『物憂げな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
朝一のため息は運気を下げるから
グッと堪えて コーヒーを淹れる
なんだか優れない体調をごまかすように
勢いをつけてカーテンをあける
灰色の空を見上げ
そうだよね そんな日も多々あるんだよ
そう心で呟く
―物憂げな空―
分厚い灰色の雲に覆われた空の日
せっかくの休日なんだから気を利かせて
晴天にしてくれればいいのに
『…まぁ、でも』
もしかしたら、私が曇り空を望まないように、
気が浮かない、晴れの気分じゃない
っていう人たちもどこかにいるのかもしれない
そう思うと…
この物憂げな空も、
案外、人の意に沿ったものなのかもしれない
…なんて
「私とあなたじゃ住む世界が違う 第七十五話」
志那は、牢屋の中で正気を失った様にしょんぼりしていました。
「誰も助けに来ない…いつまで、こんな生活が続くんだろう…?」
志那は、牢屋の中の生活で疲労困憊状態でした。
「毎日、殴られるし、電流浴びせられるし、体の何処かが怪我するし…」
「お前、大丈夫か?」
突然、志那の前に薄いベージュの肌、伏せた黒い目、黒に近い紫色でボブに近いショートヘア、痩せ型、白のパーカー、スポーティーな服で無口で冷めた感じの少女が現れました。
「…誰?」
「僕は空白。お前は?」
「斎藤志那だけど…」
「志那、このままだとこの世界で生き残れない。僕に付いて来い」
「…分かった!」
志那は、このまま牢屋から出られないのは嫌なので、空白に従う事にしました。
「…って、何処へ?」
「極地世界」
「…え?!待って、待って!極地って危ない所じゃ…」
「このまま、ココに居るか?」
「それは…嫌!」
「じゃあ、行こう」
空白は、
「バクレマンジェー」
と、唱えると極地の入り口が開きました。空白は、志那を連れて極地の中に入って行きました。
「極地って…暗いし、気味悪いし、アリスの世界みたいによく分かんない所だね…」
「気をつけろ。極地に飲まれると、甚大な呪いを受けるぞ」
空白は、ステンドグラスみたいな木の幹に手を付けると、自分の過去の一場面が映し出されました。
「…2.5次元国から追放されたんだ…」
「男のグループのファンから、訳の分からない理由で攻撃されている。元の国では住めなくなった」
「わ、訳の分からない…?!」
「グループのメンバーの一人と結婚するんじゃないかとか言う馬鹿げた理由でだ。僕、その人とは会った事が一度も無い」
「…は?何それー?!そのファン、マナーってヤツ成って無いんじゃない?!」
志那は、空白を攻撃している男性グループのファンに怒りました。
「…志那は敵では無さそうだ」
空白は、少し考えました。
「志那、赤いリンゴ好きか?」
「リンゴって…食べる方?…まさか、あのかなり失礼なヤツの事?」
「志那、どっちだ?」
「…分かんない」
「そうか」
二人は、黙ってしまいました。
「志那、この世界は志那の空想の世界で、志那がそのマスター。主だったら、好きにその世界を変えられる。闇覚醒だって使える筈だ」
「あ…そうだった。この世界、私の空想の世界じゃん…」
志那は、自分の世界がこんなに酷い状態になっている事を悔やみました。
「極地に長く居ては、人の心が消えてしまう。サッサと出るぞ」
志那と空白は、外に出ました。
「あ…牢屋の中に戻ってる…」
志那は、思いついた様にメイデンソードを振りかざすと、いくつもの拷問器具が現れました。
「…トーチャフィールド…?何コレ?今までに無い技か術?」
志那は、この時に闇覚醒の技だと悟りました。
「この技、闇覚醒なんだ!」
「オイ!侵入者だ!」
「捕えろ!」
牢屋の外が騒がしくなっていました。
「くっ…」
「空白!」
空白は、大勢の信者達と一人で戦ってました。
「(空白って、味方っぽいけど…何かイマイチよく分かんない子だな。年齢も分かんないし、男なのか女なのかも分かんないし、何の目的で来たのかも分からない。謎多し…)」
志那は、空白と言う人物の謎が多すぎて頭の整理が追い付かない状態でした。
「でも、私も戦わなきゃ!」
物憂げなのは空を見つめる自分だけじゃないといけない。
私は空が、どうしたって落ちてこなくて、どんな遠くの人とも共有できる景色であって、常に空のペースであってくれるだろうと全信頼を寄せているので、物を憂うほどに頼りなくそこにあられちゃ困る。
しっかり好き勝手に雨を降らして雷鳴らして太陽晒して時に曇っていてください、救われるので
〜物憂げな空〜
明るい未来なんか
なんにも思い描けない
涙がこぼれそうだ
助けてくれ。こんなとき
どうすればいいの?
