『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
蓄積した人生の頬に
柔らかな風が吹き抜けた
きっと
いつだって踊れるんだね
✳︎踊りませんか?✳︎
「僕と一緒に踊りませんか?」
「なにそれ、何いきなり…」
最初の感想はこれだった。
「さあ、早く!」
そう言って、僕の答えは全く聞かずに、彼は僕の手を取って踊り出した。
「はっ?!ちょっと?!僕、まだ何も言ってないんだけど?!」
「いいから!僕に合わせて!」
なんて自由人。
僕は困惑しながらも、彼の動きに合わせて、なんとなく踊ってみる。
「うん、思った通り上手だ。」
「なにそれ、ただ合わせてるだけなんだけど。」
「あははっ!つれないな~」
まあ、たまには悪くないかもだけど。
「もう1杯くださぁい」
「ダメですよ、そんなに酔ってしまっては」
酒を飲みたいと駄々をこね始めた彼女は、酔いが完全に回っているのにもかかわらず、お酒を飲む手は止まらなかった。いつもに増して緊張感がなく無防備な姿を見せるあなたに他の男にも酔ったら同じ態度をとるのか、と少し嫌な気持ちになる。
口を開けば、今お付き合いしている男の話ばかり。これが不満だとか、このように言ってきて腹が立った、などである。
私なら嫌な思いなんかさせないのに。そう言いたくなる私がなんだか薄っぺらい人間のように思われて、吐露しそうになる口を噤む。その話を聞きながらにこやかにいつも通りの私を演じた。
あんな男なんて捨てて、今宵、私で上書きしませんか。
辛かったこと、苦しかったこと全て、私との記憶で塗り替えましょう。
肩をとんとんと軽く叩き、眠りにつきそうだった彼女は振り向く。
私は左手を胸に当て、軽く頭を下げながら彼女の目の前に右手を差し伸べた。今夜、あなたが忘れられるほど楽しいひとときを過ごすために。
『踊りませんか?』
授業
緊張を通り越して
順番が来る
声を掛けずとも始まる儀式
でも、キッカケが欲しい僕は言う
※踊りませんか?
"踊りませんか?"
「フ〜ンフンフンフ〜ン…♪」
スマホからいつもの曲をループで流しながら、雑務を片していく。こうやって曲を聞きながら作業するのも、実は好きだったりする。無音の中での作業も好きだけど、曲を聞きながらやるのも良い。心做しか早く終わる気がするから、早く終わらせたい時は曲を流しながら作業をする。
いつも流してる曲は歌詞の無い曲だしアップテンポだから、良い感じに集中できる。壮大な曲調で曲名も壮大だから、不釣り合いなんだけど。
「これで…、っし。いっちょ上がり」
そうこうしている内に雑務を終わらせる。やっぱりこの曲を聞きながらやると、早く片付く。さて、この後はどうすっかなぁ…。
「……」
曲が終わる。そして数秒後には再び始まる。
椅子から立ち上がり部屋の中央に立つと、左足を前に、重ねるように右足を左足の後ろに。つま先は左足が右に、右足が左に向くように置くと、一歩分の間を開ける── 一言でいうと4番ポジション──。腕で円を作り、手の側面を股関節の前に持っていって構える── 一言でいうとアン・バー──と曲に合わせて踊る。完全に真似っこだからめちゃくちゃ。それと室内だから、クルリと一回転とか、ちょいちょいポーズを取るぐらい。だけど、楽しむのならこの位がいいのかもしれない。勿論プロにはとても見せられない踊りだけど、楽しい。曲と自分の体が一体となる感覚は悪くない。
曲が終わると、デスクの上のスマホを弄って曲の再生を止める。
「はっ……。…さ、準備」
スマホをポケットに仕舞い、受け入れの準備を始めようと、部屋を出た。
【踊りませんか?】
いつもの天井、鳴り響く介護士の足音に目を覚ます。
食堂にはもうみんな集まっているようで、少し急ぎながら歩行器を進ませる。
いつもの席に座ると、新聞を読んでいた貴方が
「おはよう」と挨拶してくれた。
「おはよう」と返事をして朝食を待つ。
しばらくの沈黙の後に、
神妙な面持ちで貴方はとある提案をしてきた。
「一緒に踊ってくれないか?出会った時のように。」
寝ぼけているのだろうかと疑う発言であったが、
彼のあまりに真剣な表情に、承諾してしまった。
踊るという言葉に、出会った時を思い出す。
私たちが初めて出会ったのは、社交パーティだった。
会社が主催の親睦を深めるためのパーティで、テーブルにはたくさんのオードブルやドリンクが並んでいた。
わたしは踊りが好きだったが、相手が見つからずに壁際をさまよっていた。
(このままじゃ壁の花だわ…)なんて思っていた時、ガチガチに緊張していた可愛い彼を見つけて、「良ければ、踊りませんか?」と思わず声をかけてしまったのだった。
それがきっかけでここまで幸せにずっと共に生きることになったのだから、あの時の勇気は間違いではなかったのだろうといまでも思うのだ。
夕暮れになり、ホールに音楽がかかる。
介護士が用意してくれていたらしい。
華やかな場所が苦手で、ダンスもそこまで上手くない貴方がいきなり誘ってくれた意味。
よく考えなくても分かっていた。
明日はきっとこの幸せが半分になる日なんだろう。
初めて出会った社交パーティで踊ったワルツを、
車椅子と歩行器の老人で踊る。
それは到底踊りとは言えない代物だったが。
それでもいつまでも老人は踊った。
【踊るように】と同日の物語。妻の視点
あなたと出会ったのは
1年前の今日とあるクラブで
一目惚れしました、僕と踊ってくれませんか。
そんなことを言われて照れ臭かったけど踊ったことを今でも鮮明に覚えているよ。それからは2人で色々なところにいってたくさんの楽しいことをしたよね、
でも今日わたしは、あなたが
一目惚れしたんだけど俺と踊らない??
