街へ』の作文集

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街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/29/2026, 8:18:08 AM

お題 【街へ】

丁度1年前の事やったかな🤔
森に囲まれた小さな村に私は産まれたんよ👶🏻‪‪
まだ1歳の私には畑仕事を手伝うのが精一杯(〃´o`)フゥ…
いつか見たテレビにそりゃー凄いもんがいっぱい映っとたんや!

母ちゃん!ありゃなんなん?凄い建物沢山やったなぁ!
街?村とはちがうん?行って見たいんだけど……

そう言うとお母さんは、保育園に通って保育園卒業したら良いよって言いましたヾ(=д= ;)まじか
そんな待てるわけのない私は親が寝静まったのを確認すると三輪車にまたがり最高のワクワクをかんじながら街へと出かけました\(//∇//)\

街につくとそこは眩しい景色と見たこともない人混み
私は何故産まれて1年間こんな所がある事に気付けなかったのかと悔しさを隠しきれませんでした😭
またいつか街へ来よう!固く心に誓ったのだ!

1/29/2026, 8:16:39 AM

座席に座ると、隣から煙草の匂いがした。君の投げた最後の言葉か胸の奥でまた響く。

 大丈夫?
 って言われて、一瞬なんのことか分からなかった。私を心配してるのかもとか、自分で自分を納得させてるのかもとかあれこれと考えてみた。
 一度同じ言葉を言われ、私は考えるのを諦めた。こんな温度で訊かれては、「大丈夫だよ!」と返すしかない。

 見返りを求めないはずの君に、私は明るく言質を与えた。
 君らしい優しさは、街へ持ってかれてしまったんだね。

『優しさ』『街へ』

1/29/2026, 8:15:53 AM

街へ

「今日はどこに行くの?」
普段なら、キミと出かけるときは、駅に車で迎えに行くのに、今日は電車を使うらしい。
「場所はどこでもいいの」
ふふっと笑って言うキミに
「え?目的がない。ってこと?」
僕は戸惑う。
「目的はあるよ。降りた駅の市街地。街へ行って、何があるかを見たいの」
「ん?どういうこと?」
イマイチ、キミの言っていることがわからず、聞いてみると
「車で通るときって、大通りが多いでしょ。それだと、そこにあるものしかわからない。だから今日は、歩いて細い道とか通りながら、チェーン店じゃないカフェとかに入ってみたいな。って」
「ああ、なるほど」
つまりは、街探検ってことなんだろう。そう理解した僕は
「じゃあ早速行こうか。まずはどこで降りる?」
キミの手を繋ぎ、改札をくぐるのだった。

1/29/2026, 8:11:25 AM

ことばはあぶくとなって声は潰えてしまった。はくはくとかたくとざされた扉に、かつてのうばわれたもの、愛していた嗜好をまのあたりにしたときに、つぅ、っとぼくのなかのみずうみが溢れだした。いたみ、かなしみ、言い淀んだかけらを飲みこんで、宙をみあげた。かぜは荒れ、木の葉はゆれ、いさかいに行き交うまちなみをひたすら歩んだ。息は、きれそうだ、あるきつづけて、悴んだゆびをまさつによってぬくめて、いきどおりのみをともしびに、薪に焚べていた。あまやどりに、もりへ立ち寄った。そのときに毛布をゆずってくれたきこりの青年に、「ぼくはかれらをゆるしたくはありません。やさしさとは、なんですか。すべてを受け容れることでしょうか、ほほえんで、ただ平穏にくらすべく、あわせることをよしとすべきですか。つらいのです。けれど努めるほかに、方法をしらない。かみさまなんていやしない、すべてきらいだ、にくらしいんだ、これは汚れのあかしと、糾弾なさるか。あなたは。」ほつれた衣服のむなぐらをつかみ、おもわず叫んだ。きこりはただしずかに、ひとつ、ふたつ、おちついて、と、唱えた。そうして、「きみは、よくよく怺えてきた。されど思いすごしをしてはいけない。復讐に身をやかれ、たましいを濁らせることはないんだ。そのおこないに蹲ったなら、もうつぎの目に遭うひとをなくすよう、ただ、善処していけばいい。すぎたことは戻らないんだ。なけど、いかれど、暴力のあらしはまたつぎの犠牲者をうむだろう。その傷んだこころごと、だきしめて。きみのおもううつくしい箱庭にたいする、つくりあげるための、対価だったとおもうんだ。いいね?どうか、踏みはずさないで。きみのために、このさき出逢う、とうとい友のために。」やさしいあまだれだった。さとすでもなく、説きふせるでもなく、かれの垣間みえた善良なこころに少年はひくつき、しゃっくりをあげては、ちからなく地面に足をついた。そうして小指をたがいに結び、どうか、と。「どうか、これから困難をしいるかれに、淡くとも、やすらかなひかりあれ。かならず、むくわれるさ。きみをふくめ、この世において、むだなことは何ないんだ。さあ、なみだを拭いて、かおをあげて。絶望は、ながくはつづかない。たとえ泥まみれになろうと、がんばれるひとの背なかは、かがやいているものだ。もしも折れそうになったら、またここに来ればいい。ただ、かえらぬことを願って。」とん、とかるくてのひらをおしたと思うと、霞がかり、すがたも、村も、跡形もなくなってしまったが、年月をかけて、果たすと。ひとみは滲みながら、一歩。踏みだした。さあ、いざゆかん、たびびとに幸いあらんことを。祈りを、祝福を。

