『紅茶の香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ドアを開けると紅茶の香り
違いのわからない僕に、それでもいいよと微笑む君が
いつも待っていてくれるから
この部屋に帰りたくなる
何かあっても、何もなくても
(紅茶の香り)
紅茶の香り
珈琲は、まるっきりと言うほど飲まなくなった。
中学生の時は、毎朝、珈琲カップにインスタント☕珈琲スプーン1~2杯に湯を注ぎティースプーン2~3杯砂糖を入れて(学校の先生は1杯だけにしなさいといっていた-今糖尿病予備軍-)、2枚同時に焼けて立てに飛び出そうに出て来るトースターで焼いた耳が焼けてないマーガリンを塗っただけの食パン1枚と、🍳目玉焼だけが朝食だった。
珈琲☕はお腹が痛く成るので辞めた。朝一には良かったが‥‥‥
元来、自分は紅茶等だった。
☕珈琲は豆から挽いたり本で研究したりした。
ワインは小学生の時に本を見て葡萄🍇を潰して発酵の実験だと空瓶に作って置いてたらアルコール度数が上がる前に父親に飲まれた。でも良かった密造酒製造罪で検挙されたかも?(現在は作っても良い?)
刑法は全文読んで知っていた。小学4年生以上の見識で理解出来る内容なので知っていればやばかった?でも
実験なら無罪らしい!
紅茶は特にこだわらないで飲んできた。茶葉を軽く炒ってから湯を注いだらスコッチウイスキーの香りがした。何処のメーカーか忘れた。安物だったけど。
マスカットフレーバーでフラワリーな最高級茶葉の香りの紅茶を一度、味わってみたい 徳博🤤 45作目
沸かしたての湯を注いだら湯気と共にふわりと立ち昇る香りに過去の幻影を見る。
休日の朝は僕がパンケーキを作り、君が紅茶を淹れる。そんな当たり前の日々は失って初めてその価値に気付くのだと、今更に思い知った。
だって、どうしたって君と同じ香りにならないんだ。同じ電気ケトルで沸かした湯を残っていたティーバッグに注いでもあの頃の香りは再現できなくて。
このまま記憶から薄れていってしまうのだろうか。幸せの香りも、君の笑顔も拗ねた顔も、体温も、全て幻になってしまうのか。
淹れたての紅茶を飲んでも温まらない身体をどうしたらいいのだと、君のところへ聞きに逝きたい。
『紅茶の香り』
先日、ふと気が向いて長年寝かしてしまってた紅茶を飲もうと思った。紅茶というものの香りが苦手で、少しばかり辛い、そして苦い記憶も思い起こされる。というのも、別れた彼女が紅茶をよく飲んでいて、その香りというとやはり思い出してしまうものがある。茶葉は、かの女性に頂いたものではあるが、物に罪はなく捨てられずに残していた。中身はアールグレイだった。意外でしかなかった、彼女はダージリンを好んでいた、私にはあまり違いが分からないが、得意げに違いをかたっていたのを思い出した。一つの、ティーパックを取り出すと一欠の紙片が、出てきた、「君にあったのを選んでみたよ!どうかな?」とあった。初めて分かったことがある、彼女は私のことをよく考えてくれてた、そんな彼女を誤認していた、恥じた、最悪の人だ。味はマイルドで渋みも強くなく、昔に言ったあの味だった。久しぶりに彼女に連絡を取ろうとした、紅茶の感想も遅くなったけど伝えようとした。アイコンが仲睦まじい夫婦と子供の写真だった。私はそっとスマホを伏せた。
2023/10/28「紅茶の香り」
窓から入る
柔らかな日陽射しと
微かな風
テーブルには
お気に入りの
FAUCHONのアップルティー
本棚に並ぶ
世界文学全集から選んだのは
トルストイの
「アンナ・カレーニナ」
シャーロット・ブロンテの