私たちが初めて出会った場での女に言っていた。
嘘でしょ、、、?
わたしは所詮その程度の女だったんだね、
#踊りませんか?
たそがれ
「こんばんは」
夕闇の中で声をかけられ、足を止めた。
「あ……こんばんは?」
知り合いだろうか。顔が陰になってよく見えない。男性。声の感じは中年か壮年くらい?
「今お帰りですか。お疲れ様です」
「どうも。……そちらもです?」
「ええ、まあ」
誰だろう。近所の人? 友達のお父さん? 職場関係?
「あまり無理はしないように。最近お参りもしてないでしょ」
確かにそうだ。
「って何で知って、」
気づくとその人はいなくなっていた。
きっと明日も
「虹の足元? ここが?」
息を切らした少年達が頷く。空を見上げてみるが、雲の切れ間から青空が見えるだけだ。梢から雨粒が滴り落ちた。
「虹の下にはお宝があるんだよ」
一番小さい少年が拳を握る。彼らは宝探しに来たらしい。
でも、そうか。宝物はないけれど、ここには確かに私にとってのお宝がある。
ようやく咲いた思い出の花を紹介すると、彼らもまた顔を輝かせた。
きっと明日もどこかで虹がかかる。誰かの幸せが空にかかるのだ。
手を差し出す。彼女が応えてくれる。君はその瞬間にほとんど充分になる。ダンスホールに流れている音楽は君の趣味に合わない。まっぴらだうんざりだと君はタップを刻む。彼女が笑っている。あなたと踊れるなんて夢のようだわ。間違ってない?ねえ、私初めてなの。その手に掴んだ彼女が君のほんとうになっていく。夢から醒めてもその充足を味わい続けて君はベッドを下りる。刻まれるタップに溢れた笑みを忘れるな。踊れ踊れ。踏みしめろ、軽やかに。彼女の不在に耐えられるように。
踊りませんか?
急な声に驚き、心臓が掴まれる感覚
横を見ると思った以上に近い距離に
腕と肩が
その奥に横顔が並ぶ
びくっと心臓が締め付けられ
衝撃に思わず前を向く
......えっ...?
聞き間違いだったら恥ずかしいと聞き返したが
聞き間違いではないとわかっているから
既に恥ずかしい
羞恥を噛み締めた
真剣な表情で
今度は鮮明に聞き取れた
あっ
返事をする間もなく手を取られ
ふわふわと
足は地面を踏めぬまま
身体は妙に軽くなり
ああ、私はどうなるの?
心もふわふわ、踊りだす
踊りませんか?
一緒に!
って言えたらいいけど言えないんだよな。
なんでだろう。
友達だったら言えるのに。
あと一歩で、私は自由になれる。
「せっかくなんで、最期に僕と踊りませんか?」
見知らぬ青年が穏やかに微笑んで、手を差し出した。
まるで漫画みたいな展開。
喜んで、と私は彼の手を取り……
私は自由になれたはず。
なんで、涙?
(踊りませんか?)
雨はまるで音楽のよう
キラキラ
ぴちゃぴちゃ
ザーザー
ぽつぽつ
しとしと
いろんな音を奏でている
雨があがれば太陽と共に空を彩り
最高の舞台を作りあげる
限りある時間の中の舞踏会
もしよろしければ僕と一緒に踊りませんか?
