『街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
嫌なことばかり。こんな人生ならいっそ、、、
飛び込もうと思った。嫌なこと続きでこんな思いを抱き続けなくてはいけないのならもう終わりにしてしまおうと。
あまりにも街が煌びやかで華やかで、そんなことしたって何の意味もない。誰も喜ばないと言われているようだった。
そう思ったのも束の間、その感情と逆にお前などいらない。この煌びやかで華やかな街にお前などいらぬ。そう言われている気もしてその場にしゃがみ込んだ。
ある男が私に声をかけた。
「実は私もなんだ。私もあなたと一緒だ。」
この街に恨みはない。だが、焦燥感と嫌気がさす。
圧倒されるほどの街に自分の価値を見出せるのだろうか。
街へ____
2024.01.29
お題「街へ」
今日も無事仕事が終わった
「帰りちょっと寄ってく?」
そんなセリフが飛び交うはずの街中の職場
実際はそんなセリフが聞こえたこともないし
言ったこともない
ずっと街から少し離れた職場にいたから
街中にお勤めは少し憧れていた
そんな職場での生活も契約期間満了のため
残すところあと2ヶ月
ドラマのような展開はまったくなかったけれど
充分満足している
僕は生きてきた18年間一度も街へ行ったことがない。
「街」
ああ、なんて素敵な響きなんだろう。
僕もいつか…行ってみたい。
そう、思っていた。
14歳になるまでは。
僕が13歳だった時。
仕事上の関係で、父さんと母さんが「街」に行くことになった。
正直、憧れだった街に行く父と母が羨ましかったが、仕事関係の遠出に子供がついていけるわけが無い。
土産話をたっぷり持って帰ることを約束した2人の背中が見えなくなるまで手を振り続けた。
それから2日たってから帰ってきた2人は、別人かのようにげっそりとやつれていた。
これはただ事では無いと思い、その日は街のことを聞くのは諦めた。
そして次の日。
2人はまた街へと出ていった。
今度は1週間帰ってこなかった。
この前と比較にならないほどやつれ果てた2人をみてさすがにおかしいと思い、街で何があったのかを問い質した。
2人は…何も答えずに、涙を流していた。
次の日の朝。
2人は揃って宙に浮いていた。
その日は僕の14歳の誕生日だった。
目の前の光景を受け入れるにはまだ幼かった。
でも、受け入れられずとも、何が起こったのかは理解出来た。
僕はただただ立ち尽くしていた。
後から後から涙が溢れて止まらなかった。
ふと、足元に落ちた紙切れを見つけた。
それを拾い上げると、なにか文字が書いてあった。
そこには、
「絶対に街には行くな。父さんと母さんはお前と違うところに行くが、どこに行っても見守っているよ。体を大切に。私たちと同じところに行こうだなんて決して考えるんじゃないぞ。お前は優しい子だ。どうかそのまま、そのまま楽しく生きて欲しい。もう一度言う。絶対に街には行くな。愛してる」
「いやだ…いやだいやだいやだいやだいやだ…
置いてかないで…」
戻りたい、あの頃に…
3人で笑いあって過ごした、幸せな日々に。
ずっと続くと思っていた。
このまま2人はおじいちゃんおばあちゃんになるまで生きて、幸せなまま人生を終えるのだと思っていた。
それを…望んでいたのに。
「街」
その日から、この言葉は、その場所は、僕が最も忌み嫌うものとなった。
でも、ずっと気になっていた。
大好きな父と母を死に追い込んだのものの正体はなんだったのか。
そこまでして僕に街に行って欲しくない理由は一体何なのか。
あれから4年。
今日で18歳を迎える僕は、全ての謎を解き明かしに街へ行く。
父さん、母さん、ごめんなさい。
約束を破るような悪い子供で。
でも…
それでも、僕は全てを知りたい。
いや、知る義務があるんだ。
そして僕は家を出た。
2023/1.29 街へ
お話が思いつかなくて書けませんでした。
すみません…(最も、私の書くお話に需要は無いのですが…)
街ってなんだろう。
最初は、インターネットの世界を書こうと思いました。(誹謗中傷等…)
しかし、なんかこう…しっくり来なかったので(語彙力)違うものに変えました。
皆さんはここで言う「街」ってなんだと思いますか?
