『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1週間が終わる。
当たりを見渡せば、
残業の灯りがビルの1部屋1部屋を照らしている。
そんな中俺は、真っ暗な部屋の片隅で
お前からの返信をずっと待っている。
#部屋の片隅で
道に咲く花。人知れず咲いてる。何も言わずに咲いていて、ホッとする存在。無機質な部屋に飾った一輪の花。何も言わずにそこに居て、心を彩る存在。
それっぽく書いてみたかったけど、上手く書けないや。
みんなの中心とか、人気者とか、そういうのは少し違くて、
ふとした時に、思い浮かべてホッとするような花になりたい。
目立たなくても、部屋の片隅で見守ってる花になりたい。
誰かの心の拠り所。寂しいときに私の顔を思い出してくれるような、ホッとできる場所でありたい。
久し振りに自室を掃除する。そろそろダウンジャケットをクリーニングに出そうかとポケットのものを確認したところ・・・500円玉が入ってた。
カバンの中身も整理しようと思ってガサガサしてたら使ってない財布から2万円入ってた。
部屋の片隅での宝探し。こういうところからメルカリで売るものが見つかるのかとまたひとつ賢くなった気がする。
テーマ:部屋の片隅で
ある少女の部屋の片隅で、一体の髪のキレイな市松人形が静かに佇んでいました。
その人形は少女のために買われ、始めの内はとても可愛がられていました。
しばらくして髪が伸びてくる様になってからは、少女は気味悪がり、触らなくなってしまいました。
ある日のこと、少女は人形がいつもと違うことに気づきました。
なんと、長かった人形の髪が短く切られていたのです。
そのことを両親に報告しますが、不思議がるばかりで、何も分かりませんでした。
不気味に思いつつも、特に何もすることはなく月日が経ちました。
その間にも人形の髪がどんどん伸び続けました。
少女は思いました。
この人形を監視すれば、髪が短くなった理由が分かるのではないかと。
それからというもの、少女はずっと人形を監視しました。
ある日、監視の疲れで寝てしまったときのことです。
シャッキン、シャッキン、シャッキン。
なにか金属がこすり合う音で目が覚めました。
少女が目を開けると、とても驚きました。
なんと人形が、自分で髪を切っていたのです。
それを見て少女は恐怖ではなく、怒りを覚えました。
そして少女は人形の持っていたハサミを奪い取り、そして―
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「そして、その人形の髪を切ってあげたの。だって雑に切って、キレイな髪が台無しになっていてね。許せなかったのよ」
「へえ、それが初めての体験なんだ?」
「そうなの。うまく切れなかったけど、それでも喜んでくれてね」
「それが散髪屋を始めた理由?」
「そういうこと」
少女は客と談笑していた。
少女は慣れた手つきで、客の髪を切り上げていく。
「よし完成。鏡で確認してみて」
「お、いい感じ。ありがとう」
そう言うと、客は満足したようにお礼をいう。
「下ろしてあげるね」
そう言って少女は、客の小さな体を抱えあげ、椅子から下ろす。
「いい出来だよ。他の人形たちにも宣伝しておくよ」
「ありがとう。また来てね」
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ここは人形専門の散髪屋。
この散髪屋は、部屋の片隅で営業しています。
この散髪屋の評判を聞きつけ、沢山の人形がここに訪れ、そして満足して帰っていかれました。
髪でお悩みの人形の皆様。
どうぞ、この散髪屋にお越し下さい。
あなたのことを、この部屋の片隅でお待ちしております。
ずっと読むことが大好きだった。近頃は書くことにも興味が出てきた。
