見つめられると』の作文集

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見つめられると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/28/2024, 4:11:27 PM

燃え上がる炎に囲まれて生きるのだ。
 黒い煙雲、上がる呼吸、この場の何に苛まれても、この炎を絶やさずに、ただ生きるのだ。

 雪のちらつく午前4時、俺は手汗まみれの筆を置いた。筋肉質な俺の上半身すべてをすっかり覆ってしまえるほど大きなキャンバスには、一人のか弱そうな少年がいる。この年頃の子どものような活発的な雰囲気は見せず、雨上がりのグラウンドで野球をするより、窓辺で本を読んでいる方が似合いそうな、儚げな少年だ。何より目を引くのは、薄いヘーゼルのその瞳。その黄緑とも茶ともつかぬ不安定で褪せた色彩が、キャンバスを通して俺のことをまっすぐに見つめている。
 この目だ。この目に俺は変えられた。もう戻れなくなってしまったのだ、あの頃には。
 燃え上がる炎に囲まれて生きるのだ。
 この場の何に苛まれても、この炎の輪の先に、平和な世界があるのだと知っているから、ただ生きるのだ。
 中学を卒業する頃のことだった。創立記念の日、友だちと遠出をした帰り、小学校の近くを通ったときに、集まって下校しようとしている児童たちを見かけた。いつもの光景だった。季節外れのひまわりのような通学帽が群がっている。
 下校の集団がこちらに来た。しまった、通学路だったと俺たちは慌てて細い路地に飛び込んだ。目の前を横切っていく列をぼんやり眺めていると、一人の児童が立ち止まった。児童が列を離れたと言うのに、先生も、班長らしき児童も、誰も気に留めていなかった。
「こおりみたいだ」
 立ち止まった児童は、人波に流され俺たちの前に来て、そうつぶやいた。なんだなんだと首をかしげた俺たちに、前だけを見ていた児童が顔を上げる。病的な青白さの顔が見える。いつの間にか、俺と児童の他に人はいなくなって、閑静な住宅街が広がっているだけになった。不思議と俺は消えた同級生に疑問を持つこともなく、その児童だけを見ていた。
 男の子だ。健康面が心配になる顔色ではあるが、子どもらしい幼い顔立ちで、髪も健康的な黒だった。鼻は少し低くて、鼻と口はけっこう離れている。そこらにいるような子どもだ。
 通学帽に隠された目が見えた。俺は息を呑んだ。
 どこかのハーフだろうか。きれいな目の色をしている。何色と形容すれば良いのだろうか。その時の俺は青と黒以外の瞳を知らなかった。
 少年は俺を見ている。きりりとした眉をつりあげて、瞳孔が目立つその瞳を俺にさらしている。蛇に睨まれた蛙のように、俺は動けなくなった。視線に熱があるなら、俺はとっくに燃えているだろうとさえ思った。いいや、実は俺はもうあのときに燃え尽きていたのかもしれない。そのうちその瞳が炎をはらんでいるように見えて、俺は目をそらしたくなった。
「ねえ、さむくないのかな」
 少年が言った。倒れてしまいそうだった。今にも体の輪郭があやふやになって、地面と同化してしまいそうだった。
 少年は俺を見ている。少年は俺を見つめている。燃える瞳に見つめられた俺が、その後どうやって帰宅したのか、俺は全く覚えていない。
 それからというもの、俺は人が変わったように毎日出歩いた。もともとそんなに散歩をするタチではなかったというのに、それでも毎日外に出続けた。あの少年にもう一度会わなければならない、心からそう思っていた。
 少年はいなかった。どこを探しても、誰に聞いてもそんな子どもは知らないと言う。だんだん俺の中の記憶もあやふやになってきたので、文が達者でない俺は、覚えておくために絵を描いた。もちろん絵なんて描いたこともないので、それはひどい出来栄えだった。なんとかして少年の記憶をとどめようと試行錯誤し、なにかにアウトプットたびに俺の記憶が変わっていくような感じがしていた。それでも消えるのが嫌だったから、ひたすら残そうと尽力した。
 ある日の夜、少年が夢に現れた。
 やけに意識がはっきりとした夢だったが、俺は目覚めるまでそれを夢であると知覚することができなかった。少年は熱い手を俺の頬に添えた。
「とかしてあげるよ。ぼくの中にいたなら、ぼくをさがしつづけたなら」
「……溶けたらどうなる?」
「おそらにいくだけ。こおりはとけたら水になるんだよ。それからくもさんになって、またこおりになる」
 少年の目が俺を見ている。舌足らずな声が耳に反響する。
「溶けたらお前に会えるのか」
「あえないよ。だってこおりだもん。ぼくはこおりをとかさなきゃ。こおりをとかして、おそらにおくるの」
 少年の目が俺を見ている。少年がにいとほほえむ。
「さむいのはくるしいから、ぼくがあつくしてあげる。とけて、とけて、なんにもなくなったら、さむくなくなるでしょ」
 少年の目が俺を見ている。
「雨をふらせてよ。とびきりのねつをあげるから、ぼくのほのおのさらに外がわへ、めぐみの雨をふらせて」
 少年の目が俺を見ている。
 俺は目を覚ました。あの瞳が忘れられなかった。汗だくの俺に残るのは、充足感と、確かな高揚。人生の目的を見つけた気がした。
 シーツがぐっしょりと濡れている。体が軽い。
「――ところにより雨と……」
 リビングからニュースキャスターの声がする。窓の外で雨音が聞こえる。体の内側が、燃えるように熱い。
 燃え上がる炎に囲まれて生きるのだ。
 今までの何を捨てたとしても、狂気に取り憑かれたとしても、この炎の輪こそが、俺を溶かす巨大な籠だと知っているから、ただ生きるのだ。
 いつか、こうしていればいつか、会うことはできなくても、あの瞳を取り戻せるかもしれない。それまで、俺を取り巻くこの炎を絶やす訳にはいかない。絶やさせる訳にはいかない。
 あの瞳にもう一度見つめられたなら、俺は。
 俺は、溶けて消えてしまってもいい。
 あの瞳に、もう一度見つめられたなら。

