突然の君の訪問。』の作文集

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突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/28/2024, 1:54:40 PM

突然の君の訪問

待っていたよ!
やっと来たじゃないか!
来る来ると言いながら…
来る来ると言いながら!

ずっと来ないかと思う日々を過ごし、
それに慣れてしまい…
あぁ今日も来ないのか…と途方に暮れる日々

貴方は知らないだろう
貴方は知らないだろう
そんな苦しい日々
そんな辛い日
そんな退屈な暇な日々
そんな苛立たしい日々
そんな無意味な日々

貴方はどれくらい気付けるだろうか…?
私の心想いに

8/28/2024, 1:53:05 PM

「今日、〇〇地区にある店舗に、本社の偉い人が抜き打ち訪問して監査を仕掛けてるみたいだから、不用品の片付け等々急いでやっておいてね。顔写真と名前も添付してあるから粗相無いように」

という身内リークが届いて、せっせとお出迎え準備をする。

現場に出ていない偉い人が、怪獣のように効率を踏み荒らす前に急いで粗を徹底的に隠蔽。

突然の訪問を仕掛けてきた頃には、全員顔も名前も役職もバッチリ頭に入っている。謎の緊張感を漂わせながら。

そして後日近隣で怪獣に粗相をした数名が「吹き飛んだ」という噂を耳にして、明日は我が身と恐怖するのだった。

君は本当に怪獣だね。

もしも よく足を運ぶ店が、その日に限ってぎこちなくテキパキした動きを見せていたら、妙に細かい掃除を大人数で繰り返していたら、もしかしたら怪獣が突然の訪問を仕掛けて来るのを

