未知亜

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喉の乾きを覚えて目を開けた。
カーテンに区切られた空の端で
雲がすごい速さで流されて行く。

グラスを手に蛇口をひねる。
こうして飲んでしまうから
いつまで経っても涙が枯れない。

溢れた水が生温く指を濡らす。
今を生きるなんて、出来そうもない。

『今を生きる』

7/21/2025, 9:53:47 AM