【踊りませんか?】
「お前みたいなガサツな女お嫁に行けるわけ無いだろw」
「うーわノンデリ過ぎてモテなさそー、一生童貞乙w」
中学の頃からの腐れ縁の俺等は花の高校二年生になり雑草も枯れてしまいそうな軽口を叩きながら、お決まりの公園で少し湿った進路希望の紙を見ながら。
俺は言った
「つか進路とか決まってないのにさあ、いきなりすぎじゃね。お前どこ行くとか決まってる?」
そいつは言った
「あー私も決まってないわー、やりたいことってぼんやりしすぎててわかんないよな」
俺はなんとなく言った。
「やっぱ無難に受かりそうで偏差値高いとこにするかー」
そいつは何も言わなかった。
翌日先生に呼び出されて私は鬱々と職員室に向かった。先生はできるだけ私を落ち込ませないように、でも正直に言った。
「私さん今のままだとこの進路は厳しいかもしれないね」
私は言った。
「…ですよね。やっぱり変えようかなって」
先生は慌てて言った
「高い目標を持つことはいいことなんだよ。でもそこに行くにはやっぱり覚悟がないと難しんだ。志望理由が『偏差値が高いから』ってあるけどこれだけだとどうなのかなあって思うんだ」
私は死にそうになりながら
「ん゙ん゙ー」
唸った
先生も
「ん゙ん゙ん゙ー」
唸った
教室に帰ったあとあいつが私に言ってきた。
「お前聞いたんだけど、第一志望◯◯大学だろ。絶対無理だから先生に呼ばれたろw」
私は言った。
「キモ、人の進路盗み見んなよ」
あいつは言った
「いや聞いたんだよ、でも喜べ俺もそこだから。」
私は言った
「アッソ」
それから私は死ぬ気で勉強した。でも、あいつに会う時間が少なくなってしまって一体何のために勉強しているのか分からなくなりそうになった。苦しい時は、この後も一緒にいられるためだと思って頑張った。
合格発表日、私はネットで神様に何度もお願いしながら番号を確認した。合格していた! 次に、盗み見ておいたあいつの番号を確認した。合格だ!
嬉しくてたまらなかった。
すぐにあいつに私は電話をかけた。
「おいおいおい、おいーやったよー合格だったわあ。いやー中々に難しい試練だったよ。あれもしかして落ちちゃったのかなぷーくすくす」
あいつは少し暗い口調で言った。
「あー一応受かったわ。でも俺やっぱ行かないわ。」
「え」
「なんでどした、何かあったの?」
「あーそれがさ実は…」
あいつは何か後ろめたそうな声で、実は落ちると思っていた芸大に受かった事、やりたいことができた事を伝えてきた。私は何も考えられなくなって一言だけ
「そっか頑張ってね応援してる」
そう言って電話を切った。
あいつはなにか付け加えようとしていたみたいだった耐えられなかった。
私は毛布に抱きつきながら泣いた。
芸大はいまレベルの偏差値に加え、デッサンが必要だった。それは私には無理だった。
翌日あいつから電話でいつもの公園で話そうと言われ鬱々と家を出た。公園についたときあいつはソワソワしていた。私はそっけなく
「来たぞー、このクソ裏切り者が」
といった。
あいつはいきなりこう言った。
「大学行ったら俺たちって別々の道になるのかなやっぱり」
私は言った。
「あーまあそうなんじゃね」
それからのあいつはおかしかった。いやぁだの、そのぉだの、遠いとはなにかだの意味のわからない事ばかりを言っていた。私はしびれを切らして
「要点だけ言えよ。もう帰るぞ」
といった。あいつは追い詰められたネズミのような顔をしながら
「俺と付き合ってくださぃ」
小さな声でいった。私は確かに聞こえた。でも信じられなかった。私は嬉しさよりも戸惑いが勝って、
「今なんて言った」
そう言ってしまった。
あいつは限界を迎えて、顔を真赤にしながら言った。
「俺の踊りに付き合ってください」
「え」
あいつはいきなり変な歌を歌いだして、奇妙な踊りを踊り始めた。私は呆気に取られ。一つ間をおいて笑ってしまった。そこから私は踊ってるあいつが差し出した手を取って、一緒に笑いながら踊った。
「踊りませんか?」
そばにいてもいいですか…
近づいてもいいですか…
あなたの目を見て
ほんの少しだけ
温かな手に触れてもいいですか。
その手を私の胸に当てて
私の鼓動をきいてくれますか。
私の手をあなたの胸に当てて
鼓動を聞かせてくれますか。
もしも もしもだけど
私とあなたの鼓動が同じなら
ねえ今から
踊りませんか?
「踊りませんか?」
踊りませんか?