そして今日、このアプリをインストールし、部屋の片隅で初めて書くことに挑戦している。
難しい。思っていたよりも難しい。
部屋の片隅で猫は寝ていた。
いつも遠慮しない猫。
なのに寝る時だけは片隅で。
それが可愛くて甘やかす。
私は、いつも猫に遠慮して。
寝る時だけは部屋の真ん中で。
辛いことがあるとソイツはどこからともなく現れた。見た目は大きな黒い鳥なんだけど、僕がお母さん、と呟くと幼い頃の母親の姿に化ける。そしていつも僕のそばにぴたりとくっついて離れなかった。部屋の片隅で膝を抱えてると、すごく優しい声で僕の名前を呼ぶんだ。陽ちゃん、泣かないでこっちにいらっしゃいって。近づくとわさわさした黒い羽根の手が一瞬で五本指のある人の手になって僕を優しく抱き締める。このままずっと、この温かさに埋もれていたいと思った。当時の僕に必要なのは、無条件に何でも包んでくれる愛情だった。それ以外はどうでも良かった。たとえ、それを与えてくれるのが悪魔であっても。
でもある日。いつものように部屋の隅っこでうずくまる僕に優しい声が掛けられる。こっちにおいで。そこは寒いよ寂しいよ。手招きする母親に促されてゆっくりと立ち上がり、呼ばれるままへ歩み寄る。当時の僕が住んでいたアパートは2階だった。今日の母はベランダから僕の名前を呼んできた。真冬なのにノースリーブで。その頃にはもう、本物なのか幻影なのかを頭の中で理解できていなかった。というか、そんなものはどうでも良かった。何が本当で何が嘘かなんて関係ない。僕を優しく抱きとめてくれるなら何だっていい。だから、声のするままに手狭な部屋を突き進みベランダの窓を開けた。手を伸ばせば届く距離に母親がいる。お母さん、と投げかけるとふわりと優しい微笑みをくれる。もう少しで届きそうだ。裸足でも構うことなくベランダに出る。手すりを掴んで手を伸ばしても、母には届きそうで届かない。もう少し、あと少し。身を乗り出し思いっきり背伸びをして腕を伸ばしたのと、目の前の母親がにたりと笑うのは同時だった。
だが次の瞬間、何かを踏んだらしく僕はよろけて体勢を崩す。1畳にも満たないベランダで転んでしまった。わき腹をぶつけたらしく、地味に上体が痛い。起き上がって辺りを見回すと母の姿はなくなっていた。代わりに、足元に転がっている何かを見つけた。手にとって掲げて見てみるとバレッタだった。母が生前髪につけていたもの。何でこんなところに。そう思いながらもハッとしてすごい勢いで部屋に戻り、リビングの小さな仏壇のもとへ駆けつける。いつもの変わらぬ笑顔の母が写真の中で笑っている。でも、違うところもあった。ハーフアップの髪が綺麗におろされている。バレッタをしていなかった。僕は手にしていたバレッタをいま一度見る。母が気に入っていた蝶の形をしたそれを、見つめてそして、両手でぎゅっと胸に抱いた。
「ありがとう、お母さん」
呟いた時。遺影の母が笑ったような気がした。孤独も悪夢もいつの間にか消えてなくなっていた。僕はもう一度写真の母に語りかけ、静かに泣いた。ありがとう、守ってくれて。
早朝から始めてはや数刻、綺麗になった部屋をマグカップを手に優雅に一望する。達成感からか一つため息が漏れる。
「まー大体こんな感じかな」
旅に出ようと決意してから想像の数倍はこの荷物整理に時間を要した。
家財は全て借り物である上に私には部屋を着飾る習慣もない。故にそう時間のかかるものだとは思っていなかったのだが、現実はこのミルクティーのように甘くはなかった。
「ん.......?何あれ?」
勝利の愉悦に浸っていると、部屋の片隅で何かが光るのが見えた。
仰々しく立ち上がり、床に転がっているそれを拾い上げる。
「懐かしい!校章だこれ!」
それは母校の校章だった。少し埃が被っているが、真っ黒な制服の上からでも見えるようにと白と金を基調とした豪勢な装飾で固められたそれは輝きを失ってなどいなかった。
