突然の君の訪問。』の作文集

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突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/29/2024, 5:22:30 AM

「突然の君の訪問」#20 お久しぶりです…

突然の君の訪問。
数年前、幼なじみの君は頻繁に家に来ていた。
ゲームをしたり、お菓子を食べたり、もう君もまるで自分の家かのようにくつろいでいた。
正直、君のことが好きだった。
それが、ある日を境に突然来なくなった。家を訪ねても留守。……いや、居留守。
かなり辛かったが、数年経てば整理が着く。

インターホンがなったので出てみると、
君の家族がいた。

まさか、骨になって来るなんて。

8/29/2024, 5:20:57 AM

『突然の君の訪問。』

ずっと前
好意を寄せてくれた年下の大学生
わたしの誕生日、
仕事中「下に来て」と連絡してきて
ビルのロビーに行ったら花束とお菓子

勤務中に抜けてるし
花束持って席に戻るわけにもいかず
こそこそロッカーに戻り
花束を隠し

頂いたお菓子は
後日適当な言い訳をして
職場のみんなで分けました


その後すぐ
ほかの女の子とトラブルを起こして
消息不明に


このお題で思い出したくらい
懐かしいとは言えないけれど
もう時効

8/29/2024, 5:19:11 AM

「突然訪問するもの。 サ終。 ゲリラ豪雨。
好きな菓子だのリピってる消耗品だのの廃盤。
住所知らせてないのに実家の親。急な出費。
酷いモンカスに置き引き、あおり運転、ミサイル。
いつかどこぞのTLで『老いはガチで突然ストンとやってくる』って見た。 ……他は?」
お題に対するネタのアイデアは、案外「突然」っていう突然でもねぇかな。某所在住物書きは今日も今日とて、難題に頭を抱えて長考を重ねる。
去年は「恋愛トラブルの粘着質震源が突然、職場を特定して押しかけてきた」というネタを書いた。
さすがに今年は別ネタを書きたい。

「今やってるソシャゲは運営がガチャ実装予告全然してくれねぇから全部突然」
スワイプ、スワイプ。物書きはスマホをなぞる。
「某森頁のサ終も、突然だったな……」
お題から脱線するものの、やはり文章やデータの保存はアナログ・オフラインが最強かもしれない。

――――――

最近最近の都内某所、某不思議な不思議な稲荷神社の奥方が店主をつとめる静かな茶葉屋の昼。
雨雲が都内に向かってにじり寄る真っ最中、店内のレジ横に、小さな賽銭箱を模した募金箱が設置され、箱の背後に鳥居の置物が配置された。
鳥居の上には「産地支援」の4文字。
突然訪問して図々しく居座っている台風が理由。
鹿児島の知覧に指宿、佐賀の嬉野、福岡の八女に星野。九州は茶葉の産地が点在。
渋みの比較的少ないそれらは「飲みやすい」「味が優しい」と感じる者が一定数居たのだ。

なによりこの稲荷の茶葉屋は今年、大分より仕入れた柚子入り冷茶でそこそこ商売繁盛。
店が都内だろうと産地から数百km離れていようと、他人事ではない。

突然の台風の訪問。暴力的な気圧の停滞。
コンコンこやこや。
稲荷の茶葉屋はスマホで台風の進路と位置を確認。
さっそく来店した客に、ニコリ業務スマイルして、
それとなく、視線で賽銭箱への浄財行為を勧めた。
「こんにちは。お得意様のお連れ様」

「お久しぶりでーす」
来店したのは、茶葉屋の個人的得意先の後輩。
いつもなら「お得意様」と共に2人して訪れる彼女は、名前を後輩、もとい高葉井といった。
「ついさっきお向かいさんの和菓子屋さんで、キレイな琥珀糖貰ったんですけど、それに合うアイスティーをテイクアウトしたくて……」
キレイな琥珀糖とは何か。
詳細は前回投稿分参照だが面倒なので気にしない。
ともかく高葉井は諸事情により砂糖干菓子を入手したので、マッチする茶を求めて入店したのだ。

突然の茶を知らぬ客の訪問。
丁度良い。なにより砂糖干菓子と柑橘系はサッパリして非常に相性が良く、涼しくて心魂を晴らす。
コンコンこやこや。
稲荷の茶葉屋はさっそく商売を始めた。

「大分の柚子を使った冷茶がございます。長崎のレモンピールを使ったハーブティーもおすすめです。
柑橘系以外では、宮崎や長崎の釜炒り茶なども」
「かまいりちゃ?」
「本来はホットをおすすめしております。少し熱めのお湯で、サッパリした香ばしさを出すお茶です」

