未知亜

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 座席に座ると、隣から煙草の匂いがした。君の投げた最後の言葉か胸の奥でまた響く。

 大丈夫?
 って言われて、一瞬なんのことか分からなかった。私を心配してるのかもとか、自分で自分を納得させてるのかもとかあれこれと考えてみた。
 一度同じ言葉を言われ、私は考えるのを諦めた。こんな温度で訊かれては、「大丈夫だよ!」と返すしかない。

 見返りを求めないはずの君に、私は明るく言質を与えた。
 君らしい優しさは、街へ持ってかれてしまったんだね。

『優しさ』『街へ』

1/29/2026, 8:16:39 AM