1/29/2026, 8:09:30 AM

私は街へ来た
18歳の時に
私は
私から始まる物語を
始めたかった
街の人は
皆ひとりひとりに見えた
その時の私には
それが合っていた

1/29/2026, 8:03:58 AM

私たちはいつも街の中にいる。
街という箱の中で、私たちは日々楽しいを見つけている。

1/29/2026, 7:52:26 AM

【街へ】

 たまには筆を取ろうと思ったんですよ。だらだら話すのもいかがかと思いますけどねえ。人にはやはり自己顕示欲というものがあって、自語りするのは気持ちが良いものです。どうしてそういう生命維持に関係ない愚かなサガが備わって人間が出来てしまったのか、不思議ですね。

 いつだったでしょうか。あれは秋の目前に迫った夏のことだったような気もします。なんだかどうしようもなくフラストレーションが溜まって、わたしは深夜2時に家を飛び出しました。毛玉だらけのパジャマでイヤホンをつけて、スマホ片手に、靴を履かずに。夜の静けさと冷たさが私を癒します。足裏から伝わる、普段は知りえない凹凸が新たな刺激を私に与えます。粘度の高い汚れた思考から、淀み落ちていく感情から解放されていくのを感じました。
 何もかもから離れたくて、私は川のある方へと歩を進めていきます。足裏に感じ取られる刺激が、押し込められたコンクリートから土道に変わって、またコンクリートに変わって……。しばらくして、私は川辺に辿り着きました。思っていたより街に取り込まれていたそこは、わずかな街灯に照らされて水面をきらめかせています。案外明るいじゃん、なんて思いながらも、心が洗われていくのを感じました。
 本当は川辺まで降りたかったのですが、高く草の生い茂ったそこに素足で降りる気にはなれません。ガラス片などあったら、私はナメクジのように帰り道を示していくことになってしまいますし、虫嫌いの私は生で彼らに触れるなんて言語道断でありましたから。
 帰り際にまるまると太った野良猫と戯れて、自宅へと辿り着きました。特になにかをしたわけでもないのですが、家を出る前のどうしようもなく落ち込んだ気持ちからはとっくに解放されていて、健やかに眠りにつくことができました。

 街から離れようとして、結局街へ歩いただけの話。意味はなくとも、ひとさじの非日常の体験と夜の雰囲気が、私を励ましてくれた思い出です。落ち込むとその日のことを思い出して、また深夜徘徊に勤しみたくなるのですが、近頃はめっきり寒くなっていて断念してばかりなので、早く暖かくなってほしいですね。
 また春を待つ理由がひとつ増えました。