「んー。ハーブティーがいいな」
「では長崎と大分を」

有無を言わさず、流れ作業でふたつ、柑橘の香り立つ試飲を高葉井に提供する店主。
高葉井も高葉井で流れ作業。九州を口に含み、喉に流し、鼻腔で夏の余韻を堪能する。
「柚子おいしい。柚子の方2個ください」

「毎度、ありがとうございます」
業務スマイルの店主は満足げにふわり微笑。
「またのご利用を、お待ちしております」
次に来る頃にはぜひ四国近辺の番茶なども。
頭を下げて、突然の訪問者たる客を見送る。
客の高葉井は柚子香る冷茶をふたつ受け取ると、
店の外でひとり、同僚の男性が待っているらしい、
彼に少し微笑んで、「買ったよ」、と呟いた。

彼女の購入分は次の九州茶葉仕入れ分として、しっかり茶葉農家に貢献・還元されましたとさ。

8/29/2024, 4:58:23 AM

『突然の君の訪問。』

そんなんされたことないから…
わかんないや

このSNSが普及している時代に
突然なんてある?

突然とか逆に失礼じゃない?

でもちょっと
あこがれるねw
君が来たとして…を想像したらさ
笑うかもw
別に困りはしないな
だって
私が…私であることを
君はこの家にいる人より知っているから
どんな服装でも
部屋がごちゃごちゃでも
ノーメイクでも
これが私だって知ってるから
きっと君も
爆笑して終わりだろうねw


いつかさ
自立したらさ
待ってるから来てよね

8/29/2024, 4:51:54 AM

突然の君の訪問には驚いた。
数年前、夢を叶えるために修行してくるという置き手紙を残してどこかに行ってしまった君は、音信不通だったこともあり、もう二度と僕のところに帰って来ないと思っていた。君の将来の夢も知らなかった僕は、君が今どこにいるのかも、何の修行をしているのかも分からなかった。どうやら君は歌手を目指して歌の修行していたということに気づいたのは、つい最近の話。SNSでバズったのがきっかけで一躍有名になった大ブレイク中の歌い手・レイは、顔出ししていないため関係者以外は正体を知らない。だが、どこか聞き覚えのある声に加え、雑誌のインタビュー記事に載っていた「私は友人に修行してくるという旨の置き手紙を残して以来、友人に会っていないんです。修行してくると伝えただけで、歌手を目指していることは伝えてません」「いつか俺の友人が好きなアニメの主題歌を歌って、友人を驚かせてやりたいです」という文言が引っかかっていた。だから、レイの動画のコメント欄に、「レイが置き手紙を渡した友人って、もしかしてアニメが好きで、夏休みにレイと二人でアニメの聖地巡りをして、帰ろうとしたら電車がトラブルで運転見合わせになってて、運転再開するまでの暇つぶしでボウリングにいってみたら結構盛り上がって、気づいたら夜になってた思い出のある同級生だったりする?」と、君と僕しか知らないことを書き込んでみた。その3日後にレイ本人であり置き手紙の差出人である友人の君が僕の家に突撃してくるとは思わなかった。
「まさかもう正体がバレるとは」
そういって笑う君の顔はあの頃の面影を残しつつ、昔よりも少しだけ大人びていた。僕も頑張らないとな。僕の夢はアニメーター。いつか君が主題歌を務めるアニメの作画を担当して君を驚かせることが、今の僕の夢だ。

8/29/2024, 4:49:50 AM

突然の宅配業者の訪問

彼と住み始めて2週間が過ぎた頃、
お届け物でーすとインターフォンが鳴った
何も考えずに受け取り、
しばらくしてそのボックスを見ると、
そこには未だに彼の苗字を名乗る元結婚相手の名前があった

その女は離婚後彼の苗字で生活はしていない
何なら結婚当初から旧姓で仕事もしていた
なので結婚生活でも女と仕事をしてる人たちは、
彼の前でも女を旧姓で呼ぶのが常だった

これは果し状と捉えれば良いのだろうか…??
別居から離婚して5年が過ぎている
明らか自分でネット注文した物だ

ダレカイイヒトデキタノ
それすら聞ける関係性でもなかったのは知っている
苦肉の策か?
今まで通り(特定の誰かがいなかった時)なら彼が届いてたよと女に持って行くだろう
でも受け取ったのは彼ではなく私だ
対処は私がさせてもらう

私は一旦彼に連絡をした
宅配業者に連絡して、引き取ってもらうと伝えた
宅配業者に連絡し、来てもらった
元住まれてた方の物なので受取れません
さっきは名前もちゃんと見ずに受け取ってしまって、
すみませんと
宅配業者の方も困っていたけど、
住んでもない奴の物は受け取れない
最悪、発送元に返せば良いだけだ
電話番号が書いてあるので、連絡して見て下さい
と引き取ってもらった

