街へ』の作文集

Open App

街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/30/2024, 6:37:33 AM

幼少期のノスタルジックな思い出

特別な日 家族で街にお出かけ
デパート屋上にはアドバルーン
お目当ては 屋上の遊園地
デパートのエレベーターには
ステキな制服のエレベーターガール
エレベーターの浮遊感の中
こんなお姉さんになりたいと
憧れの眼差しで屋上階へ向かう
屋上遊園地には数種類の遊具
2人乗りの回転飛行機に乗る
回転中に 少し傾いた機体が
ビルから はみ出てビビる
お昼は デパート最上階の
ファミリーレストラン
特別な日だけのハンバーグセット
弟のお子様ランチのオマケが羨ましくて
触って 弟とケンカになる

夜は近所の銭湯へ
お湯が熱すぎてなかなか入れない
のぼせて飲む湯上がりのコーヒー牛乳
お婆さんが肩たたき機で小刻みに揺れているのを見て 弟と顔を見合わせ こっそり笑った
脱衣所に貼ってある怪談映画のポスター
思い出して帰り道が少し怖い

家の寝床には豚の蚊取り線香と裸電球
蚊帳の中で 楽しかった街での一日を
弟と語りながら 眠りにつく

                #街に

     



宇宙の果てまでも 
      I love…私の子ども達

             #I love…

1/29/2024, 4:45:14 PM

街は渦巻く雲海の彼方にあった。
この時代、永く続いた戦争の果てに、地平は腐食性の毒素と放射性物質に覆われた地獄と化していた。
絶滅寸前まで追い詰められた人々は、戦時中の戦略兵器である半生体機械昆虫『大甲機蟲』に街を背負わせ、空へと飛ばしたのだ。
衛星爆撃で舞い上がったチリと攻性ナノマシン群が入り混じった雲海よりも高く、大甲機蟲は飛翔する。有害な紫外線やナノマシンを遮断する特殊な力場を纏って。過去に実在したコオイムシのように、大甲機蟲は背負った街とそこに住まう人々を守っていた。
茉莉花は、操縦席の風防から徐々に近づいてくる大甲機蟲を仰ぎ見ていた。現存する6柱の雌型大甲機蟲のうちの1柱。『白星老君』。広げた七色の4枚翅は視界の彼方まで続き、氷と鉄錆に覆われた積層装甲板が山脈のように聳え立つ。無数のヴェイパートレイルが白い尾を引く麓、霞の中に無数の灯りが見えた。あれが、蟲の街だ。
「さすがにでかいなー」
茉莉花は笑う。彼女が搭乗するのも機蟲だが、雄型で、比べ物にならないくらい小型だ。体内をキャビンに改造した古株で、銘を『瑞風』といった。
茉莉花は白星老君から目を逸らさないまま、送声菅を取り上げる。
「こちらは蟲追い。機銘は瑞風。貴蟲に着艦願います」
機蟲は触覚から電波を発して交信する。その生態を利用して、この距離ならば声を届けることができる。
受声菅から、慌てたような気配があった。
『こちらは白星老君管制室だ。きみは、蟲追いか? 驚いたな。この辺りでは、もう何年も蟲追いは見ていない。・・・・・・待て、瑞風といったか? その機蟲は、柊の』
「父は4年前に、ナノマシンに食い殺されました。私は娘の茉莉花。この程、父の瑞風を継承しました。早速ですが、西凪洋で2齢から4齢までの雄型を4柱連れて来ました。代替わりはしましたが、変わらぬお取引をお願いできないでしょうか」
『蟲を連れているのか! ありがたい。プラントの調子が悪かったところだ。全部引き取ろう。うん、貴蟲の着艦を許可する。4番腔を使ってくれ。・・・・・・父君のことは、残念だった。柊殿には長年助けてもらった。君にも、末永くお願いしたい』
「はは、ありがとうございます。何とか、長生きできるようがんばりますね。ところで、そちらに蟲術師はおられますか?」
『蟲術師? 随分懐かしいな。残念だが、ここでは何代も前に途絶えてしまった。もう、新しい雌型の発生はあり得ないからな』
「・・・・・・ですよね。変なことを聞きました。すみせん。それでは、4番腔で着艦します。よろしくお願いします」
交信を終えると、茉莉花は大きく伸びをしてひっくり返った。
「だめか。取引が終わったら、早々に移動だな。次は東峰海域を回ってみるかー」
横になった茉莉花に、青白く柔らかな外装を持つ蟲が寄り添った。
「翠」
茉莉花が名を呼ぶと、言葉が分かるのか、嬉しげに蠢く。それは、先代の蟲追い師である父が、命と引き換えに守った機蟲。存在しないはずの、7番目の雌型大甲機蟲。その初令態
だった。
「おまえ、どうしようかね。雌型の幼体の扱いは、蟲術師の秘奥だからね。完全な失伝しちゃう前に、誰かわかる人を探し出さないと」
父の後を継いで早々に大きな問題を抱えてしまった。茉莉花は苦笑しながら、差し当たり白星老君に着艦するために、瑞風の操作菅を操るのだった。