何故お父さんとお母さんはいなくなってしまったのでしょうか?
そして…お話の中で出てくる「僕」は、街に行ってから帰ってこれたと思いますか?
今回のお話は、「僕」の気持ちになって読んでいただけると嬉しいです。
名前の決まりそうな作者より
街へ『木枯らし』
朝起きて、コップ一杯の水を飲んだ僕は街へ出る。
午前8時には起き上がり、9時前には外出する。
あらかじめ決めていたことだ。
2年間勤めた職場を退職して、飽きるまで自由に暮らしてみようと思った。幸い、半年程度なら遊んで暮らせる程の貯金はあった。
退職してから今日で3週間になる。
時間が経つにつれ、漠然とした不安が足元に忍び寄ってきた。
激務をこなしていた頃、あれだけ焦がれていた自由をうまく乗りこなせない。
行きたかった映画も釣りも、それぞれ1度行ったきり行っていない。
ただベッドの中でスマホをいじる日々が続き、これではいけないと最低限の外出を自分に課すことにした。
行き付けの喫茶店で小一時間を過ごし、図書館で昼過ぎまで本を漁る。本に飽きるとバッティングセンターに行く。
昨日も同じ1日だったのではないか。
一昨日は、明日はどうか。
今日は何月何日だったか、分からない。
夕暮れが近くなり帰路につく。
ビルの谷間が茜色に染まっていく。
木枯らしがビューっと吹く。
カラスの群れが飛び立ち、はっとして足元から視線を上げた。
見渡せど見渡せど、街には見えない道が張りめぐらされていた。
自由を求めていたはずの自分は、ただ習慣のレールの上を移動していた。
仕事を辞めても、街に出ても、つまるところ僕は僕の枠組みから逃れられないのだと唐突に悟った。
『街へ』
とある密会の情報を得るために
私は庶民の格好をして街に潜入しています。
人通りの少ない路地を歩き、
手がかりを探っていると、
何処かから男女の話し声が聞こえてしました。
物陰から様子を伺うと、
男性が女性を強引に口説き、
女性は困っている様子でした。
見兼ねた私はその場に乱入し、
固有スキル『毒舌』を使います。
すると男は驚いて、そそくさと逃げていきました。
「ありがとう。助かりました」
微笑みながらお礼を言う女性を
私はじっと見つめました。
薔薇色の頬、桜色の唇、空のように
青く澄んだ瞳、鈴の音のような柔らかな声
目の肥えた私から見ても
美しく愛らしいレディでした。
この街に住んでいる娘でしょうか。
助けてもらったお礼がしたいと言う彼女に
私は手を引かれ、街を散策することになりました。
住宅街の路地では住民が植物に
水やりをしていました。
水しぶきに日の光があたって
きらきらと輝いています。
市場へとやって来た私たちは、
コカトリスの焼き鳥や
ひつじ雲のわたあめなどを買い、
その珍味に舌を唸らせながら街を見回しました。
子供たちが楽しそうに駆け回る姿や笑い声
街の人たちの活気に満ち溢れた呼び声や熱気
洗濯物の甘い香り、焼鳥のタレの香り、花の香り
涼やかな風は街のさまざまな匂いを
運んできてくれます。
この街には今までも何度か訪れましたが、
これほどまで色鮮やかに映ったのは
今日が初めてでした。
楽しい時間は永遠の様に思えて一瞬の出来事です。
夕暮れの道を二人で歩きながら彼女は言いました。
「また会おうね」
今日は調査のために訪れたのであって、
遊びに来た訳ではないのですが…
たまにはこういう日も悪くないですわね。
「生きる」
苦しいから息を吸って 空腹が食べ物を求める
夜が来るたびに不安を募らせて
心はいつも朝を遠ざけようとする
大切な人にさえ気持ちを隠してさ
「行ってきます」って言葉が永遠の別れみたいで
本音をおし殺して嘘の笑顔で手を振った
いっそこのまま時が止まればなんて