1/29/2026, 7:51:01 AM

街へ

凍える手をさすり、行き交う人々を見れば
さよならの足音が近くて切なくなる
彩りの無くなったこの街には
少し膨らんだ蕾が見える
もうすぐきっとこの街にも
春が来る

1/29/2026, 7:49:12 AM

森に囲まれた静かな場所、
山に囲まれた静かな場所、
いいえ、
私は賑やかな方が良い
色んな商店街があって、
色んな人がいる
たくさんの場所に行って、
たくさんの人がいて、
ちょっと怖い人もいるけど、
皆外見だけは良い顔するはずだから、
そうだ、街へ行こう

題名:街へ

1/29/2026, 7:41:28 AM

僕らの住む村は、とにかく田舎だった。
隣の家といえば歩いて10分、コンビニは村から車で30分。あるのは田んぼと古い家ばかりで、公園の遊具は錆びきって軋む音を立てる。住人だって、子供はほとんどいない。大体が所謂シルバー世代の高齢者で、他は40代の主婦が10人ほど、30代はいない、20代が1人。小学生は2人だけで、登下校に毎日片道40分かかるそうだ。残りの子供は、僕と、僕の幼馴染3人の計4人。全員、今年で高校生になる年だ。
そんな僕らは、ひとつ約束をしていた。
『いつか、4人で街に行こう』
そんな約束だ。街といっても、村に唯一繋がる電車の路線上にある、地方都市未満の小さな街だ。それでも、僕らから見れば都会だった。
公営の団地も、車で行けば数分で着くコンビニも、少し大きめのスーパーも。全部、僕らには夢のような存在だった。もしかしたらそんなもの実在しなくて、どこもこんなものなんじゃないかと考えた時期さえあった程だ。
さて、そんな僕らもいよいよ高校生。機械に疎い親を必死で説得して買ってもらったスマホを片手に、今日も電波環境の悪さを愚痴る。中々読み込まれない時刻表のサイトにイライラしながら、なんとか読まれた画像を4人で眺めた。
今年の夏休み、4人で街へ行くことになったのだ。
目立った観光スポットも、面白いイベントも特に無い。地元の小規模な祭りはあるようだが、それとも微妙に時期が被らない。
でも、正直、僕らは街へ行くことが目的ではなかった。この、古めかしく少し息苦しい村から、4人で逃れていたかった。
男女それぞれ2人ずつの僕たちは、村の大人たちにやたらと恋愛の話をされた。幼馴染同士、村の中でくっつけて若い人を残したいのだろう。けれど、残念ながら僕たちは、大人たちの思い通りには育てなかった。
僕らは、同性同士で恋をした。女子2人は既に、大人たちには内緒で付き合っているらしい。かく言う僕たち男子も、お互い両片想いを勘付く程度には進展している。
街では、様々な性的マイノリティに関する教育が進んでいるのだと、村の外の学校に通う小学生が言っていた。
ならば、僕らのこの関係も、街ならきっと許されるのではないかと、そんな淡い期待を抱いて、僕らは夏を待っている。
一時だけでもいいから、自分達のことを認められるために。これ以上、古めかしい大人たちに、僕らの心を踏み荒らされないように。

テーマ:街へ

1/29/2026, 6:45:07 AM

預かったコインを握りしめて、ぼくたちは街へ走った。





いつものように森で遊んでいると、疲れ果て、ボロボロになった旅人に出くわした。飲まず食わずで1週間ほど道に迷っていたらしい。ぼくたちが差し出した水や食べ物を口にすると、旅人は少し元気がでたようだった。そして、1枚のコインをポケットから出し、体力回復に必要な薬草を街にいって買ってきてほしい、とぼくたちに言った。





ぼくたちは、街に着くと、薬草を売っている屋台を探した。この街には本当にたくさんの屋台があった。薬草を取り扱っているところはいくつかあったが、旅人に頼まれた薬草を売っているところはなかった。ぼくたちは、がっかりして街をあとにした。




森に近づくにつれ、なんだか様子がおかしいことに気づいた。握りしめていたコインが熱くなってきているのだ。ずっと手の中にあったせいかと思っていたが、どうやら違うらしい。手を広げ、コインを見ると、それはぐにゃぐにゃと形を変え、みるみるうちに美しい鳩になった。鳩は空高く舞いあがり、森の奥のほうへ飛んでいってしまった。