(街へ)

1/29/2024, 12:06:20 PM

とある7月の土曜日の午後
フレンチアルプスの麓の
湖のほとりの学生寮に1人着いた
初めて1人で海外に来て
長距離列車に乗ってたどり着いた
他の学生達が到着するのは明日
夏の午後の光に溢れた寮はしんと静かだった
窓から湖が見える小さな部屋
荷物を置いて
到着した安堵感と
これから始まる生活の期待と少しの不安と
日本から遠く離れた心細さ
でも辺りの景色にどこか
日本の山と湖のそれに似た懐かしさを感じて
安心して癒されて少し元気が出た

湖の横の道を1人歩いて旧市街へ
今日からの暮らしに必要な物を買いに行った

1/29/2024, 11:47:57 AM

街へ

 
 俺は魔王軍の四天王ガルバスの1人息子チャイガス。人間の街ポワニールへ向かっている所だ。人間達が俺の姿を見たら悲鳴を上げるだろうな。ライオンの顔に前に突き出た角が2本。腕はゴリラ、足はカンガルー。人間からはそんな風に見えるのではないか?相手を威圧するために発達したこの体躯が故、人間を恐怖に落とし入れないかが不安だ。しかしどうしてもポワニールに行かなければならない。そして魔王軍と人間側の戦いを止めるのだ。
 魔王軍はいま、ポワニールの街に作られたポワニール砦に向けて進軍中だ。総大将は我が父ガルバス。総勢1,000体のモンスターを率いている。対する砦の守備隊は1,000から2,000人で数の上では対等だろう。ただし個の力ではモンスターは人間の力を凌駕する。魔王軍の勝利を疑う者はいないだろう。しかし私たち親子は違う。魔王軍は敗れるだろう。そして父は敗戦の責任を取らされ厳罰。魔王様の性格を考えると死罪は免れないだろう。
 
 魔王軍が敗れる理由とは?
その一、モチベーションが低い。
魔王と聞いてどんな印象を持つだろうか?圧倒的な力と恐怖でモンスターを縛り、一糸乱れぬ軍団を率いる支配者?勿論、魔王様の力は圧倒的だ。街1つ滅すくらい訳ないだろう。だがモンスターは邪な生き物だ。人の命令を黙って聞くようないい子ちゃんはいない。モンスターが魔王軍に加わっているのは、みんなが魔王様に従ってるからただなんとなく、程度のことだ。つまり魔王軍は脆弱な命令系統の下に成り立っているのだ。
 そのニ、我慢強くない。モンスターは怠惰な生き物だ。
弱い者いじめは好きだが、痛い思いをしてまで戦いに身を投じる者などいない。戦いが始まって20分もすれば(砦の防御力があれば粘れるだろう。)戦線を離脱するモンスターが増えていくはずた。
 その参、作戦がない。モンスターは利己的な生き物だ。協力して物事にあたると言うことがない。故に作戦行動など取レルはずがないのだ。これらの理由から魔王軍の敗戦は濃厚だ。砦を守るのは英雄ヘルムルト。戦場で見かけたことがあるが手強い相手だ。

