相合傘』の作文集

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相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/19/2023, 1:03:30 PM

『 相合傘 』

私達が旅行に出掛ける時
雨が降ることが多い
雨女と言われて『えー』と返すけど
実の所まんざらでもない

毎年京都に出掛ける用事がある
路地は人通りが多く
傘の扱いがなんだか上手くいかない

「こっち」と言われた
傘を畳んで隣に並ぶ
足並みを揃える
雨音も同じに聞こえてるであろう傘の中

心の中で思う 「肩濡れてるよ」
相合傘の響きの様に甘い感じでもないけれど
雨の心地よさをこんな所で感じたりする

あとで肩拭いてあげるからね

6/19/2023, 12:57:52 PM

パクられた。

何が、と言えば傘である。なんの変哲もない、一本だけ骨の折れたビニール傘である。思い入れは特にないが、駅から自宅までの15分を思うと頭が痛い。
ほんの一瞬、ドア横の持ち手に引っかけただけなのに、都会って怖いものだ。治安が悪すぎる。
かたたん、と車両の揺れに合わせて隣の友人に体重をかける。

「…おもい。」
「こんな美人に何を言うか。」
「美人なら美人らしく慎ましくしろ。」
「あ、認めた?美人って?」
「やかましい。」

ようやく、眼鏡越しの瞳がこちらを向いた。
さらりと流れる前髪を本人は鬱陶しいと言っていたけれど、癖毛からするとその直毛は譲って欲しいまである。

「ねぇねぇ、駅からいれて?」
「何に?」
「傘。」
「さっきまで持ってなかった?」
「パクられました〜!」
「…もっと危機感持てよ。」
「それで、入れてくれる?」
「パピコ一個な。」
ため息を吐いても、呆れた目をしても、ずっとずっと優しいのを知っている。
綺麗で優しいお嫁さんと、家を出ていくなくことも知っている。
だから、甘えられるうちに甘えようと、そう思うのだ。

「半分ちょうだいね、お兄ちゃん。」
「…しょうがないな。」

6/19/2023, 12:57:01 PM

チャンス



柄を握る手には信念

肩にかかる雨には覚悟

日常に潜む戦場で

雨に降られるか

虹が結ばれるのか



※相合傘

6/19/2023, 12:53:58 PM

【相合傘】

空を見上げると大雨が降っていた。
傘をさしても濡れるだろうな…
そんなことを考えながら鞄の中から折りたたみ傘を探す。

なんとなく横を見ると、空を見上げている横顔が見えた。
その横顔はとてもキレイで、まるで時が止まったかのように見惚れてしまった。
ふと手元を見ると傘を持っていないようだった。

周りの人が傘をさして、大雨の中を歩き去っていく。
急いで鞄を探り、折りたたみ傘を取り出す。

「もしよければ、傘、お貸ししましょうか」
勇気をだして声をかけてみる。

「いえ、そんな…」
それはそうだ。こんな雨の中、傘を貸すなんて意味のわからないことを言われると誰でも戸惑うだろう。
2人の間に気まずい空気が流れる。
だけど直感的に、この出会いを大事にしたい。そう思った。