待ち構えているのかもしれない。

8/28/2024, 1:52:00 PM

突然の君の訪問。

「来ちゃった」

真夜中のチャイムに眉を顰め
玄関ドアを開くと君がいた。

「いくらなんでも汚すぎじゃない?」

驚く僕を尻目に、横をすり抜けて
勝手に部屋の感想を宣う君の背中を見て
取り敢えず当然の疑問ぶつけてみる

「どうして‥?」

思ったよりも掠れた声に自分でも
驚いた、聴き取れるかどうかも怪しい
質問に彼女が答える。

「んー、いやさ、寂しくて変な事してないかなって思ってさ」

彼女の答えに内心ドキリとしながら
なるべく冷静に努めた。


寂しく無いわけがない
突然君は居なくなったのだ。

同棲の約束を取り付け、親御さんたちに
挨拶も済ませ、部屋の内覧までしていたのに。

「てか、お酒飲み過ぎじゃない?好きだったっけ?うわっ炊飯器ぐらい洗いなよ」

当時の事を思い出してた僕に
少し怒りながら君は言う。


ダメだな、俺は
ついにこんな幻覚まで見始めて。

「‥言っとくけど、幻とかじゃないよ?」

都合の良い幻聴まで‥

「空耳でもないからね?」

ちょっと静かにして欲しい。

「今、失礼な事考えたでしょ、そんな顔してた」


その後も、部屋の汚さに文句を言いながら
どこか楽しそうに彼女は振る舞った。

でも途中で、気付いた
あぁこれ無理してる時の顔だって。

「あのね、ビックリしたと思うけど、ちょっと顔が見たかっただけなの、神様も粋なことするよね」

それは
「2回も喪失感味わうなら、神様は残酷だとも思うよ」

彼女は悲しそうな顔で呟いた

「‥やっぱ、来ないほうが良かったかな」

そんなことは無い、驚きはしたが
嬉しいに決まってる。

「行かないでほしい」

背を向ける俺に、彼女は寄り添っていた。

ひんやりと、背中に彼女を感じていた。


「‥ごめんね、こうなるってわかってて、私のわがままで来ちゃったの」

「‥いや、嬉しいよ、俺も会いに行こうとしてたから」

「だめ!それはだめだよ!」

彼女は怒って、僕の背中を叩いていた
虚しく、通り過ぎる手が僕の胸から見えていた。


「私はさ、これでもう未練ないから、だから君も私の事忘れて欲しいの」

そんなの勝手だ
「俺は、君が居なければ何も無いんだ、生きる意味も希望も」

彼女は泣いていたと思う
俺も泣いていた。

「私は、それでも生きてほしい、わがままばかりだけど、私の事を忘れて、私の分も幸せになってほしい」

それができれば、俺は
「無理だ、君のいない世界に未練なんて無い」


それから、暫く押し問答が続いたが
彼女の方が時間切れになってしまった。

「ごめん‥もう行かなきゃいけないみたい」

「まって、まってくれ、2度もおいて行かないでくれ」

「これで最後だからさ、申し訳無いけど私の言いたいことだけ言うよ」


「愛してました、本当に、だから幸せでいて欲しい、お願いね」

彼女はそう言うと、あっという間に消えてしまった


俺は、うずくまり泣きながら
「ずるいぞ、そんなの、俺だって、俺だって‥」


慟哭は誰に聞かれることもなく
意識を手放すまで続いた。




「来ちゃった」

「‥いやそれは無いだろ」

突然の彼女の2度目の訪問
アレだけ昨日泣き喚いたのに

「これ、また泣かせにきたのか?」

彼女は、何故かドヤ顔で
腕を組んでいた。

「ふふーん、それがだねー、このままだと君、悪霊になるから責任取ってこいと、守護霊に任命されたんです!」


なんじゃそりゃあ‥

「‥いや、良いのか?」

「だめ?」

「‥だめじゃないけど」

「でしょ?取り敢えず」


ご都合主義?俺もそう思う、でも正直
もう立ち直れそうな位、嬉しさで溢れていた


「掃除、しようか?」

8/28/2024, 1:47:02 PM

俺の名前は、五条英雄。
 探偵だ。
 といっても、漫画のように難事件を解決するわけじゃない。
 専ら仕事は身辺調査やペット捜索をしている、地域密着型の探偵。
 それが俺。

 今日も浮気調査で、疑惑のある男を尾行していた。
 依頼人は男の妻、『浮気の証拠』が欲しいとの依頼だ。

 俺と助手は、カップルに偽装して浮気男を尾行する。
 助手の下手くそな演技にヒヤヒヤしたが、なんとか浮気相手の密会に立ち会うことが出来た。
 俺は浮気男たちに気づかれないようカメラで証拠を残していく。
 『成功報酬でトンカツが食える』。
 俺の心は、喜びにあふれていた……

 だが予想外の事が起こる。
 浮気男と浮気女が喧嘩し始めたのだ。
 そして浮気女がバッグを投げつけたかと思うと、そのまま走り去っていった。
 そして残された浮気男はというと、呆然として雨の中で佇んでいた……
 彼の心の中を表すように、雨が強くなり土砂降りである。

 ……なんでこうなった。
 『浮気現場をカメラで撮ってたら破局した』
 探偵歴は割と長いが、こんなん初めてだ。
 どうすんのコレ。

 妻は浮気を疑い、事実として夫は浮気していた。
 そこまではいい。
 だが今この瞬間、浮気は終わった。

 だが依頼人に報告すれば、この男は慰謝料をたんまり搾り取られることになる。
 まさに泣きっ面に蜂。
 悪いのはこの男なのに、なんだか追い打ちしているよう気分が悪い。
 どうすればいいんだ。

 そうだ、一緒に来た助手に相談しよう。
 そう思い振り返ると、助手はいい笑顔でこちらを見ていた。
 親指を立てて。
 『浮気男に天罰が下りましたね』と言わんばかりである。

 ……そうだね。
 女性から見たらそうなるね。
 浮気男なんて女の敵だし……

 だが俺は助手の顔を見たことで、覚悟が決まる。
 そう、浮気男は社会の敵なのだ。
 そして俺の依頼人は、そこに立っている男ではなく、奥さんのほう。
 ありのままを報告し、どうするかは依頼人が決めるべきだ。
 俺が勝手に決めていいことではない

 一応フラれた報告するために、雨に佇む男を写真で撮ってさあ帰ろうとなった時、、浮気男に近づく女性がいた。
 まさか二人目の浮気相手?
 驚いたが二人目がいるなら話は早い。
 これで依頼人に報告しても、心は痛まない。