 魔王軍の弱さについて語ってしまったが、交渉の席でその様なことを言うつもりはない。むしろモンスターが本気を出せば砦などひとたまりがないと言うことを強調しよう。まぁ、実際本気を出せばモンスターは強い。本気を出せば。
 俺が人間側に交渉したいのは停戦し、安全を保証される土地を提供してくれることだ。その土地を守るためならモンスター達は魔王軍と戦うことも厭わない。それは人間側にもメリットだろう。つまり、モンスターの中に人間に協力的な集団と敵対的な集団を作るのだ。なぜモンスターは人間を襲うのか?それは俺にも分からない。俺自身、人間を食べたことはあるが特別美味しいとは思わなかった。ケモノの肉の方が美味いくらいだ。思い当たるのはモンスターのプライドの高さだ。偉そうに正義を掲げ、そのくせ人間以外に残虐な行為を行う。そんな人間が恐怖におののき悲鳴をあげる様はモンスターの自尊心を満足させるかもしれない。しかし人間は執念深く、モンスターが滅びるまで戦おうとする。人間の怒りを買って痛い目を見たモンスターのどれほど多いことか。きっとモンスターの中にもただの自己満足のためにリスクを犯したくないと考える者はいるはずだ。そいつらを集めて第3勢力を作る。それが俺の目的だ。
 
 きっと上手くいく。大事なのは距離感だ。魔王軍と人間勢力の間を行ったり来たり、どちらにも敵対せず、どちらにも味方をせず。ただし、それもこれも交渉の機会が得られるかどうかにかかってくる。
 もちろん俺も馬鹿ではない。モンスターの中でも猛々しい見た目の俺が、いきなり人間の街に現れたら話を聞く間もなく襲われるだろう。
 前もって、ヘルムルト将軍には俺の望みを書状にしたため送っている。俺には人間というものがよく分からないが、書状を読んでくれているだろうか?読んだとして、会談に応じてくれるだろうか?無理だ。何度そう思ったか。しかし、もう引き返せない。もうポワニールの街は目の前だ。ここまでがむしゃらに走ってきたが、ひどく足が重い。魔王軍を抜けた時に追手にやられた足の傷が痛む。少々血を流し過ぎたようだ。意識が朦朧としてくる。ちょっと気を抜いた際に木の根に足を取られて派手に転倒してしまった。
 なんとか立ちあがろうとするが足に力が入らない。あと少し、あと少しでポワニールの街だと言うのに。俺は這いつくばって少しずつ少しずつ街へ向かった。まだか?まだ着かないか?ふと、街の温もりが伝わってくる気がした。

「チャイガス殿ですね。私はヘルムルトと言うものです。ようこそポワニールの街へいらっしゃました。」

街へ、人間の街へ来て本当に良かった。

1/29/2024, 11:16:23 AM

街へ


(お題更新のため本稿を下書きとして保管)


2024.1.29 藍

1/29/2024, 10:19:20 AM

サフランに、八角、出汁に染み込ませて
何をつくろうか。
鳥を丸ごと茹でて、とろみのあるおかゆもいい、
お肉に、片栗粉をまぶして下味をつけ
チンゲン菜と、サッと炒める。

懐かしい味を思い出す、、、。

街では、お正月にむけてせわしさが続く
お正月を迎え終わった人並みは
恋人たちの街へとロマンチックに変化していく、、。
コートの、ポケットに恋人たちは
手のひらを重ね、笑顔で黒髪をなびかせる

雪と、イルミネーションと恋人たちの行き交う街はひとつの画となっていく
また、いい写真が撮れた。
私の本棚には、世界の写真集とロマンチックな本が並び増えていく。

来年は、もっと幸せ大き年でありますように。
笑顔が少しづつ咲く一年で、ありますように、
心を込めて、、

そんな僕の街は、今日は静かで寒い。
深々と、寒さが伝わる空間で
僕は、そっと
暖かい空気とまじ合うのを無言で受け止めた。

今夜は、寒そうだな、、
なべみて、映画食べる?
いや
鍋食って、映画観る?