逃げごしの自分 なさけないな
それでも生きなきゃいけないから
悲しむ人が居るから 今日も僕は生きてる
傷つけないように振り撒いた「ありがとう」
なんてありきたりな御世辞なんだろう
ホントはつまんないんだよ「こんな日常」
余計なお世話だって言ったら嫌われるな
自分を大事にしなさいって誰かが言った
知ってるよそんなこと だから人に優しくする
お腹が減ったら食べるし生きるために息をする
すること全部 自分のためだろ
愛されたいから大切な人にさえ優しくしてさ
嘘だらけの人生 ほんと嫌になるな
それでも生きなきゃいけないならせめて
今だけは泣いていいですか…
君の胸に沈んで眠ったあの夜
大好きな自分を一つ見つけたんだよ
今日もまた空腹を埋めるために食べて
安らぐために息を吸う
お金のために会社に行って
好かれるために「ありがとう」を使う
一人歩く帰り道 夜空に吐いた1日分のため息
ありきたりな日常の終わりにさ
君が待つ家があること それが僕に勇気をくれる
今は今だけは嘘のない「ありがとう」を言うよ
だから明日も生きる
街へ
地名しか知らない街が、
私にとって特別な場所になっている。
街の名をまるで呪文のように何度も唱えた。
きっと大丈夫。
さあ、今から君の住む街へ会いに行こう。
#159
街へ。街って言うと東京とかの都会をイメージするな。
今日は弁護士に相談をしてきて日記を書くのが遅くなった。それについては明日にしてジャンプの感想を書くか。ジャンプはなによりも優先されますからね。
今週は呪術が休みなので鵺から。最近ちょっと微妙だと思ってたけど今週はめっちゃよかった。
鵺はここぞというところの画力が高いし引きも上手い。見せ方が上手いね。ギャグとシリアスの具合もいい感じだしこれはアニメ化待ったなし。来週が楽しみ。
次はままゆう。この漫画好きなんだけど最近は明らかにキャラガチャしてるなって感じる。展開を巻いたからなのか元からこのペースでいくつもりだったのか。
とにかく来週はまた新しいキャラが出てくるようだ。次はどんなキャラなのか楽しみ。続くといいな。
後はワンピとキルアオか。カグラバチもあったか。でも感想を書くほどじゃないな。
ジャンプ好きで感想も書いてるけど読んでる作品は少ないんだよな。呪術も終わるみたいだしなにか新しい看板級の作品が欲しいね。これ前も書いた気がするけど。
街へ行く
今いる場所から
なにも考えず
ただ歩くだけ
そうすれば
ほら
あなたが見つける
「今日はお小言はやめてね」
街へ
子どもの頃
北海道から東京へ引っ越しをした
そう言うと
街が栄えててびっくりしたんじゃない?
と思うかもしれないが
これが少し違った
東京と言っても郊外
「えっ 東京って田舎だな」
が第一印象だった
何故って
田んぼや畑だらけだし
蛇にも遭遇した
まあ それでも都会の子ども達は
東京マウントをとってきたけど
悔しいが確かに少し電車に乗ると
街は栄えていた
何年か住むと
街が当たり前になった
街は良い
楽しみたい時には楽しめる所が沢山あるし
疲れた時にも羽を休める所がある
もう少し暖かくなったら
街へ繰り出そう
何か新しい発見があるかもしれない
paki
私は幼少の頃、月に一度、電車で大きな街に行くことをとても楽しみにしていた。
大きなビルや煌びやかな光。
かっこいい服屋さんやオシャレな食べ物屋さん。
行ったことのない道に行くワクワク。
田舎では見れないショー。
当時はやっていたアーケードゲーム。
そこには、田舎では体験できない事がたくさんあった。
そして今、二十歳になったタイミングで、とある街に一人暮らしを始めた。
そこには、あの日味わったワクワクはあっただろうか?
