『鋭い眼差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
貴方の瞳が好きだった
いつだって前を見据えていた鋭い眼差し
私にはなかったもの
貴方の瞳が曇らないよう、何でもしてきた
それでも日に日に貴方の視線からは覇気が失われて行った。 私はそれをただ見ていた
私は何も出来なかった
目の前の貴方はもう目を開くことはないけれど
苦しみから開放された貴方は、幸せになれたのかな
昼休み。1人の女子生徒を離れたところから見ていた。彼女はいつもこの中庭に来て花壇に水をあげている。園芸部や美化委員でもない。単にボランティアでその役目を勝って出ている。そこまでは知っている。それ以上は、何も知らない。知りたいけれど近づく勇気がない。嫌われたらどうしようという思いがなかなか行動に移せないでいる。だからこうやって今日も、中庭で読書をするふりをして彼女のことをこっそり見ている。見ているだけだし、そこまでじっくり眺めるような真似はしていないから変質者ではないと思う。
「へーえ、あの子が好きなんだ?」
声がして。振り向いたら同じクラスのヤツがいた。コイツとは部活も委員会も一緒で気の知れた仲である。そんな仲の良いコイツにも、今まで僕の恋事情を打ち明けてはいなかった。
「つれねーなぁ、なんで今まで教えてくれなかったんだよ」
「……別に」
隠し通したいつもりもなかった。でもバレたら厄介なことになるんだろうな、とは思っていた。だってコイツは僕と違って女子に人気がある。それを本人も自覚してる。だから僕があの子に気があるなんて事実を知ったらどうせ。
「ふーん。じゃあ、俺がアタックしちゃおっかなー」
人の反応で遊びたがる。コイツはそういうヤツだ。最高に性格が悪いヤツだから、どうせそういうことを言ってくるんだとは思っていた。
「……そういうのやめろよ」
「おーこわ。冗談だっつの。そんな睨むなって」
「言っていい冗談と悪い冗談があるだろ。あの子だけはやめろ」
鋭く睨みつけた。空気がピリついているのが自分でも分かった。そんなの絶対に許さない。その思いを込めて冷やかな視線を送る。
「悪かったって。お前がマジなのは分かったよ」
僕の一言に一瞬言葉を失くしたヤツは、そそくさとこの場から姿を消した。また1人になって、近くのベンチに座った。
絶対に譲りたくない。なんの行動も起こしてない自分が言える立場じゃないけれど、強く思う。でも本当にそう思うならうかうかしてられない。あんなふうにどっかのチャラいヤツが近づいてくるかもしれないのだ。
「ここで逃げたら……僕はクズだ」
言い聞かせるように呟いた後、花壇にいる彼女へ向かって歩き出した。汗ばんだ手で握り拳を作る。何を喋ろうか。さっきまでの威勢はどうした、というくらい緊張している。男を見せろ。
「ねぇ――」
-あの強い眼差しに私の歪みを見透かされた気がした。
困った顔で私を見上げる彼女に、微笑みながら手を差し伸べる。「こうすれば私は嫌われない」と思いながら。
それを見つめるあの子の眼差しが痛くてたまらなかった。
#強い眼差し
鋭い眼差し#4
欠陥だらけのワタシはいつからか自分の名前すら忘れちゃった。名前なんて与えられたのかわからない。
ワタシが誰なのかココがどこなのか。
全部無くしてしまったみたいだ。
いじめられて嫌われて、なにもかも忘れてワタシには何も残っちゃいないよ。
鋭い眼差しの元に晒されたワタシの醜い姿。
何処かに捨ててきた優しさの心。
そもそもそんなものがあったのかすら今となっては怪しい。
ありがとうの意味、約束の大切さを教えてくれたあの人を探してまた雨の中を走り回っている。
ねぇどこに落ちてる?
7年経った今でもまだ思い出せない。
ワタシを家から追い出した男の人の鋭い眼差しを、
あんなに冷たい目ができるのかと驚いた記憶がある。
落としたもの、失ったもの何も覚えちゃいないよ
ワタシは一体なに?ねぇ教えてよ。
いつからかな他人が怖くて仕方なかった。
アザばかりの手足血だらけの包帯。
もう生きる価値を失ってるよ。
盗られて、捨てられて、ワタシはどうすればいい?