そっと、壁につぶやき
ひとり、泣きたくなった、一夜。。。

キャンドル、がそっと
じぶんを、照らした。。

1/29/2024, 10:18:30 AM

『街へ』


 私は山の麓の集落で生まれ育った。
 今ではトンネルが通り、街まで車で30分ほどで行けるようになったが、当時はまだ街に行くまで1時間ほどかかっていた。
 当然、歩くには長すぎる距離なので、集落の人々の移動手段は主に自家用車か、1日2本、朝と夕方に1本ずつのバスだけだった。

 小学校に上がった年、私は初めて一人バスに乗り、街まで買い物に行くことになった。
 その当時、私は一人で街に行きたいお年頃で、流行りのかわいい動物の絵がついたボールペンが欲しいからと、母に駄々をこねたのだ。
 普段、買い物をしに街に行く時は父の軽自動車を使っていて、時々私も一緒に連れて行ってもらっていたが、バスに乗るのは以前母と乗ったきりで2度目だった。
「いってきまーす」
「くれぐれも帰りのバスには乗り遅れないようにね」
「はぁーい」
 母にバス代とボールペン代をもらった私はそれをお気に入りのポシェットにしまい、緊張しながらも心踊るような気持ちで朝早くにバスへと乗り込んだ。

 最初こそ窓からの景色を眺めて街への期待を膨らませていたものの、早起きをしたせいか、すぐに私のまぶたはゆっくりと落ちていった。
 乗り物の振動というのは不思議なもので、私はゆりかごに揺られるようにだんだんと眠たくなっていったのだ。

 夢の中で鳴るアナウンスにハッと目を覚ますと、そこはすでに降りるはずのバス停だった。
 慌てて飛び降りたバスを見送り、振り返った私は、目の前に現れた街並みに困惑した。
 何度も訪れたことがあるはずの景色が、いつもと全く違って見えたのだ。カラフルな街並みをカラフルな装いの人々が歩き、辺りからは嗅いだことのない甘い香りがふんわりと漂ってきた。
 気のせいかなと街をしばらく歩き回ってみても、やはりそこにはいつもと違う不思議な景色が広がっていた。
「すみません、近くに文房具屋さんはありませんか?」
 道行く人にそう尋ねてみても首を横に振るばかりで、目当ての店は見つからない。
「すみません、かわいい動物のボールペンを探してるんですが、知りませんか?」
 そう尋ねてもやはり同じだった。
 どうしたらいいのか訳も分からず泣きそうになっていた私の元に、遠くから一人のお兄さんが近づいてきた。
 赤いトンガリ帽にオレンジの大きな襟がついた青いシャツ。黄色いズボンの広がった裾をヒラヒラとなびかせながら歩くそのお兄さんは、まるで小さい頃に読んだ絵本の中から飛び出してきたようだった。
「やぁ、お嬢さん。動物のボールペンをお探しなのかい?」
 私がコクリと頷くと、彼は「じゃあ、ついてきて」と行って歩き出した。
 彼は人混みの中をかき分けて進んでいく。見失わないように必死に足を動かすと、やがて人混みの中を抜けて大きな広場に出た。
 広場の真ん中には大きくてカラフルな三角屋根のテントが立っていて、中からはたくさんの歓声が聞こえてくる。テントの周りにはこれまたカラフルな旗がいくつも立っていて、私はその光景に目を奪われた。
「これは何?」
「この街で一番人気のサーカスだよ。君はサーカスを見るのは初めてかい?」
「サーカスって、絵本とかで見るあのサーカス?」
「そうさ。ちょっとこっちへおいで」
 人差し指を口に当てて私を手招いた。