一瞬の出来事に、ぼくたちはあっけにとられ、しばらく立ち尽くした。薬草もコインもない。旅人になんて伝えよう…。
ぼくたちは、トボトボと足取り重く、旅人のいる場所へ向かって歩いた。



しかし、旅人はいなかった。
近くを探してみたが、どこにもいなかった。不思議なことに、そこに旅人がいた形跡が全くなかったのだった。
ぼくたちは、首をかしげた。
確かに会話をし、水などもあげた。
確かにコインも預かったのだ。
でもそのコインは、鳩になってしまったのだ。




もうなんだか分からなくなって、泣き出しそうになった時、ぼくたちの目の前に、ぱさり、と羽根が落ちてきた。びっくりして見上げると、そこには大きな羽根を広げた天使がぼくたちをみて微笑んでいた。


彼はこう言った。
「ありがとう。きみたちの美しい優しさで、わたしは、また光輝くことができます。」
そして、身体中から黄金の光を放ち、空高く空高く昇っていった。



その美しい姿をぼくたちは、光が見えなくなるまでずっとずっと見送った。

1/29/2026, 6:42:30 AM

「ところで」
「ところで?」

「我々は街に住んでるわけだが」
「ん、それで?」

「いや、わざわざ街へ何かなんてないなと」
「それはそう」

「いや、書を捨てなんてのもあるし」
「あるけど」

「今ならスマホを捨て?」
「それは無理」

「だよね」
「うん」


お題『街へ』

1/29/2026, 6:40:38 AM

折角一昨日に買い溜めした食糧なのだが、鬱屈しそうな極寒を反射的に耐え抜こうとしたため、蛋白質系がほぼ底を尽きかけている。
卵は1ダース残っていても、今は卵を食べたい気分ではない。噛めばジューシーな脂が染み出る食べ応えのある肉塊を欲している。肉塊だ。牛豚鶏魚何でもいい。
正月明けをしてから2〜3週間程経つ、賑わいも穏やかなあの街で食糧調達をしよう。
この寒さだ、動きたくないに決まってるだろう。
しかし、無いものは仕方ない。街までは自転車で分程の距離だが、鈍重な動きで身支度を始めた。あぁ寒い。

1/29/2026, 6:36:17 AM

ラストダンジョンがニューヨークの街へ突っ込み、
街へ突っ込んだダンジョンから実在の建物の上にステージが切り替わって、
建物の上でそのままラスボス戦開始のゲームが、
約25年前に爆誕しました
(??「人の人生は限られている」)

という時事的かつ速攻お題回収なハナシは置いといて、今回のおはなしのはじまり、はじまり。

最近最近の都内某所、某アパートの一室に、
藤森という名前の雪国出身者がおりまして、
その日は近所の稲荷神社を管理している一家のお母さんに頼まれて、稲荷子狐の散歩中。

子狐のハーネスにはお母さんが経営しておるお茶っ葉屋さんの、バレンタインフェアの告知がドン。
子狐を珍しがってスマホを向け、SNSにアップすれば、必然と茶っ葉屋の宣伝にもなるのです。

しゃかしゃかしゃか、カチャカチャカチャ。
子狐が比較的人間の数が少ない道路を歩きます。
しゃかしゃかしゃか、カチャカチャカチャ。
商店街へ向かう子狐の、爪が道路を叩きます。

稲荷神社を出発して、神社から伸びる商店街へ足を進めて端まで行って、一往復。
子狐は赤い前掛け、えんじ色のハーネスでご機嫌。
縫い付けた広告には金色のミシン糸で、稲荷狐の四宝のひとつ、宝珠が描かれておりました。

「……」
ところで藤森の表情は、子狐と違って少し不安。
というのも藤森、街への散歩の道中で、
八百屋さんなり
お酒屋さんなり
お肉屋さんなりそれぞれから、
「茶っ葉屋さんに届けてくれ」と、
荷物の配達を任されることになっておりまして。

