『言葉はいらない、ただ・・・』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
言葉はいらない。ただ、私にしかないものを見つけてくれたら良かった。私が見つけた私だけのものを、ちゃんと理解してほしかった。
そうしたら、私も少しは私を愛することができて、あなたを愛することが、できたのかな。
「言葉はいらない、ただ・・・」
「言葉はいらない!ただ俺のそばにいてくれよ!
もう、一人にしないで………戻ってきて……」
私の死んだ世界で、彼は死んだような生き方をしている。私が死んだ日からもう一年がたった。なのに、彼は立ち上がろうともしないでただ俯いた人生を歩んでいた。このままでは私の後を追ってきかねないので私は彼に、手紙を地上まで降りて彼の机の上に置きに行った。
「私は言葉にしか表せないけど、私はあなたをずっ
と見守っているよ。私の分まで笑って生きてね。
辛いときもあるかも知れないけど、
私が見てる。」
彼はポロポロと大粒の涙
を流しながら大声で―――
結構良い感じなのでは?✨(笑)
最近書く気が湧き上がってくる!力がみなぎるぜ!(笑)
言葉はいらない。ただ・・・
昨日、昔の上司に連れられて、自由ヶ丘のスペイン料理の店に行った。駅近で小ぢんまりとした店である。店に入るとスパイスの香りというよりか、オリーブの香り?スープの香り?異国に来たような感覚になる。
暑い日だったので先ずはスペインビールで乾杯!それから、赤ワインを頼み、料理を頼んでいく。
白魚のアヒージョ
小えびのアヒージョ
白魚のアヒージョなんて初めて食べたけど、コクがあってパンと一緒に食べると最高に美味しい。
ムール貝のピリ辛
私は昔、フランスに行って食べたムール貝が忘れられず、ムール貝の料理がある店では必ず頼む。サイゼリヤのムール貝も美味しくて結構頼む。でも昨日食べたムール貝のピリ辛は少しピリッとして、ムール貝の旨味が染み込んだスープがかなり美味しかった。
そしてメインは海鮮パエリア。
言葉はいらない。ただただ食べ続ける。こんなパエリア食べたことない!私の未熟な表現力ではお店に対して失礼だ。
上司の話も楽しかったが、久しぶりに美味しい食事ができて、とても良い気分だった。
上司さま昨日はありがとう!
今日からまた質素なごはんになるけれど、今度は自分のお金で食べに行こう!
イカ墨のパエリアが食べてみたいな〜。
「え、そう……なの?」
好きだと伝えたら、彼女の第一声はこれだった。表情もびっくりしていた。いつもの柔らかな瞳は今はこんなに真ん丸く見開かれている。まるで僕を何か違うものを見るような目で見ている。そんなに驚くことだろうか。これまで僕はキミを何よりも第一に考えて行動してきたつもりだ。キミを差し置いて優先すべきものは無いから。いつ何時もキミが1番だった。なのに当の本人にはそれが伝わってなかったらしい。キミのその驚いた顔を見て、それが分からされた瞬間だった。
「その、正直そーゆうふうに見てなかったから」
「なら、どーゆうふうに見てたっていうの?」
「それは、」
言葉を切って彼女は考え込む。考えてしまうような位置づけなのか、キミにとっての僕の存在は。キミの人生のなかで僕は居ても居なくてもさして困らない人間だということなのか。あまりにもショックだ。見返りを欲しがるつもりはないけれど、これはあまりにも酷いんじゃないか?そう思ってしまった時は既に、キミへの愛が盲目になっている証拠だった。一歩彼女へ近づいた、のち、その腕を掴み引っ張りこむ。小さな悲鳴が聞こえた。でも、それも全て抱き締めてしまおう。今まで我慢してきたけど、キミの態度がそんなんじゃもう我慢する必要ないだろう?