夜、彼が帰宅し、何か色々聞かれたよと言っていた
あなたの家に女がいるの?
誰かと住んでるの?
私の宅配便、女が受け取ったみたいなんだけど!
どう言う事?と

彼からすれば犬以外の会話が全くないのに、
彼女できたよー
一緒に住むよー
結婚するよーと言う必要はないと思っていた
それに対しては私もそう思う

と言うかこれもおかしな話しだ
宅配業者が女に
女性が対応されたんですけど、
こんな人はいないって言うんですよ
なんてわざわざ言うか?
せいぜいこの人住んでませんって言われたんですけど…と言うくらいだろう
それを対応したのが、男か女なんて話しになるか?
きっと女が突っ込んで聞いたんだろう

この日から3週間前、女は彼の家にいた
荷物の整理をするためだ
何もかも女が出て行ったままの部屋を見て女は気分が良かったはずだ
イコール女がいない事が分かる
でも実際は、自分以外の女と住むための準備にすぎなかった
それを確かめる方法を取ったんだと思う
つまらん女だ
ちなみに彼はそのままにして置いたと言うより、
何も意識してなかっただけだ
未練でもいつ帰って来ても良いと言う事ではない
男ならよくある話しだ

女は一緒に住むって事は結婚するって事よね?
とも言っていたが、女には関係ない話しだ
他人に何故言う必要が?
あんた達も結婚前は同棲してたから、そう言う思考になると思うけど

別居中、離婚後も週末の度、
彼は女の家に車で通い続けた
犬を迎えに行ったり、送りに行くためだ
女は当たり前のように助手席に乗り、
当たり前のように犬にかかる費用は彼に払わせ続けた

私の存在を知り、急に言葉使いは変わり、
車に乗る事もなく、
お金は折半でといきなり普通の事を言い出した
ちゃんとしてますアピールなんだろうが、
私からすればだらしのない女と言う印象は全く消えていない
ちゃんとしてる人は私の存在関係なく、
線引きはとうの前からしているはずだ
彼も何も言わずに来たから、甘えてたんだろう
自称今でも家族で姉だから、弟がするのが当たり前なんだろうか?
実際、他にも弟はいるだろうが、
その人たちとも身体の関係があって、
その人たちの家族や彼女や奥さんと仲良いのだろうか?
まさか、彼だけ弟なんて事はないだろう

実際私にも弟みたいな関係な子たちはいる
もちろん自分の家族にも紹介してるし、
もちろん弟たちの家族や彼女や奥さんとも仲が良い
そしてもちろん彼の話しもしてるし、彼にも紹介できる
そして過去にはもちろん身体の関係なんてなく、
恋愛関係にもなった事がない子たちばかりだ
家族含めてご飯を食べにも行くし、
彼女や奥さんたちとは飲みにも行く
それが私にとっての弟みたいな関係だ

あの女が言う弟みたいなもんって何?
未だに謎なんだけど
弟なんだから、これからも関わり続けていく宣言?
なんだったの?

あの女にされた事は忘れたくないので、
これからも綴っていこうと思う

8/29/2024, 4:36:13 AM

ピンポーン!

インターホン越しに確認しながら応答すると、「荷物のお届けです」と言う
荷物はほぼ置き配を頼んであるので、どこからかの贈り物だろうか…

玄関先に置いておいてくれるよう頼むと、依頼主から直接手渡すように言われているとの返事だ

最近はほとんど配達員の顔も見ることもないからその人がいつもの人なのかさえ分からず、置き配に頼っている危うさを感じながら渋々玄関へ出た

手渡されたのは薄い封筒が一枚
確かに受け取った


差し出し人に心当たりは無かったが、応募したことさえ忘れていた景品でも当たったのかしら…と、少し心を躍らせながら封を開けた

中にはメッセージが書かれたカードが一枚と、その中に大切そうに鳥の羽が一枚同封されていた
その羽は澄みきった青空を思わせる様な鮮やかなブルー
メッセージにはこう記されている
「あなたにこの青い鳥の羽をお届けします  この羽を携えてパソコンかスマートホンをご覧下さい   あなたに幸運がありますように」


狐につままれたような、魔法にかけられたような奇妙な気持ちだったが、こちらからアクセスしなければ大きな被害に遭うこともないだろうと、とにかく開けるだけ…とスマホを開くとすぐに真っ白な画面が立ち上がった

よく見ると、画面の一番うえにタイトルのようなものが書かれている


ここに何かを書けと?
目の前では、私に書くことを促すようにあの青い羽が優雅にゆらりゆらりと揺れている


それが、この世界への入口だった



『突然の君の訪問。』

8/29/2024, 4:22:46 AM

突然の君の訪問

ある日君は突然私の部屋に訪れた。
君は抵抗する僕を押し退け部屋にズケズケと入ってた。
君は私の部屋にある物を取れるだけ手に取り部屋を出た。そして部屋に残ったのは私1人
はぁ…この訪問が好きな人だったらどれだけいいだろうか。そう考えながら警察に被害届を出した