去年の初夏に同様のお散歩を
同じ商店街へのルート指定でもって任された日は
アウトドア用のキャリーワゴンでも
1台いや2台くらい持ってくるべきだったと
本気で、ほんきで、思ったくらいだったのです。

『どこの誰とは言いませんが、複数政党の複数人が、既に必勝祈願のご祈祷を予約していましてね』
仕方ないのですよ。ふふふ。
藤森に稲荷子狐の散歩を依頼したお母さんが、狐のように不思議な微笑して、言いました。
『今日の夜から日曜まで、慌ただしくなりますの』
決して、あなたをアマーゾンやイーオーン扱いしているワケでは、ないのですよ。
商店街へ向かう藤森を、不思議な笑顔でもって、送り出したのでした。

密林でも永遠スーパーでもないなら
藤森はラクーテンかもしれません(同業他社)

おにく。おにく。
カシャカシャしゃかしゃかしゃか!
商店街のお肉屋さんに、突撃してお肉の差し入れを貰おうとしておる子狐です。
リードはピンと張って、子狐なりに一生懸命、藤森を引っ張ります。ジャーキーを発見したのです。

「こら子狐。肉は別の店で購入予定だ」
子狐を商店街の歩道に引き戻そうと、
藤森も藤森で、一生懸命。
「今は我慢してくれ。な。子狐。こーぎーつーね」
荷物を持って、子狐も引いて、藤森は大忙し。

「こぎつね!」
ぎゃぎゃっ!ぎゃぎゃ!ぎゃん!
「駄目と言ったら!駄目だ!」
ぎゃーん!ぎゃーん!ここココンコンコン!

散歩で稲荷神社から商店街へ。
行って戻っての単純ルートのハズでしたが、
お肉屋さんにお豆腐屋さん、あっちこっちに子狐が顔を出しては追加の買い物が増えまして、
結局、商店街へのお散歩は、予定より1時間遅く、終了しましたとさ。

1/29/2026, 6:36:05 AM

タラン♪
闇に覆われた地図の中、新たに見えてくる街へと向かう。
そこは安全な場所さ。
運命のロトの勇者の足跡が残り、一度その街を訪れたなら、後は魔法のルーラでひらりと戻れる。
より強力な勇気の剣と、愛の盾をそろえて、再び新たな街へと旅立つのだ。

敗北が訪れても、ただリセットすればいい。
勝利の歌の後には、眠たい目をこすりつつ、明日のための眠りにつくのさ。

「街へ」

1/29/2026, 6:18:00 AM

裸足になるのが

怖いなら



キラキラ輝く

ハイヒールなんか

階段で

落として


生まれ街へ

戻ればいい




都会にひしめく

ガラスの破片で

わたしの踵に

血が滲む




だから


ハイヒールなんか

置き去りにして

あなたの腕へ

帰りたい



-街へ

1/29/2026, 6:17:46 AM

話がすんなりと纏められる時と、そうでない時の落差は激しいものである、そんな特別な夜だった気がする。

目が覚めると大騒ぎで、心配してたとかでハグされたり、話している途中で彼の後輩くんがやって来て、彼に何か耳打ちしたら彼がメンヘラモードになったりで

「先輩、ストップ!引き出し開けて入ろうとしてもタイムマシーンないッスから!」

普通の日常って幸せ、こんな夢を見たっていいんだなって思った。けど、あの工場で彼から経験した恐怖、怒り、滴る血、逆光で見えない顔、彼なのに否定したい、否定したくない、安心と不安、嫌い、好き、そんな感情がごちゃ混ぜになって、頭の中を整理するには、まだ休まないとダメみたい…

目から涙が溢れ落ちる。この涙は、嬉しいのか、悲しいのか、怖いのか、分からない、ミッドナイトような深くて暗いゼロ地点。

私は、彼の優しさを信じてこのまま側に居たいのかな、見たこともない街へ迷い込んで、彼の手を離さずにいれるかな、勝手に導火線に火を着けただけで、私の愛ってまだ薄っぺらいのかもしれない…


特別な夜(1/22)タイムマシーン(1/23)こんな夢を見た(1/24)逆光(1/25)安心と不安(1/26)
ミッドナイト(1/27)優しさ(1/28)街へ(1/29)