 カラフルなお兄さんはテントの裏側に回ると、身を潜めながら小さな入り口をくぐった。私も同じようにマネをする。
 テントの中は木の骨組みに支えられていて、表からは想像のつかないような手作り感が溢れていた。
「このハシゴを登るよ。さぁ手を貸して」
 ヒンヤリとした彼の手を握ってハシゴを登ると、大人が2人入れるか入れないかくらいの小さな屋根裏部屋に出た。
「ほら、ここから覗いてごらん」
 言われた通りテントの布に空いた小さな穴を覗いてみると、そこからはサーカスのステージがよく見下ろせた。
「ここは秘密の特等席なんだ」
 私はそこから見える初めてのサーカスに夢中になった。
 人間離れした団員達、中に人間が入っているのではと疑うような賢い動物たち。ある者はクルッと回り、ある者はピョンと飛び越え、体の大きなゾウが火の輪っかをくぐり抜けた時には、観客たちと一緒になって私も大きな拍手をした。

「どうだいサーカスは。素晴らしいだろ?」
「はい!」
「俺ももうすぐこの舞台に立つんだ」
「お兄さんもサーカスに出るんですか?」
「あぁ、そうさ」
 彼は誇らしげに頷いた。

「観客が出てくる前に、土産屋でボールペンを探そう」
 ハシゴを降り、中のテントの下をくぐり抜けると、そこにはサーカスをモチーフにした様々なお土産が並んでいた。
「ボールペンはここだね」
 ウマやライオン、トラにクマ。そして演目の中で私が一番感動した火をくぐるゾウのボールペンもあった。元々欲しいと思っていた猫のボールペンはなかったが、私はそのゾウのボールペンをとても気に入った。
「これにします!」
「実は、僕もそれがオススメだったんだ」
 お兄さんはそう言って優しく笑った。

 ボールペンの会計を済ませてテントの外に出ると、外はもう空がオレンジ色に染まっていた。
「この街にはもっと楽しい場所があるんだ。せっかくだから、もう少し見て回らないかい?」
 本当は、私もそうしたかった。だが、バスに乗り遅れると母に怒られてしまう。
 正直にそう伝えると、お兄さんはバス停まで私を送ってくれた。
「さぁ、バスが来たよ」
「はい。今日はありがとうございました! とっても楽しかったです!」
「それは良かった。今度はぜひ、僕がステージに立ってる姿を見にきて。また特等席を用意しておくからさ」
 私を見てそう言った彼は、片目を閉じて笑った。

 そこから家へ着くまでの記憶はなぜかはっきりしない。ただ、次の日の朝、起きたら枕元にゾウのボールペンが転がっていた。
 それからその話を家族や友達にしたが、街にサーカスが来ていたと言っても誰も信じてはくれなかった。
 直接サーカスを見てもらえば分かるだろうと、数日後に両親と街に行って探してもみたが、サーカスどころかあのカラフルな街並みすらどこにもなかった。
 今でもあの時の観客の歓声とステージ上から伝わる火の熱さははっきりと覚えていて、あれが夢の中だったとは思えない。
 でもしばらくすると、それを唯一裏付ける証拠だったボールペンもどこかに失くしてしまったので、私はその記憶に自信が持てなくなった。

 大学入学で遠くの町に引っ越し、そこで就職と結婚、出産を経た私は、17年ぶりに生まれ故郷に帰ってきた。
「あのね、お母さん。街にかわいい文房具がたくさん置いてある新しいお店ができたって、舞ちゃんが言ってたんだけどね」
 娘はそう小学校の友達の名前を出すと、バスに乗って一人でその店に行きたいと言い出した。
 昔と違って今は、昔の半分ほどの時間があれば街まで行くことができる。ただ、バスの本数は相変わらずだ。