「そのうち晴れるさ。なるようになる」
そっか。
酒飲んで牛丼食べよ。
現実の空は、情景なんてものではない。
空はちっとも私の心を思ってはくれない。
確かに、灰色の空は心を暗くするし
青色の空は心を明るくするかもしれない。
でも、だからと言って
心が暗い時に空が曇り、
心が明るい時には空が晴れる
なんてことはない。
いつだって空は勝手なのだ。
人の心は簡単に、空の勝手に振り回される。
現代文では、暗い空はネガティブな心情を表す
と習うかもしれないが、実際はそうではない。
不安な時、空は共に曇ってはくれない。
悲しい時、空は共に泣いてはくれない。
ネガティブな時ほど、空というものは
見ていて苦しくなるほど、美しい。
陰鬱な私と晴れ渡る空。
何よりも皮肉な対比。
何よりも酷い裏切り。
いつだって空は勝手なのだ。
―物憂げな空
物憂げな空
あ〜もう、この空何度見上げてきたことか、
何か言いたそうで何も言ってくれない
ぴぃ
テーマ:物憂げな空 #105
物憂げな空の日。
僕はあのホラーハウスにまた、顔を出していた。何度来てもこの家は不気味だ。今日の空のようだった。
今日はドタバタしていてただでさえ忙しいのに、ララキに呼び出された。
『なんだろうな』
僕の背後にはシャドウがいる。
「さぁ?」
僕がそう言うとララキの声が聞こえてきた。
『よくぞ来てくれた!!』
そう言うと僕よりも先にシャドウにくっつく。
『や、やめろ…。引っ付くなっ!!』
シャドウがそう言ってララキを引き剥がそうとするがうまく行かない。
「ララキ。要件は?」
僕がそう言うと、ララキはムッとしていたがシャドウから離れ、少し奥にある壊れかけた机から何かを持ってくる。
『これ、ラックから』
「ラックから…?」
僕はそれを受け取る。上で包まれているそれは、少し重かった。そして、そこには一通の手紙が挟まっていた。
【友達の真へ
例の本を送ります。また、ゆっくりできるときに読んでください。また、会える日を楽しみにしています。
ラックより】
包を開けると一冊の分厚い本が入っていた。
これが、狼星さんの本…。あの国のことが書いてある…。
僕はその本と手紙をそっと抱きしめた。
「ありがとう。ララキ。また、ラックと会いたくなったよ」
『あぁ。いつでも言うといいさ』
『ん…? ラックって誰だ?』
シャドウだけ、話についていけていなかった。
僕は近いうち、この本を読もうと思った。そして、ラックとこの本について話すんだ。そんな未来のことを考えていると、物憂げな空が少しだけ明るくなった気がした。
☆★☆★
〔そろそろ届いたかな…〕
僕は真のことを思う。届いたらいいな。
また会って、話をしたいな。
「ラクラ〜。こっち来て〜」
「はーい」
返事をしてミデルの方へと向かう。
また、会えるよね。真。早く会いたいよ。
心のなかでそう呟いた。声は届いていますか…?
※
今回でラック&真のリレー小説は終わりです!
