無色の世界』の作文集

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無色の世界』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/18/2024, 4:25:55 PM

とぷん、と
沈んで 沈んで
澱の上にゆらりと寝そべる
暗い水底
意識の境界線
見上げる先に、無色の世界

「無色の世界」

4/18/2024, 4:22:36 PM

「無色と透明って違うわよね」
「でも、無色透明って言うじゃない?」
「それは無色で、かつ透明なのよ」
「そっか。透明は綺麗な氷とかガラスみたいな感じでしょ?じゃあ無色は?白なのかな?」
「でもそれじゃ白って言う色がついているわね」
「やっぱり無色も透明なんだよ。だってこの世に色の無いものは透明なものしかないもの」
「うーん。なんだか腑に落ちないわ」
「じゃあ、春ちゃんは無色ってなんだと思う?」
「うーん、、まず色ってなにかしら?」
「色は色でしょ。白とか赤とか」
「そういう意味もあるけれど、彩度とか充実感って意味を示す時もあるわよね」
「例えば?」
「人生バラ色とか」
「えー?それは、、うーん」
「だから私は無色って言葉を作った人は、きっと赤とか黒とかっていう意味で色って言いたかったんじゃないと思うわ」
「どういうこと?」
「だから、彩りって意味で色って言いたかったのよ」
「春ちゃんは難しいこと考えるねぇ」
「もー、千夏真面目に聞いてないでしょ!」
「聞いてるよぉ!ただちょーっと難しくて意味がわからないだけで、、」
「まったく、、」
「、、、春ちゃんの人生はさ、何色?」
「えー?難しいわ、、そういう千夏の人生は?」
「私の人生は今は無色かな」
「え!なんで?毎日結構楽しそうじゃない?赤とかオレンジとかって言うのかと思ってたわ」
「えー笑笑」
「なんで無色なの?」
「そんな分かりきったこと聞かないでよぉ」
「はぁ。千夏、無色って言葉はこれからを指す言葉じゃないわ。現状を指す言葉よ」
「また春ちゃんが難しいこと言い出した、、」
「そうじゃなくって!」
「どういうこと?」
「だから、今は無色かもだけどこれからいろんな色に染められるでしょってこと」
「じゃあ、私の人生は黒かもね」
「黒?」
「だって春ちゃんとの思い出でいろんな色を付け足したからもう真っ黒」
「ならキャンバスを更新していけばいいじゃない!」
「ううん。もう無理だよ。」
「なんで?」
「だって春ちゃんもういないじゃん」