「あの!もしよろしければ駅までご一緒しませんか?大雨ですし、結構濡れると思うんです。そこの駅に行くので、もしあなたも駅に行くのであれば。」

そこまで言って、自分の必死さに気づく。

「すいません、いきなり。知らない人にそんなこと言われても気持ち悪いですよね。失礼しました。」

気持ち悪がられただろうか。と申し訳なく思い、謝罪する。

「すいません…では」
気まずい雰囲気に耐えきれず、急いでこの場を立ち去ろうと思った。なのに久しぶりに使った折りたたみ傘を開くのに手間取ってしまう。

「…あの!…もし差し支えなければ、その、駅まで、傘に入れて頂けませんか?」

振り返ると、キレイな瞳と目が合う。すぐに目を逸らされたが、顔がほんの少しだけ赤く染まってるように見えた。

「…ぜひ。」

ようやく開いた傘に入り、雨の中を2人で歩き出した。

6/19/2023, 12:51:47 PM

「おめーマジでバカじゃん。今日雪降るってニュースで言ってたよ」
「誰が?」
「もりちゃんが」
「はいはいバカはあんたね」
横で幼馴染が、「もりちゃんは歴代お天気のお姉さんの中でもダントツで可愛いんだよ!」と騒いでいる。
ちくりとする胸と、沈んでしまう表情を隠すようにマフラーに顔を埋めた。彼は、お天気のお姉さんを可愛いと言っても、それ以上に近くにいる私のことは可愛いと言ってくれない。言ってもらっても苦しいだけだが。
彼はそういった"線引き"をさり気なくしてしまう人だ。だから私がたとえ勇気を出しても、もう既に「違うよ」と示されているから報われない。彼女もいないのに。
なのに時々、こうやって優しくしてくるから辛い。"線引き"をされるからこそ、彼からの優しさはただの情けだと感じる。
もう我慢できなかった私は、彼が持っている傘をはたき落とした。
「おい!何すんだよ!」
「ばっかじゃないの!私ら幼馴染なんだよ!何で相合傘なんかしてんのよ!」
「何でって、お前が傘忘れたからだろ?」
「気色悪い!ほんとばっかじゃないの!」
そのまま私は一人で走って帰った。
頭にかかる雪が冷たくて冷たくて、何度も頭を振った。
涙は頬で凍るなんてこともなく、重力にしたがって流れていった。

6/19/2023, 12:45:35 PM

つかず離れずを歩くいつもの帰り道。

あなたと手を繋ぎたい。その一言が言えなくてもうどのくらい経っただろう。

ポツポツと無言の二人を破る雨が降り出す。
お母さんと喧嘩したせいで今朝は傘を持ってこなかった。
どうしよう、困ったなぁ。

パラパラと雨の音が変わる。
見上げるといつの間にか黒くて大きい傘を広げた君。
ちょっと狭いかも、なんて言いながら鼻をかいている。
ありがとう、と答えてわたしは前髪をそっと直す。
右側を歩いているのに右手で傘を差す仕草がじれったい。
その空いてる左手は何のためにあるの。
どうしても言えないたった一言。

つかず離れずの距離。不意にわたしの右腕が君の左腕に触れる。思わぬ熱さにわたしまで溶けてしまう、そんな気がして。
うわずった声をごまかして笑う君。
あ、君もわたしの右手に触れたかったんだね。
言ってくれなきゃわからない。
でも、言わなくてもわかる。
ドキドキを隠すようにわたしも笑う。


「傘忘れちゃった。入れてくれない?」
「…おー、いいよ。」
その素直さがまぶしくて、ちょっと苦くて。
もう二度と戻れない日を思い出しながら。

「気をつけて帰ってね。また明日」
「はーい、先生さよなら。」

6/19/2023, 12:42:18 PM

「半か丁か、傘を差すか差さないか。うーん」

どしゃ降りの雨の中、学校の下駄箱で一人うんうんと唸る。
朝の天気予報は見た。だから傘は持っている。
なら何をそんなに悩んでいるのかと言うと、自分が傘を持っていないふりをしたいからだ。

「なにひとりでぶつぶつ呟いてるの?」
「ああ、ちょうどいいところにきた。雨がな、降ってるんだ」
「まぁ、見れば分かるわね」
「ああ、見ての通りどしゃ降りだ」
「まさか天気予報見なかったの?」

無言の笑み。
そうだ俺はこいつの傘に入りたいんだ。だからこんな小芝居を。

「……いいわ。折りたたみ傘しかないから貴方半分濡れるけどいいわよね」

ああ、夢心地のようだ。触れ合う肩と肩、ほのかに感じる体温。
俺は今、こいつと相合傘を。

「……あの、俺濡れてるんだけど」
「だから言ったじゃない。貴方半分濡れるって」
「いや半分以上じゃね? 信じられないくらい服が冷たいんだけど」
「仕方ないでしょうどしゃ降りなんだから。傘に入れてもらえるだけ有難いと思いなさいよ」

尋常じゃないほどの雨。憧れの相合傘も、少女漫画のようにはいかないな。

「ああもういいや、俺も差す!」
「は? え、貴方、傘持ってたの?」
「誰が傘持ってないって言ったよ、ばーかばーか!」
「……は、はあああ?!」



#35 相合傘

6/19/2023, 12:41:41 PM

《相合傘》

しばらく傘を使ってないな

今度使ってやってみよ

6/19/2023, 12:39:21 PM

貴方となら

辛いことも

忘れられて

貴方となら

苦しい事も

耐えられて

貴方となら

涙で濡れる

雨の日も

笑顔に...