♡1000達成、本当にありがとうございましたm(_ _)m
これからもよろしくお願いいたします。
《茜色の魔法使い》走り書きのためあしからず……。
「物語に出てくるようなすごい魔法使いじゃないから、世界は変えられないけど――でも君の日常は変えてみせるよ」
嘘月な魔法使い。
そんな事できるわけないじゃない。
できるはず、ないじゃない。
優しい橙色に染まる校舎の教室で、私は泣いてしまった。
――ずっと我慢していたのに。
学校では絶対泣かないって、誓いをたててたのに。こんなにも脆く儚い誓いなんだって、今目の前にいる現代の魔法使いに教えられた。
この、茜色の魔法使いに。
雪が降り始めたから
空を見上げた
ビルの隙間に
ほんの少しだけのぞく 物憂げな空
君は空なんだから
もっと両手を広げて 私たちに抱きしめてもらいたいでしょう?
空が空らしくいられる場所でさ
#物憂げな空
『星がきらりと』
物憂げな空 重苦しい瞼 鬱々としていると
星がきらりと瞬いた 果てなく続く数式の光 かつての獣が涙したこの光 空が心の鏡なら 星は一体なんだろう そう思ったらあれだけ知りたかった悲しみの正体もぼんやりと薄らいで ふわりと軽くなるこころ
悲しみは居留守が上手く 少し不貞寝をしているようだった
ある休日、目覚ましもなく目を覚ます。
薄暗い部屋の中、時計を見ると11時。
夜中の11時ではない。
リビングに降りても家族の姿はなかった。
皆出かけたのだろう。
空腹に気づき食事を探すが見当たらない。
コンビニまで徒歩10分、買い物に行こう。
外に出ると生暖かい空気に包まれた。
雨が降り出しそうな灰色の雲が頭上を覆い、盛りを過ぎた草花が項垂れている。
住んでいる人がいるのか分からない、中途半端な高さの建物。
人通りも無くモノクロの世界に取り残されてしまったような感覚だ。
情景を読み取る問題があれば、確実にハッピーな気持ちではない。
気だるそうな店員、店内放送はなんだか遠く聞こえる。
世界が灰色に感じるのは昨晩親とケンカをしたからではない。
テストの点数が悪かったからでも、名指しで怒られたからでも、あの子に彼氏ができたからでもない。
なんだか凄く既視感がある。
いや、長い人生生きていればこんな感じの日もよくあるだろう。
辺り一面が暗くなる。
ある休日、目覚ましもなく目を覚ます。
薄暗い部屋の中、時計を見ると11時。
夜中の11時ではない。
リビングに降りても家族の姿はなかった。
皆出かけたのだろう。
空腹に気づき食事を探すが見当たらない。
コンビニまで徒歩10分、買い物に行こう。
『物憂げな空』
物憂げな空
朝から外が曇りだと
ちょっとテンションが下がる
でも夏の暑い日だと
過ごしやすくて嬉しくなる
その日の気分によって
自分の捉え方が
変わってしまう
気の持ちようって大事
物憂げな空
縁側で1人、コロンッと氷の鳴るグラスに麦茶を入れ
姿は見えないが多分そのおかげなのだろう
温かい橙色に染まった空を見ていた
この家屋には1人
朝から晩まで静かにゆっくりと時流が流れている
ふとした時にひそかに顔だす柴犬の毛並みをそろえ
長く揃ったそれらに顔を埋め小さな溜息を吐く
気付かぬうちに
変わらぬ空に、再放送でもバレなそうな私
人通りも少なくなって誰の人目にもつかないような今
こころの浮わつきそうな優しさを感じる
いつになく物憂げな空に
自分の心を重ねて
冬の寒さに顔をしかめる
どこからともなく漂う
ほのかな梅の花の香りに
心ほぐして顔がほぐれて
もう春はそこまでと
柔らかな陽射しが告げる
梅雨は大嫌いだ。
じめじめするし、髪がまとまらないし、濡れるし、傘の荷物増えるし。
「え?そう?僕は梅雨好きだけどな」
「なんで?」
「朝、満員電車に乗ってるとき、いつもならなんとなく憂鬱な気分だけど、雨が降っていると、大変なのはみんな同じだから、許せる気がする。
まぁ、僕は雨好きだから一駅分は歩いちゃうんだけどね」
その日から、わたしは雨が好きになった。