「バスに乗り遅れたら帰ってこられないからね」
 翌朝そう言って私が見送ると、「分かった分かった」と娘は頷き、意気揚々と家を出て行った。

 夕方、眠そうな目で帰ってきた娘が手にしていたものを見て、私は驚いた。
 あの時私が買ったものと同じゾウのボールペンを、彼女が握りしめていたのだ。

 夕食も食べずにすぐに布団に潜り、眠ってしまった娘の寝顔を私は見つめる。
 心なしかいつもより楽しそうな寝顔をしている気がする。
 一体どんな夢を見ているのだろうか。もしかしたら、サーカスの続きを楽しんでいるのかもしれない。
 私はそんな不思議なことを考えながら、静かに寝息を立てる娘の頭をそっと撫でた。

1/29/2024, 10:03:00 AM

街の灯りがあんなに遠くに見える。
陽だまりのように暖かかった君やあの人達。
この街を出てゆく今は、なにも残さず忘れてゆけばいい。
僕の靴音が夜の空に響く。
人知れぬ街で、もう一度生きてみようと。

さぁ、次の街へ。

1/29/2024, 9:59:08 AM

賑やかな風景。
行き交う人々の群れ。
ずしりと構える建物。
僕はそこで生きたくはないが、眺めるのは悪くない。…でも、
こんなに虚しいのはなぜだろう。
僕の感情は、僕だけにしかわからない。
それなのになぜ、僕の視界に映るそれはおもしろくって僕自身はこんなにもつまらない。
ああ、幻想だな。みんな、闘ってるんだよな。
今日も1日お疲れさま。
この街に祝福を。

/街へ

1/29/2024, 9:55:08 AM

今日、街へ行くことにした。
 何年ぶりだろうか。
 何度も行きたいと思っていたけれど、どうしても体が動かなかった。
 前に街に行った時の記憶が、私を臆病にさせた。

 だけどいつまでも家に閉じこもったも仕方がない。
 私は勇気を出し、再び街へ行くことにした。

 街に向かいながら前回のことを思い出す。
 数年前のことながら、今でも鮮明に思いだせる。
 ずっと頭から離れなかったあの光景。

 あの日私は町をぶらついていた。
 特に理由は無い。
 なんとなくだ。

 だけど街に着くと、私に気づいた人達がキャーキャー歓声を上げ始めた。
 私は突然の事に戸惑い――
 いや、正直に言うと気分がよかった。
 だってあんなに注目されることなんて、生まれて初めての事だから。

 だから調子に乗った。
 みんなから見えるように、大きな道を歩いたり、たまに歓声に応えたりした。
 そうすれば、みんな喜んでくれたからだ。
 たまらなく気分がよかった。

 それがいけなかったのだろう。
 私が注目を浴びることを気に入らない人たち――いわゆるアンチがいることに気が付かなかった。

 そのまま私は調子に乗って街を歩いていると、ふと周りに人がいないことに気が付いた。
 周りを見渡しても誰もいない。
 歓声どころか、物音一つしない。
 まるで最初から誰もいなかったかののように……
 何が起こったのかわからず、恐怖に支配される。

 その時だった。
 何かが体にぶつけられた。
 アンチは私に暴力を振るってきたのだ。

 誓って私は何もしていない。
 でもアンチには関係が無かったのだろう。
 見えない所から、何かを何度もぶつけられた。
 私は抵抗をしたが、それでも暴力は止まず、泣きながら家に帰ったのだ。
 今思い出しただけでも、身震いがしてくる。