「ジェーン・エア」か
少し迷ったけれど
学生時代に読んだのに
どちらもストーリーを
まるで憶えていなくて
読み直し
休日の午後
独り時間は
紅茶の香りの中で
豊かに
ゆっくりと
過ぎてゆく
# 紅茶の香り (314)
『紅茶の香り』
日曜日の昼下がり。一番大きな窓の側には、小洒落たテーブルがひとつ、一人掛けのソファがふたつ。
その一つに腰掛けて、あなたが来るのを待つ。数分もしないうちに、片手には白いポット、もう片方には焼き立てのスコーンを乗せた、これまた白いお皿を手にしたあなたが、キッチンから優しい笑顔で歩いてくる。
テーブルセットを終えたなら、紅茶もちょうど飲み頃になる。真白なポットで蒸らしたそれを、あなたは慣れた手つきでティーカップに注ぐ。大きくて骨張ったあなたの手が華奢なカップを持ち上げるのが、どこかアンバランスで少し可笑しい。透き通った琥珀色がティーカップを染めると、ふわりと鼻腔をくすぐるのはどこか高貴で優雅な香り。二人顔を見合わせて、期待に溢れた互いの表情に、声を揃えて笑った。
………
……
…
「……ああ…、またこの夢、ね…。」
私の日曜日の朝は、この夢から始まる。ほんの数年前は現実にあった、幸せな時間の夢。彼と過ごしたとっておきのティータイムは、週末のちょっとした贅沢だった。
あの優しい時間が現実に再び訪れることは、もう二度とない。あなたが私に遺したのは、悲しいくらいに白く美しい二人分のティーセットと、幸せの残滓みたいなこの夢。もう戻らない愛おしい人の記憶に、私はみっともなく縋り続けているのだ。いい加減前を向けと自分で思う。もう三年、まだ三年。私にはまだ短すぎるみたいだ。
紅茶の香りは、未だに恋しい。
紅茶の香りが吐き気を催す
あの日の光景がゾワゾワと蘇ってきて
気持ち悪い
あなたの何もかも
紅茶の香り
兄の匂い
兄は紅茶が好きだった
色んな紅茶を買い求め
これは美味しい
これは違うと
ひとりで楽しそうにやってた
だけどあいつが家を出ていって
紅茶の香りはぱたっと消えた
その代わり
ひとりで暮らすあの部屋に
人工的な
鼻を刺す紅茶の香りがするようだった
それは誰かの気配とも感じとられた
私以外は気づいてないけど
兄にも春の紅茶がやってきたのだろう
その紅茶には
痛々しい棘がありませんように。
_ ₁₃₁
朝起きて隣を見ると、彼がいなくて
まだ寝ぼけた眠たい目を擦りながらリビングに行く。
彼はいつも決まって紅茶を飲んで
ゆっくりとした時間を過ごしてる。
私の顔を見ると、彼は
「おはよう」って言って
私の分の紅茶も用意してくれる。
待ってる間の紅茶の香りが、私は好きだ。
今日は何をするのか、
彼とゆっくり話す時間も私は好きだ。
1日の始まりは紅茶の香りから
─────『紅茶の香り』
文章が思い浮かばない。
パソコンの前に座り、BGM代わりにと思ってスマホで再生していた映画はすでにエンドロールが流れている。
締切もなにもない、ただの趣味で続けている創作だけど、最近は仕事の忙しさもあってか学生の頃ほど書ける文章の量が減ってきた気がする。書きたい!と土日で一本は短編を書きあげていたあの燃え盛る情熱と体力は、今や蝋燭に灯る小さな炎のよう。最近全然書いていない、書かなくては。そんな焦燥ばかり胸の中に渦巻いて、キャラクターたちのセリフひとつロクに浮かんでこない。
ため息がこぼれる。
立ちあがり、キッチンで気分転換のお供を探していると、棚の奥の方に白いキャニスターを見つけた。お茶の専門店で買った、甘い香りの紅茶だ。