 俺は手に持ったカメラで写真を撮ろうとして――
 しかし、その手が止まる。

 なんてこった。
 依頼人の奥さんじゃないか!?
 なんでこんなところに……

 俺が不思議に思っていると、俺たちのいる方をチラリ見て、そして口に人差し指を当てる
 なるほど、黙って見てろということか……
 よく分からんが、見守ろう。

 そのまま依頼人は、浮気男に近づき傘を差し出す。
 その時の男の驚きようは半端ではない。
 先ほどまで浮気していた現場に、自分の妻がやってきたのだから無理もない。

 浮気男は引きつった笑みを浮かべながら、受け取った傘を差す。
 遠くから見ても動揺しているのが丸わかりだった。
 依頼人の方はと言うと、恐いくらい優しい笑顔だった。

 俺は知っている。
 あの笑顔は、敵を破滅させることを決めた時する顔だ。
 この後、二人の間で話し合いが持たれるのだろう。
 どんな凄惨な話し合いが行われるのだろうか……
 想像したくもない。

 俺が恐怖に震えている間に、二人は去っていった
 浮気男よ、達者でな。

「依頼完了ですね」
 後ろから浮かれた助手の声がする。
 この場に似つかわしくない声だ。

「お前、何か知ってるな!」
「はい、依頼人の奥さんから、浮気相手と会う時になったら連絡をくれと言われてました」
「俺、聞いてないんだけど」
 マジで初耳なんですけど。
「聞かれてませんから」
「……ホウレンソウって知ってるか?」
 同じ女性と言うことで助手に対応させたのだが、失敗だったらしい
 後で説教だな。

「でも先生……
 先生は浮気なんてしないですよね」
「何の話だ?」
 急に話が変わって俺の頭にハテナが浮かぶ。
 なんで俺が浮気する話になっているんだ?

「私、この仕事始めてたくさん人の醜い部分を見てきました……
 お互い望んで一緒になったって言うのに、なぜ人は裏切るんでしょうか……
 先生は、私の事を見捨てたしませんよね?」
 助手の目が涙で潤む。
 不安でいっぱいの顔だ。
 ならば助手の安心させるために、男としてハッキリ言わねばなるまい。

「俺とお前、恋人関係じゃないよな。
 恋人ごっこ、まだ続ける気なのか?」
 この前食事奢ったときも似たようなことやられた。
 なんなの、コイツの中で流行ってんの?
 俺の苦言を聞くと、助手は呆れたようにため息をつく。

「はあ、先生もノリが悪いでですねえ。
 遊びなんだから、もう少しロマンチックなセリフ、言ってもいいんですよ」
「やだよ。
 どうせ飯を奢らせたいだけだろ」
「ソンナコトナイデスヨ」
「嘘つくのが下手糞すぎる」
 前もやったなこんなやり取り。

「こんな美人が頼んでいるんですよ。
 奢ってもバチは当たりませんよ」
「ならもう少しいい女になってから出直してこい」
「へえ、そんなこと言うんだ……」
 助手は、依頼人とはまた違った怖い笑顔になる。
 悪だくみを思いついた顔だ。
 コイツ、何をするつもりだ?

「ならなりましょう。
 今すぐに、いい女に」
「何言って――」
「『水も滴るいい女』。
 今丁度雨が降っているようですし、雨の中佇んだらいい絵になると思うんですよね」
「やめろバカ!」

 そんなことされてみろ。
 周囲から『あの男は彼女をびしょ濡れするクズ』だと思われるじゃないか!
 探偵業は評判が命なんだぞ。
 殺す気か。

「では、私をいい女と認めていただけますね」
「それは……
 分かったから飛び出す準備するな。
 くそ、お疲れ会として何か奢ってやる」
「やった!
 じゃあ、一時間後、いつものファミレスで!」
 そう言って助手は走り去っていった。
 偽装カップルで相合傘をするために一つしかない傘を持って……

「マジか」
 俺に濡れろと?
 この土砂降りで?