 でも私は決めたのだ。
 アンチたちと対決すると。
 ベストな方法じゃないことは分かっている。
 でも悪いことをしていないのに、やられっ放しなのは許せない。

 私が街に姿を現すと、みんなが私に注目しているのが分かる。
 だけど突然のことで驚いたのか、私を見て固まっていた。
 歓迎の声が無いのはちょっとだけ残念だ。

 だけど気にしない。
 だって今回の目的はそうじゃないから。
 こうしていれば、またアンチが姿を現すだろう。

 それまでは、この光景を楽しむことにしよう。
 みんなが私を《見上げる》光景は何物にも代えがたい。
 私はこの光景を守るために戦うんだ。

 私の決意を感じ取ってくれたのか、一人の女性が私を歓迎する声をあげてくれた。

「キャー。怪獣よー」

1/29/2024, 9:54:30 AM

いつも家の中に引きこもってばかりで、これではいけないと、目的もなく、街へ繰り出すことがある。あてもなく街をさまよって何を買うわけでもなく何をするでもなくただひたすら歩いて帰る。わざわざ街へ来たのだからカフェにでも行けばいいのに、店へ入って注文をするという単純なことが私にはハードルが高く、また、ひどく拗らせた貧乏性も相まっていつも店に入ることができない。こうして何もせずに帰ってくるたびに人生損してる気がして自己嫌悪に陥る。臆病で過剰に自分を守り失敗や恥をかくことや傷つくことから逃げている。人と関わる勇気がもてない。いつまでもこのままでは生きていくのにも支障が出る。どこかで変わらなければならない。それは今日だってできるはずなのに。いつも後回しにしてしまう。明日は、明日こそは、、、その明日は来るのだろうか。そうこうしているうちに人生が終わってしまう。明日人生が終わるとしたら、そう本気で思えたら、今度こそできるかもしれない。でもいつもできないから、私はつまり今この時を真剣に生きていない。だからいつも人生に不満があるのだ。傷ついてもいいから本気で生きよう。本気で生きてたらその傷なんてなんてことないものだ。仮に致命傷になったとしても、本気の結果ならそれはそれでその運命を受け入れよう。愛すべき人生のために今度こそ本気で生きる勇気を持とうと思う。

1/29/2024, 9:47:29 AM

列車の揺れはとても心地が良い。いつの間にかうたた寝してたみたいだ。不意に目を覚まして車窓の向こうを見た時にはすっかり見慣れた景色になっていた。
「懐かしいなあ」
変わってないかな。あの店も、あの場所も、そしてあの子も。変わっていないといいな。そりゃあ完全にあの時のまま、なんてのは無理だけど。あの店のパンが最高に美味しくて、あの場所が最高の昼寝スポットだった。そしてあの子の笑顔は最高に可愛かった。あの時の記憶のまま、今も存在してくれてたら良いな。
期待に胸を膨らませ列車を降りる。見た感じはあの時と変わらない駅の改札。でも所々変わったところを見つける。壁が綺麗になったりとか、流れる音楽がショパンからサティになってたりとか。ちょっとずつ変わっているものを発見するたび新鮮な気持ちになる。
そして、キョロキョロしている僕に声がかかった。
「おかえり」
この声、知ってる。柔らかく優しい声。懐かしいなあ、嬉しいなあ。顔が緩んでしまうのを隠すことなく僕は振り向いて、言った。
「ただいま」
あの時と変わらない最高に可愛い笑顔が、そこにあった。良かった、君は変わらずにいてくれて。僕はこの街が大好きだ。改めてそう思った。

1/29/2024, 9:36:34 AM

「街へ」

街には
様々な誘惑と魔物が棲んでいるから
気を付けなさいて…。

あと首都圏の路線図が、魔界過ぎて
未だに理解出来ずに駅名も覚えられない…

1/29/2024, 9:33:06 AM

山生まれだった。
街を知らなかった。
でも彼は私を街へと連れてってくれて世界を広げてくれた。
私の世界の創立者は彼だ。
そんな彼と今日も街へ
『街へ』

1/29/2024, 9:29:03 AM

駅前の、大きな窓があるカフェで朝食を摂るのが私の毎日の楽しみであった。

時間は決まって朝7時で、仲の良さそうな老夫婦とパソコンを睨みつける若いサラリーマン、勉強をする高校生などがちらほらと席を埋める。

私はいつも窓際の端の小さなテーブル席に座り、頼んだコーヒーとトーストのモーニングセットを食べる。忙しなく行き交う人々を見ながら様々なことに思考を巡らせる時間が、私は好きだった。

