未知亜

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5/7/2026, 9:06:59 AM


「いい匂いがするでしょ〜?」
玄関先で君が花瓶を指す。
「知ってる? もっといい匂いにする方法」
サンダルを半端につっかけて君が身を乗り出す。
「こうやって吸い込むでしょ」
形の良い鼻が黄色や桃色に埋まる。
「それでちょっと浸って」
目を閉じた横顔が上を向く。
「それからまた嗅ぐっ!」
色彩に鼻が突っ込んでいく。
「こうするとね、よりしっかり感じられるんだって。なんかで読んだの」
「それ、ほんと?」
苦笑して靴を脱ごうとした私を君が押し返す。
「いいから、試してみなって」

その日はなかなか部屋に入れてもらえなかった。
君と出逢って、君の世界の切り取り方と出逢った。
口では永遠を誓いながらどこか嘘くさい気もしてた。
明日世界が終わるなら……それもいいなと思ってた。

『君と出逢って、』『明日世界が終わるなら……』

5/4/2026, 9:56:58 AM

 初めて煙草を吸ったのは、こんな日暮れだった気がする。
 鞄から取り出した小箱には小さな星が描かれていた。端をトントンと叩く指が手慣れていてドキドキした。
 当たり前のように差し出された箱を受け取って真似をする。風が強くて火をつけられずにいると、あなたはライターを奪い取り、手で覆いを作って火をつけニヤリと微笑ってみせた。
 あなたの向こうに広がったピンクとグレーと青の空へ、煙がさらわれ明度を落とす。あなたはいつも容易く火を灯す。思いもしない速さで。
 あなたの手のなかで小さな星が散る。

『二人だけの秘密』

4/22/2026, 9:56:48 AM

『何もいらない』『雫』

4/18/2026, 9:53:44 AM

部活、何入るか決めた?


『夢見る心』『桜散る』(後日投稿します)

4/16/2026, 9:51:43 AM

棒付きアイスを買ったのは子どもの頃以来だった。並んで同じものを食べてても、必ず口を近づけてきた。
もう二度と誰にもひと口もあげない。
もう二度とアイスなんか食べない。

ずるいよなあ。
私の視界に勝手に入っておいて。
なかったことにしちゃうんだもん。

ずるいよなあ。
私の世界をぜんぶ奪っておいて。
届かない場所に消えちゃうなんて。


『届かぬ想い』

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