 さすがにそこまで考えてないと思うが、いくらなんでもそそっかしすぎる。
 助手が気付いて戻ってくることを祈りながら、雨を前に佇むのだった。

8/28/2024, 1:41:04 PM

突然の君の訪問。


「と…とにかく入って」
雨の中、ずぶ濡れになっていた君は、こくんとうなずいた。


突然の君の訪問。
シャワーの音が聞こえるのと同時に、自分の心臓が高鳴っている。不謹慎な想像をしてしまい、思わず顔を手で覆った。


『恋人』という関係になってからまだ日が浅い僕たち。
部屋に異性を上げるのは、これが初めてだ。
うるさく騒ぐ心臓を呼吸で整えるようにして落ち着かせる。

何があったかは分からないけれど、君が困っていることは明白だ。
僕の少し大きめのパジャマを着た君は、僕の隣にちょこんと座っている。

話を無理矢理聞くよりは、こうやってそばにいるだけでもいいのかもしれない。そう思った。
君が僕のシャツを少し引っ張り、僕の肩に頭を預けた。
今日はこうやって一緒に眠るのもいいのかもしれない。

8/28/2024, 1:36:41 PM

あら、来たの。
 珍しいねぇ、今日無理そうだったのに。
 ふふ。

 あ、おゆうはん食べてく?全然いいよぉ。捨てられるよりマシでしょ。
 ほら、入って入って。

 はぁい、ここ座って、寝転がってもいいからね。

 そうそう、お菓子もあるけど、何が好き?
 じゃあとりあえず全部持ってくるね。


 どぉ?おいしい?
 よかったぁ、気に入ったんだね。

 えぇ、もう帰っちゃうの?
 ちょっと寂しいけど、ここに長居するのも良くないし、確かにそうだね。
 元気でねぇ。
 またおいで。

#2024.8.28.「突然の君の訪問」

 家に来たのがツチノコでした。
 いや、突然すぎるだろ。

 ああもう今週で学生たちの天国アルティメットハイパーウルトラミラクルスーパーバケーションが終わってしまう…………!!!!!!!!!
 んぬおおおおおおテストおおおおお
 一日目三教科で二日目五教科って終わってる!!!
 土の子になりたあああい

8/28/2024, 1:36:16 PM

玄関のチャイムに肩を揺らした午後
突然の来訪者に少し零れた珈琲
人が苦手な私はため息混じりで
文句のひとつでもと 扉を 開け

腕の中は君の香りで満たされていた。

視界は水に揺れて
過ぎた願い事だと
私、思って、想ってた のに
貴方は、どうして
そんなに私を甘やかすのか。

こんなに嬉しい突然なんて
産まれて初めてだから
涙が、どうにも止まない の。

ー 突然の君の訪問。 ー

8/28/2024, 1:33:17 PM

突然の君の訪問。

「よ、久しぶり」

些細なことで仲違いし音信不通になっていたかつての親友は、そんなことを感じさせない変わらない笑顔を見せる。
突然の来訪。あの時はごめんな、意地張っちまって。いや僕の方こそ…。そんなテンプレのようなやり取りを交わし。わだかまりが消えるやいなや、来た時同様唐突に帰ってしまった。
あまりの出来事に遅れて我に返り跡を追う。しかし周りを見回してもすでに親友の姿はなく。掛けることも消去することも出来なかった電話番号を久方ぶりに表示する。ひとまずコールすることに安堵する。
しかし繋がった先は。近くにある総合病院の救急隊員。親友は事故に遭い、そして…。
そんなはずはない、だってさっきまで…。親友が息を引き取った時刻は、突然の訪問のあったその時刻。

突然の君の訪問は。僕をわだかまりから解放してくれ、そして絶望もさせた。

8/28/2024, 1:32:28 PM

家のチャイムが鳴った。
突然の君の訪問だ。
君は僕に言った。

『貴方に会いに来たの』

8/28/2024, 1:32:01 PM

突然の君の訪問

きっとただ事じゃない、君は強い人だから。
明るくて、前向きで、笑顔の絶えない太陽のような人。

でもちゃんと知ってるよ。
影で血の滲むような努力をしていること、
失敗した時は悔しさや涙を滲ませていること、
実は気にしいな一面があること。
表には絶対に出さないけれどちゃんと知ってるよ。