今日はすこしだけ酔っているようだ
いつものように金曜日の夜一人でBARへ
いつもであれば2杯ほどカクテルを飲んでそのまま帰宅
でも今日はなんだか高揚感があって
自分の少しふっくらした肉体も
少し艶めいて見える
わたしと踊りませんか?なんて強気にでも穏やかに微笑んで言えてしまいそう
そんな1日があっても素敵よね
いつも頑張ってる素敵なわたしへ
「踊らないの?」
その問いに君は盛大に顔を顰めた。
「やだよ」
「なんで」
そう問い返す。
口を割らない君の隣に腰掛け距離を詰める。
「……」
「ねぇー。なんでぇー」
「うざ……」
ダンスパーティなんて言ったがみんな好き勝手踊ってる。
お行儀よくしてたのも最初のうち。
「教えてよぉー」
「だって」
みんなのはしゃぐ声。リズミカルな音楽に飲まれて消えそうな声に耳をすます。
「私、背が大きいから、思いっきり踊ったらぶつかっちゃう」
言い終えるとじわりと涙ぐんだ。
ついこないだ、練習会で不用意にも友人の頭を叩く結果になったのをまだ気にしていた。友人は気にしてないと笑っていたのに。
「なら外行こうよ」
そうだ。この子にこんな狭い場所はかわいそうだ。
「でも」
「ねえ、踊りませんか?」
異国の男女、異国の旋律。
その中で彼女は異国の言葉で歌い、踊っている。
『友よ、忘れないで』という詩だと言う。
郷里へと帰りゆく一団を送るには、ふさわしいと思った。
『何だか、あちらの人のようですね。』
傍らで部下がぽつりと呟く。
何の隔たりもないというのに、我等は一歩も動けない。
当たり前に調子を合わせ、楽の音に体を揺らし、同じ詩を口遊む人々。咲き綻ぶような笑顔の女。
何処にもつけ入る隙は無い。
『邪魔をするのは野暮だよ。』
割って入る理由も手立ても思い付かないしね。
細く長くため息をつく。
深入りせず油断なく冷静に見極めを、だなんて口にしたのは誰だったやら。
今や躍起になって、その自由を縛り囲い込む始末。
わかっていたつもりだった。
君はいつでも、何処へでも、
この手の及ばぬ、遠くへでも行ってしまえる。
それこそ山でも海でも越えて。
今の私は、それがとっても気に入らないよ。
穴よ空けよとばかりに見つめる。
ほんのちらりと、目配せの一つくらい呉れてもいいのに。
そうしたら、ほんの少しは、大目に見たのに。
もう、無理だ。ああ、駄目だね。腹は決まった。
旅立つ日など、来させはしない。
ここに居て、君を見ている。私の気が済むまで。
たとえ朽ちるまでだとしても。
それを忘れさせはしない。
ふぉうぎぶ、みーまい、ふれんど。あんだすたん。
【踊りませんか?】
しかめっ面をして思い悩むばかりが人生じゃない
どうにもならないやるせないときも、とりあえず表面だけでも笑顔を作って、音楽に合わせてステップを踏んで、一緒に踊りませんか?
そうしたら、ほんの少しだけ心が軽くなるかも
踊りませんか?
彼女は不利なことがあると首を傾げてこちらをちらりと伺う癖がある。それに気付いたのは何度目かの彼女の"やらかし"の時のこと。すこしドジなところがある彼女は元来のマイペースな性格と相俟って、時折そこそこのことをやらかす。わざとでは無いことはわかっているが、それに付き合わされる此方の身としては文句の幾ばくかは言いたくなるもので。初めは苦笑いですませていたが次第に小言をこぼすようになった。
今回も彼女は仕出かしてくれた。帰宅していつも一番に出迎えてくれる彼女の姿はなく、怪訝に思いながらリビングの扉を開くと、やってしまったという表情の彼女と床に散らばる無惨な欠片とかしたお揃いで買い揃えた猫とぺんぎんのマグカップ。幸い何も注いでいなかったのか、液体の飛び散った痕はなかった。
「おかえりぃ...」
決まりの悪そうな彼女に見たところ怪我がないのを確認してから、今度はそうきたかと思わず溜息をつく。それを見て彼女は慌てふためき出した。こちらに向かおうとして、しかし破片がまだ片付けられてないから近寄れず、ぱたぱたと身振り手振りで釈明をし始めた。悪気がないのはわかっている。しかしあわあわと狼狽える姿が小動物のようで愛らしいのと、開幕言い訳から始まったことへの罰も含めてすこし様子を見ることにした。暫し彼女の弁明はつづいたが、そのさえずりは少しずつこちらを絆すものへと変わっていった。
「また一緒に買いに行こ?ね、今度の土日二人とも休みだし。デートしよ?」
またお揃いにしようね、なんて。眉を下げて許しを乞う顔と首を傾げて此方の機嫌を伺う様子に、脱力感と共にほんとに仕方がないやつだという惚れた弱みが白旗をあげる。
そういうことすれば許されると思うだなんて、仕方の無いやつめ。
敢えて踊らせれてるんだ、なんて考えてるけどきっとこれも彼女の手のひらの上のこと。きっと、一生踊り続けるんだろうな。