相変わらず抵抗する彼女を強く腕の中に閉じ込めた。これでもう身動きはとれない。
「……どうして、こんなこと」
「どうして?」
何てことを聞くんだろうか。これでも僕の愛は伝わらない。それどころか逃げようとするなんて。
でも本当はなんとなく感じていた。好きだと言っても抱き締めても、キミは僕のほうを振り向いてくれないんじゃないかって。だから僕は今日までずっと言わなかった。終わってしまうのが怖かった。そもそも始まってすらいなかったのに。
こんなことしてキミを怖がらせた以上もうキミには会えなくなるだろう。それを思うとこの腕を放したくない。キミに愛されたい、と思ってしまった僕のエゴを、キミごとこのまま腕の中に隠してしまいたい。もう二度と、好きだなんて言わないから。キミを困らせる言葉を発さない代わりに、あと少しこのままでいさせてくれないか。
君の傍にいられれば何もいらない。
着飾った言葉はいらない。
仮初の化粧もいらない。
ただ、君が傍にいてくれればいい。
それだけでいい。
他は何も望まない。
それだけで幸福だ。
それ以上何も望まないから。
君をもう失いたくないから。
■テーマ:言葉はいらない、ただ・・・
「5月31日に類似のお題があったわ。『天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、』ってやつ。ネタ浮かばなくて轟沈したけど」
今回は「僕が話したいことは」にあたる部分が自由だから、ありがてぇ、少し書きやすいわ。某所在住物書きは今回配信分の題目に、一定の安堵を得た。
「『言葉はいりません。ただガチャ運ください』、
『お詫びはいりません。ただチケットください』、
『お祈りメールはいりません。ただお前のとこの商品はもう使いません』。
……お題から離れるけど、追加要素もブラッシュアップもいらないから、そのまま移植だけしてくれってゲーム、ある気がする」
別に何とも、どれとも言わんけどな。物書きは脱線した話題に頭をガリガリ。執筆作業に戻る。
――――――
職場に、先輩の元恋人が押しかけてきた。
メタいけど、詳しくは前回投稿分参照だ。
先輩が自分の名字を変えてまで、8年間、ずっと逃げ続けてきたひと。
先輩のことを散々「地雷」「解釈違い」ってディスって、先輩の心をズッタズタに壊したひと。
先輩は「今は」藤森、元恋人は加元っていう名前。
向こうが「取り次いで」って無理言ってきたけど、先輩自身は過呼吸になっちゃうくらい、メンタル的にキちゃってて、
先輩を加元さんの目から隠すため、隣部署の宇曽野主任、先輩の親友が機転を利かせてくれた。
先輩に対して、バチクソに執着心強かった加元さん。
その先輩は今、一時的、短期間だけ、宇曽野主任の一軒家に身を寄せることになった。
宇曽野主任としては、加元さんが先輩のアパートを、特定できないように。
私としては、先輩が突然自分のアパートを引き払って、いきなり私の前から居なくならないように。
先輩は昔、加元さんから逃げるために、居住区もアパートも職場もスマホの番号も、「全部」変えた。
加元さんに職場がバレた今、同じように「全部」捨てて、私の前から消えちゃうんじゃないかって、
すごく、怖かった。
「安心しろ。あいつは、本当の意味での『突然の失踪』はしない」
先輩の過去も背景も知ってる宇曽野主任が言った。
「離職の届け出はする。部屋も掃除して元の状態に戻してから引き払う。藤森が出ていくのは、常識的な『後始末』が全部終わってからだ」
藤森の外見しか眼中に無かった加元には「突然」に見えただろうが、
藤森の内面を知った上で長く仕事してるお前には、ちゃんと、あいつの「さよなら」が見えるだろうさ。
主任はそう付け足して、先輩のことを全部知ってるような、全部信頼して尊重してるような顔をした。
「先輩、また逃げるんですか」
私も先輩とは長いけど、宇曽野主任に比べれば短いから、主任ほど余裕ぶってなんか見てられない。
「また、加元さんに何も仕返ししないで、自分だけ苦しい思いして、先輩、逃げちゃうんですか」
先輩が、消えちゃう。
先輩と一緒につっついたお弁当が、先輩の部屋で一緒に食べた水炊きモドキが、レトルト使った雑炊が、先輩の故郷の夏の味っていう、ざるラーメンだかざる中華だかが、無くなっちゃう。
一緒に買いに行った甚平も、贈りあった風鈴も、遠い遠い昔3月1日に見せてくれた春の花の画像も。
全部、全部、ぜんぶ。離れちゃう。
「先輩はもう、居なくなっちゃうんですか」