代わり映えのない景色だ。しかし、その中から小さな変化を見つけた時、私は少しだけ嬉しくなる。


ふと、目の前を黒い影が横切った。


「あ、猫」


艶のある毛並みの黒猫だった。

そういえば、黒猫が横切るという事象は新しい出会いや好機が訪れる前触れだという迷信がある。
私はそれを思い出して、少しだけ楽しくなった。


店の外が次第に騒がしくなっていく。
私は席を立った。いつもより少し時間が早いが、今日はいつもとは違う日になる気がした。

1/29/2024, 9:27:19 AM

テーマ『街へ』


知らない建物が並ぶ街並みを見ると、心が弾む。

アンティークショップ、古着屋、ゲームセンター、リサイクルショップ

一度行ってみたいのは、仮面◯イダーの中古グッズが売られてる
リサイクルショップだ

子供の頃、音が鳴るちゃんとしたやつを買ってもらえなかったから

大人になった私が、今の自分にいつか、大人向けのやつを買ってあげたいな

なんて願望を抱いてる。…ちょっと、お高いけどね(笑)

子供の頃、変身できたら楽しそうだなっていつも考えてた

人とは違う力が使えて、誰かを助けたり、喜ばせたり

かっこいい自分になれること自体も、憧れなのかもしれない

現実で変身はできないけど

それでも、未来と自分は変えられるから

死ぬときに後悔しないよう、心の声に耳を傾けながら

小さくていいから、今の自分を選んで行きたい

選んだ未来で、私がたどり着く街は

いったい、どんな場所なんだろう?

…楽しみだな

1/29/2024, 9:24:16 AM

電車に乗って

通い慣れた

あなたの住む街。


何もない駅

まっすぐ続く並木道

いつもの笑顔が待ってる

3人掛けの白いベンチ…

あなたが住む街の匂い


そっと記憶の栞を

くすぐられた気がした。



今日 偶然だけど

乗ってる電車の中

顔を上げた先に

あなたの街が見えたよ…



この街はまだ

あなたの街ですか…?



もう通り過ぎてしまうだけの

そんな街になってしまったけど


ほんの数秒だけ


あなたこと思い出して


そんなことを


ふと聞いてみたくなったの…。





- あの街へ… -

1/29/2024, 9:22:21 AM

街へ飛び出そう心配いらない大昔から、地球だって回ってる、きっと月だって回るよ!

1/29/2024, 9:09:00 AM

街…


友達のいる所かな


後は自分の好きなテーマパークがある所とか


あー、あの街に行ってみたい。

1/29/2024, 9:07:41 AM

数年ぶりに街へ出た。いや、家の外でコンビニ以外に出たのも数年ぶりかもしれない。

大学受験で失敗して、三流大学からブラック企業で心身を病んで依頼、自室でずっとモニターに齧りつく日々。

両親は気を遣ってくれてるし、誰と言うわけでもないが、社会不適合者だと言われているようで怖かった。

そんな自分が久しぶりにのめりこんだのが数年前にリリースされたMMORPGだった。武器のカスタマイズがかなりマニアックで、パーツを組み合わせ次第で何通りもの武器に変えられる。工学部志望で機械オタクの自分には魅力的なゲームだった。

そんなゲームのイベントが街であるという。チャットで知り合ったプレーヤーに教えてもらった。相手は人間不審だった自分を外へ連れ出してくれた救世主のような人間だ。

今日、イベント会場で待ち合わせしている。直接会って話ができるだろうか。

アバターの好みで女性アイコンを使っていたが、男と知って引かれないだろうか。

少しだけ怖いが、わくわくした気持ちの方が強かった。それだけ相手を信頼していたんだと思う。

今日は天気が良い。

…そういえば、彼からきた最後のチャット少し様子がおかしかったな。

海の神様が願いをどうの…

今日また話を聞いてみよう。

Next