8/29/2024, 4:20:49 AM

『突然の君の訪問。』

小学生ぐらいのことだったか。学校行事で山登りをしていると登山道の傍らに小さく細いヘビを見つけた。口元からちょろちょろと舌を出してはいるがその場から動かないでいるのを、おなかが減っているからだと解釈した私はリュックからタッパーを取り出した。
「梨、食べる?うちの庭に今年初めてできたんだよ」
カットされた梨を爪の先でちぎってヘビの口元にやるとヘビはしばらくじっと見つめたあとに口へと運び、ムグムグと飲み込んだ。もっとかまってやりたかったが、先生や同級生に見つかればちょっかいを出されてしまう。梨の欠片をもう少しちぎって置いた私は後ろ髪引かれつつもその場をあとにした。
それから何年かが経って、今年も庭の梨の木に実がなり、食べ頃を迎えた。
「今年も目ざとく来たね」
あれ以来、梨の実がなる頃に現れるようになったヘビらしき生き物はふわりと浮き上がると梨の木の周りをぐるぐる回ってなにかを催促しているような動きを見せる。ひとつをもぎ取って目の前に差し出してみたけれどその生き物はさらになにかを訴えるような目でこちらを見つめた。
「相変わらず行儀がいいねぇ」
台所で梨の皮を剥き、芯を取って一口サイズにしたものをお皿に乗せて差し出すと、ヘビらしき生き物はそれでようやく梨を口にした。満足げに目を細めて梨の味を堪能するさまはなんだか神様のようだった。

8/29/2024, 4:09:18 AM

突然の君の訪問。
あの日から、世界が変わった。

いつもの景色が鮮やかに見えて、
季節の変化に気づけるようになった。

音を感じたり、風を感じたり、光を感じたり。
目で見るものだけが全てじゃないと知った。

見るもの聞くもの感じるもの、
なんでも言葉にして君に伝えたくなった。

君の世界も、変わっていたらいいのに。

8/29/2024, 4:07:01 AM

・突然の君の訪問。

玄関の前で君は甘えた声で私を呼ぶ。
いま手が離せないのに、なんて言っても無駄だからすぐにドアを開けると我が物顔で部屋に入ってくる。
餌ほしさにじゃれてくる君に、ご主人じゃないのになぁって伝えても知らんぷり。こういう所ももう慣れちゃったな。
追い出した所で意味が無いから結局今日も餌を与えて甘やかす。
あーあ。
君がただの可愛い野良猫だったら良かったのに。

8/29/2024, 3:59:48 AM

そうだ、突然の君の訪問は驚いたよ。
声が聞きたいから、って、それLINEでよくない?とか思ってたけど、そうは見えない君の表情が曇っていたから少し心配したよ。
それ、飲んで落ち着いた?だったら何があったのか、ボクに教えてほしいな。

8/29/2024, 3:58:00 AM

突然の君の訪問。

インターホンが鳴る。
ネットでの注文はしてないはずだ。
めんどくさいのも嫌だから居留守でも決めよう。

そう思って無視していると
何度も何度もインターホンを鳴らす。
ここまで来ると誰がやっているかはわかる。

「...インターホンはおもちゃじゃないんだぞ...?」
「はいっ!先輩を呼び出すためのものです!」
自信満々な回答はやや斜め上の答えが返ってきた。

この後輩は今年の春に1人で校内を迷っていたところ、
助けたら懐いてきた。
ゲームや映画の趣味が同じでよく夜に電話しながら
遊んだりする仲になったが、最近容赦なくこっちの部屋に
上がりこんでくるようになった。

嫌じゃないが...もっとこう...危機感を感じて欲しい。
そう思いながらも後輩用に準備していた
お菓子とジュースを用意する。

「ほら、今日のお菓子だ。ジュースもあるからな。」
「先輩...用意周到ですね。餌付けで私を飼おうとしてます?」

お前のためだ。と心の中でイラッとするも
すぐにそれは世話焼きだと感じた。

突然来るお前のために用意してやっていると言うと
後輩は何を思うか。
想像すると少し面白くなった。

「先輩。1人でにやけながら笑うのはちょっと...」

語り部シルヴァ

8/29/2024, 3:43:17 AM

お題『突然の君の訪問』

 呼び鈴が鳴ったので出たら久々に会う友達だった。大学時代、すごく仲が良かったけど結局就職した会社が忙しすぎて疎遠になっていた。でも久しぶりに顔が見られてうれしい。

「やっほー! 今、あがってもだいじょーぶ?」

 気の抜けた感じがする喋り方は相変わらずで私は二つ返事で「いいよー」とオートロックを解錠する。

 友達の手にはチューハイ缶がたくさん詰まっているビニール袋があった。私は自分の部屋にうながすと、友達がそこに座る。

「なんだかそうしてると、大学時代に戻ったみたいだね」
「うん! ってか、大学から住所変わってなくてびっくりしたー」
「引っ越してるかもとか思わなかったの?」
「あー……もしちがったらそれはその時って思ってたとこ」
「そういうとこ、変わってないよねー」
「うん!」