いつでもおいで。
不器用なあなたの、
弱さを見せられないあなたの拠り所であり続けるから。

8/28/2024, 1:29:34 PM

突然の君の訪問


君という名の台風の訪問

     いや、ほんとに皆さん
       命第一ですよ
 
絶対に、命を
 突然の訪問に、命の扉を開けちゃ駄目ですよ


台風の訪問がやってきている地域の皆さん
 そうじゃない他の皆さんも
   生きてここでお会いしましょう。



  ほんとに、絶対ですからね!!!!!!!!!
後、米とか防災グッズ等あらかじめ準備しときましょう!

8/28/2024, 1:27:34 PM

突然の君の訪問。…

私を求めてくれるのは、蚊、アンタだけだよ…

8/28/2024, 1:27:10 PM

【突然の君の訪問。】


トントントンと、叩く音がする
コンコンコンと、優しくなり

「開けて」と声がした。


僕は開け方を知らない。
昔、無理に開けようとして壊れてしまったのだ


心はそう簡単に開けてはならない。

8/28/2024, 1:25:05 PM

【突然の君の訪問。】


・・・


・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・無い


強いて言うなら


自室で彼女とイチャコラしてた時に


突然ドアを開けた親父か・・・

8/28/2024, 1:24:46 PM

「突然の君の訪問」


君と出逢ったのは、春だった。
満開の桜よりも綺麗な笑顔の君。
一目で恋に落ちた。
あれから、毎日君を見つめている。
日毎にどんどん君を好きになる。
出逢った頃と比べると、君との距離も近づいてきている。

いつか、君が家に来てくれたら嬉しいな。

もしそんな事になったら、僕は朝から掃除をして。
前の日からスイーツや美味しいコーヒーを用意して。
洋服も、気張り過ぎない程度にお洒落にして。
匂いも大丈夫かな?
君の写真は恥ずかしいから隠しておこう。

そんな楽しい妄想をしながら、1日を過ごす。
君の好きな音楽をかけて。

突然玄関のベルが鳴る。
ドアスコープ越しに君が見える‼

どうしよう?何だろう?どうすればいい?
慌てふためく僕。
サッと髪の毛をセットして、深呼吸してドアを開ける。

「すみません、隣の部屋の者ですが、音が五月蝿いのでボリュームを下げてもらえます?」

僕を知らない君の、不機嫌な声。
一方的な僕の想い人。

8/28/2024, 1:22:59 PM

『突然の君の訪問。』 ノンフィクション


ああ、思い出しました。中学二年生の頃。

あなたが電話越しに、自殺を仄めかすものですから。
ぼくは夜の20時過ぎに、風呂上がりで髪も乾かさず、あなたの家に行きましたね。

自転車で十分間。十二月。
馬鹿みたいに寒かったんですよ。

チャイムを鳴らすと、あなたが出てきました。何かと厳しいあなたの両親は、片方は入浴中で、片方は仕事でしたね。
もし扉を開けて出てきたのが母か父かなら、ぼくたちは二人まとめて怒られていたでしょうね。


「ごめん。冗談の、つもりだった」

泣きながらやってきたぼくに、あなたは謝りましたね。
あなたがぼくを見て直ぐに謝った理由くらい、分かりますよ。ぼくが怒っていたからでしょう?
嘘でも「冗談」なんて言えばぼくがもっと怒るとは、思わなかったんですか。

冗談ではないことも、ぼくにはバレバレでしたよ。
あなたが自傷行為をしていること、ぼくが一番初めに気がつきましたよね、そういえば。

ぼくはお前のリスカとODについて、

「したいならすればいいんじゃねーの」
とまるで興味のなさそうに言いました。

あなたがぼくに求めていたのは「そんなことやめろ」なんて言葉ではなかったのでしょう?
そんな自分でも友人でいて欲しかったのでしょう。
バレバレですよばーーーーーーーーか。


あなたの家に行った夜の、次の日でしたね。

ぼくはお前を一発殴りましたね。力のないぼくのグーですから、あまり痛くはなかったはずです。
クソッタレなお前は殴られても笑ってたから、今回は止めて欲しかったんだなって。



そんなお前に一月前、ぼくは言いましたね。

「高校卒業までに、死ぬのが目標」


仮にぼくがあなたに電話で自殺を仄めかすことがあったとしても、あなたはぼくの家には駆けつけてくれないでしょうね。
その代わり、気持ち悪いくらい電話をよこすのでしょう?