せっかくだから校章は手荷物に入れることにした。
数日前まで自責と嫉妬の対象だったそれを。
数日前から誇りと自信の象徴となったそれを。
「部屋の片隅で」
#74 部屋の片隅で
何で世界はあんなに広いのに
ここはこんなに狭いの、
#48『部屋の片隅で』
電気も消えたまま。開けた窓から風が吹いて、白いカーテンは揺れ青白い光が差す。ソファでうずくまって泣く私はより部屋の空気を重くする。
私達の関係を保証したそれも所詮ただの紙切れで、残った写真の笑顔に甘い言葉はいつから偽りに変わっていたのだろう。
突如、ボヤけてもわかった煌めきは前に投げ捨てた指輪だった。
12/7「部屋の片隅で」
部屋の片隅で、私は息を潜めている。
何としても食糧を確保して「巣」に戻る必要があった。「巣」には子供や若者、年寄りたちが、全部で30ほど。皆、私を待っている。
そして何より、私のお腹には、あの人の子どもがいる。かつて毒ガスでやられたあの人の、大事な子どもが。
「いたぞ!」
見つかった。私は全力で走る。
「くらえ! ゴ○ジェット!!」
プシューーーーーーーーーー
「仕留めた?」
「多分! ビニール袋持ってきて! メスだったら卵持ってるかも知れないから」
「えー、ゴミ箱にコイツいると思ったらイヤすぎる。トイレに流せば?」
そんな会話を遠くに聞きながら、私の意識は途絶えた。
(所要時間:9分)
12/6「逆さま」
「はちにんこ」
聞き慣れない言葉に振り向くと、宙に少年がぶら下がっていた。
「?界世のまさ逆、ここ」
「ええと、いや、君が逆さまなんだと思うよ」
少年はきょとんとして首を傾げる。
「かなちっどは界世のくぼ。かっそ」
「え。えー、上? いや、下かな?」
適当なことを言うと、
「イバイバ。うとがりあ」
そう手を振って、少年は空に落ちていった。
彼が無事に帰れるといいんだけど。
(所要時間:8分)
12/5「眠れないほど」
ドンドンドン。
来た。借金取りだ。
「ブチ殺すぞこの野郎!」
ドアの外から二〜三人のドスの効いた男の声。布団をかぶって震えるしかできない。
鍵はかかっているはず。かかっているはずだ。
だが、ガチャガチャと乱暴にノブを回す音の後、なぜかドアは乱暴に開いて―――
目を覚ました。
汗だくだった。部屋はしんとして、外も虫の声すらない。時計を見る。午前1時。
ああ。今夜も、眠れないほど怖い夢を見た。
(所要時間:8分)
12/4「夢と現実」
夢は夢。現実とは区別をつけろ。そう言われてきた。
プロバスケットボール選手になりたかった。部活に入り、中学で大会に出、親の反対を押し切ってバスケの強い高校に入った。
プロにはなれなかった。それが、現実。
今、私は子どもたちにバスケを教えている。
プロを目指す子どもたちを全力で鍛え、応援する。これが現実から生じた、瓢箪から駒みたいな、私の夢。
(所要時間:6分)
この部屋に他人を入れたのは四回。
私はキッチンでコーヒーとお菓子を用意しながらアンテナを張り巡らせる。
一人目。割とイケメンで、明るい人だった。
「きったね! なにこのぬいぐるみ」
言語道断。すぐに別れた。
二人目。お喋りが好きで、私と本の趣味も合う年上の女の人。
「本の趣味は合うけどこういうとこのセンスは合わないね」
これはまだ許容範囲。けれど次が駄目だった。
彼女の手がいつの間にか伸びて、〝彼〟に触れていた。すぐに別れた。
三人目。うんと年下の、やっと大学を出たばかりのゲーマーの男の子。
「年代物ですね。フリマサイトに出せば高く売れるんじゃないですか?」
価値観が違いすぎた。〝彼〟はアンティークでも無ければヴィンテージでもない。すぐに別れた。
四人目は疎遠になっていた姉。来るなり金の無心をしてきたばかりか、〝彼〟の腹を踏みつけた。
許せなかった。すぐに殺した。
五人目の貴方はどうだろう?