 そう言って友達は、チューハイを手にしてプルタブを開ける。私も続いて開けると、かんぱーいと缶をぶつけ合ってお互いにグビグビ飲んだ。

「ってか、なんで急に来ようと思ったの?」

 と私が聞くと、友達がんーと笑みを浮かべた後、急に体をくっつけてきて頭を撫で始めた。

「なぁんか、X見ててさぁ。最近元気なさそうだなぁって思って。きみの彼氏? 最近、別の女の子との画像上げ始めてるしさぁ。そこからきみのツイートがなんだか元気なさそうで」
「あ、バレちゃった?」
「だから、もしかしたら元気なくしてるかなと思って来ちゃったぁ」

 そう思った瞬間、私の目から涙がこぼれた。

「そう、もう別れたの。その女、浮気相手ぇ」
「うわ、マジでクソじゃん! もう今日は飲もう!」
「うん、来てくれてありがとう」

 そう言って私は友達にくっつきながら勢いよく缶をあおった。

8/29/2024, 3:39:18 AM

突然の君の訪問。


「……ごめん……」

としか君は言わなかった。

ただ、ドラマとかでよくある雨の中ずぶ濡れになっている姿で訪ねてくる……なんて事が、現に今自分の目の前に起きている事だけは理解出来た。

「花耶(かや)………どうした?」

「…………っ」

君………彼女は何も言わずにただ涙を流しているだけだった。
お化粧が上手で綺麗な彼女の顔は、雨と涙でグシャグシャになっている。


「………また………傷付いたのか…?」

「……、っ……。」

彼女は、いつも恋をするのが少し下手くそだ。恋に上手いも下手もないけれど、とにかく彼女が好きになる人は、一癖、二癖ある人ばかり。

俺がいくら辞めとけと言えども、まったく聞く耳を持たずに付き合い、そしていつも傷付いて別れてくるのだ。


「………やめろって………いったじゃないか……」

俺は、彼女をもっと傷付けてしまう言葉を口に出す。こうやって言われれば懲りるか?と何度も言ってきたが、全く懲りない。


……繰り返すばかりなのだ。


「………なぁ、花耶」

「………なに……?」

「……取り敢えず、中、入れよ。
このままじゃ…風邪ひく」

俺は、友達に言われる。

花耶の都合のいい男から卒業しなければ、いくらお前が恋愛したいと思っていても無理だと…。

花耶が、俺の恋愛の妨げになっている。

そう……言われる。



でも……俺本人は、妨げられたなんて思ってないし、何なら、俺に振り向いてくれないかと本気で思っている。

でも、花耶は…向き合ってはくれないから。


いつも、はぐらかすから……

だから……お互い中途半端なままなんだ。


今だって、ずぶ濡れになっている花耶の服を脱がせ俺は花耶にキスをしている。

それを花耶は拒まないし、もっとと腕を肩に回してくる。


ホント………大概だ。


俺も…花耶も……大概だ。

8/29/2024, 3:34:08 AM

君はいつも前以て連絡してくれない。同じマンションに住んでいるから、突然玄関の呼び鈴が鳴る。インターホンのカメラに映るのは案の定君だった。
「今日は何?」
玄関を開け、気怠げに尋ねれば君はいつものように出かけよう、と言う。出掛けるにもそれだけの身支度まではできていない。部屋に招き入れる。
「どこに行くつもり?」
それに君は笑って答えた。答えがないならと君の服を見ながら自分の服を決める。服と鞄、アクセサリーを決めて洗面所に向かった。
 身支度を整えて戻れば、君は慣れたように寛いでいる。実際慣れているだろう。いつも当日やってくる。だから君の好むお茶を置いているし、君に本棚見ていいよ、と言っている。君を招けるよう部屋は片付けてある。

