
君が好きだと言うのなら、それがいいよ。
お米じゃなくて、たまには魚でいいよ。
僕が調理するから、君は座ってていいよ。

そう言うと彼女はいつも、
「私がやりたいからいいの。」と言った。
だがしかし、ふとした僕の口癖が、遂に彼女を傷つけたらしい。

「君が嫌なら、もういいよ。」

彼女の顔から感情が消え、表情が消えた。
諦めたような、酷く傷ついたような顔はせずに、ただ、無感情だった。
そこからの展開はとても早くて、台風だと言うのに傘なんか持たず、よりによってサンダルで駆け出して行った。
どうせ君は、いつものコンビニで迎えを雨の中佇みながら待っているのだろうに。

「ごめんね。僕が、悪かったよ。」
「私貴方に折れて欲しいわけじゃないの。けど、 」
「けど、?」
「貴方と対等に在りたかった。」
少し拍子抜けをしてしまった。僕は先程の言葉で彼女が傷ついてるものだと感じていたからだ。
「さっきの、嫌ならもういいよ、に怒ってるわけじゃないの、?」
すると今度は彼女が鳩が豆鉄砲を食らったような顔を一瞬して笑いだしたのだ。ひとしきり笑った後ようやく目が合って、彼女は微笑んだ。
「そうじゃないの、私貴方の事部下だとか下僕だとか、そんなふうに周りから見えてそうで嫌だったのよ。貴方の一つ一つの行動にはちゃんと愛があったし私もそれを理解してた。 けどね、知らない人からすればそれは恋人と言うより主人と召使いのような関係なのよ。 それがどうしても、嫌なの。今でも。」
君の心境を聞けた時、僕はどれだけ嬉しかったか、君に尽くしてばかりは負担をかける事も、新しく覚えておこう。
「じゃあこれからは、一緒にやろうって誘うよ。」
すると彼女は雨を晴らせるかのような笑顔で笑った。
「うん。絶対ね、約束だよ。」
仲直りをして、彼女の為にちょうど切らしていた絆創膏と傘を買って、君の靴擦れを帰るまでにどうにかしようと思うよ。
やっぱりサンダルは片付けておくべきだったね。


そして僕らは、雨の中ひとつの傘を買って帰路についた。

8/27/2023, 2:40:17 PM

私は雨が嫌いです。
屋根や地面に落ちた時の音が私にとっては耳障りだから。

でも、雨上がりは大好きです。
雨上がりの草木の匂いや、空の色が明るくなる瞬間は私にとっては美しく感じます。

だから、雨が降ったら少し立ち止まれる場所を探して、雨が上がるのを待つんです。

晴れになる瞬間を待つ時間は、どんな日でも楽しいと思うから。

#雨に佇む

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