いや、なかった。
あの日のような、何をみても星々が煌めくように目を輝かせるようなワクワクはなかった。
でも、見知らぬバスや電車に乗る時のドキドキ感。
新しい景色を見た時の爽快感。
頻度が減っただけで、やっぱり田舎っ子なんだなと思った。
やっぱり、子供の時の街への冒険ほど楽しいものはないだろう。
※うっかり書き終わった《優しさ》を消してしまったので、今回は複合のお題になります……。
《優しさ》&《街へ》
街角で喚く少年とその首根っこを掴むおじさんを見付けた。
人通りの多い時間ならともかく、朝方の時間に盗みが成功するとでも思ったのか。
上質とまでは行かないが、そこそこ質の良い衣服を纏った少年。薄汚れているせいか、平民かそれ以下の水準の生活を送っているようにしか見えない。
街行く人が無視していく中、俺は、とうとう手を振り上げたおじさんの肩を叩く。
「やあ、何かあったのかい?」
「このガキがうちのリンゴを盗みやがったんだ!」
「うるさい! 離せよ!!」
全体的に青く、まだ熟していない美味しくなさそうなリンゴを少年は大事そうに抱えていた。
「そりゃあ大変だ。けど、子供相手に手を上げるのは良くないんじゃないか? ここで衛兵でも呼ばれちゃ、おじさんが悪者にされちゃうかも知れないよ」
俺の言葉に、おじさんは慌てて手を下ろした。
「でもこのガキがうちのリンゴを盗みやがったんだ、見過ごせる訳ねぇだろうが!!」
「だね。じゃあ、この少年の代わりに俺が代金を払うから、それで手打ちにしてやってくれないか?」
「……物好きだな」
そう言いつつも代金を受け取った途端に店に戻っていくのだから、現金なものだ。
「偽善者め! 優しくしたつもりだろうが、僕は感謝なんてしないからな!」
そう吐き捨てて去ろうとした少年の肩を掴む。
「何言ってるんだ? そんなに買いかぶらないでくれよ、照れるだろ?」
本当に見返りを求めないのであれば、偽善だと言われるのも納得だ。だが、こちらは見返りを求めているのだ、一緒にされても困る。
「俺はしっかりと、借りは返して貰うぞ?」
「……言っておくが、家もないし親もいないし金もないからな!」
清々しいまでの告白に、流石の俺も同情を禁じ得ない。金はさておき、家も親もいないのか。
「なるほど、お前以外何もないんだな」
「そうそう僕以外……って、え?」
「伯爵様! お探しの御子が見つかりました!」
それが道に響き渡ったかと思うと、わらわらと衛兵が少年を囲む。
「え? 何、怖っ……は? えっ?」
少年の動揺している声が聞こえる。
何も知らないままは可哀想かと思い、衛兵に一言断って近付き、少年の耳元で囁く。
「お前の母親は伯爵家に仕えていた。そして、伯爵との不義の子がお前だ。珍しく世間体を気にしただけの追放で、母親が病で死んだら伯爵家に保護されるようになっていたようだな」
ぽかんとした表情の少年を置いて、俺は離れる。
伯爵家の馬車に詰め込まれる少年の声を背で受け、俺は歩き出した。
行きずりに先程少年と揉めていたリンゴの店主からリンゴを受け取り、その曲面に掘られた文字を読む。
『成功 ノーレンへ』
任務の結果と、次の任務先の街名だ。
そう、俺とリンゴの店主は同じ組織の構成員だ。
先程の茶番は少年を伯爵家に引き渡す為のもの。
盗みの経験のあるなしもそうだが、日常的に自分の目でリンゴを見たり切ったりしたことのある人物ならあのリンゴは盗らない。
単純に、まだ熟しておらず今日明日の食糧としてならないからだ。
だから、敢えて盗みやすい人通りの少ないところに、リンゴの屋台を置いた。
盗みになれていない、そこそこ育ちのいい筈の少年が現れるのを待って。
「母親が亡くなったのが五日前……窃盗に手を出すまで時間がかかるあたり、良いとこの坊ちゃんだな」
これから少年には、飢えて死を待つよりも地獄が待っているだろう。腹の探り合いも責任転嫁も、見る必要のなかった世界だ。
なのに、組織が——俺という存在が関わったことで少年は人生が変わるのだろう。
親に人生を左右されて、可哀想だ。