 君と出掛けるのは嫌いじゃない。家を出てふたりで歩く。よく晴れた日だが暑すぎることもなく快適な気温。湿度も高くない。であれば、屋内で過ごすことはなさそうだ。
「前日までに伝えておこう、とか思わない?」
「出かけたくなるのが当日だから」
「大変不本意ながら用事があるときもあるんだよ」
わかっているよ、と君は笑う。そのときはひとりで出かけるだけのことだと。知っている。
「君みたいにフットワーク軽くないんだ」
「用事がなければ断らないくせによく言う」
確かに君の誘いを断ることはほとんどない。自分の予定がある日を君に伝えているのも事実だ。
「世界は君の知らないことばかりなんだから」
引きこもっているつもりはないが、自分の世界が閉ざされていることには気付いている。そこに希望が見出だせないのにその中に閉じこもっていることも。
 だから君は家の中から出してくれる。世界が広いことを教えてくれる。そこまで考えていないかもしれないけれど。
 君に甘えている。君が連れ出してくれる現状に甘んじている。それでも、君は何も言わないから、いつも、君を迎える準備と外に出る準備だけしている。

8/29/2024, 3:33:35 AM

〖 突然の君の訪問 〗

 突然訪問してきやがった 

 今TikTok撮ってたのに

 邪魔すんな

8/29/2024, 3:22:06 AM

突然の君の訪問。

ピンポーン…え?玄関先のピンポンだ

あ❕そうだった

すぐ出ます~と返事はしたが

人前に出られる格好ではない

急いでパーカーを羽織り

カーゴパンツを履く

お金を持って玄関まで小走り

マスクを装着

ここまでで約43秒

扉を開けて支払い完了

新聞集金のおじさん

毎月ありがとうございます🤗




✴️133✴️突然の君の訪問。

あとがき

書こうとして

想像では10秒くらいの

感覚でいたのですが

検証してみたら

結構時間がかかっていた🤭

8/29/2024, 3:21:44 AM

I'll write it later.


お題「突然の君の訪問。」

8/29/2024, 3:14:41 AM

【お題:突然の君の訪問。 20240828】

「ゴメン。今日は駄目なんだ」

俺のその言葉に、君は一言も発することなく俯いた。
チラリと玄関の三和土にある女性物の靴を一瞥し、くるりと踵を返して静かに去っていく。
その後ろ姿が寂しそうで、走って行って抱きしめたくなる。
あぁ、なんてタイミングが悪いのだろうか。
もう少しで一緒に暮らせるかもしれないと思っていたのに。

「何?誰か来たの?」
「あー、いや。ちょっと音がしたから気になって。何でもなかったよ」
「ふーん。で、ビールは?」
「あ、忘れてた」
「何しに行ったのよ。早く持ってきて!」
「はいはい」

リビングのソファでふんぞり返ってテレビを見ているコイツは腐れ縁の幼馴染。
家が隣で母親達が親友とくれば、それはもう兄弟のように育てられるってもんで、両親が2人ずついるような感じだ。
昔はコイツと俺が結婚してくれたらいいなとか母さんは言っていたが、兄弟のように育ってしまった手前、こいつに対してそういう感情はこれっぽっちも湧かない。
例え全裸で迫られたとしても、俺の息子はピクリとも反応しないと自信を持って言えるほどだ。
結局俺は大学進学を機に実家を離れ、一人暮らしを始めた。
まぁ利便性を重視した結果、築50年の古いアパートで大学卒業後もそのまま暮らしてる。
母親にはもう少しいい所に引っ越せと言われてはいるが、場所の利便性は譲れない。
そうなると、賃料が今の倍近くになるためどうにも二の足を踏んでしまい、結果いまだ住み続けているという状況だ。
いい物件がないか常に探してはいるんだけど、なかなかどうして見つからないものだ。
で、コイツ。
コイツは大学も地元の大学に進み、地元で就職し、今でも実家に住んでいる。
今俺の家にいるのは、明日ナントカっていうアーティストのライブがあるとかで、俺が会社から帰るとリビングで1人酒盛りをしていた。
家の合鍵は一応何かあった時のために母さんに渡していたが、コイツはそれを使って入ったらしい。

「ほい、ビール」
「サンキュ」

ソファの上で胡座を組んで、渡されたビールを早速開け、ぐびぐびと飲む姿はまるで中年の親父そのもの。
色気の『い』の字すら見当たらない。

「なぁ、いつも言ってるけどホテルとかに泊まった方がいいんじゃないか?」
「何で?お金かかるじゃん。それにアンタんとこ便利なんだよね。駅近いし大抵の会場に行くのに乗り継ぎなしで行けるし。最高じゃん」
「そうですか。ならせめて事前に連絡してくれ。こっちにも都合が⋯」
「え、別にアンタが居てもいなくても構わないし、私」
「俺が構う」
「えっ、こんなボロ屋に彼女連れ込むの?やめた方がいいよ、絶対。隣に声筒抜けじゃん」
「⋯⋯⋯⋯はぁ、もう良い。俺明日も仕事なんだ。風呂入って寝るから」
「はーい」