慰めてよ、優しくして、生きていいと言ってほしい。
アナタたちが盗ったワタシの記憶返して
無くしたもの、失ったもの何もかも返して
ワタシの存在を返してよ
※今回は3作品掲載。
ーー
「あ、」
俺の目の前を歩いていた男がぴたりと足を止めた。
「どうしました?」
「そこのコンビニ寄っても?」
「ええ、構いませんよ」
この男が煙草なんて珍しい。煙草を吸ってるヤツなんて周りには多いが、彼がまさか吸うとは思わなかった。
俺はコンビニの前で待つことにした。
するとすぐ彼は戻ってきた。
「珍しいですね、煙草なんて。」
と言うと、びっくりしたように目を丸くした。彼はジャケットの中のポケットから、白い箱を取り出した。
「キャラメルを買いに行ったんです」
「え?キャラメル、ですか?」
予想外の言葉に聞き返すと、ええ、と頷く。
「実は、甘いものを定期的に摂取しないと最近だめなんですよ」
とさっそく箱を開封して銀紙に包まれたキャラメルを口に入れた。口の中に広がっているであろう彼の口が緩んで笑顔になった。
そんな彼に、少し呆気に取られる。
先ほどまで、ケンカを売られた相手をボコボコにしてきたというのに、子どもが買うようなお菓子を食べてにこにこしているなんて。
「あなたもお一つどうです?」
「・・・じゃあいただきます」
俺達はオフィスに入るまでキャラメルを食べながら街を歩いた。
口の中は甘いキャラメルで満たされていた。
『子供のように』
ーー
「この自分の手で、どこまでこの世界に迫れるか、試してみたい」
そう言ったあなたはどこか遠くに行ってしまったような気がした。
「今日もありがとうございました」
いつもお世話してくれてありがとう、と眉を下げた男は右腕を外した。
その右腕は、彼の元を離れてベッドの隣のテーブルに置かれる。
「義手にはなかなか慣れませんね」
右腕をそっと撫でて苦笑する彼の顔には、疲れたと書かれてあった。
「もう早く寝ましょう。明日も早いんですから」
と促すと、彼は静かに頷いた。
「おやすみなさい」
そう言って彼は俺のおでこにキスを落としてベッドに赴いた。
この人は、いつまで俺を右腕として置いてくれるのだろうか。
時々、俺が必要ない男のように感じる。
昔はそうであったからなのだろうか。
俺と出会って、あのとき俺をかばったことで右腕はなくなって、俺を「右腕」としてそばにおいて、俺に身の回りの世話をさせて。
俺ができることなんて本当はないのかもしれない。
俺の失態で、俺のせいで、できないことはないような完璧な人が、俺がいることで、どんどんできることができなくなってしまっているように思われた。
・・・彼はどこまで行けるのだろう。どんな高みまで行けるのだろう。
俺なんか、必要ないんじゃないか。まるで疫病神みたいな俺なんか。
「私は、あなたとだから、高みを目指せると思っているんですよ」
眠っていたはずの彼が、後ろを向きながらぽつりとこぼす。
「あなたは私の『右腕』ですから」
『高く高く』
ーー
時々する、あの目。
いつも俺を見る目とは違う目つきに心臓を見透かされたような心地がする。
そして、隣にいる男が何か得体の知れない物のような気がしている。
目の奥にはなにもない。
黒の空間が広がっている。
この男の蔑むような視線が好きだ。
『鋭い眼差し』
強い眼差しできみを見ても、目を合わせてくれないし、気づいてくれやしない。そりゃそうだよね。だってきみには、好きな人ががいるんだもん。仕方ないよ。好きだと知った時にはもう手遅れで、毎日苦しい日々を過ごした。でも、応援したよ。きみが幸せそうだったから。だけど本当は、僕がきみを幸せにしたかったんだよ。告白したら玉砕する未来しか見えないし、迷惑だってことは、わかってる。でも可能性が少しでもあるなら、まだ諦めたくない。賭けてみたい。あの人を見るその横顔を、振り向かせたい。
振り返った時の顔
それは別れの時にみせるような顔ではなかった
静かに睨みつけてくる鋭い眼差し
その眼には堪えようとする涙の膜があったわけでもなく、ただただ憎いといった様子だ
睨まれるような事をした記憶……
走馬灯のように、過去の記憶に思いを巡らすがわからなかった
やがて、ふいっと彼は行ってしまったのだった
僕は呆然とその場に立ち尽くしていた
『鋭い眼差し』2023,10,16
