樹雨

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貴方の瞳が好きだった
いつだって前を見据えていた鋭い眼差し
私にはなかったもの
貴方の瞳が曇らないよう、何でもしてきた
それでも日に日に貴方の視線からは覇気が失われて行った。 私はそれをただ見ていた
私は何も出来なかった
目の前の貴方はもう目を開くことはないけれど
苦しみから開放された貴方は、幸せになれたのかな

10/16/2023, 10:04:03 AM