「突然じゃないから『さよなら』は見える」。そんな形式的な言葉なんか要らない。
先輩に別に恋なんてしてないし、そういう対象として見たこともない。
けど、ただ、ただ。
言葉なんか要らないから、ただ先輩を引き留めるためのチカラが、きっかけが、欲しかった。
「加元から離れるか、加元に立ち向かうかは、お前が決めることじゃない」
宇曽野主任の声には、どこか力強さがあった。
「あいつ自身が決めることだ。……ただ、それでもお前があいつを動かしたいなら、全力で、やってみろ」
理詰めの言葉は要らん。あいつにそれは響かない。
ただお前の思うように。お前のやり方で。
やってみろ。宇曽野主任はそう言って、私の肩にポンポン。強く、重々しく、右手を置いた。
ただ、そっと消えてくれないかな?私の目の前から。目障りなのでね。
「言葉はいらない。ただ…」
僕からの告白にほほを赤らめうつむく彼女。それきり何も言わないことに僕は焦る。驚かせてしまったか。彼女はゆっくりと顔をあげ、微笑んでいった。
「嬉しいわ。私たちの間に、言葉はいらないわよね」
僕の心は湧きたった。つまり、それって……!
「さあ……いくわよ!」
彼女は覚悟を決めたのか、凛々しい表情でフンと腕を曲げた。そのまま力を入れると、彼女の体はめきめきという音とともにみるみるうちにまるで餅のように膨らんでいく。あっという間に彼女の体は鋼のような筋肉でおおわれた。
僕はあまりの出来事にぶるぶると震える。なんだこれは。いったい何が起きている?
彼女が、その美しい本来の姿を見せてくれる時が来るなんて!
感激して武者震いが止まらず、熱い涙があふれてくる。ああ、これだ。僕が見たかった、愛している筋肉だ。
そう、僕たちに必要なのは言葉じゃない、ただ筋肉があればいい!僕も自分の体に力を入れて筋肉を開放する。君にあこがれて、必死の筋トレを続けて手に入れた黄金の肉体。
さあ、語り合おう、筋肉で!
言葉はいらない、ただ……
部屋を閉め切ってひとりになりたいけど
家の中にはママが居てほしいと言う。
声をかけずにそっとしといてほしいけど
バタバタと家事をしている音が聞こえて
安心すると言う。
一人で居たいが独りで居たくないのだろう。
俺と幼馴染みのあいつはずっと一緒だった。
悲しみも喜びもずっと二人で分かち合っていた。
しかし、俺は貴族であいつは平民。大人になるにつれ、二人で一緒にいることは困難になっていった。
何より、平民は貴族ひいては国から搾取されるものだと現実を突きつけられた。
俺はそんな祖国を変えると誓い、自分の地位を利用して騎士団長の地位まで登り詰めた。
表向きには祖国のために働き、裏では祖国を変えるために動く日々は孤独だった。
しかし、騎士団の仲間の中に徐々に志を同じくする者が増えていき、俺を支えてくれた。
彼らの存在は俺にとって欠かせないものになった。
彼らと一緒に祖国を正す。それが俺の願いになった。
一方、幼馴染みのあいつは隣国へ亡命した。家族を奪った祖国にいるのは耐えがたかったのだろう。
隣国の兵士になった彼は功績をあげ、騎士団の副団長の地位に就いた。
元々は別国の人間である彼を蔑む者も多かった。しかし、彼の実力を認めて真の意味で力になってくれる仲間も増えていった。
仲間と共にかつての祖国を倒す。それがあいつの願いになった。
あいつと久々に対峙したところは戦場だった。
俺もあいつも、もう譲れないものができたことを悟る。
昔には戻れないことも。
俺たちに言葉はいらない、ただ…静かに剣を構えるのだった。
言葉はいらない、ただ・・・・
「言葉はいらない、ただ私を愛してるかどうか知りたいだけなの!」
ついに言ってしまった。
お母さんは目を開いて固まっている。
お母さんは再婚してから変わってしまった。
4年前お父さんが亡くなってしまって悲しみながらも2人で頑張ってきた。
それなのにそれから2年、お母さんは再婚する男性を連れてきた。
別にそれは良かったんだ。お母さんは幸せになるなら。
でも、それからはお義父さんとばかりいるようになって私のことは後回し。空気のように扱われる。
だけど今日限界になって寂しさが限度を越えて言ってしまった。
別に愛してるとか、私の大切な娘なのとか特別な言葉はいらない。
ただ、前みたいに学校に行く時は"行ってらっしゃい。"
とか、前みたいにつまらないことで笑い合いたかった。
私を頭の片隅にでも置いといてほしかった。
お母さんが必死なのも分かってたから私だって必死に我慢してた。
でも、お母さん。
もう私のこといらないんじゃない?