いつも穏やかなあなたが時折見せるその眼差しに、いつか射抜かれたいと思う私はおかしいのだろうか。
#9『鋭い眼差し』
向かいのピアノに座るのは、色白の肌に栗色の髪で、なんだかハーフみたいな顔立ちの彼。久しぶりの連弾で心が弾む。ちょっぴり緊張もするけど。
毒舌でSっ気があって無表情なものの、テニスもできてモテそうなのに、学校では独りでいることが多いらしい。まあ、こちらとしては取られる心配がなくて助かる限りだ。
楽譜を広げて彼の方に目をやると、突状棒で抑えた屋根と譜面台との隙間で視線がぶつかる。……びっくりするでしょうが。毎日のように顔を合わせているのに、ふとしたことで胸がキュンとなってしまう。指をグーパーさせて準備OKを伝える。
彼の優しい最初の1音が好き。空間に溶け込むように響き渡って、誰よりも甘く弾いてくれて。これを聴けるのが私だけだと充足感を得ずにはいられない。彼はまた、私の音が好きだという。あなたに勝るピアノはないのに。
互いに求めて与え合う、そんな関係。ただ、側にいてくれればいい。2人でおはようって言って始まる朝に、たまに授業中にLINEして、放課後とか休日にゲームして。仲の良い女友達にも言えないことを気負わず話せて、私が私でいられる場所。
彼の音が止まって不思議に思えば、隣に来て同じ鍵盤をなぞり始めるもんだから、自然と笑みがこぼれてしまう。もう少しだけ、このまま。
鋭い眼差しで、太陽を仰ぎ見る。日差しは和らいでいるが油断は禁物。
ちょっとの散歩でも、日焼け対策は万全に。
かつて
射るような眼光を放っていた
その鋭い眼差しは 今
落ちゆく枯葉の
行方を追い
地に溶けゆく
雪の粒を眺め
高い空で弧を描く
鳥を見つめている
掴んだ夢と
手放した愛
握りしめ続けてきた
譲れない思い
そして
夜明けを信じ過ごした
いくつもの闇の日々を
彼の肉体に深く刻まれた
無数の皺が物語る
おぼつかない足でも
歩みを停めず
前だけを見つめ
彼は歩いてきた
そして
これからも歩く
ふと蘇る
遠い昔抱いていた
夢や憧れ
そして
悔いや諦めをのせた歌を
声なき声で口ずさみながら
熱くなる瞼の裏で
彼は想う
戦ったっていい
休んだっていい
何もせずに
息だけをして
誰かの手を借りて
生きていたっていい
人生には
正しいも間違いも
無いのだと
ジャッジは
己の中の
神がくだすのだと
答えは
作り出して
いくものなのだと
「鋭い眼差し」
「鋭い眼差し」
プレゼンテーション能力を向上させるには、話している自分の姿を録画するとよいらしい。
表情や姿勢、ボディランゲージを客観的に確認し、改善点を洗い出せる。
とは言ったものの、自分の動画を見るのはかなり抵抗がある。
声だけでも恥ずかしいのに、動画となればなおさらだ。
知的な鋭い眼差しをしていればよいが、おどおどと目が泳いでいるかもしれない。
正に自分を見つめ直すということだろうか。
きっと最初は、情けないくらい下手くそなプレゼンに幻滅することだろう。
辛いことほど自身の成長に繋がることを信じて、今度挑戦してみようと思う。
ガンバの冒険という昔のアニメ。
前は再放送をよくしてたのですが。
このアニメのラスボス
白イタチ ノロイ
まだまだ殺すな いつでも殺せる
ゆっくり殺そう たのしく殺そう
薄汚い… ネズミ共を…
(忠太訳)
いやもう怖い。
主人公が実際合間見える前の
想像段階で怖い。
「鋭い眼差し」を見た途端
ノロイの赤い目が浮かんだ。
お題:鋭い眼差し
私はすごく心配性な人間でネガティブな考えをもしてしまう。それは大抵自分のことについてだ。本当に周りの目が気になり嫌われるのも陰口を言われるのも人一倍怖くて心が苦しくなった。全部私の勘違いなのかもしれないそうわかっているはずなのに周りの目がとても冷たく感じられた。その鋭く感じられる眼差しがずっと怖い。早くこの不安を消せるようになりたい。
2:00
『鋭い眼差し』
「貴方を逮捕します」
逃亡、抵抗、その一切を許さない鋭い眼差しが僕を貫く。
恐怖からだろうか、体がゾクッと震えた。
それと同時に、涙も込み上げてきた。
「泣いても無駄よ。罪を犯したことを後悔しなさい」
「違うんです……」
捕まることに、涙しているんじゃない。
こんな人生なんか、終わったっていい。
牢獄に入って台無しになるほど、僕の人生は素敵なものじゃなかったんだから。