密閉目的の固い蓋をあけると、バニラの香りがして、それと同時に素敵なセリフを思いついた気がしたけれど、それはさっき眺めていた映画の真似でしかなかった。
紅茶に浸した貝殻型のマドレーヌを口にした瞬間の香りでとある小説を思い出した フランスの長い長い小説
たしかこうやって匂いと記憶が結び付くことの名称の由来にもなってる小説家の作品 かつて読んだことがある小説
こうして今まで忘れていた昔の記憶を徐々に思い出して過去を辿っていく内容だったはず あの小説の名前は…
こんなふうにはっきりとは思い出せないものは単語を並べて調べればだいたいわかる 「匂い 記憶」で解決する
そんな今の時代でもどこにも載せることができない私個人の体験の記憶とそれにまつわる匂いに思いを巡らせる
幼少期のおぼろげな記憶 あの頃のあの匂い
あの場所の雰囲気という感覚の質 クオリア
記憶という量的還元不可能な質が私に輪郭を与えている
今感じているこの香りと記憶がそれを思い出させる
思い出せないだけの記憶が私にはあといくつあるのだろう
それを思い出させる何かはどこにあるのだろう
軽食を済ませ外へ出た私の五感は研ぎ澄まされていた
失われた何かを求めて
『ミルクティ』
牛乳を飲みすぎるとお腹が痛くなる お腹がきゅうっと鳴くんだよ 心がきゅうっと鳴くときはいつだろう? ラズベリースコーンを床に溢した 飲みかけのミルクティが笑う午後三時 この部屋で1番冷めているのはなんだろう?
05:30、起床。娘達、夫の弁当と朝ごはんを作る。
06:00、夫起床。寝ぼけ眼のおはようを聞く、返す。
06:30、朝食完成。娘達を起こしに行くが起きない。
06:45、次女起床。一緒に朝食を囲む。
07:00、朝食の片付けをする。長女はまだ起きてこない。
07:30、夫出勤、次女登校。長女がやっと起きた。
「早く起こしてよ!遅刻しちゃう!」
「起こしたでしょうが!」
07:50、長女登校。慌てすぎて弁当忘れる。追いかける。
08:00、洗濯物を回す。
08:30、洗濯物を干す。天気が良いのですぐ乾くだろう。
09:00、パソコン立ち上げ仕事。メールチェックする。
12:00、昼食。サンドイッチを作り、食べる。美味しい。
13:00、仕事再開。今日は会議がない分気楽だ。
17:15、進捗順調、終業。夕飯当番は夫の為、自由時間。
17:20、お湯を沸かし紅茶を一杯。終業後のルーティン。
紅茶を一口飲む。顔が綻ぶ。今日も一日お疲れ様。
#紅茶の香り
フルーツティーのティーバッグセットを買った。
仕事の合間にカップにティーバッグを入れ、お湯を注ぐ。
ふんわりと甘い香りが漂い、ささくれた心を落ち着かせてくれる。
ほっと一息つく。疲れた日々の中にある、至福の瞬間。
『紅茶の香り』
喫茶店に一人で行くと思わず紅茶を注文してしまう。
もともと紅茶は苦手で、あなたに一口もらったときも顔を顰めてしまったぐらいなのに。
あなたをいつまでも忘れられなくて苦手な紅茶を我慢して飲む私は、相当な馬鹿だ。
#紅茶の香り
友人たちの談話
その扉を開けると、ふわりとセイロンティーの香りがした。先生は突然の来客に一瞬目を丸くしたもの、すぐに柔和な微笑みを浮かべる。
「おや、珍しい。貴方が来ることもあるのですね」
「……」
「一人だけのアフターヌーンティーも良いかと思いましたが……気が変わりました。あなたもご一緒にいかがです?」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
先生はすぐにもう一つのカップを用意すると、そこに琥珀色の液体が注がれていく。ふわりと紅茶の香りが一段と濃くなり、俺は自然と頰が緩むのを感じた。