あの子は青空の日
どこから入ったのか
学校の屋上に靴を並べた
黒い長い髪が揺れて
最後に少し地面が揺れた








------------------「置いてかないで」

『無色の世界』

4/18/2024, 4:21:16 PM

何にもなくて、誰も傷つけなくて
あったかいね


無色の世界

4/18/2024, 4:05:21 PM

目を閉じた。

真っ暗な世界に私は色を創造する。

快晴の青、雲の白、唇の赤、瞼裏の黒。

どれだって素敵で、どれだって容易だった。


じゃあ色が無かったらどうだろう。

空も、雲も、人も、夜も。

ありはしない世界、存在を許されない世界。


もちろん私の居場所もないだろう。

立つべき地面も、そこに立つ足だって無い。



だからこそ、自由にわくわくできる。

無色の世界を描くこと。そこに色をつけること。

それはこの世にない唯一の「色」を描けることだと。



私は目を開かない。

開けば、たくさんの色が輝いて見えるから。

これは見ないふりじゃない。

私が立つ地面を、私だけの色を、描くために。


今日も無色の世界を塗り替えていく。

4/18/2024, 4:03:52 PM

無色の世界


おとぎ話にすらならない

きっと誰かのお話

線を言葉に直すことしか

私たちにはできなかったのに

その世界は色を求めた

こんなにも美しく居心地の良かった世界は

あっという間に




ぐっちゃり






ぐにゃりにゃり





ぐろ






くろ



私たちのよく見る似たような世界に

私たちは文字を落とすことが出来た

でもそこは紙の白とインクの黒で

決して純粋無垢ではなく

そもそも私たちの世界に黒も白もなかった

あるのはただ 線

線だけでよかったのに

4/18/2024, 4:00:52 PM

この世がモノクロだったとしたら

ファッションや芸術といった
「表現の自由」に制限はかかってしまうのか

私達の社会に蔓延る善悪が、
今よりくっきり見えてくるのか

テレビは画質を諦めて
音質に特化していくのか

ホラー映画の流血シーンが
そこまでグロくなくなるのか

肌の色で差別していた世界が
馬鹿馬鹿しく思えるのか

オレオ以外の食べ物が
全部美味しくなくなるのか




よく分からないけど




そもそも『無色』が『モノクロ』っていう解釈?

そっから間違えてたなーと思った。



《無色の世界》

4/18/2024, 4:00:47 PM

無色の世界

「虚無 〜はてしない物語〜」

少し前「世界が灰色に見える」なんて台詞をドラマで聞きました。きっと無色じゃなくて無職で閉籠てる人は世界が灰色に見えたりモノクロに見えたり無色に見えて虚無に食われてしまうのではないか。ドラマレビューでは、なんだかプロなのか素人なのか分からないカウンセラーさん達がいろいろとシッタカな名前を付けていたけど、単に思春期だろって思ってました。高校生のその人が40年後も「世界が灰色に見える」とか言っていてからシッタカな名前をつければと思っていた。そのドラマと同じ頃モノクロの雨の中いつまでもバスを待ってる女の子の物語もやっていて、それらがとても繊細な思春期の心には見えずに、腫れ物に触るように育てられた赤子の成れの果てに私には見えてしまった。そう、無色の世界で「虚無」に食われ無表情な仮面でもつけた様な顔でセバスチャンを虐めていた子供たちのように。

世界の終わりのその果てにいるという「虚無」
子供たちの夢を食い夢想を食い物語を食いつくそうとする「虚無」

選ばれし勇者はセバスチャン相棒は白馬アトレイユ。

セバスチャンとアトレイユは「虚無」と戦い物語を守るために旅に出た。

行く手に「虚無」は広がり
美しく舞い踊り落ちる薄紅色の絹を纏った花弁たちが敷きつめた花弁の絨毯のうえを滑る子供の燥ぐ声も、シュプールを花弁の絨毯のうえに描く橇に乗った虫たちも、その花弁を喋む小鳥たちも姿を消し去り沈黙の無色の世界「虚無」はひた走っていました。

アトレイユは悲しみの沼に捕まり希望を絶やしてしまい沼にのみ込まれてしまいました。

セバスチャンは最後の勇気を振り絞り世界が灰色に見えるモノクロの雨の中バスを待つその世界の果てにいる無色で無関心で無感動で夢想で人の心を支配しようとする「虚無」と戦いました。

戦いは終わり、全てが「虚無」に支配されたような暗闇の中でセバスチャンは涙しました。その涙ひと粒の中に生命が宿り、あかりが灯りました。何処からかセバスチャンを呼ぶ声が聞こえます、声が聞こえる方を目指すと闇の中に光るお城があり女王様がおられました。

「僕は負けてしまったのですか虚無に」
「いいえ、あなたは勝利しました」
「さあ、ここから始まるのです」
「あなたの物語を描いてください」
「まず、わたしに名を」
「物語に登場するものたちに名を、あなたがつけてください」
「そこから、あなたが思い描く全てが」
「この国をつくります」