3/28/2024, 4:07:30 PM

話をするときは、相手の目を見て。

意識していると、案外相手の目を見て話せていないなぁと思う。
すごく仲のいい友達ですら、変な間を感じたら少し俯いて、コップに刺さったストローを回してみたり、おしぼりを触ってみたり。

話しているのは口なのに、相手の目線で感じられることは沢山ある。
キラキラした目で見つめられると、あぁ、私の話の続きをこんなにも期待してくれているんだ!と思うし、
下を向いて話をされると、緊張しているのかな、と思う。
前者は少なくともプラスの感情が伝わってくるけれど、後者は、状況によってはやはりマイナスにもなりうるのだろう。

壁みたいなものを感じてしまうし、話しかけ続けることでその壁が崩れればいいけれど、更に高くて分厚い壁を作られてしまえばもうこちらから攻め入る余地はないのである。
臆病者の私は、全力で守りの姿勢をとる城に、無理に攻撃は仕掛けられない。
返り討ちにあうからだ。こころが。

とはいえ、私も無意識下で使い分けているのかもしれない。

パーソナルスペースに踏み入られまいと必死に抵抗する視線に、気づいて欲しいときもある。
壁を崩して欲しい人には、無理して目線を合わせに行くこともある。

パーソナルスペース広すぎて基本誰もいれてあげないんだけど、いつか入れてもいいと思える人が現れたら。

もつ鍋屋さんのおばちゃんに、「あんまり早く結婚しない方がいいわよ、大変だから。姑とか。」って言われたけど多分すごく若く見られたなァ〜とほくほくの1:07


【見つめられると】

3/28/2024, 4:02:36 PM

テーマ 見つめられると



君に見つめられると私は弱くなる



君はずるいよ

3/28/2024, 4:00:06 PM

そうやって見つめられると、どうしても助けたくなる。

 昨日の出来事だった。
放課後、いつもの帰り道を歩いていると、ふと目に留まるものがあった。
【拾ってください】と、掠れたマッキーで書かれたダンボールは、昨夜の雨で生臭い匂いが漂っていた。
その中には、少しの獣臭さが混じっていた。

