突然の君の訪問。
「と…とにかく入って」
雨の中、ずぶ濡れになっていた君は、こくんとうなずいた。
突然の君の訪問。
シャワーの音が聞こえるのと同時に、自分の心臓が高鳴っている。不謹慎な想像をしてしまい、思わず顔を手で覆った。
『恋人』という関係になってからまだ日が浅い僕たち。
部屋に異性を上げるのは、これが初めてだ。
うるさく騒ぐ心臓を呼吸で整えるようにして落ち着かせる。
何があったかは分からないけれど、君が困っていることは明白だ。
僕の少し大きめのパジャマを着た君は、僕の隣にちょこんと座っている。
話を無理矢理聞くよりは、こうやってそばにいるだけでもいいのかもしれない。そう思った。
君が僕のシャツを少し引っ張り、僕の肩に頭を預けた。
今日はこうやって一緒に眠るのもいいのかもしれない。
8/28/2024, 1:41:04 PM