ぼくはお前の考えていることは、大体わかります。
お前もきっとそうなんだろうな。


「お〜、死んでみろよ止めてやるから」

ぼくらはよく似てるから、お互いに引けませんね。
お前にだけは絶対に負けたくないので、絶対に死んでやりますよ。
ぼくには負けたくないのでしょうどうせ。何かと張り合ってくるお前のことですから。

ぼくが居ないとお前の人生は一気につまらなくなるでしょうから、まあ、止めたいなら止めておけばいいんじゃないんですか。

馬鹿野郎、別に止めて欲しいわけじゃないです。

8/28/2024, 1:21:41 PM

突然の君の訪問

静かで安心感を与える君…
どうしたの…?驚いたよ

俯き加減で恥ずかしそうな
君…あなたに会いたくて…

小さな声で…呟いた

その優しい声に
鼓動が高鳴るのを感じた

ボクも小さな声で
君に合わせるように…

ボクも君に逢いたかった
うれしかった

8/28/2024, 1:20:35 PM

「部屋に泊めてくれないかい?」


夜半、枕を抱えた恋人は「うっかり花瓶を落としてしまってお布団が駄目になってしまったんだ」と申し訳なさそうに頭を下げた。


恋人という形になったのが最近の話だが一方的に想っていた期間が長すぎて。
もっと恋人を大切にしたいという気持ちに反して身体を暴いて自分だけのものにしたいどろどろした気持ちが日々強くなっている自分は今夜自分を抑えれるのだろうかとぐるぐる考えていると沈黙を否定と受け取ったのだろう。


「突然だったもんね、無理ならごめん大丈夫」


部屋に戻ろうとする恋人の手首をつかんだ。

「耐えれる自信がない」

言葉足らずとは解っているが、このまま部屋に返したくなくて。
傷付けたくなくて咄嗟にでた言葉だった。

言葉の意味を理解したのだろう恋人は見てるこちらが可哀想になる位顔を赤らめ、掴んだ手首は少し震えている。

今日は部屋を渡して自分は別の場所で寝た方がお互いに良いと思い身体を強張らせたままの恋人に声を掛けようとすれば

「あのね、

僕も耐えれる自信ない」

恋人がポツリと言葉を溢した。







突然の君の訪問

8/28/2024, 1:20:14 PM

無駄に暑い夏、節約のために窓を開けた日。
初めて君が僕の部屋に来た。

一目惚れだった。

もちもちのはだ、白い毛並み、
見透かさかれる様な青い瞳に、赤い首輪。

…首輪?

飼い猫じゃないか!!!!
うちの子にしちゃえと思った挙句に無理だなんて…
飼い主でも探すか、
日傘でもさしてビラでも探しにいくかな。

窓を閉め、訪問者のためにクーラーをつけ、
僕は部屋を出るのだった。


、突然の君の訪問。

8/28/2024, 1:17:06 PM

突然の君の訪問。

今は丁度、夏休み中盤辺り、お盆休みともいうかな
夏休みの課題を早めに終わらせた俺は残りの夏休みを存分に満喫するつもりでいる。

理想的といってもいい過ごし方だろうが、
俺には趣味といえるものが特にない。つまり暇ということだ。

エアコンが程よく効いた部屋、可愛いフォルムの小さい扇風機が部屋の中央で上下左右に回っている。
よく晴れた窓の外からは、いかにも夏らしいセミの鳴き声。
絵にかいたような夏休みの一部屋だ。