ある日、君が相合い傘をしているのを見てしまった。
相手は知らない娘。
ちがうクラスの人かも。
見たこともない顔をして笑う君と、濡れないように君の肩に必要以上にくっつく、ボブ髪の娘。
雨粒がコンクリートを塗り潰すように、嫉妬の波が広がっていくのがわかった。
やっぱり、梅雨なんて大嫌いだ。
中学校の夏休み、今日は部活で学校に来ている。
バレー部、卓球部、バスケ部は体育館で、
陸部、テニス部は外でやっている。
僕は陸部、僕が好きな人はバレー部で、なんとも運が悪い。
夏は暑いけど、上にある、なんとも言えない青空が、僕は好きだ。
あの空を見ていたら、暑いはずの夏だって、涼しく感じる。この景色をあの人と一緒に見られれば、どんなに幸せだろうといつも思う。
涼しくて、なんだか快くて、憂鬱な気分になる。
それから一年後、僕は中学3年で今年でこの学校とも最後だ。まだあの子には気持ちを伝えていない。
今日も土曜の練習で学校に来ている。
「おつかれっ。」
練習の合間の休憩で、僕が校内にある水飲み場で
水を飲んでいたら。あの子が話しかけてきた。
「そっちも。おつかれ。」
僕は元気よく返した。
彼女はとても明るい性格の子で、褐色肌がとても似合う美人だった。
「この後 ひま?」
なんでそんな事を聞いてくるのかと思いつつ、僕は「暇」と返事をした。
「今日みんなで海いくんだけど一緒に海行かない?」
まじかっっ
僕は嬉しくてたまらなかった。
もちろん行けると返事をした。
そして部活が終わり午後に約束どおり海に行った。
そしてみんなで海で楽しみ、あっという間に時間が過ぎていた。
「みんなが泳いでいるなか、僕は疲れて砂浜で休憩していた。」
「疲れたねっ」
あの子も隣に来て休憩をした。
彼女と僕は空をみていた。
あぁこれだ。
僕がずっと夢見てたこと、
彼女とあのきれいな空を見ること。
憂鬱な気持ちになれる空をみること。
付き合う何てことはまだ叶ってないけど、
一緒に見れるだけで幸せ、
「綺麗だね~、あの空を見てたらなんか落ち着く
わたしね、君とこの空を見たいってずっと思っていたの。」
彼女が笑顔で言っていた。
あぁ彼女も想っていてくれていたんだ。
僕は嬉しかった。
「僕もだよ。」
そう言って彼女の手をとり、一緒に空を見上げていた。
物憂げな空
正しく今日。
中の下で人の顔みて仕事したよ。
羨ましい、その自我をはっきり出せる性格。
ホントに。
周りは振り回されて憎しみまで陰で持つ人もいる。
なのに。
これが自分!
って曲げないところ好き。
傷つけられても
これでも自分と泣きながらいうのかな。
にしても、根性あるのは多才なのか。。
羨ましい。
自分は自分で成長するわ。
競いたくないから自分なりに。
人間が人格捨てたら
悪人ばかりになるんじゃない。
今日の空は白が濁ったような灰色の空。
こんな空の日は こころまでどんよりする。
寒々しく、うごく力がない。
少しでも明るくと ジャズを流した。
いつもより繊細に響いてくる。
今日はこのまま音に流されていようか。
恨めしい気持ちで窓の外に目をやる。
−−まっしろな粒がふわっと舞い降りてきた。
「わぁ、雪!」
空は変わらず同じ色をしているけれど、
こころが晴れた。
ジャズの音も踊りだした。
あの子と喧嘩してしまった。
一度昂ぶってしまった感情を抑えることが出来なくて
冷静になると何であんな小さな事に突っ掛かってしまったのか・・・・・・
(・・・・・・・・・謝ろう)
見上げると雲一つない青空、にも関わらず今の私には色褪せたような、物憂げな空に見えた。
まだ怒ってるかな?
許してくれるかな?
・・・・・・嫌いになっちゃったかな?
ポケットに入れていた携帯が震えた。
見るとあの子からのメッセージ
『ごめんなさい』
たった一言、それだけ
その一言だけで私の心は嬉しさと、情けなさでぐっちゃぐちゃになってしまった。
私は青空のした走り出した。
会って、ちゃんと謝ろう!
「わたしもごめんね」