「……俺の優しさなんてもんは、母親の腹ん中にでも置いてきちまったさ」
誰かを地獄に突き落とす為に、手を伸ばす。
その行為が優しさであるはずがなく、偽善にすらなれないだろう。
時折、罪悪感に苛まれ嫌悪感に呑まれるけれど。
それでも、俺はこの組織から抜けることはないだろう。だって——唯一父親が俺に残してくれた、願いであり望みなのだから。
俺の優しさはそういう、手段であり、悪意なんだ。
「……感傷に浸るのも馬鹿らしいな、珍しくも何ともない依頼だったのに」
そう、依頼だ。それにしては、感情の動かされる。
手にしたリンゴをしゃくり、と齧り俺は歩く。
依頼主が望んだことを遂行すること。男爵以上の、貴族からしか依頼を受け付けないこと。必ず損得勘定で動くこと。
それがこの組織の絶対だ。
だから俺は、この組織で優秀になろうとしている。
そうすればきっと、この組織の絶対的ルールを理解できるのではないかと思っているからだ。
損得勘定で、なんて、およそ感情で動くことを否定しているのだろうか。
だが人に感情は付き物だと思う。つまり人間性を否定しているのか、とも思うことが多々ある。
なのに、そんな組織に身を置く理由は、自分自身には何かが欠けている、と自覚しているからだ。
そうでなければ、きっと、とうの昔にくたばっていたことだろう。
馬鹿らしくなった思考の果てに、俺はいつも一つの答えに辿り着く。
「——さあ、次なる街へ」
任務をこなしている内に、見付けられる筈だ。
本当の優しさと、その価値を。
人々の想いが連なる国で、非道徳的な俺たち組織の足音は、きっと国中の闇に響いている。
刺激を求めて
私が私を縛る世界から
少し解き放つ
小さな窓からの
照らされる光じゃなくて
みんなが自ら発光する
誰かに、何かに衝撃を受ける
持ち帰って、よく寝るために
–街へ–
街へ
キンキンに冷えた朝の道
耳や指先が痛む
フードを深くかぶり、手袋をした手はさらにポケットに
角を曲がり、山の道を抜け、住宅地に差し掛かると、空が広く開けて日が昇る
私はフードを脱いで、ポケットから手を出す
通勤通学の人が増えてきた
もうすぐ駅だ
【街へ】
街へ行こう。君に会うために。
ここしばらく、君と会うことが出来ていない。
お互い成人して君は街へ行ってしまった。
僕は家業を継ぐため、ここに残った。
高校時代は楽しかったな。
ずっと一緒だった。
君と離れてから約1年。
君は僕の事を覚えているのだろうか。
もしかしたら他にいい人を見つけているのかもしれないな。
街には僕なんかよりずっといい人がいるだろうから。
君と約束したわけでもない。
ただ、またね、と。それだけ。
それだけなのに。
僕は君を思い続けている。
もし、君が僕の事を覚えていて。
まだ、好きだと言ってくれるなら。
期待、しても、いいかな。
一途だった君を信じて。
「今、会いに行きます」
るあ
街へ
『上京』
私は夢の女優を目指して事務所に入り、田舎を出て東京へと上京しに行く。
親や友達との別れは悲しかった、けれどだからこそ絶対大女優になってまた帰って来るとそう思えた。
気付けば田園風景が大きなビルが沢山ある都会風景へと変わっていた。
着いたんだ!、都会の街東京に!
〝街へ〟
最寄りの駅まではバスで30分。そこから更に街まで1時間。車窓からは決して栄えてるとは言えない田園風景が広がっている。間もなく住宅街が増え、目的地が近づくにつれて高層ビルが隙間無く立ち並ぶ景色に変わっていくと、ああ…やっと貴方に会えると、つい浮き足立ってしまう。
風景を映していたはずの窓には、にやけ顔を隠せない間抜けな男が1人。地下トンネルの先には目的地の街と貴方が待っている。
街へ出た
キャンバスを買いに
僕は我儘で自分の都合第一だから
好きを売って理想に近づくしかないんだ
自分の手で死ぬ勇気がないなら
泣いても笑っても足掻いても這いつくばってでも
息をしなくちゃならない
死にたいのに息してる僕を哀れんで
背中を擦ってくれる人がどれだけ居ようと
それは変わらないもんね。
街へ
「うわあ~でっかいビル!」私は思わず
大声になってしまう...