こんなヤツ相手に、どこの誰が欲情できるんだろうか。
もしそんな奇特な人がいるなら見てみたいものだ。
⋯⋯うん、考えるのはやめよう。
明日に備えて早く寝ておかないと、大事なプレゼンでミスしてしまいそうだ。
脱いだ服は洗濯機に入れておく。
風呂から出たら、タオルも入れて回せば、明日の朝には乾燥まで終わってる。
夜に使うことが多いから、できるだけ動作音が静かなものを選んだ。
価格は結構したけど、買って大満足な家電の一つだ。

「ねぇ。なんか酒の肴になるものない?」
「⋯⋯冷蔵庫の隣の棚、下から3番目に缶詰がある」
「わかったー。⋯⋯ふぅん、結構いい体してるね。それに大きい」
「⋯⋯⋯⋯はっ?」
「ナニよ、ナニ!」
「なっ、とっとと閉めろ!」
「へーい」

風呂場のドアを確認もなく開けて、人のナニを⋯⋯、本当にアイツと結婚なんて死んでも無理だ!
結局夜中までアイツはテレビを見て笑ったり、テレビ相手に話しかけたりしていて煩く、俺はあまり眠れずに朝を迎えることになった。
そして、朝のリビングの惨状に愕然とする。
転がるビールの缶、開けて少ししか箸の付いていない缶詰が5個、脱いで床に投げ捨てられた服、ソファに大の字になって寝ている下着姿のアラサー女子。
ケツをかくな、ケツを!

「はぁぁぁ」

口から出るのは大きなため息だけ。
朝食の準備をしながら、半裸のアラサー女子に肌がけ布団を掛け、脱ぎ散らかされた服を拾い集め畳み、空き缶を拾い、食べかけの缶詰を流しに運ぶ。

「勿体ないなぁ」

いざと言う時の非常食として買っておいたものだったのに、見事に全種類開けられてしまった。
まぁ、各3缶ずつ買っておいたのだが、また買い足しておかないと。
あぁそうだ、ビールも買ってこないといけないな。
買い置き分は昨日全部飲まれてしまったから。

「はぁぁぁ」

コイツが来ると大体いつもこんな感じだ。
だから事前準備をしたいから、連絡してくれと言っているのに、毎度毎度突然やってくる。
母さんに鍵を返してもらおうか⋯⋯、いや、無駄だろうな。
鍵がなくても来るだろうし、そうなれば今の比じゃないくらいご近所さんに迷惑がかかりそうだ。
気持ちよさそうに鼾をかいて寝ているアラサーに一応書き置きをして家を出る。
朝の清々しい空気の中、今日のプレゼン上手く行きますようにと、空で輝くお天道様に祈りを捧げた。
でも、この時俺は間違っていた。
祈るべきはプレゼンではなく、部屋の無事を祈るべきだった。


「⋯⋯⋯⋯嘘だろ」

たった半日、部屋を留守にしただけで、何故こんなにも汚れているのか。
テーブルの上には飲みかけのジュースが入ったペットボトル。
もちろん蓋はされていない。
それとビールの空き缶に、食べ終わったコンビニの弁当、アイスのカップ、そして化粧品の山が所狭しと並んでいる。
テレビも電気も点けっぱなし、エアコンは22度設定で点けっぱなし。
ソファの上には脱いだ服と下着がそのまま放置され、湿ったバスタオルとフェイスタオルもソファの上に放り投げられている。
挙句の果てには風呂場からリビングまで、床が濡れている。

「勘弁してくれよ⋯⋯」

今日のプレゼンはいい出来だった。
上司にも褒められたし、顧客の反応も良かった。
ちょっとばかり良い気分だったから、奮発して牛ステーキ肉を買ってきた。
家に帰ったら、サッと焼いてアイツが帰ってくる前に食べてしまおうと思っていた。
嘆いていても始まらない。
取り敢えず床掃除をして、リビングも片付けて、服と下着は洗濯機に突っ込んで回す。
その間に、買ってきた肉を常温に戻し、付け合せの野菜を準備、ご飯も炊いておく。
スープも欲しいところだが時間を考え、インスタントにすることに決めた。
そして、肉を焼いてホイルに包んでしばし待っていた所に、突然の君の訪問。
俺は慌てて、玄関のドアを開けた。
君はいつものように俺を見上げると、じっと目を見てくる。
俺は壁際に寄って、中に入るよう君を促す。