そこにただボーッと自分の視界に入る物をぼんやり観察している俺。

「ただボーッと過ごす日があってもいいよね。」

どちらかといえばインドア派、夜行性、暑がりな俺は夏とあまり相性がよくないのかもしれないな。
と、1人で自己分析をしていると、扇風機の近くに違和感を感じた。俺に霊感はないはず、だって心霊スポットとか行ってもなんも感じなかったもん。

直感でそう感じたとしか言えない違和感だけど、
一言で表せば、

「なんかいる。」

え、ほんとに幽霊とかだったりする?
俺お墓参りは明日行く予定だぞ、?まだ行ってない。
どっかでお盆にお墓参りに行った後はその人が家に来るみたいな感じの話しは聞いたことあるけど、

俺まだお墓参り行ってない。

うーん、と思考を巡らせていると、一人の名前が浮かんできて、ボソッっと独り言をいった。

「___。」

3年前に病死した、幼なじみの親友の名前。
特に意図した訳でもなく、名前を発していた。
すると、

『あ、やっと名前呼んでくれたー!』

、、、幻聴か?

『僕のこと見えてるのかな、おーい』

机に置いてある写真立ての中でツーショットしてる片方の人物にそっくり、いや、本人だ。俺に向かって手をヒラヒラさせている。

「、、、。」

人間、本当に驚くと声が出ないというのは本当らしい、俺が今まさにそうだ。

『あれ、すっごいびっくりしてる?いやそうだよねだって僕霊だし、そりゃびっくりするよね。』

と、一人で納得してるのは間違いなく、俺の親友だった。

「なんでここにいるんだ?」

特に考えず、流れるように口から出た言葉はそれだった。
今はお盆、自分の家や親族のところに帰ってくるのはわかる。でも俺と親友は血縁関係がない、他人だ
なんでコイツは自分の家じゃなくて俺の家にいるんだ、?

『‐‐‐に会いたくなって、来ちゃった!』

と、一人で照れくさそうにクスクス笑ってる、いや、
“来ちゃった!”じゃねぇよ、会いたいと思ってくれて、来てくれたことは勿論嬉しい。でもな、そんな
彼女が突然彼氏の家凸って
“寂しくて、顔見たくなって来ちゃった♡”
みたいなノリで来られても反応に困る。
それ以前に君さ、霊なんだよね?そんな自由行動できるもんなのか???

「、、、久しぶり、元気してた?」
『ん!うん!めっちゃ元気!まじ健康体!』

若干震えた声で俺がそう訪ねると、
それは元気よく答えてくれた。



___________________

約一時間後


俺と親友は思い出話をするんでもなく、ただ普通のいつでも出来るような内容の話しをした。
親友は生前より顔色もよくなって、入院前と変わらない姿だった。服装はお揃いで着ていたジャージ。
俺はもう着れないけど、クローゼットに大事にしまってあるジャージ。
親友は

『あ、ヤッベ!そろそろ実家(お墓)帰んなきゃ!』

と、これまた『ヤッベ!そろそろ家帰んなきゃ!』
みたいなノリで、実際何度も聞いたセリフを言って

『墓で待ってるから!会いに来てね!僕の最高の親友!‐‐‐!!んじゃまたな!!』

“最高の親友”それを恥ずかし気もなく言うのは
アイツだけだ。
突然来たと思ったら突然帰る、よくあったことだ。

心がギュウッとなって、鼻の奥がジンとしてきて、目に神経が集中したみたいな感覚は何度も経験している

ただいつもと違ったのは、テレビをつけたみたいにいろんな思い出が、会話が鮮明に再生されて、それと同時に教室に一人ぼっちになったような孤独感。 寂しいともいうかな。
ボタボタと溢れるものが鬱陶しくは感じない、
現実だったことを証明しているみたいだったから。

目元を拭った後、引き出しの中身を取り出し、眺めた。
らしくないねと笑いながら始まった手紙交換。
形に残しておきたいねと言って二人で作ったアルバムと記録兼日記帳。

俺の顔に出たのは涙でも苦でもなく、笑みだった。
全部懐かしくて、元気がでる俺の宝物。

「明日は朝イチで俺から会いに行くからな。」

自分以外誰も居ないであろう部屋に呟いた。

「『明日は早起きしなきゃだな。」』

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