胸の温かさ

手の温もり

貴方との

相愛傘は

一番の幸せ

6/19/2023, 12:37:49 PM

僕が高校生の頃、
授業が終わり、
シューズから靴に履き替えながら外を見た。
土砂降りだったが、
天気予報を見ていなかった僕は
傘を持っていなかった。
これはもう濡れて帰るしかないかと諦め、
校舎を出た。
でも、何故か雨が当たらず濡れていない。
隣を見ると僕の親友が隣で笑っていた。
その近さに時々触れる肩に意識を持ってかれて
僕は顔を赤くした。
バレないようにそっぽを向く。
ドキドキが止まらなかった。
君に聞こえていないだろうかと思うと
更にドキドキが増した。
僕はその親友に恋をしていた。
親友も男だったから、
このことは墓まで持ってくはず…だった。
あまりにもそっぽ向き過ぎると
不自然に思われるかもしれない。
そう思った僕は前を向き、
恐る恐る隣をちらっと見た。
僕は顔が熱くなるくらい赤面した。
なぜなら、ノンケのはずの親友は
耳まで真っ赤にして顔を隠している。
僕が濡れないために入れてくれただけではない?!
まさか、僕のこと好き?と
期待をしていた。
その期待を親友は裏切ることなく、
付き合うことになった。

僕はあの時の相合傘が忘れられず、
今でも傘を〝わざと〟持ち歩かない。
なぜなら、
今も君とこうして相合傘を楽しんでいるから。

僕と君が付き合うきっかけになってくれた
相合傘。
これからも、雨の日が楽しみだ。

【相合傘】


#55

6/19/2023, 12:29:33 PM

お題
『相合傘』



「やば、雨」



『まじだ、』



「傘もってる?」



『持ってる』



「え、入れて」




『やだ、』



「は?なんでよ」



『同じ傘には彼女しか入れないって決めてるから』



「ふーん、じゃあ私入れるね」



『今日からね、』

6/19/2023, 12:22:52 PM

#相合傘

相合傘がどんなものなのか分からんけど、
家に帰るときに、女の子2人が1つの傘で
帰ってるのは見たことはあります。




分からんけど(・Д・)

6/19/2023, 12:22:03 PM

黒板に相合傘を書いて
ふたりのイニシャルを入れた
ただそれだけなのに
頬がピンク色に染まった
子どもの頃の思い出

大人になると
そんな純粋さを忘れてしまうけど
本物の傘で
雨の中を相合傘で歩ける
ときめきを知った

6/19/2023, 12:19:50 PM

相合傘を全ての人がやれば世界中リア充だららけになるとおもいませんか?もちろん、良いリア充だけどはなくすんごいちょっとどうにかなってるリア充も、いるとは思いますが良いリア充が量産されていくとこっちも幸せになるとは思いませんか?????
リア充とは。。。。

【⠀相合傘 】

6/19/2023, 12:14:56 PM

相合傘。したことあったっけ。
なんか、恋に落ちるアイテムみたいだな。

                「相合傘」

6/19/2023, 12:13:13 PM

「相合傘」



「ごめんね。帰るの遅くなるよね、
 森下くん。」

「いいって。陽が長くなったから楽勝。
 それに田中 これじゃ帰れないだろ。」

いつものように帰宅しようと
自転車置き場から少し動かしただけなのに
チェーンが外れてしまって
僕は困り果てていた。
森下くんのバスの時間が迫っている。
バス停までは僕は自転車を押しながら
二人で歩くのが日課だけど、
今日はさすがに迷惑をかけたくない。
一人で帰って貰いたかったけれど
情けないことに
僕の力ではチェーンをもとに戻すことが
できそうになかった。