お義父さんだけそばにいれば嬉しい?
それどころか娘との思い出なんて忘れてしまった?
前のお母さんに戻ってよ。
そんな言葉は言えるわけなかった。
「ごめんね。私邪魔だよね。ごめんね。高校卒業したらすぐ出て行く「何言ってんの!そんなわけない!」
私の言葉を遮ったお母さんは怒ったような悲しいようなそんな顔をしていた。
なんでそんな顔するの・・・・・?
「ごめんね、綾。綾のこと大事な娘だと思ってる。
ただ精一杯だった。優さん(お義父さん)のこと支えなきゃって妻として側にいなきゃってなったらいつの間にか綾との時間がなくなっていた。
お父さんが亡くなってから2人で支え合っていこうって笑って楽しく生きようって約束したのに。
母親失格よね。ごめんなさい。」
お母さん・・・・・
分かってたよ。お母さんが必死なこと頑張ってること。
でもね、
「お母さん。毎日私との時間を作ってほしいなんてわがままいわないよ。だけど、特別な言葉なんてなくても一緒にいる時間がなくても、ただ私のことを思ってくれてるだけで十分なのっ。
私はお母さんが幸せじゃなきゃ嫌だから!
だからさ?私との時間少なくてもいいから私のことも頭の片隅に置いといてほしいな。少しでも前みたいに笑う時間があったら私はそれで満足!」
頬から涙がつたる。
それはお母さんも同じだった。
「ありがとう綾。こんな、私を母親と言ってくれるならもう一度、チャンスが欲しい。」
「もちろんだよ。お母さん。」
私達はお互いの真っ赤になった目を見て笑い合った。
完
言葉はいらない。ただ···。言葉がいらないほうに注目するべきかあるいはただのあとになにを要求するのかに注目するべきか。
というかこれあれだな。大喜利のお題だよな。画像でボケるやつじゃん。ネタ画像で笑わすやつ。あれうまいなーって感心するの多い。二番煎じも多いけど。
ただのあとはアニメキャラでお前を殺すとか弱者男性っぽい画像で愛してくれとかだな。あとはファミチキくださいとかデブが強く抱きしめてくれとかも定番っぽい。
画像でボケるやつはお前たちの募金待ってるぜとかお前たちは募金しすぎたなんかが好き。相撲取りでキャラクターを選択してくださいとかシーチキンのやつはああ、なるほどってなるから好き。
しかし言葉はいらないってのはトラブルの元だよな。確認は大事だよ。自分と相手が同じ認識とは限らないからな。
物事ってのはしつこいくらい確認するくらいでちょうどいいと思う。状況によるだろうけど。雄弁は銀沈黙は金という言葉もあるしね。
自分が当事者なら積極的に発言してその出来事に関係ないなら黙る。それくらいがちょうどいいのかな。
『言葉はいらない。ただ…』
俺たち二人は親友だった。
奴と出会ってかれこれ十年になるだろうか。
この十年という期間、関係性を維持していくのに不可欠であったことが一つだけある。
それは、どちらかが負けを認めるまで徹底的に殴り合うこと。
互いに対して溜まった鬱憤を、拳でぶつけ合うのだ。
他の人間には理解できないだろうが、俺たち二人にとっては、言葉より拳で語る方が雄弁であった。
そして今日、俺たち二人は公園のベンチに並んで座っている。
二人は互いに傷だらけになった顔を見つめて、微笑みあった。
言
葉
は
い
ら
な
い
た
だ
愛
が
ほ
し
い
と
言
わ
れ
AI
に
な
る
僕
「すみません、よくわかりません」
ごめんね、大好きだよ
誰よりも大切にする
そんな気持ちのない言葉なんていらない.