「ひどいな…」
 ダンボールを開けると、小汚いタオルの上には小さな子猫が眠っていた。1匹ではなく、5...6....8匹もぎゅうぎゅうに押し込められていて、とてもじゃないが元気には見えなかった。

 どうにかして助けられないか。
そんな考えが浮かんだ。
目の前で8匹もの命がなくなってしまうのは、どうしても抵抗があった。みんなぎゅうぎゅう詰めの中、私を見つめ続けていた。
猫の瞳孔の黒が、広がったり縮んだりしていた。

「1080円です」
 結局、やってしまった。
やけに背の高い店員に、不思議そうな顔で商品を手渡される。
仕方ないものだ。お使いか何かだと思ってくれればそれでいい
9歳の私には、1000円はとても大きなお金なのである。
一ヶ月にお小遣いとして300円貰えるわけで、それを4ヶ月でやっと貰える金額だ。
飴でもチョコでも、我慢して駄菓子で誤魔化していたあの四ヶ月を、全て子猫に捧げてしまったのだ。結局、欲しかったあのアイロンビーズも、あと4ヶ月はお預けになってしまった。でも、猫の命は今しか助けられない。

とにかく、早くご飯をあげなくちゃ!
キャットフード、ふわふわクッション、ちょーる。
マンション住みでペットとは無縁の私でも、なんとなく知っている組み合わせのものをとりあえず買ってみた。
飼うことはできないけど、こうするとなんだか嬉しい気持ちになる。

そうして、段ボールの元に戻り、また開いた。
猫たちが、さっきよりも少し動きが鈍くなっていた。
「ああ!はやくあげないと」
急いでキャットフードの袋を開け、一粒ずつ段ボールの中に落としていく。
猫は少し匂いを嗅ぐと、がつがつと食べ始めた。
下に敷かれている汚いタオルも変えてあげたい。
私は、慎重に子猫を1匹ずつ外へ出した。
みんな弱っていて、軽かった。骨の張った感じが手で感じ取れて、抵抗もしなかったのが、なんだか可哀想でたまらなかった。
汚いタオルは臭くて、触るのも嫌だったが、子猫を外に出しておくのも危ないから、仕方なくつまみ出した。
新品のふわふわクッションを敷いて、また猫を1匹ずつ手で戻す。
ちょーるを与えると、猫は袋に噛み付く勢いで食べ出した。
そんなとき、ちょっと鋭い顔つきの野良猫が、茂みからこちらに近づいてきた。
 やけに瞳孔が大きかった。
なんだか怖くなって、私は鞄を持ってそのまま家に帰った。



「ただいま!」
「おかえり、遅かったね?何してたの」
「あのね!」

自分のお小遣いを犠牲に子猫を助けた、なんて言ったら、褒めてくれるはずだ

「子猫が捨てられてたから、ご飯あげたの」
そう自慢げに言った途端、母の顔がみるみる強張るのが見えた。
私は何も悪いことをしていないのに
「なにやってんのよ?!馬鹿じゃないの?!」

理解が追いつかなかった。
私は何も悪いことをしていない。誰かを助けることは大事なことなはずだ。
なのになぜだか今、母はすごく怒っていた。
「…ごめんなさい」
「馬鹿みたいなことしてないで、早く勉強しなさいよ」

機嫌は治らないまま、母は薬缶の火を止めに行って、そのまま私に見向きもしなかった。




 翌日。朝早く起きて、私はあの猫の元へ行った。
どうしても心配だった。
幸い、段ボールの中には元気な子猫たちがいた。
昨日よりも少し動きが元気そうに見えた。
「何をしているんだい?」