煌めく数多の物語は、たったひとつの名前から始まるのです。

無色の世界に色をつけながら、色々な物語の色を、あなたがつけるのです。

ミヒャエル・エンデ著書
「はてしない物語」へのオマージュ。

2024年4月18日

心幸

4/18/2024, 4:00:31 PM

貴方と出会って。
私は日々パステルカラーのような、
暖かい色に包まれていた。
優しさと楽しさと。
最初はそれが続くように
お互い思いやっていた。そう思っていた。

だんだん、当たり前になってきては、
パステルカラーからビビッドカラーになり
濃く鮮やかになっていく。

うまくいく。何故か疑いのない感情。
貴方と一緒に終わりを迎えたいと。
私はそう感じて走っていた。
一人で走っていたのかもしれない。
貴方はどうだったかな。
どんな色に見えていたかな。

独りよがりになっていく。
愛しているのか、依存なのか。
だんだんと寒色系が似合うよう
になっていった。

貴方の帰りが遅い。帰らない日が続く。
私の色が濃く暗く濁り出す。

混濁した女性より鮮明な女性の方が魅力的だと納得するのに時間がかかった。

わかっている。
私は怠けすぎたし、頑張りすぎたのだ。
1人ソファーに座る。隣にはもう居ない。
狭いと感じていたソファー。

苦しい。悲しい。寂しい。憎い。嫌い。
どうして。帰ってきて。会いたくない。
羨ましい。痛い。いたい。
          
一緒に居たかった。

パステルカラーの思い出は
色がだんだんと抜けていく。
白黒のような。
もともと無かったかのように。

いっそ失くなってしまえば。
私は苦しまなくてすむのでは。

だんだんと薄れて無くなるのを
今は待つしか、私にはできない。

さようなら。あの時の私達。

さようなら。私の愛した貴方。

           
              無色の世界

4/18/2024, 3:51:56 PM

今、あなたをもし失ったら、
目の前はきっと、無色になって
僕は、僕のありのままを
忘れてしまうだろう。

ちっぽけな世の中を、
どんな風に生きていけば良いのかさえ
わからなくなって、この世界から
僕自身も無になりたいと思うだろう。

あなたがいないと、僕は
僕でいられない。情けないけど、
僕の毎日をあなたが、色とりどりに
していることは、間違いないから。

4/18/2024, 3:49:55 PM

毎日毎日ただ淡々と同じことを繰り返すだけ。
時計の針が規則正しく動くように、太陽が東から西に進むように、決まったルートをたどっていく。あらかじめ引かれた線をなぞっていくような、退屈で面白みのない、息苦しい生活。無彩色の世界に紛れ込んでしまったような感覚。
でも、君が景色を、僕を、変えてくれた。灰色だった世界は、硝子が透き通るような輝きを放った。無色だけど、濁りはなく、どこまでも澄み渡っていく。向こう側の景色が見える。光が見える。例えこの世界に色が存在しなくても、ちゃんと美しいのだと、そう思えた。


お題【無色の世界】

4/18/2024, 3:46:56 PM

白と黒しかないのですよ

でも明るさには差がありますので

感情を彩度で表せはしませんが
伝えたいことはなんとなく
明るさで分かりませんか

白かったら問題なし、
白と黒がチカチカしたら危険なんだなと

それで?今のわたくしですか?

ほら、もう真っ黒なんです
もうなにも受け付けない真っ黒
なにもかも塗り潰せますし
光すら通しませんよ

今はそういう気分でしてね

真っ白になったときにまた
お越しくださいね

いつになるかは分かりませんが

無色の世界

4/18/2024, 3:46:51 PM

『無色の世界』

無機質な箱の中、長い時間天井をみつめている。
閉鎖的な空間は、色彩のない無色の世界を痛いほど感じさせていた。

分厚いガラス窓の外の景色が移りゆく度に、世界から取り残されていくような空虚感さえ思わせる。

やがて、消灯時間が来る頃だ。
明日も心の闇と向き合うだろう‥

4/18/2024, 3:39:21 PM

無色の世界か、味気ないだろうな。ほとんど暗黒の世界とおんなじ。  
 そんな世界に住みたいと思わない。だけどこの有色の世界も時にひどくおぞましい。
 血のshowerの戦争とか。でもそれは私たちの努力で何とかして、美しい世界にしなければならない。