「やめてよ田舎感丸出しにするの恥ずかしい」隣を歩く姉に窘められる。
私達 姉妹は、初めて都会の街に降り立った。
閑散とした 田んぼ道とは違う
アスファルトが目に眩しい
上を見上げれば大きなビル群が連なる
上にそそり立つ建物など私の住んでいる
田舎では、考えられない事だった。
まるで別世界 桃源郷である。
見た事がないきらきらしたお店が
右側の道にも左側の道にも広がっている
人も同じ人間とは、思えない程
雑誌のモデルさんみたいな綺麗な人や
格好いい人でいっぱいだった。
「ここが東京! 都会だ~ぁぁぁ」
私は足を前に踏み出し走りだそうとする
その途端 グイッと姉に襟首を
摑まれた。
「ちょっと こんなに人が多いんだから
走り出さないで 迷子になるでしょう!」
姉に止められ 私は駆け出して行くのを
やめる
姉に従い まずは、原宿という所に行く
姉曰くそこは、可愛いが売っている
街だと言う...
私は首を傾げる。
どういう事?
可愛い 可愛い動物? 動物園
ペット屋さん
私は、想像を膨らませワクワクが
止まらなかった。
早速 原宿と言う街に行ってみる。
お店の内装がなんだかすごくカラフルな
店舗が多かった。
フワフワな犬の尻尾みたいなアクセサリーが売ってたり 犬耳や猫耳のカチューシャが売ってたり 動物の一部分を加えた
小物が多かった。
かと思えば ヒラヒラのレースが付いた
傘だったりドレスみたいにスカートの裾が
ふわりと左右に広がっていたり
お店ごとに全く系統が違っていたり
でっかい横文字が全面に広がった
サングラスや缶バッチがいくつも付けられる 透明なアクリル系のバックなど
私達が住んでる田舎では、絶対売っていないデザインの服や小物が棚に並んでいた。
飲食店もすごかった。
スイーツ系のお店はハート型を象った
アイスクリーム
七色の巨大綿あめなど 思わず携帯で
写真を撮りたくなる見た目の食べ物が
沢山並んでいた。
これが姉がよく口にする映えと言うやつか
私の地元は、携帯の電波も入りづらい為
インスタやSNSは、やっていないが...
姉は、ことある毎に私達の地元に疎らに
並ぶ 東京MAPをコンビニとかで
見つけるたびに買って来る為
私よりは、詳しく 都会の街の事前情報を
知っていた。
次は、クレープと言うスイーツを
食べた。
姉も私も原宿に来たら食べたかった物だ
薄いクレープ生地にバナナやイチゴ
生クリームやチョコレートを載せて
食べる。
最初 紙が巻いてあるので食べづらかったが食べて行く内に慣れた。
歩きながら食べれるので姉も私もご満悦
だった。
他にも色々な所を回り初めての東京観光は
とても有意義に終わった。
そうして私達 姉妹は、夢の東京観光を
楽しみ あそび疲れた後
帰りの特急電車の中でお互いの肩と頭を
枕にして 慣れ親しんだ 恋しくなった
地元に帰ったのだった。
【街へ】
ガタガタと音を立てて電車が進んでいく。車窓を流れる景色が、見慣れた水田の緑から色とりどりの住宅へ、そして秩序だった窓ガラスの並ぶビルの群れへと変わっていく様をぼんやりと眺めていた。
近代的なホームに滑り込んだ電車のドアが、ブザー音と共に開く。荷物をまとめて降り立てば、混み合っているホームに見慣れた長身が覗いていた。
年に一度だけ、君に会うために街へと訪れる。人混みは大の苦手だけれど、君のためならばなんのそのだ。
「久しぶり!」
人並みを縫うように君へと駆け寄り、君の身体をギュッと抱きしめた。