突然、背後で声がした。
「猫に餌をあげようと思って」
後ろを向くと、少し痩せ細ったお爺さんが立っていた。

「ああ、ああ。それはいかんよ。」
またそう言われた。
「どうしてですか?!こんなに辛そうなのに」
意味がわからなかった。
「あのな、可哀想なのは分かるんだが、中途半端に優しくされると、それこそ1番可哀想な目にあうんだよ」
「え?」
「おまえさんは、この猫を飼うつもりなのかい?」
飼うつもりは、専ら無かった。そもそも、賃貸マンションではペットは禁止だったのだ。
「いいえ」
「じゃあ、毎日これから餌をあげるつもりなのかい?」
「それは…できません」
「この子猫たちが、明日も君を待つようになってしまったら、どうするんだい?」
「こいつらの糞は、片付けてくれるのかい?」
「それは…」
______盲点だった。
飢えている人にご飯をあげる、そんなことしか見ていなかった。辺りを見回すと、確かに糞が散らばっていた。
ガサっ
そんなとき、茂みからまた、昨日の野良猫が現れた
「こいつはな、子猫の時に誰かに餌をもらって、それからこんなふうに人間にすり寄るようになったんだ」
野良猫は、鋭い目つきでこちらを見続けていた。
「とにかく、懐く前にやめた方がいい。」
おじいさんは、重い腰を上げて、何処かへ歩いて行った。
子猫は、8匹みんなこちらを見続けていた。

そんなに見つめられると、どうしても…助けたくなってしまう。
         でも、ごめんね。

そう思って、私はそそくさとそこを離れた。

3/28/2024, 3:59:31 PM

第四話 
(全四話 お読みくださった方ありがとうございます)

車のバックする音が聞こえる。
暫くの間、目を瞑ったままいたらそのまま本当に寝てしまった。上司に気を遣うこと以外はユルい事務の職場だと思っていたけれど、ここ数ヶ月は相当疲れていたようだ。
それにしても今まで、裕斗の助手席で寝てしまうなんてことあっただろうか?彼にどう思われても良いという、ヤケクソな自分が居るという事だろうか。

「あー、やっぱダメだ!!」

裕斗の大きな声で目が覚めた。

「どうしたの?!」

咄嗟に出た言葉でさらに裕斗を傷つけてはいないかドキドキした。さっきまでしっかりと寝ていたくせに。

「色々考えてたんだけど上手く出来そうもないや」

一体なにのことだかわからない。
焦った顔して見つめられると、次に出てくる言葉は何なのか怖くなる。

「待って…これって別れ話?」

「いや、そう思わせてたとしたらごめん。
実は転勤が決まって」

「え、別れ話じゃん」

「じゃなくて…」

裕斗の計画では、初めてのデートで行った植物園に向かう予定だったらしい。私が寝ている間にスマホで確認したら水道の故障で臨時休業になっていて、ある作戦がダメになり、どうしたら良いのか考えていたらしい。
裕斗は前から計画性はあるけど、変化に伴う適応力があまり無い。もっと相談してほしいと最初の頃は言っていたけど、結局自分で決めるので後からちょっと困ったことになっていたのを思い出した。
でも、やると決めたことは絶対やり抜くし、後輩の面倒見も良い。先輩でも間違ったことは間違ってるとハッキリ言うタイプだ。人よりも少し不器用だけど、真っ直ぐ、実直に生きる姿が好きだったことを思い出した。そういう彼が好きだから、こうやって今まで側にいたのだから。

「その、ある作戦ってなに?」

「いや、あの、プロポーズ」

この手の話は急にやってくるとは聞いていたが、今なのか。裕斗ははっきりと私を見つめている。三年前に戻ったみたいだった。

「昇進してから、というかする前あたりから。気にかけてあげられてないのは分かっていたんだけど。どうしても気持ちが前に行っちゃってて、仕事を頑張れば美咲との関係も進められるって思ってたんだ」

「 頑張ってるのは知ってたよ。仕事の話聞かされる度に。裕斗に比べたら、私なんてちっぽけなことで悩んでたりして私も私で相談できなかったし。ごめんね」

「別に張り合わなくてもいいのに、美咲が俺に劣等感みたいなものを感じてるのは分かってた。だけど、仕事頑張るしか思いつかなくて。…ごめん」

「こうやって感情出して話すの久しぶりだね」  

「そうだね」

コンビニの駐車場で今までのことをずっと喋った。
何も持ってない、何も背負っていなかった時の二人に戻って。お父さんが言っていたのを思い出した。
『ニンゲン、大事な人に謝れなくなったら終わりだ』って。