1/29/2026, 6:09:54 AM

「いや、待て。その方向はダメだ、やめてくれっ! ああ、なんてことだ……奴らはまっすぐに、『街へ』向かっているっ!」

 旅装の男はその場にがくり、と膝をついた。
 上空、晴れた青空を飛び行く、二頭のドラゴンを──彼は、なす術もなく見送るしかない。

 彼の生涯で初めて見た二頭のドラゴンは、その赤いウロコの色からひと目で、ファイヤードラゴンだとわかった。
 人の二倍ほどの背丈。その大きな翼は広げただけで突風が起こり、木は薙ぎ倒され。口からはその名の由縁、ドラゴンの魔力で編まれた火炎を吐くのだという。

 まさに、災厄──そんなモノがいま、あの街へ向かえば。
 例年冬が厳しいあの街にも、先日からの大雪は容赦なく降り積もったはずだ。
 ドラゴンから逃げるにしても、雪に足を取られてしまう……まぁ、逃げられるだけの余裕があれば、の話だが。

「……なにか。出来ることが、あるはずだ」

 絶望を振り払うようにして、旅の男は立ち上がり、街道を急いだ。


☆☆☆

「そこのお兄さ〜ん、旅の人? ウチの串焼き肉は絶品よ〜?」
「いや、あの。ドラゴン、逃げないと、街が……なんでみんな、雪が」

 屋台の串焼き屋に声を掛けられ、その場に立ちすくんでいた旅の男は、我に返ったのだが。
 しかし、この現実感のない光景に圧倒され、すっかり語彙力を失っている。

 息を切らしてたどり着いた街──ドラゴンによって蹂躙されているはずのそこは、多くの人で賑わっていた。
 屋台が立ち並び、それはまるで祭りかなにかのようで。
 旅の男がフラフラと足を進めれば、街の中央のだだっ広い広場に着き、そして……そこには。

 男がこの街に、十数年前に訪れたときには確か、神殿があったはず、だがそんなものは、影も形もなく。

 代わりに目に飛び込んできたのは、大きな噴水のある泉。
 それから、その泉に体を沈める、赤いウロコのドラゴン、二頭の姿で──。

「あれ? もしかして、ご存知なかった? まぁね、アレを、なんにも知らないで初めて見たんなら、そりゃ驚くわ。アレね〜あの泉、薬湯になってんの」
「……やく、とう?」
「そ! 大量の薬草をブレンドしたモンがあの泉には入ってて、で、今朝まであの泉はカチンコチンに凍ってたんだけど、それをあのドラゴン様方が自分でゴオッと溶かして、それに浸かってるってわけよ〜」

 ……ゴオッと?
 男は、耳を疑った。

「ドラゴン様のおかげで、ここんとこの大雪も、すっかり溶けてね〜。いやぁ今回の大雪はさすがに、雪に慣れてたってキツかったから。いや本当に、いいタイミングだったね!」

 確かに雪は、屋根には残っているものの、街の石畳にはかけらもなく……ああ、それはおそらく、あの泉からの地下水路が……。

「それで……何故、このような事態に? ファイヤードラゴン、あれは、飛ぶ厄災のはずで、」
「あー……ね? お兄さん、この話長くなるからさぁ。ウチの串焼き肉、二、三本くらい食べながら聞いたほうが、いいんじゃな〜い?」

 言われるがままに、三本分の代金を渡した。
 そして、自らで沸かした薬草風呂に浸かるドラゴンから目を離せないまま、着込んでいたマントを脱いで荷にまとめ、そうしてから一本めの串を受け取り──。

 その後男は、屋台の主人の話の中で、この顛末の原因となった男の、懐かしくも腹立たしい名前を聞くことになり──それが男の新しい旅の始まりとなるのを、このときの男は、まだ知る由もなかったのだ。

1/29/2026, 6:07:27 AM

スッキリと山頂から見る町並み
渦巻く思惑が見えなくていい


ライトアップが鬱陶しくて
やんなっちゃうオバケの僕



#街へ

1/29/2026, 5:55:13 AM

出不精の君が活動的になり
 里にも春が来る予感あり



#街へ

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