言葉はいらない ただ,
" 君からの愛が欲しい "
大好きだよ
大切だよ
どんなに言葉で言ってくれても
自分本位な行動されたら
言葉なんて信じられなくなる
別に好きじゃないよ
自分のほうが大切だよ
そんなふうに言われても
大切に大切に
いつも
私が困らないようにしてくれたら
言葉なんていらない
言葉より
行動のほうが信じられるから
「ごめん。俺、勘違いしてた。…本当に大事なものは形じゃないって…。そのことを、分かってなかった。」
「言葉はいらない。ただ…。」
彼女はつとそばに来ると、僕にキスをした。
そして、恥ずかしそうにうつむく。
こんな大胆なことをした癖に、と思うと急に彼女が愛おしくなった。
そんな彼女を僕は、衝動的に強く抱きしめた。
【言葉はいらない、ただ…】
どうすればいいのだろうか。探しても調べても分からない。
わたしはあの人と一緒に居たいけれど、別にあの人の恋人になりたい訳じゃない。2人で居る時間が増えたらいいなって思うだけ、2人で居る時間が多い人を恋人と言うのならば話は変わるけど。
恋人がするものとされる手を繋ぐことやキスは一切したいと思えなくて、寧ろ気持ち悪いと感じてしまう。そんなわたしがあの人の恋人になるのを願うのは、失礼だと思うのだ。ただただしょうもない会話をして、互いに笑い合えればそれでいい。
いっその事、あの人に告白してしまえば楽なのだろうか。けれど、恋人になったときを考えると、ひどく気持ち悪くて、やっぱりあの人に感情を抱かない方が楽なのだと気づく。ただの友達の方が、ある程度の物理的距離を生むことが出来る。
歪な関係。それが1番楽だと気づく。友達ではないけれど恋人ではない。友達にしては近すぎるけれど恋人にしては遠すぎる。許される訳がない。でもやっぱり、それで居たいと願ってしまうのだ。
#言葉はいらない、ただ・・・
言葉はいらない…、ただ
ねぇ、君は私のことどう思ってるの?
言葉はいらない…、ただ私のことどう思っているのかが知りたいだけなの。
素直じゃなくて、口が悪い君だけど…。
私はそんな君のことが気になって仕方ないんだ。
ねぇ、君のこと好き…。ねぇ、君は私のことどう思ってるの?
私は君のこともっともっと知りたいし、仲良くなりたいよ。
言葉はいらないから教えてよ…。
うんとか頷いてよ…。
終わり
言葉はいらない……ただ
悲鳴のような歓声の中、まるでスラムダンクみたいだと俺は思った。
1点差。
第4クオーター、ラスト5秒。
時間はない。
奥に切り込めない。
ここからシュートを打つしかないのか。
その瞬間、目の端にあいつが走り込んでくるのが見えた。そこからはスローモーションのような記憶だ。言葉はいらない……ただ体が動いた。
受け取れ。バックビハインドパス。
わずかにディフェンスの動きが遅れて、あいつにボールが渡った。
今だ!
あいつはディフェンスの腕を強引にすり抜けて、体勢を崩しながらゴールに手を差し伸べるようにシュートした。
「行けえっ!!」
空中に浮かんだボールは、きれいな放物線を描いて、ゴールリングに吸い込まれていった。
同時に試合終了のブザーが鳴る。
わずかな静寂の後、轟くような大歓声が湧き上がった。
スコアボードは69−70。
逆転だ。勝った。
俺はコートに倒れ込んだ。もう一歩も動けない。でも最高の気分だった。
口を開いて荒い呼吸をくり返し、今も病院にいるあの娘(こ)を思う。
なあ、俺勝ったぞ。だからお前も頑張れ。手術は必ずうまくいく。
男子バスケット、頑張って欲しいです!