「あの時植物園で買ったサボテン覚えてる?」

「ああ、上がピンクで小さめのやつ!確か裕斗の家が日当たりが良いから、ウチからそっちに移したんだよね」

「そう。あれだけは大事に育ててたんだけど、昨日枯れたんだよね」

「…そうなんだ」

「その時、サボテンに警告された気がした笑」

「なにを?笑」

「美咲は死ぬまで大事にしろって」

私達は終わり、じゃないかもしれない。
  
ー終ー

3/28/2024, 3:59:23 PM

見つめられると、逃げたくなってしまう。

私はいつだって自分の何もかもに自信なんてなくて
一流になりたいという気持ちだけは一丁前にあるくせに、そこまで堅実でコツコツ積み重ねるような日々は送れていない。

私が私を見つめる。
自分が一番自分の生活の隅々まで知っているから、
自分の脳が、心が囁く。
そんなことじゃお前は中途半端なままだ。
いつまで経っても中途半端で、そんなので生きている意味なんてないだろう。
◯歳なのに何もかも知らない。特筆した技能も持ち合わせていない。中途半端な実力の芸術が残っているだけ。
そんなお前に価値なんてあるのか。
ないだろう。
やりきれよ、生きてて恥ずかしくないのか?


ずっとずっと聞こえてくる。

やり抜いてきた人たち、プロフェッショナルの世界で生きている人に自分を見つめられたくないのだ。
こんなどろっとした自意識が降りてくる。

何もかもを辞めたくなる。私より優れた人ばかりなのに、何もかもする意味ないじゃないか。
技能の高さだけじゃなくて個性ですら私と似たような人ばかりなんだ。
同じテーマ、同じモチーフ、同じような実力もっと上の実力の人たち。私より深くて広い知見を持つ人たち。

何人もいる、いくらでもいる、苦しい、苦しい。

だから何度も辞めようとした、苦しくて恥ずかしくて。

それでも私は気づけばやってしまっているんだ。
誰と比べたって比べなくったって、そもそも私はやりたくてやっていたんだ。

やり続けるしか生きていけないのだから、私はいくらでもやっていってやろう。
私にしか彩れない人生を見せつけよう。

【見つめられると】

3/28/2024, 3:51:07 PM

目は口ほどに物を言う。

だから、見つめられると困るんだ。

別に私は今の関係に不満などないし。変えたいとも思わないから。

どんなにアピールされて、こちらを見てほしいと言われても恋情なんて感情は私には難しいものだと思うから。

答えるつもりは今にも後にも無かった。
でも、君の隣はやけに居心地が良かったから甘えてしまったのかもしれない。

自分は君の想いには答えずに、上手く、友情だけを築けるというどこから湧いたかはわからない自信があったことも認めよう。

実際、君の目すら見なければ上手くいったと思う。

なんなら、これまで通り軽く吐く、愛の言葉をいなして揶揄うことだってできたと思うんだ。


けれど、見つめられるとなると話は変わってしまった。

純粋で無垢な愛情だけをふんだんに含んだそんな瞳で見つめられてしまったら、なんだか嫌でも惹き込まれてしまった。

認めるのなら、落ちてしまったのだ。

悔しいことに、彼の思惑通りに。


どうやら恋とかいうものは、本当に自分の意思など関係なく落ちてしまうものらしい。

なんとも負けたようで、悔しいものだ。

そう、悔しい。
悔しいんだ。
これは悔しさでしかないのだ。

胸が異常なペースで高鳴るのも、悔しくて興奮してやまないからだと彼女は誰かに言い訳するように、紅く染まる頬を手で抑えながらそう、独りごつ。

その表情はまるで、初心な少女のようでもあるのだった。


―――落とされる

お題【見つめられると】

3/28/2024, 3:41:38 PM

見つめられると

他人の目が怖くなったのはいつからだろう。
「他人の目」というのはそのままの意味で、体の部位としての眼だ。
他人の私を見る目は、どこか冷たくて、私を突き放しているような目に見える。
他人が私をどう思っているかわからないから、本当のことは知らない。
それとも、知らないからなのか。
いつ、誰に見られているか分からない。
そんな恐怖感が頭にこびりついている。

だから、「見られても怖くない」相手は久しぶりに感じた。
彼の視線は、怖くない。
今は特に、周りの視線がきつくなっているように感じるのに、不思議だ。
それどころか、見つめられると心地良さを感じるなんて。

