久我城ぬいろ

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見つめられると

他人の目が怖くなったのはいつからだろう。
「他人の目」というのはそのままの意味で、体の部位としての眼だ。
他人の私を見る目は、どこか冷たくて、私を突き放しているような目に見える。
他人が私をどう思っているかわからないから、本当のことは知らない。
それとも、知らないからなのか。
いつ、誰に見られているか分からない。
そんな恐怖感が頭にこびりついている。

だから、「見られても怖くない」相手は久しぶりに感じた。
彼の視線は、怖くない。
今は特に、周りの視線がきつくなっているように感じるのに、不思議だ。
それどころか、見つめられると心地良さを感じるなんて。

人の温もりって、こういうことなのかな……兄さま。

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自創作 硝煙は笑う より
目が怖い人 優子
彼     西浦
兄さま   高嶋

3/28/2024, 3:41:38 PM