左右の目の大きさが違う、右の腕と左の足の色が違う、耳が片方千切れかけた〝彼〟を見て、どんな反応をするのだろう?
私は部屋の片隅にいる〝彼〟に視線を送る。
子供の頃からずっと一緒の〝彼〟。
今はもうくたびれて、色あせてしまった〝彼〟。
〝彼〟にきちんと接してくれる人を、私にきちんと向き合ってくれる人を、私はずっと待っている。
END
「部屋の片隅」
部屋の片隅で膝を抱える。
初冬の冷気が床から這い上がってくる。
悪夢を見るから、夜は嫌いだ。
眠れない日々はそれでも続いていく。
灰色に見える世界で、なぜ生きているかもわからないまま。
ただ死んでいないだけの人生は苦しい。
このまま床に沈み込んで、地面に埋まって、誰にも見つかりたくない。
何もない部屋から目を背け、体を抱きしめる腕に顔をうずめた。
とろとろと眠気が襲ってくる。
枯れ果てた涙を押し出すように、きつく目を閉じた。
部屋の片隅で猫がいてこちらを見ている。
子猫なので堪えず動き回り疲れると部屋の片隅で
いつの間にか寝ている。非常に可愛い。
「部屋の片隅で」
四季が巡る度、この部屋を少しばかり色付ける。
貴方は気付いているのか、いないのか、もはや今となっては、どうでもよいことに思えてしまうのです。
最初は、貴方がたまたま貰ってきたのだという、真っ赤なチューリップ。
次は、私の誕生日に、慎ましやかな向日葵。
その次に、貴方へ、鮮やかな秋桜。
少しして、可愛らしいシクラメン。
ずっと、ずっと、片隅を共に色付けていました。
大切に、慎重に、枯れないように、朽ちないように。
だけどいつしか、貴方が色付けることは、なくなりました。
私ばかりが、縋ってしまっているのでしょうか。きっと、そうなのでしょうね。
それでも、この片隅に咲く思い出が、その色を失う時までは、きっと大丈夫だと言い聞かせるのです。私と思い出たちは、一心同体。枯れないように、朽ちないように。
#部屋の片隅で
怯えた目は
どこを見つめているのだろう?
窓の向う側
あるいは過去の向う側?
どちらにせよ
恐ろしいのに変わりない
切り離されるのが怖くって
君と一緒にいたいのに
君と一緒にいたくない
辛いときに
さわれなくても となりに柔らかい
生き物が 眠っているだけで
ちょっと 癒やされる
お題︰部屋の片隅で
部屋の隅でくるまって、何してんですか。
ホコリになりたくなるときってあるじゃない。
ぼくはいま、ホコリになってるんだよ。
よく分かりませんけど、早く帰る支度してくださいね。
じゃないとここのカギ閉められませんから。
は〜い、わかってるよぉ。
でもぼく、もうちょっとホコリになってたいなぁ。
ホコリ、ホコリ……はくしゅん!
あーもう、風邪ひいちゃいますって!
帰りますよ。
うん、うん、うーん……早く捨てられたいなぁ。
嘘だよ、じょうだんだってば。泣かないで。
西日指す部屋の片隅 缶ビール トワイライトの魔法にかかる
題目「部屋の片隅で」
「部屋の片隅で」
米粒が落ちている。今朝お米を研いだ時に落としたものかもしれないし、3ヶ月も前に落としたのかもしれない。
夕飯を食べ終え食器を洗っている時にキッチンの隅に米粒を見つけた。一通り片付け終わり、拭いた手はまだ暖かい。
すぐに拾ってあげられなくて申し訳ない気持ちになりながら幸助は米粒をそっと拾い上げゴミ袋に入れた。
12月の寒さが身に染みる夜、ニュース番組では高齢者が運転する車が学習塾に突っ込み男女5人が負傷した事を伝えていた。