人の温もりって、こういうことなのかな……兄さま。

────────────────

自創作 硝煙は笑う より
目が怖い人 優子
彼     西浦
兄さま   高嶋

3/28/2024, 3:25:54 PM

【見つめられると】
推しにもらうファンサ。

「エアハグして」
「一緒にはーとつくろ」
とかは「きゃ〜〜!!!!」ってなるくせに

「見つめて好きって言って」
     ↳くちぱく
のファンサには叫ぶこともできずに
ただ呆然とすることしかできなかった思い出。
何も言えなくて、なんとも言えない気持ちでいっぱいで
目が離れたときに泣きそうになった。

3/28/2024, 3:25:29 PM

目が合う。





じーっ。




にこ!






可愛いなぁ。


澄んだ瞳で
見つめられて

抱っこして!


一生懸命に
ハイハイしてきたら



忙しくても
腰が痛くても
抱っこしてあげたい
と思ってしまう。




ほんと、

トクな性格だなぁ。



愛されキャラって

羨ましい。


#見つめられると

3/28/2024, 3:19:42 PM

彼女に見つめられる時僕もまた彼女を見つめてしまう。
美しい彼女の目を見ると、対面の席が苦手な臆病な僕を夢中にさせてしまうくらい目が離せなくなる。彼女の目に反射する自分が見えると少しだけ自分のことが好きになれた気がした。

3/28/2024, 3:19:26 PM

君と目が合う

「、、照れるんだけど、、笑」

『いや、見つめられたから見返しただけだよ笑』

「ぁ、かっこいいなー好きだなーって思って、、照」
そっか、私が見てたのか

『ん、』
ありがとって言われて

「『…』」
って何とも言えない空気で
2人で照れちゃう瞬間があってもいいよね。

3/28/2024, 3:16:29 PM

見詰められても、
見詰められなくても、
どちらにしろ怖くなるのは同じで、
非常に困ったモンです。

「そんな眼で俺を見んな」

「僕を見てくれよ」

3/28/2024, 3:15:13 PM

初めまして、ちいさなあなた。
そんなに見つめられると、照れてしまうわ。
あら、わたくしのこと、可愛らしいと言って下さるの?
ありがとう、とってもうれしいわ。
あなたの笑顔も、まるでお花が咲いたように愛らしくてすてきよ。
これからずっと、おともだちね。

ごきげんよう。今日もいっしょに遊びましょう。
紅茶とケーキで優雅なティータイムを過ごしましょう。
あら、そのお花の髪かざり、お母さまからのプレゼントなのね。
とってもすてきよ!あなたによく似合っているわ。
うふふ、あなたってば、どこまですてきになってしまうの?

見違えたわ、おおきなあなた。
真っ白なドレスとティアラを身に着けて、王子さまと腕を組み、教会の中を一歩ずつ歩んでいく。
とってもきれいで、とってもすてきよ!
あなたがどれだけすてきかなんて、わたくしがいちばん知っているわ。
だってずうっと、あなたを見つめてきたのだもの。



あら、ごきげんよう。どうしたの?
そんなに見つめられるのは、久しぶりね。
わたくしの髪、といて下さるの?
まあ、ありがとう、とってもうれしいわ。

え?
そのお花の髪かざり、……わたくしに下さるの?
とってもたいせつなものを、わたくしに下さるの?
ありがとう。ありがとう、あなた。
とっても、とってもうれしいわ。

わたくしのたいせつなあなた。
わたくしのいちばんのあなた。
売れ残った人形のわたくしを、可愛らしいと言ってくれたあなた。
あなたがどこへ行っても、どんなふうになっても、わたくしはわたくしのままだけれど。

これからもずうっと、おともだちよ。

3/28/2024, 3:12:19 PM

あの子が笑ってくれるとわたしの体温は一度上がる。
あの子が話しかけてくれるとわたしの周りは彩度が上がって輝き煌めく。
あの子に見つめられるとわたしの全身をエネルギーが駆け巡って細胞を生まれ変わらせる。
あの子だけがわたしの身体に影響を与える力を持っている。