「ちょっと待ってて、今準備するから」

君のために買った食器を戸棚から出し、同じく戸棚から缶詰を取り出す。
今日は少しお高いやつにしよう。
昨日、あげられなかったから。

「はい、どうぞ」

三和土で大人しく待っていた君は、目の前に出された器を見て一声鳴くと、無心に食べ始める。

「昨日はゴメンな。アイツ猫アレルギーでさ、すぐ目がぐじゅぐじゅになってくしゃみが出るんだ」

だから昨日は、こうやって餌をあげられなかった。

「美味いか?」
「うにゃっ」
「⋯⋯なぁ、俺と一緒に暮らさないか?ここペットOKなんだ」

それに、君がいればアイツはここに来れない。

「勿論、次の物件もペットOKの所を探してるから。どうかな?」
「にゃーん」

ご飯を食べて満足した君は、前足で顔の掃除を始めた。
俺が手を伸ばすと、擦り寄って甘えてくる。
ここ半年で警戒心はほぼ無くなって、こんな風に甘えてくれるようになった。
だからこそ、余計に一緒に暮らしたい、そう考えるようになった。

「な、一緒に暮らそうな」
「ぅなーん」

君にとっては今よりも窮屈な生活になるかもしれないけれど、安心して眠れる場所と、毎日の食事を約束しよう。
1年前の雨の酷かった日の夜、部屋の玄関の前で蹲っていた白猫。
ずぶ濡れで寒かったのだろう、ガタガタと震えていて放ってはおけなかった。
タオルで拭いて暖めてやり、ネットで調べてご飯を作って与えた。
数日一緒に暮らして、元気を取り戻した君は、朝、俺が出勤のためドアを開けたら隙間からスルリと外に出ていってしまった。
しばらくして夜にドアを引っ掻く音がして、そっとドアを開けると君がいた。
それから君は、家に来るようになった。
けれど、君はいつも三和土から先には進まない。
だから俺は、君が三和土から先に入るのは、俺と一緒に暮らす事を受け入れてくれた時なんだと思うようになった。

「ん?行くのか?」
「にゃーん」
「そっか。気を付けてな」

玄関のドアを開けて、君を送りだす。
この辺りは交通の便が良いだけあって、車の数も人の通りも多いし、人間の中にはアイツみたいに傍若無人な奴もいる。
決して安全とは言えない環境だから、俺は心配なんだけど。
暗い街に溶けこんでいく君の後ろ姿を見送って、俺は料理を再開する。
若干時間を置きすぎたが、肉は良い感じに馴染んで食欲を誘ういい香りが部屋に充満している。
付け合せの野菜を焼いて肉を乗せた皿に添え、炊きたての米をよそって、インスタントのスープにお湯を注ぐ。
リビングのテーブルに並べ、ワインのボトルを手に取る。
やはり肉には赤ワインだろう。
先々週の同僚の結婚式の引出物として渡されたワインは、新郎新婦の写真がラベルとして貼られたもので、中身はそこそこ良い物だった。

「いただき⋯⋯⋯⋯誰だ?」

絶妙なタイミングでかかってきた電話。
スマホの画面を見るとそこには会社の後輩の名前が表示されている。

「もしもし?」
「あ、先輩、こんな時間にスミマセン」
「いや、構わないが、どうした?」
「実は⋯⋯」

どうやら客先からの問い合わせで、明日の朝イチまでに回答資料が必要との事で残業していたらしい。
だが、分からない部分があってどうしようもなくなり、電話してきたと言う事だ。

「あー、言葉での説明は難しいな。じゃぁ今からリモート繋げるから少し待て」
「あ、ありがとうございます!」

俺は寝室に入ってパソコンを立ち上げる。
例の感染症のおかげで、家からリモートできるようになった利点がこういう時だな、とか考えつつ、俺はヘッドセットを着けパソコンの前に座る。
それから何だかんだで30分ほどかかって、後輩の資料はどうにか完成の目処が着いた。

「ふぅ、終わった。さて、やっと肉が食べれるぞ!」

ヘッドセットを外し、パソコンをシャットダウンしてリビングに足を踏み入れる直前、はたと気づく。
聞こえてくるテレビの音と、昨夜嫌という程聞いた笑い声。

「ま、さか⋯⋯」

案の定、テーブルの上に並べていたステーキもスープもご飯も既に無く、アイツの手にはワインがなみなみと注がれたグラスが握られている。
そして足元には、空になったワインボトルが転がっている。

「あ、肉美味かった。もっとない?」
「⋯⋯⋯⋯ない」

一気に脱力して何もする気が無くなった。

「お前、明日帰るんだよな?」
「さぁね、どうしようかなぁ」
「頼む、帰ってくれ」
「何それ。まぁいいや。ね、ビールない?なかったらワインでもいいよ?」
「ワインはない。ビールは冷えてないかもしれないが冷蔵庫にある。自分で取れ。俺は風呂入って寝る」
「ほいほーい」

あぁ、早く君と一緒に暮らしたい。
そうすれば君は安全な寝床と食事を手にして、俺は君という癒しを手にして、この傍若無人な人間を俺のテリトリーから弾き出すことができる、一石三鳥だ。

あぁ、神様、どうか哀れな俺を救って下さい。


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(´-ι_-`) 自由な人が羨ましく思う時がアリマス。

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