「ミルクとレモン。どちらがお好きですか?」
「そのままで、大丈夫。ありがとう」
席に着いて香りを少し楽しんだ後口に含む。ほんの少し苦くて、渋いけど、美味しい。
「いつもここには幹部とミルが来ることが多いので、彼らが好きなものを用意しているんですよ。スピカはこういうのお好きですか?」
「好き。……あの子も好んでいるし」
「ふふ。あなたは本当にミルのことが好きなんですね」
「うん。俺はあまり感情が表に出ないし、お喋りも得意じゃない。けど、あの子は俺にいつも優しくて、たくさん色んなことを話してくれる。……あの子のためなら、何でもしてあげたいって思う」
はっ、と俺は我に返る。あの子のことを熱弁して、途端に恥ずかしくなる。顔がほんの少し熱くなったのは差し出されたあたたかい紅茶のせいじゃない、と思う。
俺の反応に先生はくすくすと笑った。
「あの、えっと……」
「いいんですよ。それだけあの子のことを大事に想っていることが分かりますから」
「……先生は、あの人の友達、なんだよね?」
「ヴァシリーのことですか?友達……というより、何でしょうか。相談役とかそういったものの方が近いですね。あちらは私のことを友人、とかそんな優しいことを思っていないでしょう。自分には持っていない知識を持っている知恵者、みたいなもの。何せ、彼の性格はあなたもよくご存知でしょう?」
「……うん。でも、俺の目から見て、あなたたちも俺たちと同じだと思う。だって、色んなことをあの人は貴方に聞いている。それは仕事のことだけじゃないって」
「……ミルのことですか?」
「うん。相談役っていうなら、自身の教え子のこと、教えたりしない。何かあっても私情を持ち込んだりしないと思う。俺ならきっとそうする」
先生は少し考え込むように目を伏せる。そして、ふと可笑しいとでもいうように小さく笑った。
「……不思議ですね。相談役、そう思うことで自分を納得させていたのに。あなたにそう言われて、嬉しいと思っている私がいます」
「それで、いいと思う。あの人は確かに気まぐれだけれど、大切にしたい人ほど、多分不器用になる。ミルが落ち込んだ時どうしたら良いかわからない、とか、あなたと話す為には仕事の話じゃないと、みたいな口実が無いと出来ないとか」
「……存外、私たちの友人たちは純粋すぎて不器用みたいですね」
「俺もそう思う。だから、守ってあげたいって、力になりたいって感じるのかも」
「違いありませんね」
俺は一口紅茶を飲む。けど、それはすっかり冷めて苦くなっていて、思わず眉を顰めると先生は苦笑して「淹れ直しますね」と席を立った。
お喋りに集中し過ぎた、と反省する味だった。
時間
普段行かない喫茶店
長居しているという罪悪感と
試験攻略の光が見えないという焦りを
砂時計と共にやってきて
一つの注文で2、3回注ぐことができる紅茶は
和らげてくれた
※紅茶の香り
茶葉で紅茶を淹れるのに目覚めたのは夫だ。セイロンとアールグレイを半分ずつ。自分で淹れたのに想像を越える美味しさ…というと大げさだけど、美味しい。残った茶葉は水出しに。
背の低い、口の大きなティーカップを買った。なかなか良い。香りもよく、熱いながら飲みやすさもある。難を言えば、華奢なところ。きせきてきにまだ一客も割れてない。
休日予定のない朝は
僕の淹れるコーヒーで
甘いものを買った午後は
君の淹れる紅茶で
2人で暮らした日々が
街中の至る所から香って嫌になる
『紅茶の香り』2023/10/28
自分の通した道しか
歩めないから
幸せにはなれない
なぜなら自分の通した道は
思い通りにならないから