空想上の怪物であるメデューサは、元々はとても美しかったらしい。
目が合うと石にしてしまう力は神によってもたらされた呪いではあるけれど、怪物になる前のメデューサにも石にするまでではなくとも、見つめるだけで相手に何らかの影響を与える威力はあったはずだ。
だからこそ、怪物になった後にそれほどの能力を手にしたのだろう。
美しさはやはり罪なのだ。

あの子もとても美しい。
わたしをこれほどまでも変えてしまうほどに。
わたしの世界をあなたであふれさせてしまうほどに。

こんなわたしを少しでも憐れんでくださるのであれば、どうかわたしだけを見つめる存在になってくれないかな。

3/28/2024, 3:08:19 PM

「そんなに見つめられると照れるな…///」
そんなことを言っていた君は今、僕のことを真剣に見つめている。僕だってそんなに見つめられると照れるんだよ、と1人心の中で愚痴りながら、恥ずかしいけど君に視線を合わせる。まさか、お前が俺を好きだったなんて、俺がお前をすきになるなんて…
でも、これで本当に良かったなぁ
これから先も、そう思い続けたいなー
そう思った。

3/28/2024, 3:06:51 PM

あいつの目は透き通った明るい茶色で、木漏れ日みたいだなんて思う。
話すときはいつでもまっすぐ相手を見つめて、何でも見透かしているんじゃないかと思ったこともあった。
その酷く綺麗な目に魅入られたあの日から、見つめられるとどうしようもなく逃げてしまいたくなる。
私を見ないでくれ、と思うようになったのはあいつのせいだ。
私を見て、でもどうか見つけてしまわないで。



(見つめられると)

3/28/2024, 3:04:24 PM

君と目が合うと
凍ったように動けなくなるなんて
重症だ

見つめられると

3/28/2024, 3:03:17 PM

俺あかんねん、見つめられると見つめ返さなあかんって思ってまうの。もう目乾きそうなんやけど。カッピカピや。涙ももう枯れたわ。せやからそんなモノクロの顔で笑いかけんとって。もっとよう見ておけば良かった。今更目乾かしとったって遅いわな。目の水のうなる前に見とかなあかんかったわ。そうやって見つめられる前にもうのうなったさかい、あとは乾くだけや。乾いてなんも見えんくなるだけや。それでもう、ええわ。

『見つめられると(2024/03/29)』

3/28/2024, 2:57:27 PM

Episode.41 見つめられると


そんなに見つめられるとどうしていいのか分からない。
蒼葉は真っ黒な大きい瞳で、頭のてっぺんからつま先まで眺めた後、僕の顔をまじまじと見つめてくる。

「えと、どうかな…?」

僕は目が合う度に吸い込まれそうになる。

思えば、蒼葉に惚れたと自覚した日も、あの真っ黒な大きい瞳で見つめられた時だった。


蒼葉は高二の春に転校してきて、それからは席が近いのもあってよく話すようになった。
腰まで伸びた黒く艶のある髪、重ための前髪に、綺麗に切り揃えられていた姫カット。
宝石のように真っ黒な大きい瞳と白い肌。
そして、僕と話す時だけに見せる八重歯の見える笑い方と、繊細で透き通る硝子のような声。

既に惚れていたのかもしれないが、僕はまだ気づかないフリをしていた。

しかし嘘をつけなくなったのは高二の冬、しんしんと雪が降る公園でのこと。
寒気で薄紅に染まった頬をマフラーから覗かせた。
ただ振り続ける雪の中、蒼葉は真っ黒な大きい瞳で僕を見つめながら、世界で一番甘い声で囁いた。

「私、楸くんのことが好きよ」

全身に電撃が走ったようにジリジリしたのを覚えている。
クリスマス一週間前、僕と蒼葉は恋人になった。


_____あれから5年後が、今の僕達である。

「ふふっ、すごく素敵ね…見蕩れちゃうわ」

「照れるなあ…蒼葉も、今日が一番素敵だよ」

きっと世界で一番の幸せ者だ。


「ねえ蒼葉、愛してるよ」

「私も、楸くんのこと愛してるわ」


僕達の薬指に光るダイヤのリングが、そう言っている。

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