4/18/2024, 3:38:48 PM

無色の世界
※この話はスプラ3のサイドオーダーの話です。

あの日のパンケーキ オイシカッタ
ピースの足りないパズル ナクシチャッタ
思い出の絵本 オモシロカッタ
ドの出ないトイピアノ コワシチャッタ
なつかしのモビール キラキラシテタ
お気に入りのアンコウ ズウットトモダチ
大好きだったおもちゃ タイセツナモノ
ミンナミンナ ワスレタクナイ
イマデハミンナ ムショクノナカマイリ

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おまけ

行進するアンダンテ ただの雑魚
群れるラングエンド ローラーで引くの気持ちいい
制圧するグラーヴェ 友達いなさそう
疾走するアラマンボ 止まれクズ
撒き散らかすカプリチョーソ チキンにしたい
反射するコラパルテ ベイブレード
伸縮するスピッカート 接着剤で地面貼り付けたろか
産み出すアッコルド てめぇのためのハンコだ
飛来するアルペジオ うざい
そびえ立つノビルメンテ チャージャー同士対決
噴出するトリオンファーレ 球に当たらない時の絶望感

4/18/2024, 3:38:38 PM

無色の世界...

推しがいなくなった世界...
推しが推しじゃなくなった
推しがメディアの世界から消えた

愛犬が亡くなった世界...
初めて死を知った
居なくなる事を知らされた
喪失感をどう対処していいのか分からなくなった

抱え込んでしまった世界...
悩みを言えなくなった
話せば知らないうちに筒抜けの職場

コロナ禍で自粛中の世界...
コロナ禍が解消された頃には出不精
アウトドアからインドアへ変わってしまった

4/18/2024, 3:35:43 PM

無職の世界に生きる彼は、毎日を無為に過ごしていた。朝日が昇るのも、夜が訪れるのも、彼にとってはただの繰り返しでしかなかった。彼の心は、

4/18/2024, 3:35:41 PM

君と出会ってから、君以外の世界の全てに色がつかなくなった。

4/18/2024, 3:35:01 PM

無色の世界とは、ロボットの世界です。
ロボットには感情、喜怒哀楽がないので、色で表すと無色になります。
これが無色の世界です。

4/18/2024, 3:34:45 PM

「無色の世界」

ふと手を伸ばしてみる。
何となく何かを握ろうとしたがそれは、空を掴んだ。
掠れた笑い声だけがポツンとこだました。

あの日、あの瞬間、私の世界から色が消え失せた。
私から見るこの世界は、全てが無色。

貴方とみた星空はあんなにも美しかった。
貴方とみた猫はあんなにも可愛かった。
貴方とみた映画はあんなにも面白かった。

ここは、ここだけは、無色の世界。

色のない世界を今も回る、再び色が灯るまで。

4/18/2024, 3:30:12 PM

”無色の世界“

私の友人でもある
バイオリニストの話をしよう

私の友人は生まれた時から
目が見えていない
だからお母さんの顔も知らない
もちろん日本の四季折々の景色も色も
彼は見たことがない

しかし彼の奏でる音色には色がある
その時々の情景がフアッと目の前に現れる
彼は色自体を知らない
全てが無色の世界

私は昔彼に聞いた事がある
“なぜ見た事が無いものを
こんなに綺麗に表現出来るのか”と。
すると彼は笑いながら私に言った。

”僕は何も見た事がないから、触った物の形しかわからない。だけど花を触ってみてそれが一面に咲いている事は想像出来る。だから僕はただそれを奏でているだけ。僕が奏でた曲に色を付けて素敵な曲に仕上げてくれてるのは君だよ“と。

それから私はずっと友人としても
人としても彼を尊敬している。
そして私は今日も彼の奏でるバイオリンに
綺麗な色をプラスしていく。

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