森下くんは膝をついて、一心不乱に
僕の自転車に苦戦している。
夕方とはいえ夏の太陽はまだジリジリと
森下くんのうなじに照りつけ
顎を汗が伝う。

僕にできることといえば
森下くんがせめて影になるように
立ち位置を変えて
カバンを掲げて
日陰をつくることくらい。



「お、サンキュ。少し涼しいわ」

「……こちらこそ ありがとう」

それ以上無言のぼくら二人の影は



        まるで相合傘のよう


      なぜか眩しい夏の夕暮れ



          「相合傘」

6/19/2023, 12:07:39 PM

濡れる貴方に傘を差し出しても、
きっと貴方は喜ばない。
冷える体を抱きしめたとしても、
きっと貴方は微笑まない。

相合傘はいらないから、
一緒に濡れてくれる人が欲しい。
温かい温もりはいらないから、
一緒に冷え切ってしまいたい。

きっと、貴方はそう言うのでしょう。

分かっているから、雨の中、一緒に踊ることにした。

6/19/2023, 12:05:33 PM

誰もいない、雨の日の帰り道
傘をクルクルと回しながら
ひとり、帰る。

新しい傘の模様は
お気に入りで、普段見慣れた
紫陽花もより綺麗に感じる。

ふと、視線を前に戻すと
遠くからでも分かるあの人の
後ろ姿が見えた。

今朝、私の傘を「良いね」って
褒めてくれた彼だ。

ひとつの傘に、2人…
それは、私のお気に入りの傘よりも
雨の日によく似合う光景だった。

ふぅ…っと、息を吐いて
立ち止まる。
紫陽花に語りかけるように
自分に言い聞かせるように

「お似合いだね」と呟いた。

じんわり胸の奥がいたいけど
泣いたって、涙ごとこの雨と一緒に
流れてしまいそうだから。

こんどは、彼の真似をして
「良いね」って、言ってみたんだ。


【お題:相合傘】

6/19/2023, 12:02:29 PM

いつもなら「リア充爆発しろ!」と思ったりもするけど、梅雨の時期になったら続出する相合傘をするカップルを見ると「彼女さん可愛い!お幸せに!」ってなる

6/19/2023, 12:00:28 PM

【相合傘】

 半月の浮かぶ雨夜に、川沿いの道を傘を差して一人で歩きながら、自分の左側に隙間を空ける。そうしていれば川の神様が、傘の下に現れる――それが私たちの住む地域で語り継がれる伝承だった。
「とかなんとかオシャレに言ってるけど、ようは相合傘だよね?」
 腕をなるべく持ち上げて傘を差しながら、隣に立つ君を見上げて問いかけた。と、君の手が傘の柄をそっと支えてくれる。
「僕の生まれた時代には、まだそんな言葉はなかったからね。正直、あんまり聞き慣れない言い方だな」
 艶やかな白髪が、水気を帯びて柔らかくうねっている。時代錯誤にも程がある狩衣姿も君にはよく似合っていた。顔の造形だけならせいぜい二十代後半程度にしか見えないけれど、このひとは千年以上をゆうに生きている『神様』だ。世俗的な言い回しには疎くて当然だった。
 傘の柄は完全に君の手の中へ。疲れてきていた腕を下ろし、その代わりに君の腕に自分の腕を絡ませた。なるべく距離が離れないほうが歩きやすいからと始めた習慣だったけれど、互いの歩幅の大きさを理解して自然と譲り合うようになった今となっては、ただ君の温度に少しでも触れていたいだけだ。
 雨のしとしとと降り注ぐ半月の夜、相合傘の下でしか逢うことの叶わない美しいひと。私が初めて、恋をしたひと。
 君に恋をしていると告げたなら、人間という存在を平等に愛するだけの君はきっと困ってしまうだろう。束の間の逢瀬に弾む心を押し隠し、大人びた聞き分けの良い人の子を演じて私はにっこりと微笑んだ。

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