「刑事さん、僕の話を聞いてくれませんか……?」
「戯言なら聞かないわ。逃げるチャンスができると思わない事ね」
「貴女から逃げるつもりなんてありません……ただ、聞いてもらいたいんです。ずっと無視されてきた、僕の気持ちを……」
こんなに真っ直ぐ僕を見つめてくれる人なんて、今までいなかった。
きっと、貴女なら僕の話を聞いてくれる。
ずっと、誰かに聞いてもらいたかった、僕の心の叫び。
それを、取り調べ室で貴女に話そう。
【鋭い眼差し】
目をゆっくり逸らす。音をたてずにしゃがむ。そっと手を伸ばす。
全神経を集中させてそれらの動作を行う友人を離れたベンチから眺めていたが、どうやら上手くいかなかったらしく肩を落としてこちらへ戻ってきた。
「本当に合ってるの?猫が寄ってくる裏技」
「警戒されないって猫写真家の人が言ってたから、間違いないと思うんだけど……」
大好きな猫が寄ってきてくれないから力を貸して欲しい。そう相談され一緒に調べ物をした上で猫のいる公園へ来たが、成果はイマイチのようだ。
「ねぇ、何が悪いと思う?」
「なんだろうねえ」
言えない。あなたの眼差しが猫のように鋭いから、この辺りのボスとして慕われてるなんて。
実は背後では茂みや遊具の影から舎弟のように顔を覗かせている猫がたくさんいるなんて。
強さと愛嬌を併せ持つ友人の可愛い目に涙を浮かばせないよう、必死に言い訳を考えるのだった。
【鋭い眼差し】
小さい頃は食べ物を取られただけで
泣いたり、怒ったりしてたけど
今ではそういうことはよくあることを知って
余程のことじゃなければ気にしなくなった
確かに、ムカつくことは沢山あるけど
そういうのもよくあることとして目を逸らしている。
印象に残ってるものとすれば
自分の好きなものを無駄なものって言われたこと。
それ以外は特に印象に残ったものは無い。
―――なんて誰が知りたいんだよ
わかる。調べるだけ無駄だよな
『好きなものなんて認められる方が少ない』
―――ってさ人生で絶対使わないよね
そうそう、習っても興味でない。
『自分と他人は違うんだ。いくら友達でも』
そういうもの。そういう人だ。
だから仕方ないんだ。自分が興味あるだけ。
『楽しく過ごしたければ目を逸らせ』
もう苦しいよ。。
『よくあるから』なんて言葉を聞いていくほど
自分の弱さが否定されてる気がして
自分は弱いって言えなくなって
強い自分を演じるようになる
そういう耳だけ良くなって、興味ない声を聞いて
逸らすしかない目はどんどん悪くなる。
なんていうのは厨二病の僕の思い込みだろうか。
――――――鋭い眼差しは一体…?
私は鋭い眼差しで睨まれたって、睨み返さないようにしております。それには明確な理由がありますの。私は、お母様のように、貴婦人のような、優しくて立派な女性になりたいのです。お母様のようになるには、そう簡単に怒ってはなりません。
私は所謂、いじめというものを見てしまいました。人を虐めるという事に、快感を得ているのでしょうか?私はその事が信じられませでした。人を虐めて何が楽しいのでしょうか?虐められている子は、今にも泣きそうで、心のティーカップの中の、苦い紅茶が、今にも溢れ出しそうでした。私はそれを見て、自分の心の中の、憤怒の意を感じてしまいました。
お母様のようになるには、気品と広い心。それと愛と勇気がいりますの。広い心を持つには簡単に怒ってはなりません。でも、人を助けるためには、少し怒ってしまっても良いでしょう?
少し、戒めてこないと、虐められてる子も、悪魔も、可哀想ですね。
「彼女、ちょっといいかしら。」
私は鋭い眼差しを向けられました。私は、虐めのターゲットになってしまうのではないでしょうか。干渉しない方が良かったのでしょうか。
なんて言うと思いました?
私はお母様のようになりたいのです。そのために、彼女に鋭い眼差しを向けました。
『鋭い眼差し』
鋭い眼差し
昔、姪が生まれたとき、本当に可愛かった。
ずーとずーとみていられる。
そして、首が座るころ、なぜかとても眼差しが、というか…目付きが悪くなった。
赤ちゃんがこんな目つきをするんだなーって、それもおかしくってみていた。
歩く頃には目つきも柔らかくなり今ではそんなこともないのだけど、あれはなんだったのかなー。
鋭い眼差し
何もしてないのにとても怖い目付きで見てくるんだろう😱